プラハにあるカレル橋を観光する
プラハにあるカレル橋はヴルタヴァ川に架かっている橋で、橋脚がアーチになっている構造的な美しさはもちろんのこと、どの部分を切り取っても絵になる美しい石の橋です。全長約520mの橋の始まりと終わりには橋塔があり、9.5m幅の橋の欄干には左右に15体ずつ合計30体の聖人像が据えられていてこの橋の歴史の古さが窺えます。
チェコスロバキアのプラハってどんなところ?
プラハはチェコ共和国最大の都市で、中央をヴルタヴァ川が流れています。かつては歴史の荒波に揉まれましたが、1402年にカレル橋が完成して旧市街地とマラーストラナ地区のある地方との交流が進み、大都市へと発展しました。また1000年以上の長い間戦禍を免れた歴史も手伝って、建築文化の歴史を辿れる世界遺産登録の都市になりました。
画像は早朝のプラハです。美しいですね。プラハは観光客の人気絶大の都市、なかでもカレル橋は多くの人々で溢れかえっています。昼はもちろんのこと、夜景の美しさでも有名なこともあって、夜と言わず昼と言わずという感じで人が集まってきています。そこで、早朝のプラハはどうなんだろう、となるわけですね。見どころ満載ステキです。
プラハのカレル橋の歴史を覗く
プラハを流れるヴルタヴァ川にかかるカレル橋(Charles Bridge) - チェコ pic.twitter.com/DeGSki1nUh
— 一度は訪れてみたい風景 (@bybugigobyp) November 21, 2017
カレル橋は1357年に建設が始まり1402年に完成を見た石造りの橋です。完成を見るまでに45年という年月がかかっています。それまで架かっていたユディタ橋が1342年にヴルタヴァ川の氾濫によって決壊してしまったため、1357年にボヘミア王カレル4世の決定により着工、ドイツ人建築家のペトル・パルレーシュの手によって建造されました。
カレル橋には30体の聖人像が建てられていますが、この聖人像も長い歴史の波に揉まれてきました。最大の宗教戦争と言われる三十年戦争の経緯のなかで十字架像以外がすべて破壊されてしまいました。そのため、現存の聖人像は往時の聖人像ではなく、1683年に聖ヤン・ネポムツキー像が再建され、残りの28体も1714年までに建造されました。
プラハのカレル橋の見どころあれこれ
ヴルダヴァ川
カレル橋は、チェコを代表する風景!
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1402年に完成したカレル橋。プラハのヴルタヴァ川に架かる橋で、町を代表するシンボルマークになっています:musical_note:
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プラハの中心を流れているヴルタヴァ川はチェコ共和国内で最長の川で、1342年に氾濫したことが現在のカレル橋建設のきっかけとなりました。世界遺産にも登録されている人気の景勝地の見どころを川面から眺められる観光クルーズやランチ・ディナークルーズも観光客の人気を得ているようです。カレル橋をいろんな方向から眺められます。
音楽・大道芸・お土産店など
カレル橋では常時いろんなイベントがあって、観光客はもちろんのこと地元の人たちの楽しみになっています。似顔絵や大道芸、あるいは露天商などいろいろですが、なかでも音楽家たちの橋上のライブに人気が集まるようです。さすがに音楽家には縁のある音楽の都プラハと言えるでしょう。舞台装置も最高です。
こういう情景は案外いろんなところで見かける気もしますが、カレル橋にもたくさんのカップルが愛の南京錠をセットして愛を誓いあう場所があります。その人気ぶりは画像で見ても分かると思いますが、南京錠がセットされている前でカップルで写真を撮るために行列ができるほどだそうで、カレル橋の見どころのひとつになっています。
プラハのカレル橋にある橋塔
14世紀にドイツ人建築家のペトル・パルレーシュによって建造された旧市街側のゴシック様式の橋塔は建築物としてもとても名高い塔です。橋塔の正面開口部には上段に守護聖人の像が刻まれており、下段には聖ヴィート・カレル4世・ヴァーツラフ2世の像が刻まれています。塔の上からはカレル橋やプラハ城・旧市街地などの景観が楽しめます。
旧市街側の橋塔から臨むプラハ旧市街地広場です。美しいですね。もちろん、すぐ脚もとのカレル橋、プラハ城側の眺めもすばらしいです。360度どちらを向いてもすばらしい眺めの連続です。塔の展望台までのエレベーターはありませんので、階段で登るので大変ですが登りきった時の感動で帳消しになります。
プラハのカレル橋にある聖人像
カレル橋の欄干には左右に聖人像が15体ずつ合計30体据えられていて、橋を散策しながら美術鑑賞をするように彫像を観賞することができるので人気があります。1357年から建造が始まったカレル橋でしたが、当時に据えられていた像は歴史の波間で破壊され現存の像は往時のものではなく、後々建造された像だと言われています。
人気の聖人像を紹介
十字架像
ゴルゴダの丘で磔にされたキリスト像(十字架像)だけが三十年戦争の被害にも遭うことなく、往時のままの形で残りました。一説によると1361年の文書の中に見られるらしいので、それ以前の建造と言えますね。十字架の左右には聖母と聖ヨハネ像、制作当初はキリスト磔刑像は木製だったようですが、後年ブロンズ製になったようです。
聖ルトガルディス像
聖ルトガルディス像(1710年作)がカレル橋の中では一番美しいと言われているらしいです。13世紀の聖人でシトー派の修道女です。キリストの傷口に接吻する聖女ルトガルディスのために身をかがめたキリストの様子を表現している彫像です。いかにも意味深く、悲しみを表していて目を逸らすことができません。
聖ヤン・ネポムツキー像
聖ヤン・ネポムツキー像はカレル橋の彫像の中で唯一の銅製の像です。ボヘミアで最も人気のある聖人で、カレル橋の聖人像の中で代表的な彫像の一つです。三十年戦争で破壊された後カレル橋の彫像の中で一番最初に再建造された彫像です。プラハの殉教者であるネポムツキー像の台座にある銅板に触れると幸運が訪れると言われているようです。
聖フランシスコ・サビエル像
聖フランシスコ・サビエル像は1907年に複製されたものです。元の像は1890年に起きた洪水で落下。川に落下したオリジナルの像を見ながら彫刻家のヴォスミークが複製を制作。オリジナルは国立博物館に展示されています。ザビエル像を支えている人のひとりは17世紀にチェコでイメージされた日本人らしく丁髷があり、刀を二本携えています。
プラハのカレル橋から見る景色
旧市街地からカレル橋を渡ろうとして振り返るとこんな景色が。年季の入った格調高い市街地を一瞬で味わうことができますね。この市街地と地方とを繋ぐカレル橋の存在が、現在のプラハの繁栄をもたらしたと言っても過言ではないでしょう。市街地と地方との融合は人々に多くの知的財産をもたらしました。
プラハのカレル橋は夜景もステキ
カレル橋の日中は多くの観光客で賑わい、橋の上にはたくさんの露店が並んだり、大道芸や見世物、楽器の演奏なども行なわれていて昼の部の観光が見どころになっていますが、夜になるとプラハ城やカレル橋のライトアップが作り出す夜景が新たな見どころを提示、夜景を見ながら夜の散策を楽しむ人々が集まってきます。
プラハは、チェコ共和国の首都であり、同国最大の都市。 古い町並み・建物が数多く現存しており、毎年海外から多くの観光客が訪れる。写真は有名なカレル橋からプラハ城を望む。 pic.twitter.com/y4XtJhA3ZQ
— ★厳選★世界遺産 (@gensen_isan) November 20, 2017
カレル橋から夜景を眺めるときに真先に目に飛び込んでくるのがプラハ城でしょう。かつてボヘミア国王が居城としていたところであったことを考えながらプラハ城の夜景を眺めると、プラハの歴史についての感慨を覚えるのではないでしょうか。カレル橋とプラハ城と、二つの夜景がプラハの現在を示しています。
行ってみたいプラハ城
【チェコ】
— アニバーサリートラベル (@anniversary_trv) August 29, 2017
世界最大の城としても有名な #プラハ城 。特に人気なのがこちらの #聖ヴィート大聖堂 です。
その威容に圧倒されますが、内部の美しいステンドグラスも必見です!
観光する際は、旧市街からトラム22番でPrazsky hradまで乗車後、カレル橋まで下る方がおススメ。 pic.twitter.com/nst6QRfk7f
カレル橋は見どころ満載で飽きることはないでしょうが、せっかくプラハに行ったからには、かつてはボヘミア国王であったり神聖ローマ皇帝の居城だったプラハ城は一度は訪れてみたい場所でしょう。現在はチェコ共和国の大統領府がある場所になっています。建物の存在感と内部の美しいステンドグラスなど見てみたいですね。
行ってみたいストラホフ修道院
プラハ城の正門から歩いて10分の丘の高台にあるストラホフ修道院は一見の価値があります。12世紀中頃ボヘミア最古の修道院ですが、ここを有名にしているのは図書館。スタッコ細工やフレスコ画で装飾された天井とその下に蔵書が並ぶ哲学の間、神学の間の二つの図書室の荘厳なたたずまいに息を呑みます。
プラハのカレル橋の魅力に浸る
チェコスロバキア プラハ#カレル橋#絶景 pic.twitter.com/6fCgJNF76v
— 家族で飛行機無料の世界一周旅行 (@iichi0926) November 2, 2017
チェコ共和国(現在)の都市プラハの観光地としてのすばらしさを一身に背負う形でカレル橋は威風堂々と存在しています。まさしく見どころ満載。昼夜を問わず多くの観光客が訪れてプラハが辿った歴史の遺産に触れたり、今も健在である美しい都市としての景観に浸って、日常とかけ離れた優雅な空気に触れて自分を取り戻す。そんな場所がプラハにあるカレル橋であり、そして、そのカレル橋を囲んで点在する歴史遺産としてのプラハ城でありましょう。

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