人知を超えた現象や存在に興味はありますか?
禁足地、オーパーツ、古代都市など、最先端の技術をもってしても世界中の天才をもってしてもそのすべてを解明できないミステリーは現代にもたくさん残っています。最先端の技術でも再現不可能な構造物や、文明に不釣り合いなテクノロジーを持った遺物などは一体どのようにして生み出されたのでしょうか。そんな世界の様々なミステリーを"世界の七不思議"としてを紹介し、その謎に迫ってみました。
世界の七不思議って何?
ペトラ/ヨルダン
— ken (@ken04095288) June 12, 2017
ヨルダンの渓谷にある岩山都市「ぺトラ」。映画『インディ・ジョーンズ』の舞台にもなった。新・世界七不思議にも選出されている。1985年に世界遺産登録。 pic.twitter.com/3pd9OLoZaC
世界七不思議の起源は古代ギリシャ・古代ローマ時代までさかのぼります。紀元前2世紀にフィロンという人が書いた"世界の七つの景観"に選ばれた地中海地方に存在していた七つの巨大建造物がはじまりだと言われています。本来、世界の七不思議というのはローマのコロッセウム、万里の長城、ストーンヘンジ、ピサの斜塔など建物のことを表していました。
新・世界七不思議の一つ!ヨルダンの砂漠に浮かぶバラ色の古代都市遺跡「ペトラ」の歴史 https://t.co/uZd3suFPtX pic.twitter.com/6uQ3Bpgp1O
— 旅行まとめサイトアンテナ 相互 (@travel_time15) September 27, 2016
日本に伝わった洋書"The Seven Wonders of the World"のWonder"を不思議と誤訳してしまい(本当の意味は景観)、それが日本のオカルトブームと結びつき、禁足地やオーパーツ、古代都市などを指す"世界の七不思議"として定着しました。現在では世界の自然七不思議や都市七不思議など、選出項目も多様になってきています。
世界の七不思議①天空都市【マチュピチュ】
"空中都市マチュピチュ"は1911年にハイラム・ビンガムによって発見されました。標高2280メートルの山頂に造られています。山の斜面には段々畑が広がり、大広場を中心に市街地や宮殿跡も見つかっています。水を汲み上げるために使っていた道具の跡も残されているため、都市として機能していたことは間違いありません。
マチュピチュはスペイン人から迫害を受けたインカの人々が復讐の作戦を練るために作った秘密都市だったともいわれています。マチュピチュ遺跡内にはインカのシンボルでもあるコンドルの神殿があることから、マチュピチュが宗教儀礼的意味を持っていたのではないかと推測されています。
インカ帝国は1533年に滅亡してしまい、アンデス文明は文字を持っていませんでした。そのため、現在でもマチュピチュがなぜ作られたのか、あるいはどのようにして険しい山中に都市を築いたのかは依然として分かっていません。最も有名な世界の七不思議のひとつです。
世界の七不思議②上陸不可能な"有人島"【北センチネル島】
"北センチネル島"はインド領アンダマン諸島にあります。島に住んでいる先住民は現代文明を有しておらず、外界との接触を拒み続けています。島のほとんどはジャングルで覆われているため、上空から島内の様子を知ることはできません。そのため、船があれば簡単にいける距離にあるにもかかわらず、北センチネル島の人々の言葉や生活様式はミステリーのままです。
地球ちゃんねる : 【立入禁止】未開の地・北センチネル島 https://t.co/aTZrZ4hgwq pic.twitter.com/DGaK0hekuO
— 地球ちゃんねる (@zawawa0124) September 8, 2016
2006年に二人のインド人がカニの密漁をしていました。二人が寝ている間にボートが流され北センチネル島に漂着しました。二人は矢で射られ殺されてしまい、インド政府がが遺体を回収しようとヘリコプターへ向かうと、北センチネル島の住民は矢でヘリコプターを攻撃してきました。結局遺体は遺体の回収されず、インド政府は北センチネル島への立ち入りを禁止し、現在では禁足地となっています。
世界の七不思議③絶海の孤島に鎮座する石像群【モアイ像】
"モアイ像"はチリのイースター島にある人面を模した石造彫刻です。チリ本土まで3800キロメートル、最も近い有人島まで2000キロメートル。完全な絶海の孤島に建てられたモアイ像には謎が多く、最新の調査で"モアイ像は墓碑だった"という説が有力になっています。
モアイ像は非常に高度な技術を使って造られていて、正確な制作方法は未だに謎に包まれています。そのため、かつてイースター島にはかなり栄えた文明都市があったと言われています。しかし、なぜ見渡す限り水平線が広がる絶海の孤島に、突如としてそのような文明が現れたのでしょうか。
モアイ像の形状は独特で、イースター島以外では似たような形の石像はほとんど見つかっていないそうです。そしてイースター島が発見された時、島内のほとんどのモアイ像が倒されていたそうです。一体誰が何のためにそんなことをしたのでしょうか。謎は深まるばかりです。
世界の七不思議④奇跡の階段【聖ヨゼフの階段】
【聖ヨゼフの階段】支柱がない宙吊りになった木製の螺旋階段で物理学的になぜ壊れないのか未だに解明されていない世界の不思議の一つ。現代の建築技術では再現不可能。ある日フラッとやってきた大工が一晩で作成して消えたという。 . pic.twitter.com/okBPDHIoob
— きれいな写真と癒やす画像 (@kirei_iyasu) May 19, 2017
アメリカのニューメキシコ州にロレット教会という観光名所があります。観光の目玉は"聖ヨゼフの階段"という支柱の存在しない階段です。神父が完成した教会に階段を付け忘れて困っていたところ、どこからともなく現れた老人が造っていったらしいのですが、この階段の構造は現代の建築技術でも再現不可能と言われています。
造られたのは1873年ごろで、現れた老人は全て手作業でこれを作り上げたと伝えられています。ノコギリ、ハンマー、定規だけで造ったと言われ、その技術力の高さから、現在でも建築関係者が多く視察に訪れています。しかし、製作者の老人についてはミステリーとなっていて、名前はおろかどこから来たのかさえわかっていません。一体、老人はどこから来てどこへ行ってしまったのでしょうか。
世界の七不思議⑤禁断の森【八幡の藪知らず】
千葉県市川市八幡には"八幡の藪知らず(やわたのやぶしらず)"はという古くからの禁足地が存在します。タタリの藪知らずとも呼ばれる八幡の藪知らずは、一度藪に入ったら二度と出てこられなくなるという"神隠し伝承"があります。これまでこの禁足地に足を踏み入れて無事だったのは水戸光圀公ただ一人で、敷地外に伸びた藪の竹を切ろうとしただけで大怪我を負ってしまったという話もあります。
水戸黄門が試しに入ってみたら中で迷って出られなくなったと有名な八幡の藪知らずだよ、意外と小さいね。 pic.twitter.com/44Dfj72FYv
— しげる( 'ω')さくらがわ (@shigeru413_C) April 29, 2017
この地が禁足地になったのは江戸時代からだと言われています。きっかけは水戸黄門こと水戸光圀公です。藪知らずの噂を聞いた光圀公は真実を確かめるべくみずから禁足地の藪知らずに足を踏み入れました。森のなかでたくさんの妖怪に出会った光圀公は命からがら藪知らずから抜け出し、その後"藪知らずには決して立ち入ってはならぬ"とお触れを出したらしいです。
世界の七不思議⑥最古にして最大の芸術【ナスカの地上絵】
"ナスカの地上絵"が絵だということに気づいたのは1938年、ペルー人のアレッサンドロ・ロメロというパイロットでした。描かれた絵は動植物の絵が約70種類、幾何学模様が700以上と相当な数にのぼります。祭のときに道路として使っていたとされる説や、星座を表しているという説、宇宙人が描いたという説までありますが、どのようにして描かれたのかさえ、今のところはっきりしていません。
ナスカの地上絵(ペルー)-ナスカ川とインヘニオ川に囲まれた乾燥した盆地状の高原の地表面に「描かれた」幾何学図形、動植物の絵である。 pic.twitter.com/qBwpYNbFVj
— 綺麗すぎる世界遺産 (@_world_bestview) July 3, 2017
ナスカの地上絵は今からおよそ2000年前に描かれたことがわかっています。ただの地上に引かれた線である地上絵が数千年にわたって消えずに存在していたことになるのです。しかし、この絵を描いた当時の人々は上空からその絵を確認することができなかった事になります。それがナスカの地上絵が最大のオーパーツであり、歴史上の最大のミステリーのひとつであることの所以です。
世界の七不思議⑦解読不能なオーパーツ【ヴォイニッチ手稿】
"ヴォイニッチ手稿"は1912年にイタリアのとある修道院で発見されたオーパーツです。発見された古書にはアルファベットに似ている奇妙な文字と、謎の植物や占星図のようなものが描かれていました。解読できない文字と存在するはずのない植物が描かれているヴォイニッチ手稿。錬金術や宗教関係の書物という説や、単なるデタラメという主張もありますが、真相はまだ解明されていない21世紀を代表するミステリーです。
ヴォイニッチ手稿は未確認植物、占星術、生物学、薬草の部の4つに分かれています。文章を構成している文字はヴォイニッチ文字と呼ばれており、最近の研究でヴォイニッチ文字には繰り返しや一部を変えただけの単語が多いなど、一定の規則があることがわかってきています。謎のオーパーツとされてきたヴォイニッチ手稿が解読される日は来るのでしょうか。
まだまだある!世界の七不思議
ここまで世界の七不思議についてご紹介してきましたがいかがでしょうか。モアイ像、禁足地、オーパーツ、古代都市など、これだけ科学が進歩した今でも解明されない謎がたくさん残っているなんて驚いてしまいますよね。科学にはまだまだ進歩の余地があるのでしょうか。それとも、この世界には本当に人知の遠く及ばない存在があるのでしょうか。もしかしたら謎は謎のままそっとしておいたほうがいいのかもしれません。
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