廃墟遊園地となった日本のテーマパーク11選！ここはノスタルジックな夢の国？

近年、廃墟の人気が高まっています。海外では廃墟となった遊園地の観覧車が風もないのに回り始めたりと、心霊スポットとしても人気で、多くの人が写真を撮りに向かっています。実は日本にも有名な廃墟遊園地があります。ノスタルジックで不思議な魅力がある日本の廃遊園地をご紹介します。

奈良県奈良市にあった「奈良ドリームランド」は遊園地廃墟としても有名で多くの廃墟好きが訪れます。2006年8月31日をもって閉園した奈良の夢の国は、大阪にUSJができたこともあり、大型プールを設置するなど集客を上げようとしました。しかし新しいテーマパークほど人気が出ず、廃墟となってしまいました。

東京にある夢の国と名高いテーマパークを目指して作られたのですが、閉園後は心霊スポットよりも恐ろしい遊園地廃墟として海外でも有名になり、ニュースで入札者0と話題にもなりました。2016年以降に解体作業が進んでいるため、ジェットコースター等廃墟遊園地好きの間で人気だった遊具はすでに解体されているとのことです。

宮城県大崎市にある心霊スポットと名高い「化女沼レジャーランド」。心霊番組でも動画が公開されたりと知る人ぞ知る有名スポットでした。2000年に閉園した夢の国はその後も廃墟好きの間で話題になり、なんと廃墟開放ツアーという閉園後の化女沼レジャーランドに入れるツアーもあり、公に入れる廃墟遊園地として大人気でした。

廃墟好きの夢の国のような化女沼レジャーランドは一時期廃墟遊園地として存続させようかという話もありましたが、2017年にはその話もなくなり、元の持ち主が手放さなくてはならない状況になってしまいました。今後は入れる廃墟遊園地としても利用することができなくなり、多くの廃墟好きが惜しんでいます。

北海道登別市にできた中華風のテーマパーク「天華園」は古代の中国をイメージしたようなファンタジックな建造物の多い廃墟で、廃墟好きにも人気でした。しかし、2017年から解体工事が進められ、多くのファンが嘆いたといいます。解体後はソーラーパネルの設置場所になることが決まっているとのこと。

中国から資材を取り寄せ、園内のチャイニーズレストランも本格的な中華料理が楽しめると言うことで一時期は27万人の集客があったテーマパークも、経営難に陥りあえなく閉園。しかし、遠くからでも見える園内の建物がフォトジェニックで、廃墟になった後も訪れる人の多い場所でした。

北海道帯広市にある、ドイツをテーマにした遊園地「グリュック王国」は空港からも観覧車や建物が見えることで有名でした。しかし、交通の便の悪さから徐々に客足は遠のき、2002年に来園した人のブログでは日曜日にも関わらず十数人しか来園者を見ず、ほぼ貸し切りの状態だったという記録が残っています。

帯広市の夢の国を目指して作られたグリュック王国ですが、経営難に陥り2007年に閉園。その後廃墟ブームで不法侵入による窃盗や器物破損が増え、逮捕者をだしたことが一時期話題になりました。この近辺でクマの目撃情報もあい、心霊スポット以上に危険な場所として近づく人は少なくなりました。

千葉県勝浦市にあった動物、植物をテーマにした「行川アイランド」は旧日本軍の施設を利用した建物で、知る人ぞ知るテーマパークでした。ディズニーランドの開園にともない徐々に来園者が減り、フラミンゴなど動物の高齢化も重なり、新しい動物を購入する資金不足などもあって2001年に閉園しました。

一時期、房総で畑を荒らすキョンは行川アイランドから脱走したものではないかとテレビでも話題になりました。その後も廃墟として残り、現在でも入り口が残っています。行川アイランド駅にはいまもフラミンゴの置物が残り、ノスタルジックな気分になる人も多い廃墟です。

新潟県阿賀野市のテーマパークだった「ロシア村」は2004年に閉園しました。心霊スポットとしてテレビで取り上げることも多く、女性のうめき声が聞こえる、人魂が飛んでいるという噂が絶えません。解体作業が進んでいるのですが、2016年に空撮したところいくつかの建物はまだ残っていることが分かりました。

火災があったホテル等、地下に水が溜まり心霊スポットとしてとても危険だという噂が広がり、立ち入る人が後を絶えませんでした。マンモスやクジラの骨格模型などが残った写真が興味を引き、不法侵入で中は荒らされ、放火事件まで起きました。現在は厳重に入り口が封鎖されているため中に入ることはできません。

滋賀県湖南市(旧甲賀郡)に作られた遊園地「甲賀ファミリーランド」は観覧車やメリーゴーランド、忍者屋敷という地域の特徴を生かした遊園地でした。しかし、交通の便の悪さから1985年には閉園。2000年の廃墟ブームで多くの人が訪れ、山奥にあり大変危険だということで2008年にはすべてのアトラクションが撤去されました。

現在残っているのは一部の建物のみです。しかし、入り口まではドライブや肝試しで訪れる人がいまだ多い人気のスポットです。山の中にこつぜんと見える観覧車は不気味な夢の国の象徴として、多くの人が写真を撮りました。その光景に心惹かれた人たちが撤去されるまで獣道を乗り越えてやってきました。

北海道弟子屈町にある「いなせレジャーランド」の中に温泉やゴルフ場、キャンプ地と一緒に設置された遊園地は業績悪化から経営縮小を行い、2001年には廃止されました。現在ではゴルフ場や温泉施設、キャンプ場は引き続き運営されています。雑草が茂っているので、遊園地のあった場所は分かりにくくなっています。

雑草に埋もれた園内にはアスレチックや併設されていたレストラン、宿泊施設、大浴場等昭和の複合施設を感じるものが残されていて、わびしさを感じる光景が広がっています。かつては多くの人が利用したレストランやプールやホテルが残されていますが、床が抜けている場所もあり、入ることはできません。

鳥取県鳥取市の有名な心霊スポット「鳥取プレイランド」は、電気が通っていないのに勝手に周り出す観覧車や異常に揺れる赤いゴンドラが有名でした。閉園後もしばらくはジェットコースターやいくつものアトラクションが残り、金属部分が露出した機械仕掛けのクマの人形など昼間に見ても不気味で、多くの人が肝試しに訪れました。

鳥取に初めてできた遊園地として、夢の国と人気になり一時期は多くの人が来園しましたが、交通の便が悪く1995年に閉園。心霊スポットになってから有名になり、鳥取プレイランドのキーホルダーを持っていると呪われるという噂まで流れました。現在では跡地がサーキットとして利用されています。

福島県福島市にあった日本で最も有名な遊園地廃墟ですが、2014年に完全に施設は撤去され、ソーラーパネルが設置されました。1999年に老朽化や来園者が見込めなかったことがきっかけで閉園しましたが、映画のロケ地に使われたり、海外のアーティストに写真が利用されたりと、その後も廃墟遊園地として人気が高まりました。

長い間廃墟遊園地として存在していたためか、事実無根の自殺や変死、事故死の噂がつき、心霊スポットとしても有名になっていきました。廃墟遊園地としての雰囲気は海外でも評価が高く、高子沼から見る廃墟遊園地の光景が物悲しいのに美しく、多くの人を魅了しました。

栃木県日光市にあるテーマパーク「ウエスタン村」。10年以上休園中の状態で園内は廃墟と化しています。中は荒れ果て、カウボーイ映画を思わせる建物は雑草に埋もれペンキがはがれています。荒廃した西部劇の舞台そのもので、休園中なのにいっそう雰囲気が増し、人気の廃墟遊園地となっています。

園内には壊れた人形があちこちに置かれ、不気味さを醸し出し園内そのものが一つのお化け屋敷のような雰囲気があります。しかし建物はまだしっかりとしていて、テディベアミュージアムなどお子さん向けするような展示もあり。雰囲気も抜群に良く、ウエスタンテーマパークとして復活を待つ人も多いです。

いかがでしたでしょうか?ホラー映画やゲームの舞台としても人気の廃墟遊園地。中に入るのは不法侵入なので入ることはできませんが、遠くから見てもそのシルエットは身震いするような雰囲気があり、門の外から眺めているだけでも恐怖を感じます。廃墟について調べる際に、この記事がご参考になると嬉しいです。