嘆きの壁(イスラエル)はユダヤ教徒が訪れる聖地!
国民の75%もの人がユダヤ教徒と言われるイスラエルには、聖都エルサレムという都市があります。そのイスラエルの聖都エルサレムには、ユダヤ教徒の聖地と呼ばれる「嘆きの壁」という悲しい歴史をもつ場所があります。ユダヤ教徒はその聖地「嘆きの壁」で祈りを捧げるために遠くから足を運んできます。では、その「嘆きの壁」についてご紹介します!
名前の由来や歴史・行き方もチェック!
イスラエルにあるユダヤ教徒の聖地「嘆きの壁」は、その悲しい名前から様々な歴史を感じさせますが、一体どのような歴史があり、この名前になったのでしょうか?
今回はその名前の由来や悲しい歴史、そして聖地「嘆きの壁」への行き方などをご紹介していきます!
嘆きの壁とは
イスラエルの国民の多半数をしめるユダヤ教徒の聖地である「嘆きの壁」ですが、この場所は一体どんな場所なのでしょうか?
ではあまりなじみのない宗教文化ですが、観光に行く際は「嘆きの壁」がユダヤ教徒にとってどれほど大切な場所なのかを知ってから観光に行くのがおすすめです。
ユダヤ教で最も神聖な祈りの場所
イスラエルにあるユダヤ教徒の聖地「嘆きの壁」は、世界中にいると言われているユダヤ教徒の最も大切で神聖な場所と言われています。
もしも観光などでイスラエルに行くことがある方は、行き方を調べるのと同時に、ユダヤ教徒にとって非常に大切で神聖な場所であるという事を肝に念じて訪れてください。
嘆きの壁の名前の由来
では続いて、聖地「嘆きの壁」のその悲しい名前の由来をご紹介いたします。この「嘆きの壁」という名前の由来は、ユダヤ教徒にとって最も大切であったエルサレム神殿が紀元後70年にローマ軍によって破壊されたことに由来します。
その破壊された神殿で唯一残されたのがこの「嘆きの壁」で、ユダヤ教徒はこの壁に額を押し当て、神殿がなくなってしまった事を嘆き、そして回復を祈ることから由来してこの「嘆きの壁」という名前で呼ばれているそうです。
嘆きの壁の歴史
続いては、「嘆きの壁」の歴史を簡単にご紹介いたします。まずこの「嘆きの壁」がある場所は、そもそもユダヤ人の祖先「アブラハム」という人物が、旧約聖書の中で神の信頼を獲得する舞台となったとても大切な場所なのです。
その旧聖書内で最も神聖な場所に神殿が建てられていたのですが、その神殿はローマ軍により破壊され、残されたのがこの西側の壁、のちに「嘆きの壁」と呼ばれる壁のみとなってしまいました。
嘆きの壁の場所
続いては、「嘆きの壁」の場所をご紹介いたします。嘆きの壁の場所は、エルサレムの旧市街地にあります。
そしてその近くにはキリスト教の聖地、イスラム教の聖地もあり、同じエルサレム区内に3つの宗教の聖地が存在しているのです。
嘆きの壁の行き方
イスラエルに観光で訪れた際には、ユダヤ教徒の聖地「嘆きの壁」の行き方を調べてぜひ足を運んでみてください。
「嘆きの壁」への行き方をご紹介いたします。バスでの行き方は、シャトルバスを利用するのが便利です。
シャトルバスはイスラエルの首都「テルアビブ」の中央駅Arlozorov、もしくはベン・グリオン国際空港から出ています。どちらも所要時間は大体1時間ぐらいです。
住所 | Western Wall Plaza, Jerusalem, Israel |
嘆きの壁での祈り方
では続いて、実際に「嘆きの壁」に訪れた際にユダヤ教徒と一緒にお祈りを捧げるための祈り方をご紹介いたします。
ユダヤ教徒の方達の祈りを邪魔しなければユダヤ教徒ではなくても観光客が祈りを捧げることも可能です。
嘆きの壁で必要なもの
ではその「嘆きの壁」で祈りを捧げる際に必要な物をご紹介いたしますので、訪れる前に準備して行くのがおすすめです。
そしてまずは私語を謹んで、静かに訪れることが大切です。そして決して壁を傷つけるような事の無いようにしてください。
紙とペン(手紙)
実際に「嘆きの壁」を目の前にすると、壁の隙間に沢山の手紙が入っていることが確認できます。これらの手紙には信者の願いが書かれているのです。
唯一神であるヤハウェの神殿があったこの場所に手紙を挟むことで、願いが届くのだそうです。ぜひ手紙を書いて壁に願いを込めてみてください。
聖書
ユダヤ教徒が読む聖書は、一般的には「旧聖書」と呼ばれていますが、ユダヤ教徒の方達は旧聖書とは言わずに、ただ「聖書」と呼んでいます。
その聖書を持って「嘆きの壁」の前で勉強するのも貴重な体験が出来ますし、清々しい気持ちになれるでしょう。
男性のキッパ(無料貸し出しあり)
もしも観光で「嘆きの壁」に訪れた場合は、男性は必ず「キッパ」と呼ばれる帽子を被らなくてはいけません。
「嘆きの壁」に入る際に無料で貸し出してくれますが、お土産用のキッパも購入することが出来ますので、自分のキッパを手に入れてから足を運ぶのもおすすめです。
女性と男性で異なる祈りの場所
ユダヤ教徒の聖地「嘆きの壁」に訪れる場合、夫婦であっても同じ場所で祈りを捧げることは出来ません。
男性は男性専用の場所で、女性は女性専用の場所でそれぞれ祈りを捧げるのです。これは宗教上によるものです。
ただし2016年にイスラエル政府によって認められた肉親や夫婦で一緒に祈ることができる場所があるそうです。
嘆きの壁での正しい祈り方
ユダヤ教徒の聖地「嘆きの壁」で正しく祈りを捧げる方法をまとめてみましょう。まずは男性と女性は祈る場所が違うということ、そして男性は必ずキッパを被らなくてはいけません。
そして壁に手紙を挟んで終了です。ユダヤ教の神「ヤハウェ」は寛大な神様なのでどんな人の願いも聞いてくれるのだそうです。
最後に、女性は「嘆きの壁」にお尻を向けてはいけないそうです。最後に気を抜いて間違って向けてしまったりしないようにしてください。
岩の隙間に挟みこまれた手紙
「嘆きの壁」の岩の隙間には、びっしりと祈りの手紙が挟められています。そのため、自分が書いた手紙を入れるのに少し苦労するかもしれません。
しかしそれだけ多くのユダヤ教徒が真剣に祈りを捧げている証ですので、自分の手紙を入れる際にもそれを忘れずにいてください。
嘆きの壁の観光で知っておきたいこと
イスラエルに観光に行った際には、ぜひ訪れたい「嘆きの壁」ですが、その前にぜひ知っておくのがおすすめな事項をご紹介します。
普通の観光地とは違い、ユダヤ教徒にとってとても大切で神聖な場所ですので、知識を持って赴くのがおすすめです。
ユダヤ教の超正統派と正統派
ユダヤ教徒には、「超正統派」と「正統派」と呼ばれる信者がいます。その「超正統派」と呼ばれる信者は服装に特徴があり、一目で「超正統派」とわかります。
黒いスーツを身にまとい、もみあげは生まれてから一度も切らず、ヒゲも長いという特徴があります。
それ以外の正統派と呼ばれる信者は、服装は自由ですが、必ずキッパを着用しているのが特徴です。
嘆きの壁の写真撮影
ユダヤ教徒の聖地「嘆きの壁」と聞くと、そんな神聖な場所を写真撮影をしていいものかどうか悩むかもしれません。
しかし意外にも写真を撮影することが特に禁じられていません。もちろん真剣に祈りを捧げている方の邪魔になるような事はしてはいけません。
嘆きの壁の服装
イスラエルの街中を観光していると、暑くてついつい薄着になってしまいますが、その服装のまま「嘆きの壁」に訪れる際は注意が必要です。
腕や足を露出するような格好で行ってしまうと、監視している係の方に注意されますので、特に女性は露出の少ない服装で訪れてください。
嘆きの壁周辺の治安
イスラエルというと、日本で得られる情報は、あまりいいものではありません。治安が悪いといったイメージがあるでしょう。
しかし「嘆きの壁」がある周辺の治安は安定しています。街を歩いてみるとやさしい人たちに多く触れ合うことができるでしょう。
安息日「シャバット」に注意!
シャバットと呼ばれるユダヤ教徒の安息日には注意が必要です。金曜日の日没から土曜の日没までが安息日になっています。
この安息日は働くことが許されていませんので、お店やレストランはほぼ休みですし、国境も越えることが出来ませんので注意してください。またその日に限り、「嘆きの壁」周辺で写真撮影する事が禁止されています。
ユダヤ教の聖地・嘆きの壁でユダヤの歴史や文化に触れよう!
日本にはあまり馴染みのない宗教的文化ですが、ユダヤ教徒の多いイスラエルに行くと、貴重な文化に触れることができるでしょう。「嘆きの壁」で実際に祈りを捧げてみるのも貴重な体験になりますし、普段日本で生活していては気づけないことにも気づくことが出来るかもしれません。もしもイスラエルへ足を運ぶ際には、ぜひ「嘆きの壁」へ訪れてください!
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