高子沼グリーンランド！現在の怖さが半端ない理由とは？伝説との関連に迫る！

世界中の廃墟愛好家が選んだ怖い場所としてランクインした高子沼グリーンランド。福島県にあった遊園地ですが1999年に閉鎖され長い間放置されていました。その独特の雰囲気や不気味な佇まいの写真がインターネットでも拡散され、肝試しや廃墟観光の場所として、心霊スポットとしても有名になりました。

高子沼グリーンランドは10年以上廃墟遊園とそして佇んでいたのですが、いつの間にかミステリアスな廃墟遊園地としてインターネット上で話題の場所になり、廃墟ブームも手伝い様々な噂が流れました。閉園の理由はジェットコースターから転落して死んだ人がいるから、コーヒーカップで自殺したカップルがいるから等。噂の真偽は不明です。

高子沼グリーンランド近くのペンションに住むオーナーが自殺したという噂も高子沼グリーンランドの影響だという話もあり、元の経営者の消息が不明なことや、設立当時の情報がはっきりしないことも手伝い、「何かあったに違いない」という人の想像力を引き寄せ、いつの間にか呪いのせいで死亡事故が続き閉園という噂も囁かれています。

これらの噂は全て閉園後に流れたものであり、高子沼グリーンランドそのものが閉園した理由とは関係がないという人もいます。世界中で有名となり、怖い雰囲気が抜群にある廃墟遊園としてそれにふさわしい作り話や想像がいつの間にか噂になり、高子沼グリーンランドの廃墟と供に語られるようになったという人もいます。

高子沼グリーンランドでは、ジェットコースターのそばで女性の声が聞こえる、入り口付近に男性の幽霊が出る、お化け屋敷に入ると幽霊がぎっしり詰まっている、夜に高子沼グリーンランドに行くと発狂する等、怖い心霊体験は絶えません。それほど夜の高子沼グリーンランドが恐ろしい雰囲気のある廃墟遊園地だったことがうかがえます。

日本だけでなく、海外でも有名なのが高子沼グリーンランドに行くと発狂するというもの。幽霊が見える人が行って発狂した。お化け屋敷に入ってから精神に異常をきたした。高子沼グリーンランドの特定の彫像を見ると発狂する人がいたので撤去されたという噂があります。逆に興味をひかれ、見に行ってしまう人もいたほどです。

高子沼グリーンランドのそばにある高子沼。こちらも以前から心霊スポットとして怖いと有名で、高子沼グリーンランドの噂だけでなく高子沼の噂も混ざってしまった可能性があります。高子沼で夜釣りをする際に見える高子沼グリーンランドの影は雰囲気があり、「見ているだけで怖い」という人もいます。

日本に限らず高子沼グリーンランドが有名になってしまった原因は、高子沼グリーンランドにまつわる都市伝説とインターネットの普及にあります。怖い廃墟遊園地として必ず写真が出てきて、話題にもなるのに、グーグルマップでは高子沼グリーンランドを見つけることができませんでした。

「日本にはグーグルマップで探せない不思議な廃墟遊園地が存在する」とネットで噂が流れ、さらにホラーゲームや怖い写真に高子沼グリーンランドが取り上げられたことから噂だけが日本を飛び出し一人歩きしてしまったことが原因のようです。その結果、世界中で怖い廃墟ランキングに日本の代表として度々登場することになりました。

日本の独特の湿気か、東北の気候のせいか、高子沼グリーンランドのアトラクションは錆びるのが早く、雑草につつまれて錆びた観覧車やジェットコースターが佇んでいる様子は、世界が滅んでしまった後の世界のようにノスタルジックで荒涼とした雰囲気があったといいます。

怖いというイメージだけでなく、郷愁を感じさせる佇まいや朽ちていく姿の物悲しさ、かつて多くの人がやってきたことを想像させる遊具の印象など、それらも含めて高子沼グリーンランドの廃墟としての姿も魅力がる場所であり、多くの人の想像力を駆り立てたことも原因の一つと言えます。

1973年、福島県初にして最大の遊園地として高子沼グリーンランドは作られました。福島県内外から多くの家族連れや子供たちが遊びに来ました。しかし、客足が遠のき経営が成り立たなくなったことと老朽化を理由に休園、1982年に別会社のもとで再開しましたが1999年には閉園。それ以後廃墟遊園地になりました。

かつては福島で最も人気のある遊園地でしたが、東京ディズニーランド等他のテーマパークに客足が移ってしまったこと、駅からの遠さ、アトラクションに真新しさがなく、他の娯楽に多くの人が流れてしまったことが原因で経営は悪化、閉園前の数カ月間は一カ月の売り上げが数万円だったという話もあります。

閉園後も廃墟遊園地として様々な形で存続していましたが、その寂れた雰囲気や怖い噂がいつの間にか独り歩きしてしまい、世界で有名な心霊スポットとして長い間多くの人の注目の的となってしまいました。残念なことに、廃墟になってからの方が有名になってしまった場所なのです。

高子沼グリーンランドは怖い場所というだけでなく、その知名度や独特の雰囲気を持から世界中で人気の廃墟遊園地となりました。その怖い雰囲気や佇まいはホラーゲームや映画のロケ地、プロモーションビデオの撮影として使用され、メディアにも人気のロケ地となりました。

未だに多くのファンがいる人気のプレイステーション2のゲーム「SIREN」は主人公たちが恐ろしい敵キャラクターから逃げ回るホラーゲームです。最も怖いゲームとして海外でも人気があり、1では廃村が舞台でしたが2の舞台で高子沼グリーンランドの観覧車が使用されました。

現在でも同シリーズが放送されている「仮面ライダー555」の映画のロケ地として高子沼グリーンランドが使用されました。映画の設定では人の居住区内にある廃遊園地ということで、寂しげな雰囲気を醸し出しています。子供の頃行ったことのある人は、久しぶりに見た遊園地が廃墟となっていて驚いたといいます。

日清カップヌードルの35周年を記念して企画されたFREEDOM-PROJECT(フリーダムプロジェクト)のアニメーションに出て来るオープニング映像で登場する廃墟遊園地に高子沼グリーンランドが使用されています。この映像では怖い雰囲気はなく、スタイリッシュに、けれど物悲しい廃墟のイメージが強調されています。

FREEDOM-PROJECTのプロモーションが開始されたのが2006年からなので、開始の年にはアトラクションなどが撤去されています。

2006年には遊具類が撤去され、現在はソーラーパネルが設置されていて遊園地の面影は一切残っていません。以前はグーグルマップで見ることができなかった高子沼グリーンランドですが、現在はソーラパネルが跡地に写るようになっています。廃墟好きの人たちから惜しまれながら、今は怖い噂も消えました。

遊園地廃墟という存在は多くのホラー映画やゲームに登場し、その場所そのものがお化け屋敷のような存在感をもってしまいます。結果いつの間にかそれを見た人たちの想像で高子沼グリーンランドも心霊スポットになってしまったのかもしれません。更地となった今では、真偽を確かめることはできません。

現在、日本の廃墟遊園地は更地になったり別の建物になったりと壊されつつあります。2000年から関心が高まった廃墟ブームで注目されすぎてしまったのかもしれません。老朽化した廃墟はちょっとした重みに耐えきれず、面白半分に乗った人たちと供に崩れてしまうこともあります。廃墟には魅力と同時に危険もついています。

姿かたちが消えてしまっても、インターネットで拡散された高子沼グリーンランドの写真や映像、噂話は消すことができません。今も世界のどこかで、「日本にはこんなに怖い廃墟遊園地がある」と高子沼グリーンランドの写真とともに、怖い話がされているのかもしれません。