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五感をフル活用する感覚ミュージアム
日本で初めて五感をテーマにした美術館として、宮城県大崎市に誕生した感覚ミュージアム。視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚をフル活用して楽しめる見どころ盛りだくさんのミュージアムなので、子供から大人まで楽しめる大人気の観光スポットです。今回は、宮城県・感覚ミュージアムのおすすめの見どころから、料金やアクセスといった基本情報まで余すことなく紹介します。
感覚ミュージアムってどんなところ?
宮城県の北西部に位置する大崎市は、鳴子峡や鳴子温泉といった自然豊かな観光スポットなどが有名です。そんな宮城県大崎市に平成12年に開館した感覚ミュージアムは、新感覚スポットとして自然景勝地とはまた違った見どころがある観光名所となっています。五感を使って楽しむミュージアムというのは、一体どんな施設・内容になっているのでしょうか。
感覚ミュージアムの館内は、身体感覚を中心としたダイアローグゾーン、瞑想空間をテーマにしたモノローグゾーン、そして両方の空間を繋ぐトラバースゾーン、これら3つのゾーンに分かれています。視覚、聴覚、触覚といった感覚を意識する展示がいくつも展開されているので、想像力を高めたり、感覚を研ぎ澄ませたり、様々な体験ができるのが特徴です。
感覚ミュージアムの目的は、こうした体験を通して感性を磨き、イマジネーション力を高めることにあります。たくさんの物で溢れ、情報スピードも速く、忙しい現代に生きていると、五感を研ぎ澄ませることや余裕をもつことを忘れがちになってしまうもの。そこで感覚ミュージアムを通して、「ゆとり」や「心の豊かさ」を取り戻してほしいという思いが込められています。
見どころ盛りだくさんの感覚ミュージアム
館内のダイアローグゾーン、モノローグゾーン、トラバースゾーンは、それぞれに様々な見どころがあります。まず、ダイアローグゾーンでは、大きな人力落書きマシーンや様々な形と音が楽しめる創作楽器、3次元立体音源の位置をリアルタイムに操作することができる展示など、聴覚や視覚、触覚を刺激する楽しい展示が用意されています。
トラバースゾーンには、フォトジェニックな鏡張りの空間や光を使った体感型のオブジェなど、特に視覚を使って楽しむ展示が揃います。そして、モノローグゾーンには30万本の紙こよりで構成された香りの空間をはじめとした、嗅覚や視覚を使って楽しむスペースがあります。ゾーンによって使う五感が違い、見どころ満載の展示となっています。
感覚ミュージアムのおすすめ展示1: エアートラバース
感覚ミュージアムで最も人気のフォトジェニックスポット「エアートラバース」。青空が見えるガラス張りの天井、鏡張りになった壁と床というデザイン構成で、なんとも不思議な空間が広がっています。奥に進むにつれ、まるで空中を歩いているような感覚になり、非日常の世界にしばし浸ります。
エアートラバースは、天気によっても見え方が変わります。快晴の青空なら美しいブルーの空間になり、少し雲がある日なら雲の流れが鏡に写り、時間の流れを感じる空間になります。このように、その日によって見どころも変わってくるのが、エアートラバースの魅力でもあります。フォトジェニックスポットなので、写真撮影もぜひ楽しみましょう。
感覚ミュージアムのおすすめ展示2: サークル・ン・サークル
直径3.2mという巨大な車輪が一段と目を引く「サークル・ン・サークル」。車輪中央部部にある台に寝転がり、手足でペダルを漕ぐことで、機器に固定されたチョークで絵を描くことがでるようになっています。「人力らくがきマシーン」は、大人も子供も夢中になって楽しめるおすすめの展示です。
感覚ミュージアムのおすすめ展示3:創作楽器
いろいろな形をした創作楽器が展示されているコーナーでは、実際に触って演奏してみることができます。竹や木など身近にある材料で作られている楽器は、どこか温もりを感じる音を奏でます。指を使って音を出したり、バチで叩いて音を出したり、楽しみ方は楽器によってそれぞれ違います。ぜひ全ての楽器を触ってみましょう。
感覚ミュージアムのおすすめ展示4:1000の小箱
感覚ミュージアム内のおもしろ展示としておすすめなのが「1000の小箱」です。文字通り、1000の引き出し一つ一つに、各作家によるアート作品が飾られています。不思議なキャラクターだったり、精密なミニチュア作品だったり、引き出しを開ける度に新しい出会いがあります。全ての小箱に見どころが沢山つまったおすすめスポットです。
感覚ミュージアムはカフェもおすすめ
感覚ミュージアムの展示やワークショップなどを満喫してお腹が空いたら、「ミュージアムカフェるぽ」で味覚を使って美味しいごはんを楽しみましょう。主に軽食を中心としたメニューが用意されていて、パスタセットやキーマカレーセットなどの食事系からパフェやホットケーキといったデザートまで充実しています。
ミュージアムカフェるぽのおすすめは、ドリンクメニューのブルーベリーシェイクだそう。宮城県大崎市の鳴子温泉で栽培された無農薬のブルーべリーを使用していて、色鮮やかな見た目と爽やかな味わいを楽しめます。なお、ミュージアム内の無料ゾーンにあるので、カフェだけの利用も可能です。好きな時にふらっと立寄ってみるのも良いでしょう。
ミュージアムカフェるぽの営業情報です。営業時間は10時30分から16時まで、ラストオーダーは15時30分となっています。定休日は月曜・火曜・水曜なので、もし来館予定の日が定休日なら、来館前後で食事を済ませておくか、お弁当を持参して中庭などで食べるようにしましょう。
ワークショップも楽しめる感覚ミュージアム
感覚ミュージアムでは、様々なワークショップが開催されています。せっかく感覚ミュージアムを訪れるなら、展示だけでなくワークショップも楽しんで帰りましょう。常設のワークショップは6種類あり、5日前までの完全予約制になります。キャンドル作りやアロマソープ作り、針金と粘土を使った鳥を作るワークショップなど内容は多岐にわたります。
子供向けだけでなく、紅茶の楽しみ方を学ぶ紅茶教室といった大人向けのワークショップもあります。ワークショップの参加料金や所要時間は内容によって違うので、その日の観光予定に合わせてワークショップを組み込みましょう。また、常設以外にも竹細工やパーソナルカラーワークショップなど随時募集のかかるものもあるので要チェックです。
年1回開催されるフリーマーケット
感覚ミュージアムでは、毎年1回出展者のアートが光るフリーマーケット「Kankaku Art Flea Market」が開催されます。感覚ミュージアムの広場に35ブース並び、大規模ではないものの趣向を凝らした作新の数々が登場する人気のフリーマーケットです。アクセサリーや雑貨をはじめ、木工クラフトやキャンドルなど内容は多岐にわたります。
手作りを体験できるワークショップもあるので、自分でも作ってみたい方はぜひ参加してみましょう。なお、同日には裏手の河川敷で「大崎バルーンフェスティバル」が開催されていて、色とりどりの気球が空へと昇る様子を間近で見ることができます。河川敷はすぐ隣とアクセスも抜群なので、バルーンフェスティバルも一緒に楽しむのがおすすめです。
感覚ミュージアムの基本情報
感覚ミュージアムの開館時間は9時30分から17時までで、最終入館は16時30分までとなっています。休館日は毎週月曜日、祝日の場合はその翌日が休みとなります。感覚ミュージアムでは、館内の無料ゾーンは写真撮影及び動画撮影が可能です。それ以外のエリアは撮影禁止となっているので注意しましょう。
感覚ミュージアム館内にはカフェがあり、飲食は基本的にカフェのみとなっています。ミュージアムの中庭や裏手にある河川敷なら、お弁当など自由に食べることができるので、天気が良ければピクニックができます。鑑賞自体は、平均で1時間程度、長くても2時間から3時間程度で十分体験ができるので、気軽に足を運んでみましょう。
住所:宮城県大崎市岩出山字下川原町100
電話番号:0229-72-5588
感覚ミュージアムの料金
感覚ミュージアムの料金情報です。感覚ミュージアムの入館料金は、大人500円、高校生300円、小中学生250円、幼稚園以下は料金無料と、かなりリーズナブルです。20名以上の団体なら割引料金になり、大人400円、高校生240円、小中学生200円とさらにお得になります。手頃な料金で時間を気にせずたっぷり遊べるのも、感覚ミュージアムの魅力のひとつです。
たくさん遊びに行きたいという方向けに、7枚綴りの入館回数券も販売されています。回数券の料金は、大人3000円、高校生1800円、小中学生1500円で、1回分の入館料金が無料になります。また年間パスも販売されていて、こちらもおすすめです。年間パスの料金は、大人2000円、高校生1200円、小中学生1000円となっています。
身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方は、手帳の提示で本人と付添一人まで団体料金で利用することができます。忘れずにお持ちください。なお、感覚ミュージアムでは様々なワークショップも実施されていますが、それぞれ入館料金とは別料金になるので、参加したい場合は事前に感覚ミュージアムの公式ホームページで料金をチェックしておきましょう。
感覚ミュージアムへのアクセス
宮城県大崎市の感覚ミュージアムへのアクセス方法を紹介します。感覚ミュージアムは、電車と車の2通りのアクセスが可能です。電車でのアクセスの場合、岩出山駅から徒歩約7分となっています。宮城の中心・仙台駅からのアクセスなら、東北新幹線古川駅まで行き、JR陸羽東線に乗り換えて岩出山駅まで行くことができます。有備館駅からも徒歩約10分で感覚ミュージアムへアクセスすることができます。
車でのアクセスの場合、東北自動車道古川ICから約15分で感覚ミュージアムへ到着します。専用駐車場があり、隣接する病院の駐車場も含めると乗用車約50台を停めるスペースがあります。車でのアクセスなら、電車の乗り換えや時間を気にせず、好きな時に行って好きなだけ滞在できるのでおすすめです。いづれにしても比較的アクセスしやすいスポットなので、都合の良いアクセス方法を選びましょう。
大崎市の観光も合わせて楽しもう
宮城県大崎市を訪れるなら、合わせて周辺の観光もぜひ楽しみましょう。宮城県には多くの人気観光スポットがありますが、大崎市にももちろん観光におすすめの場所や見どころがあります。参考までに、大崎市のおすすめ観光スポットをいくつかご紹介します。ぜひ感覚ミュージアムへ遊びに行く際に、予定に組み入れてみてはいかがでしょうか。
鳴子峡
宮城県の名勝に指定されている「鳴子峡」は、四季を通じて大自然が美しく、絶景スポットとして有名です。中でも秋の紅葉シーズンは群を抜いて美しく、紅葉を目当てに訪れる人も多くいます。鳴子峡は、渓谷に沿った遊歩道を通って散策を楽しむこともできます。自然に包まれて身も心もリフレッシュすること間違いなしです。
鳴子温泉郷
鳴子温泉・東鳴子温泉・川渡温泉・中山平温泉・鬼首温泉の5つの温泉地からなる「鳴子温泉郷」。日本百名湯にも選ばれている人気の温泉郷で、大崎市へ観光に行くなら宿泊先としておすすめの場所です。中心地の鳴子温泉では、鳴子温泉駅から続く温泉街の街歩きができると人気。ゆっくりと温泉や街歩きを楽しんで、日頃の疲れを癒やしましょう。
オニコウベスキー場
大崎市にあるオニコウベスキー場は、4月から11月までのグリーンシーズン、12月から3月、までのスノーシーズンと1年を通して様々なアクティビティが楽しめる、人気の観光スポットです。冬はもちろんスキーやスノーボードを満喫することができ、オフシーズンはサイクリングやパラグライダーなどのアクティビティが人気。見どころも沢山あるスポットです。
大崎バルーンフェスティバル
感覚ミュージアムで実施されるフリーマーケットと同日に、隣の河川敷で開催される「大崎バルーンフェスティバル」。熱気球の全国大会として各地からたくさんの参加者が集い、色とりどりのバルーンが空高く昇る様子は圧巻です。また、それぞれデザインが異なるバルーンも見どころです。年に1度の大イベントを、間近でじっくりと楽しみましょう。
感覚ミュージアムを満喫しよう!
感覚ミュージアムは、様々な展示を通して五感を使い、普段の生活ではできない不思議な体験ができる人気観光スポットです。また、感覚ミュージアムは展示だけでなく、ワークショップやカフェ、フリーマーケットなど楽しみ方がたくさんあります。この記事で紹介した見どころや施設情報、アクセス方法などを参考に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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