スリランカってどんな国?
スリランカは、インドの南東に位置する島国です。数々の世界遺産と美しいビーチや山々に囲まれたスリランカは、欧米では人気の旅行先となっています。米国の有名な雑誌で訪れるべき国No.1にも選ばれたことのあるスリランカは、これから日本でも人気が出てくる予感がしますね。そんなスリランカの言語、物価、気候、食事など旅行の前に知っておきたい情報をご紹介致します。
スリランカの物価
スリランカの物価は、日本と比べればもちろんですが、他のアジア圏の中のでも安いと言われています。通貨はスリランカルピーで、2017年8月現在のレートだと、100ルピーがおおよそ71円です。一般的な平均月収は15000円から20000円です。一般的な食堂では、90から150ルピーで食事ができ、観光客向けの綺麗なレストランでも500から1000ルピーあれば十分豪華なお食事が楽しめます。
スリランカの気候
スリランカの気候は南西部と北東部で大きく分かれています。南西部は4月から6月と10月から11月が雨季で、12月から3月が乾季です。北東部は10月から3月が雨季で、5月から9月が乾季です。南西部は高低差により平均気温が16度から27度まで差があります。北東部の方が乾燥していて雨が少ない気候ですが、平均気温は30度近く暑い日が多いです。
スリランカの食事
スリランカでは、スパイスを使ったカレーのようなお食事が多いですが、野菜がたくさん使われているので意外とヘルシーなお食事が基本です。観光客向けに辛さを控えた優しい味付けのお食事を出してくれるお店もあります。海に囲まれた島国なので、シーフードも豊富です。温暖な気候からフルーツも豊富に取れ、マンゴーやココナッツの他、日本では馴染みのないフルーツもたくさん食べることができます。
スリランカの服装
スリランカでは、今でも鮮やかな色合いの服装の女性が街中にたくさんいます。これは、インドやネパールでも着られているサリーですが、着こなしはスリランカ流の腰回りにプリーツを寄せたキャンディア式という着方が多いようです。サリーは品位のある服装とされており、職場や学校でも着られています。
しかし、私たちが普段来ているようなラフな服装の人もたくさんいます。常夏の島スリランカでは、年中半袖で過ごせる気候です。注意点として、お寺に行く際の服装はノースリーブや短パンはNGで、白い服が好ましいようです。白い服が無ければ明るい色の服装でもOKです。特に女性は露出の多い服装だとお寺への入場を拒否されてしまいますので、ご注意下さい。肩に羽織るショールを持っていると急な訪問時にも便利です。
スリランカの国民性
スリランカ人の70%は仏教徒で、熱心な教徒が多い為スリランカ人の性格は仏教の影響を大きく受けています。スリランカ人は教育熱心で、識字率は90%と非常に高い水準です。賢い人が多く、上下関係にもとても厳しいスリランカ人ですが、フレンドリーで気さくな一面もあります。家族や仲間を大切にする意識がとても強く、一度仲良くなるととても良くしてくれる人が多いようです。
スリランカの言語①:公用語は?
スリランカにはシンハリ語とタミール語。全く違う言語だそうです。 pic.twitter.com/eiUZHVJOLa
— ごんた (@gontita333) February 7, 2014
スリランカでは、シンハラ語とタミル語の両方の言語が公用語として使用されています。シンハラ語の方が昔から公用語として広く使われていましたが、1987年に少数派言語であったタミル語も公用語として認められるようになりました。現在では、公共の標識にはシンハラ語とタミル語両方の言語で表記されています。
スリランカの言語②:シンハラ語
スリランカの言語だった。
— LoveLife林檎@暗号通貨婦人部:sparkles: (@Stella1888M) March 4, 2017
めちゃかわいいー:two_hearts: pic.twitter.com/6OdtYZFaXs
スリランカの公用語のひとつであるシンハラ語は、元はシンハラ人の言葉です。スリランカでは、最も多くの人がシンハラ語を使って生活をしています。発音は日本人にとってとても発音しやすいです。シンハラ文字はほとんどの文字が渦巻き状になっているとても珍しい文字です。
スリランカの言語③:タルミ語
タミル文字のスリランカの地図。そういえば日本語-シンハラ語辞書はあるけど日本語-タミル語の辞書って無いよね。 pic.twitter.com/lLMorg5TUP
— だる。-மாண்- (@dostana45) December 30, 2013
もうひとつのスリランカの公用語でひるタミル語は、ドゥラビダ語族の言語です。スリランカでは少数派とされるタルミ語ですが、世界的に見ると話者人口は多く、世界で18番目に多く話されている言語です。そんなタルミ語はシンガポールでも国の公用語となっており、その他にもインドやマレーシアで話されています。
タルミ語は、外来語からの影響をあまり受けておらず、古典ドラヴィダ語にもっとも近い形で残っている、かなり歴史のある言語だそうです。文字は日本語のひらがなのように独立した丸っこい文字が特徴的です。驚くことに母音や文法が日本語と近く、良く似た言葉もあるようです。例えば、日本語の辛い、はタルミ語はカーラというように音がとても良く似ていますね。
スリランカの言語④:英語は通じる?
最近、スリランカに行ってきました。
— 太智 (@wahaha326) March 4, 2017
トランジットのとき案外英語が通じたので調子に乗ってます pic.twitter.com/RrQSvDWKet
スリランカ人は英語を流暢に話せる人が多いです。イギリスに長い期間統治されていたという歴史背景が大きく影響しており、英語で授業をする学校もあるようです。そのため、観光地だとほぼどこでも英語が通じます。英語が喋れるというのは一種のステータスのようで、ビジネスの場ではスリランカ人同士も英語で会話することもあるようです。
スリランカの言語⑤:日常会話を覚えよう
ここからは、スリランカ旅行で役に立つフレーズを紹介いたします。英語が通じるとは言っても、やはり現地の言語で伝えると喜んでもらえるので、いくつか覚えていきましょう。スリランカの公用語はシンハラ語とタルミ後の2言語ありますが、ここでは話者人口が多いシンハラ語のフレーズを紹介します。
スリランカの言語⑥:挨拶をしよう
シンハラ語で挨拶をしてみましょう。英語が通じる土地柄、現地の言葉を覚えてくる旅行者は珍しいのできっと初対面でもすぐに打ち解けられますよ。「こんにちは」は「アーユボーワン」です。発音は日本語と近いので、カタカナをそのまま読めば通じます。「おはようございます」は「スバ ウデーサナック ヴェーワー」、「こんばんは」は「スバ センデーワック ヴェーワー」、「ありがとう」は「スツティイ」です。
スリランカの言語⑦:レストランで注文しよう
スリランカの定食は量がハンパない!洗面器のようなものでご飯をし目固めていた…さすがに残したが現地のお兄さんは「あと半分!」的な感じでお代わりをする… pic.twitter.com/X7MOlWyA
— utah14 (@Utah14_jp) December 24, 2011
旅行の楽しみのお食事も、万が一英語が通じないお店に入っても諦めなくて良いように、簡単なフレーズを覚えておきましょう。「すみません」は「サマーヴェンナ」です。「これください」は「メーカデンナ」で通じます。「おいしい」は「ラサイ」、「お腹いっぱい」は「バダピリラ」です。「これ何ですか」は「メーカモガッタ?」です。物価の安いスリランカでは、おしゃれなレストランにも気兼ねなく行けます。旅行の醍醐味を楽しんで下さい。
スリランカの言語⑧:目的地を伝えよう
タクシーやバスなどの交通機関に乗る際には、現地の言葉で簡単にでも意思疎通が出来ると便利です。行き先を尋ねる時は「○○ヤンナプルワンダ?」で「○○に行きますか?」となります。「降ります」は「バヒナワー」で運転手から降りるように言われるときは、「バヒンナ」になります。タクシーに乗る際は、トラブルにならない様にメーターが付いているか事前に確認しましょう。「メーターエカティエナワーダ?」で確認できます。
スリランカの言語⑨:買い物をしよう
特に女性にとってはお買い物も旅行の楽しみの1つだと思います。スリランカは紅茶が何よりも有名ですが、雑貨もアジアらしい可愛いものが多いです。紅茶入れやテーブルウエア、キャンドルスタンドやサリーが人気のお土産です。物価が安いのでついつい買いすぎてしまうかも知れません。
「○○ティエナワーダ?」は「○○ありますか?」という意味です。自分の探しているものがお店に置いてあるか確認したいときに使ってみて下さい。「メーカキーヤ ダ?」は「いくらですか?」という意味で知っておくと便利なフレーズです。値段が高いと感じたら「ガナン」が「高い」という意味になります。勧められたものがいらない場合は、「エパ」でいらないという意味になります。
スリランカ旅行のポイント
【スリランカ旅行記1】
— うまなみ君 (@umanamispan) August 16, 2017
只今スリランカに滞在中。
最初の街はキャンディという古都。中心に湖があり、標高500mくらいで周りは山に囲まれているので涼しく快適な気温。
落ち着いた雰囲気の街という事前情報でしたが、車多く、騒々しい雰囲気…ただ路地のインドっぽい雰囲気は嫌いではない(笑) pic.twitter.com/lcLRBQaUmj
スリランカ旅行の際のポイントですが、まず、雨季乾季に関わらず急な雨が降りやすい気候なので、折り畳み傘は必須アイテムです。服装は日本の夏の格好で大丈夫ですが、あまり露出が激しい服装は好まれませんのでご注意下さい。食事はスパイスが効いたものが多いですが、苦手な場合は優しい味付けのお料理を出してもらえることもあるので、無理してお腹を壊さないようにしてください。
スリランカに行ってみよう
スリランカの物価、服装、食事、そして言語について紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。魅惑いっぱいのスリランカへ興味を持って下さった方もいるのではないでしょうか。物価が安く比較的過ごしやすい気候で、豊かな農作物や海の幸に恵まれたスリランカ。宗教への信仰心を大切に、自然と共存しながら豊かに暮らしているスリランカ人の暮らしぶりから、大切なものを学べそうですね。
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