台湾旅行で人気の大溪老街とは?
台湾旅行に行くときの楽しみの一つに、食べ歩きや歴史的建造物を見て街を回るというものがあります。そんな楽しみをひとくくりにした台湾旅行があります。それは老街めぐりです。特に大溪老街は大変な人気で、休日や週末になれば文字通りごった返します。台湾旅行をもっと楽しくする大溪老街を、あらゆる角度からご紹介します。
大溪老街をはじめ桃園市に多くの老街がある
大溪老街は台北にある桃園市にありますが、実は桃園市にある老街は大溪老街ひとつだけではありません。街角にあるコンビニとまではいきませんが、道の駅くらいはあります。そのため午前は大溪老街に行き、午後からは隣の町の老街まで行ってみようといったことも可能なくらいな距離です。
老街とは何?
老街は日本語読みで「老街(ロウガイ)」、中国語の読み方では「老街(ラオジエ)」です。台湾全土にはたくさんありますが、感じの通り古い町並みのことを指します。清の時代もしくは日本の統治時代に作られた町並みをこのように呼びます。一歩入ればなんだか懐かしいような、どこかで見かけたような、街全体が屋外博物館のようです。
食べ歩きが楽しめる
大溪老街をはじめ老街の魅力はやはり何といっても食べ歩きです。大溪老街でも街を歩くとたくさんの店を覗くことができます。その中でもやはり多いのが食べ物のお店です。地元の味を堪能してみたいといった方や、食べ歩き大好きな人たちにとっては、老街はまさしくたまらない観光スポットです。
歴史的な建物も多い
もちろん写真を撮るのが好きな人たちにも老街はとても良いスポットです。まるで美術館や博物館をめぐるかのように、老街を歩いて行くと昔の街の様子が感じられます。清や日本の統治時代までさかのぼる歴史的な建物が街角のいたるところにあるので、じっくりと見たり、思わずレンズをかかげて情緒あふれる一枚を撮りたくなります。
大溪老街の特色と歴史
では次に大溪老街の特色はどんなものなのか、大溪老街の歴史はどうなのかということをチェックしていきます。もちろんそのまま行っても大溪老街は十分に楽しめるのですが、事前に情報を確認しておくと新たな発見があったり、じっくりと見ておきたかったところを限られた時間で楽しめるのでおすすめです。
和平路・中山路・中央路の3つの通りに囲まれたゾーン
大溪老街と一口にいっても、実際には和平路・中山路・中央路という3つの通りに囲まれたゾーンから成り立ちます。あとからそれぞれの通りについて見どころや特色を紹介していきます。時間があればぜひ全ての通りを回って昔から今日までの台湾の人たちがどのように大溪老街と暮らしているか見てみるのもおすすめです。
大溪老街の歴史
1850年ごろから大溪老街は、まず和平路にあるお店が商店街として活気を持っていったところから始まりました。
しかしながら大溪老街は日本軍の砲撃により1896年の乙未戦争(いつびせんそう)により戦火に呑まれてしまいました。その後統治していた日本総督府の都市計画により、大溪老街一体はその当時流行していた建築様式に都市化されていきました。
近代の1996年に入ると大溪老街のかつての繁栄に認識が深められました。そういった動きから地元の住民団体と関連団体との協力のもと、かつての繁栄を再現しようと「老街再建」に尽力しました。そうして老朽化してた建物や、劣化されていた外観も修繕や美化がほどこされ、大溪老街はかつての繁栄時代を取り戻しました。
大溪老街のおすすめ観光スポット4選
こちらでは大溪老街をさらにエリアごとにしぼって、見どころ観光スポットをじっくりチェックしていきます。こちらで大溪老街の観光スポットをチェックして、どこをどのようにめぐったらいいのか、どこにたくさんの時間を割いたほうがいいのかなど、みなさんの旅の計画の参考にしてみてください。
1:和平路
和平路は大渓老街のメインになる通りです。すでにお店がところ狭しと並んでいるので、人気の食べ歩きはすでにこちらから始められます。
大溪老街の和平路の特色は「木器街」と「豆干」です。特にコマはそこらじゅうにあります。雑貨好きの女子にはたまらない見どころのあるお店がたくさんです。お店は平日は開店時間が遅かったりしますが、店頭で実演販売しているところがあるのが見どころです。
大溪旅人空間
もし平日に大溪老街の和平路を訪れるのなら「大溪旅人空間」というツーリストステーションに行ってみてください。オープンは火曜から金曜日の12時からから18時のみですが、ガイドブックには載っていない現地人による情報がゲットできます。路地裏を案内してもらえれば、他の観光客とは違う見どころ満載の滞在が楽しめます。
住所 | 桃園市大溪區和平路48-1號 |
電話番号 | (03)388-7385 |
2:中山路
日本統治時代に整備された町並みを現代に残すのがこの通り、大溪老街の中山路です。「新南老街」という看板が見えたら、そちらが入り口になります。
他の二つの通りと比べると短いので、物足りないかもしれませんが、じつは結構見所があります。こちらは当時日本で流行していたバロック様式の建物が立ち並んでいます。アーケードのついた通りはヨーロッパを思い出させます。
中山路に当時住んでいた人たちは貴族、富豪、官僚などの富裕層たちが住む高級住宅街でした。中山路を歩くと日本の住居番号にあたる、門牌番号が見つかります。もしそれが奇数ですと名門の豪邸で、逆に偶数ですとその富裕層とは逆の労働階級である一般人の家ということになります。
3:中正公園
和平路を突き進んで行くと、崖の上にある公園にたどり着きます。その公園が中正公園となります。桃園県内でもとても見晴らしの良い公園です。
中正公園の特色は、崖の上に立っているために見晴らしが良いだけではなく、大溪老街の人ごみに疲れたときや、野鳥の声に癒されたいときにのんびり利用ができるところです。公園から見える大きな川大漢渓や特色のあるバロック建築の大渓大橋は見どころ抜群です。
大渓大橋
大渓大橋は徒歩と自転車のための橋なので、歩いて渡ることも可能です。夕日を見るのには最高の場所で、日没後にはライトアップされて、さらにヨーロッパな雰囲気が高まります。
さらに大渓大橋は「恋人橋」とも呼ばれており、橋のたもとにあるあるコマは愛し合う二人のために用意されたものです。もしこちらへご夫婦や恋人同士で訪れる機会があれば、そのコマを回してください。指示通りにコマを回せば、二人の愛が深まるといわれています。
4:中央路
中央路は和平路につながっております。大溪は水質がよくのが特色です。水質が良いところはやはり豆腐も美味しいです。
豆腐の街で、本場台湾で人気の臭豆腐をやはり食べなくてはいけません。臭いは本当にきついので地元の人たちでも食べれる人と食べれない人に別れます。しかしながら2016年に臭豆腐騒ぎのあった日本ではなかなか食べられないものです。
中央路はどちらかというとのんびりとした感じが特色で、店頭で働いている人もどことなく下町の駄菓子屋のような感じです。中央路では水あめ餅をのばしてピーナッツ粉をまぶしたやわらかいお餅のお菓子がおすすめです。人気のお店では行列がすぐにできているので、ぜひ見かけたら食べてみてください。
大溪老街を楽しく過ごす旅行術
では次にこのユニークな観光スポット大溪老街を楽しく過ごすためにはどうしたらいいのか、おすすめの滞在方法をご紹介します。観光客の多い観光スポットなのに、なぜか地元の人たちを一体化してしまいそうな大溪老街です。大溪老街に行く時間帯や、みなさんの興味によって人それぞれですが、楽しそうと思える方法で過ごしてみてください。
歴史ある建物をじっくり見て歩く
大溪老街にはこれでもかと豪華な彫り物や、立派なレリーフの文字を読むとローマ字であったりと見れば見るほど発見があります。
大溪老街でゆっくり歴史の変遷をみてみたい、という方は午前中の早めの時間帯か、もしくは平日での観光をおすすめします。特に平日の午前中ならまだゆっくり歩いたり、写真を撮ったりする余裕があります。
食べ歩き中心で楽しむ
たくさんのお店でにぎわう通りも、やはり一番多いのは特色ある食べ物のお店です。大溪老街には日本のお祭りの屋台を越えるくらいの特色のある食べ物が売られています。そんな特色ある大溪名産品の食べ物から、現代風のスイーツまでありとあらゆるものがあるので、食べ歩きを楽しみながら大溪老街の見どころを満喫できます。
大溪老街へのアクセス方法
次にご紹介するのは大溪老街へのアクセス方法です。日本に近いとはいえ、お国が変われば交通事情も変わってきます。効率よく大溪老街を観光するためにも、大溪老街へのアクセス方法は必ず事前にチェックしておきたいものです。大溪老街へのアクセス方法にはどんなものがあるのでしょうか?
桃園駅から5096番のバスへ乗ろう!
台鉄桃園駅から5096番の大溪老街へのアクセス方法はバスがおすすめです。桃園客運バスターミナルから5096路(5096番)というバスが出ています。
台鉄桃園駅から桃園客運バスターミナルへのアクセス方法は徒歩になります。バスでの大溪老街へのアクセス方法には大体30分ほど目安にみておくと良いでしょう。この桃園駅から大溪老街へのアクセス方法としてはタクシーよりぐっとお得に行けます。
しかし渋滞の場合もあるのでそれ以上かかる場合もあります。その場合は50分ほどかかってしまうので、時間に余裕をもっていくことをおすすめします。またこのアクセス方法で行く場合は、大溪老街のバスの発着タ−ミナルの場所や桃園駅に行く帰りのバスの時刻をしっかり確認しておくことがポイントです。
桃園の駅から大溪老街の終点まで行くと、ターミナルの場所が確認できます。そうすると大溪老街からの帰りのバスまでのアクセス方法が簡単になります。しかしながらターミナル一つ前の停留所「新街尾」で降りるというアクセス方法では、大溪老街にすぐ行けるというメリットがあります。
桃園市内でのアクセス方法のポイント
この桃園駅から大溪老街へのバスでのアクセス方法でももちろんそうなのですが、無事に移動するためにもおすすめしたいポイントがあります。
タクシーやバスどちらのアクセス方法でも、やはり降りる場所には名前があります。あらかじめ紙に降りる場所の名前や行き先を中国語で書いて用意しておきます。できたら少し大きめの紙にしっかりと明記しておくのが良いでしょう。
そしてバスに乗るときにその紙を運転手さんに見せます。たいていの運転手さんは降りるときを教えてくれたり、もし違うバスに乗りそうになれば間違いを指摘してくれたりします。アナログですが、旅の指差し会話はアクセス方法をぐっと楽にしてくれたり、現地の人たちと交流ができたりするのでおすすめです。
大溪老街は英語名はDaxi Old Streetという表記が一応ありますが、一番人気の観光地以外はやはり現地の人にもわかりやすく、日本人にもわかりやすい漢字表記が強みです。アクセス方法ももちろんですが、台湾旅行に行く前にどうしても食べたい食べ物などは、漢字表記を確認しておくと旅がスムーズになります。
周辺の老街や台中・台南へ足を伸ばす
前述した通り、老街は大溪老街にも台湾にはたくさんあります。台湾でお寺めぐりをする方もいらっしゃいますが、老街もとても楽しいものです。カメラを片手に懐かしい日本のテイストが残る老街を周る旅もおすすめです。こちらでは大溪老街以外のおすすめの台湾の老街をいくつかご紹介します。
十分老街
小さいながらも人気の十分老街の見どころはなんといっても電車です。なんと老街のど真ん中に電車が走っているのです。1時間に1本か2本しか電車は走っていませんが、こんなところをどうやって走るのか本当に不思議な光景です。こちらでは願い事を書いてランタンを上げるランタン上げが有名です。
住所 | 新北市平渓区十分街 |
電話番号 | (886)2-24951510 |
九份老街
台北から日帰りで観光ができるため人気の九份老街は、宮崎駿のアニメ「千と千尋の神隠し」に出てくる阿妹茶楼よく似ているのが見どころです。
また小高い山にあるため、老街の至るところに階段があるのが特色です。「豎崎路」の石の階段を歩くとお茶の香りが風にのって鼻をくすぐります。なんだか異国の土地なのに、日本の小京都にでも迷い込んでしまったかのような錯覚に陥ります。
住所 | 新北市瑞芳区基山街 |
電話番号 | (886)2-24063270 |
伊達邵老街(台中)
台中にももちろん伊達邵老街という老街があります。伊達邵老街の特色はやはり台湾原住民の一つである邵族(サオ族)です。このあたりは彼らの居住地になります。
同じ台湾でも少し感じが違う邵族の文化が伊達邵老街に感じられます。特に民芸品はぜひチェックしていただきたい見どころアイテムのひとつです。「日月潭貓頭鷹工廠」というお店の看板があれば、そこで人気のフクロウモチーフの民芸品が購入できます。
住所 | 555 南投縣魚池鄉日月村伊達邵 |
電話番号 | 設置なし |
老街神農街(台南)
人気の老街を探すともちろん台南にもあります。こちらの見どころはなんといっても200年以上の時を経た家屋が今も軒をつらねていることです。
清の時代の名残を感じさせるこの特色ある通りは、旧名を北勢街といいます。石畳の道に建つ木造の建物は、ドラマ「三丁目の夕日」を思い出させます。台南駅から車で10分なので行きやすい老街です。午後から、もしくはライトアップされる夜がおすすめの時間帯です。
住所 | 台南市神農街 |
電話番号 | (06)226715 |
安平老街(台南)
安平老街の特色はやはり台湾で最初の道とも言われています。作ったのはオランダ人でなんと300年以上も前になります。
アクセスは台南の入り口台南駅からタクシーで約20分になります。個人で行くのはよくわからない、めんどうくさいという方は、人気の老街なので、現地発着のオプショナルツアーも各旅行会社から出ているのでそちらの利用がおすすめです。
見どころは屋根の上から人々を見守るシーサーや、路地裏に少し入るとなんだか沖縄にいるような感覚になります。人気の食べ物は名産品はやはり海産物です。香ばしいえびせんべいをほおばると、台北とは違う台南の味がします。こちらの子供たちに人気の駄菓子屋さんもぜひチェックしてみてください。
住所 | 台南市安平區延平街1號 |
電話番号 | 設置なし |
大溪老街でちょっと気になること
大溪老街は人気の観光地ですが、まだまだ観光客向けにいろいろ整備は整っていません。特色のある大溪老街の街並みを維持するために、景観を乱すようなものはありません。
台湾桃園国際空港など観光客がメイン立ち寄る場所は別ですが、大溪老街ではまずトイレはお寺があればそちらを借りるようにします。紙は持って行ったほうが良いです。バスのターミナルなどでは、トイレットペーパーは有料なところもあります。
また大溪老街で人気の食べ歩きをメインに楽しみたい方もいらっしゃいますが、大溪老街にはあまりごみ箱がありません。そのため食べ物を買うといろいろついてくるスプーンや袋は必要以上にもらわないほうが良いです。おいしく食べた後にごみを持って歩くのは結構しんどいです。
見どころが多い大溪老街へ行ってみよう!
いかがでしたか?異国なのになんだか日本のようでもある、珍しくも懐かしい台湾で人気の大溪老街です。今度の旅行の計画は見どころ満載の大溪老街へはいかがでしょうか。さらに時間があれば台湾中の老街制覇などもおすすめです。みなさんの楽しい旅の思い出つくりに役立てば幸いです。
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