安平老街は台南の古い町並みエリア！ノスタルジーに浸れる旅の情緒を満喫！

台湾南部の街「台南」は、台湾第4の都市として知られる街。「台湾の京都」とも称される古い街並みがあります。中でも、安平老街は、古くともどこか懐かしい雰囲気のある街並みと、ゆったりとした時の流れが感じれる人気の観光スポット。今回は、そんな歴史の街「安平」の安平老街へのアクセス方法や人気の秘密に迫ります。

台南は、17世紀にオランダの統治下より、台湾の行政の中心として発展してきた街です。「台湾の京都」と言われ、レンガ造りの古い建物が今もあちこちに残っており、当時の面影を感じることができます。特に最近、台湾人や海外からの観光客にも注目されているのが「老街」と呼ばれる、古い家並みと町並みが残っているエリアです。

当時の台南には、侵略してきたオランダ人によって、ゼーランディア城（安平古堡）が建てられました。街のあちこちに住民や移民の居住区が造られ、城下町が形成されました。台南は、オランダから清朝、日本、そして台湾へと支配者が変わっていきましたが、台南の老街は、古い街並みを保ちながら、今も多くの人々暮らしています。

そんな古い街並みの中でも有名なのが「安平老街」。古風だけれどかわいらしい家々が、細い路地に軒を連ねています。この通りには、レトロでおしゃれなカフェやショップ、レストランが開店し、台南でも注目のエリアとなっています。地元の人々の生活の場として発展してきた安平老街ですが、今はレトロでおしゃれな街並みが人気です。

台南から安平老街へのアクセス方法は、2通りあります。一つは、台南を走る路線バス「大台南公車」の88番線を利用する方法です。台南には地下鉄がなく、少し離れた観光地へ行く移動手段は、バスかタクシーになります。バスの路線は複雑なので、海外からの旅行社には少し難しいかもしれませんが、88番安平線のバスで安平老街へ行けます。

台南のバスは、ほぼ定刻通りに来ます。コンビニやMRT駅で購入できる悠遊カードを利用すると格安でバスに乗れるプランもあります。バスの所要時間は、赤嵌樓から安平で、約20分ほどでアクセスも良いので人気です。台南バスの88番線を利用すれば、ほぼ有名な観光スポットを回れると思います。

88番線のバスは、有名な観光スポットに停車する場合は車内アナウンスが流れますが、それ以外のあまり知られていない停留所では停まらないこともあります。マイナーなバス停で降りる予定がある場合は、事前に運転手さんにどのバス停で降りたいかを伝えておいた方が安心かもしれません。

台南から安平老街への2つ目のアクセス方法は、タクシー利用です。台南には、台湾大車隊というタクシー会社があります。残念ながら、台南のタクシーは、待ち時間が非常に長く、流しのタクシーも少ないので、街中や主要な観光地でタクシーを拾うのは、至難の業。それでもタクシーを利用したい場合は、呼び出しがおすすめです。

タクシーの呼び出し方法はいくつかありますが、おすすめは、ホテルでタクシーをチャーターする方法です。熱帯気候に属する台南は、冬以外は非常に暑いため、歩き回るのも一苦労。チャータータクシーなら、その心配もいりません。もう一つの呼び出し方法はコンビニを利用する方法です。コンビニでのタクシー呼び出しは無料です。

安平老街の人気スポット1は、安平古堡です。安平古堡は、1624年、オランダ人によって築かれ、当時は、ゼーランディア城（熱蘭遮城）と呼ばれていた城塞です。レンガ造りの階段と壁に囲まれた西洋風の外観がおしゃれな歴史建造物です。ここで用いられたレンガは、オランダ人によって、インドネシアから運ばれたと言われています。

歴史の変遷を経て、反清復明の司令塔として使用され、一時期は繁栄を取り戻しますが、清朝期に政治の中心が現在の台南市へ移るにつれて衰退しました。四方を砲台に囲まれた要塞が、歴史ロマンを感じさせてくれる街並みによく映えます。入場料は、大人1名50元です。

台湾で最初に開かれた街で、台南でも1番古い街並みが残る安平老街は、延平街、効忠街、中興街の三つの老街（ラオチェ）からなるエリアです。なかでも延平街は台湾で最初に誕生した通りとして有名で、安平老街の中で、1番でノスタルジックな通りとして人気を集めています。

安平老街の顔と言っても過言ではない延平街。お土産店や飲食店の他、ドリンクやスイーツの屋台など、様々な店が並ぶ活気ある通りは、いつも観光客で賑わっています。先ほどご紹介した安平古堡の城下町としてつくられた延平街の周囲に、効忠街と中興街が整備され、ゼーランディア城の東に城下町が形成されました。

安平老街で1番古い街並みと言われる延平街で、特に人気のお店が「永泰興蜜餞行」です。ドライフルーツなど、台湾の駄菓子屋さんといった雰囲気のお店は、ガイドブックにも載っている人気のお土産店です。どこか懐かしい雰囲気のする店構えは、インスタ映えすること間違いなし！ぜひ、延平街へ行ったら探してみて下さい。

住所:台湾台南市安平區安平路542號 電話番号:06-2289271

安平老街の人気スポット3は、路地裏です。人通りの多い通り延平街から一歩裏通りへ行くと、静かでゆったりとした時が流れる小さな路地が現れます。路地裏には、レンガ造りの建物が並ぶノスタルジックな街並みが広がっています。幾度となく改築を重ねた古い家々の中には、今も人々の暮らしや歴史が息づいています。

迷路のように入り組んだ裏路地は、主に安平古堡の西側に広がっています。街歩きや散策好きな方に、おすすめのエリアです。古いお寺があったり、壊れかけた塀や樹木に覆われた家があったり、何もない日常の風景が本当に素敵です。古いレンガ作りの建物や、代々受け継がれてきた風情のある街並みは、インスタ映え間違いなしです。

路地裏の家々には、門扉の装飾等に、シーサーのような紋章があちこちに見られます。沖縄のような雰囲気が感じられる剣獅という紋章です。効忠街に面したところには、「海山館」が建っています。もともと福建省の兵士のために建てられたこの館は、現在ではカフェやお土産も買える観光スポットとなっています。博物館も人気です。

住所:台湾台南市安平区效忠街52巷7号 電話番号:06-2991111

安平老街の人気スポット4は、同記安平豆花です。豆花（タウファー）とは、別名「豆腐花」（タウフーファー）とも呼ばれ、その名の通り大豆からできた豆腐のようなデザートです。絹ごし豆腐より、さらになめらかな触感の豆花は、暑い台南で人気のスイーツ。中でも、同記安平豆花は、観光客だけでなく、地元の人にも人気のお店。

台南市外にあるにも関わらず、客足が絶えない豆花専門店として知られています。豆花はオリジナル、竹炭黒豆、濃厚牛乳の3種類。トッピングが小豆や珍珠（ブラックタピオカ）、レモンなど好きなトッピングが選べて30元から35元。つるりといただける豆花は、小腹が空いたときのおやつにもうってつけ。いつも多くの人でにぎわっています。

厳選した有機大豆や水で作られた、シンプルで奥深い味わいの豆花の店、同記安平豆花へのアクセスは、2路バスで「崇義社區」下車。西へ徒歩7分ほどです。土日祝日なら、88番線バスか99番線バスで「古運河」下車、西へ徒歩1分です。安平老街の観光後、安平の街を散策するなら、ぜひ立ち寄っていただきたいお店です。

住所:台湾台南市安北路433号 電話番号:06‐391 5385

安平老街の人気スポット5は、合成帆布行です。合成帆布行は創業約60年の歴史あるお店です。台南の人々には、学生カバンのお店として親しまれています。レトロな風情が漂う作業場をもつこのお店は、卸売りが基本ですが、シンプルなオリジナルバッグも販売しています。小さなトートバッグは、お弁当バッグ等としてお土産におすすめです。

住所:台湾台南市中山路45号 電話番号:06‐222 4477

台湾の古都台南にある「安平老街」の情報はいかがでしたか？文中ではご紹介しきれませんでしたが、安平には、安平港という有名な港があり、水揚げされた新鮮なエビやカニを使った「蝦餅」「蟹餅」とよばれる煎餅もお土産として人気です。歴史ある街並みを散策しに、ぜひ台南の安平老街へ行ってみてください。