ネパールでカレーを食べてみよう!
皆さんはネパールのカレーについてご存知ですか?インドカレーに似ていますが、スパイスは控えめで、あっさりとした味にマイルドな辛さがネパールカレーの特徴なんです。実はスパイスに慣れていない日本人には大変食べやすいカレーなんですよ。今回は本場のネパールカレーからおすすめのお店までたっぷりとご紹介しちゃいます!
ネパールってどんな国?
エベレストを持つヒマラヤ山脈で有名なネパールは、正式名称をネパール連邦民主共和国といい、三方をインドに、一方をチベットに囲まれた細長い国です。気候も山岳地帯、丘陵地帯、そしてインドとの国境に近い高温多湿の平原地帯があることからも分かるように、その文化は多様で、数々の民族、言語、宗教、食文化が存在しているのがネパールの特徴です。
他国に囲まれた内陸地ということもあって、ネパールの食文化はインド料理、チベット料理、中華料理がブレンドされているのが特徴です。もちろんメインはカレー料理で、地元の人はほとんど毎食カレー料理を食べます。マイルドな辛さも特徴です。ヒンドゥー教徒が多いネパールでは牛や豚は食べず、お肉といえば水牛やヤギの肉を食べることでも知られています。
ネパールのカレーの料金は?食べる時間は?
公用語はネパール語になり、半数の民族がネパール語を話します。カトマンズのような観光客が多い所では、英語だけでなく日本語も通じる場合が多いです。通貨はネパールルピーになり、日本への計算は簡単で、100ネパールルピーで、約106円の計算になります(2017年6月現在)。物価は日本と比べると安く、ビール大瓶で400ルピーになります。
Read out Top 5 famous dishes you can enjoy in Nepalhttps://t.co/7DqsoXNMAW
— bidNtravel Nepal (@bidntravel) June 7, 2017
多彩な食文化のネパールですが、宗教上ベジタリアンが多いので、野菜の多いマイルドな辛さのカレーが人気。ネパールでは食事の時間帯にも特徴があります。ネパールの朝は早く、朝食はチャイと軽めのスナック、昼は10時から11時頃にしっかりと食べ、3時頃から夕方にかけて「カジャ」と呼ばれる軽めの食事、夜は8時から9時頃に食べます。
ネパールの定番カレー料理は?
ネパールの家庭料理と言えば!
— ネパール震災支援学生プロジェクト (@Maya_Nepal_2015) February 10, 2016
ダールバート:fork_and_knife:
日本語にするならばカレー定食(?)
お店で食べるとendlessおかわりできます。ごはん足してくれるしカレー足してくれるし。ネパールはお腹を空かせた貧乏学生にオススメです。 pic.twitter.com/rD0Hdvn2nz
ネパール人が毎日食べる料理といえば「ダールバート」。ダールはレンズ豆で出来たスープのことで、バートはごはんになります。これを主菜に、副菜は「タルカリ」と呼ばれる野菜のカレー粉で炒めたもの、そして「アチャール」と呼ばれる漬物と一緒にいただきます。ダールはごはんに混ぜて食べても、そのまま飲んでも。日本のお味噌汁みたいですね!
ネパールでも料理上手で有名なタカリ族のダールバート。
— ワタゲ㌠@療養中 (@Wata_112) November 22, 2016
プレートの上にあるスープやカレー、お惣菜類を、思いのままにご飯とマゼマゼして食べると超うまい。 pic.twitter.com/1647j7Gr5q
ダールバートの基本の構成は一緒ですが、家庭や民族によっても味、辛さ、副菜の数が変わってきます。美味しいと評判の「タカリ族」が作るダールバートには、スパイスに山椒が使われているのが特徴。主菜もごはんの他にそば粉を練った「ディロ」という蕎麦がきも選べます。多様な民族の食文化が味わえるダールバートを色々試してみるのも面白いですね。
ネパールカレーの食べ方は?マナーは?
まずは手洗いから。お店には手洗い場があるので、最初に手を洗います。そして食後は支払いの前に水で口をすすいで手を洗います。次に食べ方です。右手の親指以外の四本の指を使い、ご飯をすくって口元まで持っていき、親指を使って口の中へ押し込んで食べます。手で食べたくない方や慣れていない方にはスプーンを出してくれるお店が多いので安心ですよ。
左手は不衛生とみなされているので、左手だけで食事を受け取ったりしないように注意してください。そしてネパールでは水や氷を摂取する際はちゃんと浄水されているか注意しましょう。出来ればボトルのお水を持ち歩くのが正解です。ボトルのお水を購入する際は、キャップがきちんと閉まっているかまず確認してくださいね。
ネパールのカレ―の料金は?
特筆すべきはそのコスパの良さ!お店によっても違いますが、日本円で200円から400円位でしっかりとした定食が食べられます。しかも大抵はごはんはお替り自由で、おかずもお替りできるお店も多いんです。最初から大盛(特大?)で運ばれてくるので、かなり満足感があります。一日一食で十分満足できる場合も多いとか。
ネパールの定番おやつは?
モモ
「モモ」はいわゆるネパール版の蒸し餃子で、ネパールの食文化では外せない存在です。元々チベットの料理だったものがネパールで定着したようです。モモの形には大体二種類あり、中の具材は水牛、鶏肉、野菜等になります。蒸し以外にも、焼いたものや、フライにしたものもあり、日本人にはとてもなじみ深い食べ物です。
Steamed Momo
— 印度カリー子 (@IndoCurryKo) June 8, 2017
ネパールのスパイス餃子です。 pic.twitter.com/xLNqVtfbV4
大体一皿につき10個くらいのモモが注文できます。値段は具材によって変わりますが、大体100円位になります。スパイシーなモモもあるので、辛いもの好きの方におすすめです。タレもお店によって個性があるので、自分の好みの味を探してみるのもおもしろいですね!地元の人は3時のおやつに食べるそうなので、ぜひ試してみてくださいね。
セルロティ
甘いものが食べたい方におすすめなのは「セルロティ」。米粉とバナナや砂糖をこねて揚げたドーナツのようなお菓子です。町の中ではセルロティを売る屋台があり、バスの停留所など人が集まるところで買えたりします。甘さは控えめで、もちもち、ぷちぷちとした食感はやみつきになります。チャイと一緒にいただきたいですね!
ネパールでカレー味の人気食は?
インド系カレー
ネパールはインドからの移民も多いので、インド系のカレー屋さんが多いんです。ネパールのインドカレーは、本場のインドカレーと比べるとスパイスや油の量が控えめで、あっさりしているのが特徴。ナンも重要で、インド式の窯、タンドリーで焼くナンがあるお店を探すと間違いないです。また、ネパールのカレ―はマイルドな辛さのものが多いのも特徴です。
チャウミン
ごはんに飽きたという方におすすめなのが「チャウミン」。スパイスの効いた平麺料理です。野菜と麺の炒めたものや、スープが入ったものもあり、焼きそばやチャンポン麺に馴染んでいる日本人にはほっとできる食べ物です。クミンやターメリックなどのスパイスが効いていて、少々ピリ辛です。辛いのが苦手な方は事前に抜いてもらうようにお願いしましょう。
セクワ
これがセクワ。
— shige-shige (@shigepo_star) May 29, 2017
ネパール風焼き鳥やってさ。
スパイスがっつりでうまうまよ:clap: pic.twitter.com/NDnS3PKrs9
お酒にあうカレーのおつまみといえば、「セクワ」。串刺し肉の炭火焼きです。肉はラムや羊、水牛の肉がメインで、ターメリックやクミン等のスパイスにじっくり漬け込んでから焼かれるので、焼いている匂いを嗅いだだけでお腹がぐーっとなるくらいの破壊力です。特におすすめなのは少し焦げたところ。ビールのお供に最高です。やみつきになりますよ。
ネパールで朝から行けるカレー屋は?
Frens Kitchen Restaurant
カトマンズにある「FrensKitchenRestaurant」は、緑に囲まれたオープンカフェ。ホテルが多い治安のよいエリアで、朝食時から営業していることもあり観光客に人気のお店。ここではネパール料理だけではなく、インターナショナルな食事も楽しめますが、おすすめはやっぱりダールバートとモモ。甘くないバナナ入りモモもあるのでぜひ試してみてくださいね。
RosemaryKitchen&CoffeeShop
カトマンズのタメルの大通りから少し入った静かな場所にあるのが、地元の穴場カフェ「RosemaryKitchen&CoffeeShop」です。おすすめは中庭での食事です。朝食時から空いているので、美味しいパンやカフェラテを目当ての人も多く、女性一人でも入りやすいお店です。食事はインターナショナルなメニューが多いので、カレーに飽きた人にもおすすめです。
ネパールのおしゃれカレー屋は?
KrishnarpanRestaurant
カトマンズのパシュパティナートにある「KrishnarpanRestaurant」は5つ星のドゥワリカホテルの中にあるレストラン。こちらではネパールの伝統的な料理をコースで味わえます。5つ星ホテルだけあって、雰囲気も、スタッフの対応も最高です。食材はオーガニックにこだわっていて、新鮮な野菜がふんだんに使われています。滞在中一度は行ってみたいですね。
FloridGardenRestaurant
Hotel florid Nepal garden restaurant pic.twitter.com/tY6oExnucL
— Raju Raila (@aswinraila) November 3, 2015
カトマンズのタメル通りにある「FloriGardenRestaurant」はその緑豊かなガーデンで有名なレストラン。おすすめはディナー。綺麗にライトアップされたお庭での食事はとてもロマンチックです。食事はネパール料理やインド料理が中心で、マイルドな辛さのチキンマサラカレーやモモが人気。朝食から営業していて、お庭での朝食もおすすめですよ。
ネパールへカレーを食べに行くには?
この記事を読んでネパールのカレ―が食べたくなったあなたに、ネパールまでの行き方をお知らせしますね。日本からネパールのカトマンズまでは飛行機で早くても11時間程かかります。直行便はなく、インド、韓国、中国、タイ等を経由する形になり、航空券は7万円位から手に入ります。
ネパール入国の際にはビザが必要になります。空港に到着してからでも取得可能ですが、入国審査が激混みするので、事前にオンラインでの申請をおすすめします。15日、30日、90日と滞在期間に応じて申請可能で、為替にもよりますが、15日分は3000円、30日分は5000円、90日分は12000円位の金額になります。空港では日本円での支払いも可能です。
ネパールはカレーの最高峰だった!
今回はネパールの食文化を支えるカレーについてご紹介させていただきました。スパイスの香りが効いてマイルドな辛さのネパールカレーは、毎日でも飽きないほどの美味しさです。日本国内にもネパールレストランはいくつかありますが、現地で味わうカレーは格別です。次のお休みに、ネパールの食文化探訪の旅に出てみてはいかがでしょうか?
RELATED
関連記事
RELATED
- ネパールってどんな国?名所&文化を紹介!おすすめの行き方や世界遺産も!
人よりも神々が多く住む、と言われるネパール。そんなネパールは多くの民族が、それぞれの信仰や文化風習を大事にしながら、生活し...
niroak
- エベレスト登山をするには?方法や必要なもの・注意事項までを網羅!
ヒマラヤ山脈における世界最高峰と呼ばれるエベレストでは、初心者から熟練者まで多くの登山家がその頂上を目指してきました。エベ...
asiasi
- エベレスト・トレッキングは絶景の宝庫!サガルマータ国立公園で自然を堪能!
世界の屋根とも呼ばれるエベレストは、トレッキングにもってこいの素晴らしい観光スポットです。世界中からトレッキングしにやって...
hanaco_07
- ネパール入国にはビザが必要!空港で?オンライン?申請方法などを解説!
観光先として好評で人気の国ネパールは、毎年多くの人が訪れる場所です。ネパールの文化などが気に入って長期滞在を考える人も増え...
Mina
- ネパール料理おすすめ11選!定番ダルバードから街角絶品グルメまでを網羅!
ネパール料理と聞いてどんな料理を思い出しますでしょうか。独特なスパイスの香りや、ダルバードのお皿がカチャカチャとする音など...
Mina
- ネパールの観光地おすすめ11選!人気の自然スポットから神秘の寺院まで
ネパールは皆さんもご存知の通り、世界最高峰の山「エベレスト」がある国として知られています。そんなネパールを観光するときはど...
shingo4
- ネパールの治安は良好?異国を旅行する際に守りたい6つの注意点!
ネパールへの旅行を考えている方は必見です!今回はネパールの治安についての情報をまとめてみました。異国の地に行く際は、現在の...
shingo4
- カトマンズ観光のおすすめスポット11選!ネパール随一の街で寺院や広場を堪能
カトマンズ観光のおすすめスポットをご紹介!歴史的建造物、圧巻の大自然国立公園、大型ショッピングセンターから日本では絶対に見...
TARO-MOTEKI
- ネパール国旗の特徴と由来とは?二つの三角形となった背景もご紹介!
ネパールの国旗は、他の国の国旗とは異なるということを知っていますか?実は、世界で唯一、矩形ではなく、2つの三角形の旗を組み...
neko master