能登半島にあるパワースポット!聖域の岬
石川県・能登半島には「聖域の岬」と呼ばれるパワースポットがあります。聖域の岬は日本三大パワースポットの1つに数えられており、多くの人が注目している人気のスポットです。今回はエメラルドグリーンとネオンブルーに輝く美しい眺望や、大自然が作り出した神秘的な洞窟など「聖域の岬」の見どころをご紹介いたします。
聖域の岬とは?
石川県能登半島には「珠洲岬」と呼ばれるエリアがあります。北東端にあることから出雲風土記「国引の神話」では「最果ての地」として描かれています。能登半島には禄剛崎や長手崎、金剛岬など5つの岬があり、それらをまとめて「珠洲岬」と呼んでいます。5つの岬の中でも「金剛岬」はとりわけ景観が美しいことから「聖域の岬」と称されています。
「聖域の岬」は正式名称ではありません。「聖域」とは決して穢してはならない神聖な場所をしめす言葉です。聖域の岬はその意味どおり、壮大な自然の力が感じられる貴重な場所。現在はやや観光地化が進んでいますが、能登半島から臨む海の美しさや不思議な「パワーホール」などの見どころは昔のままの姿を保っています。
住所:石川県珠洲市三崎町寺家10-11 電話番号:0768-86-8000
聖域の岬がパワースポットと呼ばれる理由
パワースポットと呼ばれる場所には、その土地にお祀りされている神様やその地にまつわる伝説が深く関係しています。能登半島にある「聖域の岬」は神様や伝説がもたらすパワースポットではなく、大自然の力がもたらす奇跡のパワースポットです。そのため聖域の岬は長野県の分杭峠や富士山とともに日本三大パワースポットの1つに数えられているのです。
パワースポットと呼ばれる理由1:地形
能登半島の聖域の岬は、対馬海流(暖流)とリマン海流(還流)そして気流の3つが集る場所にあります。このような条件が揃う地形は世界的にもたいへん珍しいといわれています。日本列島のまん中から鍵のように曲がって延びる不思議な形の能登半島には、空と海から強大なパワーが集合しているのです。
パワースポットと呼ばれる理由2:鬼門守護の役割
日本の方角では「北東」の方角は鬼門とされています。珠洲岬はその形状から、日本の鬼門である東北地方を守護している「聖域」として語り継ぎ、守られてきました。同じ珠洲市には鬼門守護の「須須神社」があり、珠洲岬と同じ東北守護のパワースポットとして注目されています。原生林に包まれた古式ゆかしい須須神社にもぜひお参りください。
必見!聖域の岬のパワーホール
珠洲岬には「パワーホール」と呼ばれる岩盤に開いた大きな穴があります。全部で15カ所あるパワーホールですが、これらはすべて小さな石と海の波が約500万年もかけて作り出した「自然の造形美」なのです。パワーホールの大きさはさまざまですが、大きいものでは直径約7メートル・深さ8メートルいも及ぶ巨大なものも存在しています。
パワーホールの中は澄み切った海水がいっぱいに満たされています。残念ながら一般の人はパワーホールの近くに行って間近で観察することはできません。遊歩道の中にある展望台の上からパワーホールを眺め、海の不思議な力を感じましょう。お天気の良い日、ブルーとグリーンの2色に染まるパワーホールを鑑賞してみてください。
聖域の岬に伝わるミステリー
能登半島の最果ての地・珠洲岬は、「聖域の岬」と称されているパワースポットです。その中でもっとも不思議で謎が深く、いまだに真相が解明されていないものが1つあります。パワースポットは目に見えない不思議な力を持つ場所のこと。日本三大パワースポットの1つ「聖域の岬」最大のミステリーをご紹介いたします。
聖域の岬の水は100年腐らない!
珠洲岬の聖域の岬で汲んだ水は、100年たっても腐らないと言われています。これは単なる伝説やおとぎ話ではなく、実際に水に値段がつけられるほど現実的なお話です。ちなみに気になるお水の値段は「一升瓶1本1億2000万円」だそうです。長期腐らない水は他にも存在していますが、聖域の岬の水がこの世でもっとも寿命が長いと言われています。
聖域の水は「長寿の水」としてギネスブックに申請されるほど信憑性の高い品質が保たれています。腐らない理由はこの珠洲岬一帯の水に含まれる豊富な塩素イオンの効果によるもの、という仮説は立てられたものの、決定的な根拠はまだ発見されていません。聖域の水は、もちろん現在でも安心して飲むことができます。
パワーホールは人が入れない秘境?
パワーホールをひと目見ようと聖域の岬には多くの人が訪れていますが、実際にパワーホールをその目で見た人はほんの「ひと握り」と言われています。日本三大パワースポットとして多くの人に知られているのに、たどり着けた人がほとんどいない。これにはいったいどんなミステリーが潜んでいるのでしょうか。
パワーホールがある場所は、「よしが浦温泉ランプの宿」の私有地です。「ランプの宿」は宿泊施設という性質上、宿泊者以外の一般客はなかなか立ち入ることができません。間近でパワーホールを見たいのであれば、「ランプの宿」に宿泊するしか方法がありません。ちなみに「ランプの宿」は超人気施設なので、予約をとるのは困難を極めそうです。
聖域の岬の見どころスポット
珠洲岬の「聖域の岬」周辺には、能登半島一帯が見渡せる「空中展望台スカイバード」や「青の洞窟」などのさまざまな名所があります。珠洲岬から海を眺めながら散策する聖域の岬には遊歩道も通っており、ゆっくり時間をかけて楽しむことができます。ここからは聖域の岬や青の洞窟、お土産スポットなどの見どころをご紹介いたします。
また、聖域の岬エリアは一部入場料がかかります。展望台や青の洞窟はチケット購入制になっていますので、散策する前にチケットを購入しておきましょう。さらに「ランプの宿」では日帰り温泉も楽しむことができます。時間に余裕をもって、余すところなく聖域の岬で過ごす時間を満喫してください。
聖域の岬の見どころ1:空中展望台スカイバード
聖域の岬に来たら、必ず体験したいのが空中展望台「スカイバード」です。この展望台に上がると珠洲岬が一望でき、すがすがしい空気と海の青さを体いっぱいに感じることができます。宿泊施設「ランプの宿」の敷地内にありますが、宿泊客以外でも料金を支払えば空中展望台スカイバードに上がることができます。
空中展望台スカイバードの醍醐味は、展望台の高さだけではありません!この展望台はプールの飛び込み台のように、前方に長く突き出した形状が特徴です。下に見下ろす崖から9.5メートルも長く突き出しているので、先端に立つと空中に放り出されたようなスリルが味わえます。ちなみに9.5メートルという長さは、世界第3位にランクインしています。
聖域の岬の見どころ2:遊歩道
展望台の下には遊歩道が通っています。展望台の高さから解放された人にとっては、ほっと寛げるスペースではないでしょうか。遊歩道からの景色は、展望台に負けない美しさが広がっています。海から吹くおだやかな風と光を感じながらゆっくりリラックスしてみてはいかがでしょうか。
遊歩道は季節や時間によって景色の印象が大きく変化します。夏は青空と海のブルーが美しく、夕暮れ時にはオレンジ色へと変化します。完全に日が落ちた後はライトアップが始まりますので、日本の最果ての地の独特な夜景を楽しむことができます。聖域の岬から眺める風景は朝日の時も月夜の下でも、いつ見ても美しいです。
聖域の岬の見どころ3:青の洞窟
聖域の岬に来たらぜひ体験していただきたいのが「青の洞窟」です。「青の洞窟」は別名「義経の舟隠し」と呼ばれる日本海に直結した洞窟です。太陽の位置や潮流の条件が揃えば洞窟の中がコバルトブルーに包まれ、その幻想的な景観は「青のパワーホール」と称されているほどの素晴らしさです。
青の洞窟は奥行き約100メートル・高さ20メートルの大きさの洞窟です。洞窟の中には海と大地の壮大なパワーが集っていると信じられています。青の洞窟には縁結びや金運・学業成就などのパワーがあるとされ、青の洞窟に入ったとたん結婚が決まった、という嬉しい報告が多く寄せられているとか。結婚したい人にとっては間違いなく聖域にちがいありません。
青の洞窟にはさまざまな伝説も残っています。800年前、源義経が奥州から船で下る際強風に煽られてたどり着いたのがこの「青の洞窟」です。この洞窟の中で波が静まるのをひたすら祈ったところ、荒れ狂う波はとたんに収まり義経は無事船をふたたび漕ぎ出すことができたと言われています。
「青の洞窟」には、券売機で販売される入場チケットを購入すれば誰でも洞窟の中に入ることができます。洞窟に入るときはヘルメットの着用が義務付けられていますので着用しましょう。洞窟までは長い通路を下って進みますので、歩きやすい靴でおでかけすることをおすすめいたします。
人工化が進んだ?青の洞窟
パワーホールへ続く遊歩道でもある「青の洞窟」は平成26年に整備されました。LEDブルーライトの照明などが設置され「昔のままの姿」が楽しめるスポットではなくなりました。しかし、洞窟と海が接している青の洞窟ではふだん聴くことがない洞窟に響く波の音が楽しめます。また、洞窟内にはパワーストーンやパワーサンドを拾い持ち帰ることができます。
聖域の岬の見どころ4:フレームストーン・夢の扉
能登半島をカメラに収めるときに、ぜひ立ち寄っていただきたいスポットが「フレームストーン・夢の扉」です。大きな石を彫って作られたフレームの中には、美しい日本海が広がっていてまるで絵画のようです。「フレームストーン・夢の扉」は2014年に開催された「日本三大芸術祭」のモニュメントです。フレームから顔を覗かせて撮影するのが人気です。
聖域の岬の見どころ5:自然環境保護センター
展望台の隣には「自然環境保護センター」が設立されています。建物の中はテラスや休憩室があり、散策の途中の休憩所として利用できます。こちらは海にちなんだお土産「マイパワーソルト」や、パワースポット関連のグッズ「マイパワーストーン」なども多く用意されています。営業終了時間は16時30分となっています。
聖域の岬の基本情報
「聖域の岬」の散策は無料で楽しむことができますが、遊歩道から有料のスポットになります。遊歩道にある「宮中展望台スカイバード」は大人500円・小学生以下100円の料金がかかります。さらに「青の洞窟」では大人1200円・小学生以下は100円がかかります。展望台と洞窟を合わせた割引チケットは大人1500円・小学生以下200円となります。
「聖域の岬」は年中無休なのでいつでも散策することができます。有料スペースには営業時間が設けられており、毎日8時から22時まで入場できます。エリア内には無料駐車場が開放されていますので、マイカーでアクセスする場合はそちらを利用すると便利です。トイレや休憩所は「自然環境保護センター」の中にあります。
聖域の岬へのアクセス
誰もたどり着けないことで「最果ての地」と呼ばれた聖域の岬。たどり着くにはマイカー・公共交通機関どちらもちょっと苦労します。聖域の岬により近いところまで行きたいならマイカーで「自然環境保護センター」の駐車場まで行くのがおすすめです。ここからは、金沢市内からのアクセス方法をご紹介いたします。
公共交通機関でのアクセス
公共交通機関を利用してアクセスする場合は、JR金沢駅から「珠洲特急線バス」に乗車しましょう。約170分ほど乗車し「珠洲鉢ヶ崎」停留所で「木の浦線」のバスに乗り換えます。30分ほど乗車すると珠洲岬の最寄の停留所「葭ヶ浦」(よしがうら)に到着します。しかしここから「聖域の岬」までは1キロ程度歩かなければなりません!
マイカーでのアクセス
聖域の岬へは、日本海側を走る県道28号(大谷狼煙飯田線)を走ってアクセスします。金沢市内からは能登里山街道・県道57号線・国道249号線を経て県道28号線に合流します。県道28号線沿いには看板などが掲示されていて迷うことはありませんが、道幅が狭いので対向車には注意が必要です。金沢駅からのアクセス時間は約2時間30分です。
県外からアクセスする場合
金沢からも遠いエリアから聖域の岬にアクセスする場合は、能越道能登空港インターチェンジで降車するのがもっともシンプルです。しかしこのインターからのアクセス時間も約80分かかります。県外から訪ねていく場合は「のと里山空港」まで飛行機で行き、レンタカーでアクセスする方法もおすすめです。
最果ての地・聖地の岬で自然のパワーをもらおう!
金沢市から車で2時間30分。能登半島の果てにある「聖地の岬」には、大自然が作り上げた脅威の奇岩「パワーホール」や、義経伝説の残る「青の洞窟」があります。観光地として人気が高まった今、長距離移動を余儀なくされながらも多くの人がここを訪れています。日本三大パワースポットと呼ばれる聖地の岬で、自然のパワーを受け取ってください。
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