自然のパワーが感じられる貴重な地獄谷「雲仙地獄」
硫黄の香りが立ち込め、地の底から噴き上がる噴気や熱気に覆いつくされた観光名所「雲仙地獄」は、長崎県島原半島の中心部に位置する雲仙の観光名所です。
遊歩道を散策しながら噴気や温泉が噴出する様子を観察できるだけでなく、地熱を感じることができたりと、自然のパワーが感じられる貴重な地獄谷で、キリシタン殉教の舞台としても知られ、様々な哀史や伝説を今に伝えています。
今回は長崎県島原半島にある雲仙地獄について、楽しみ方や魅力だけでなく、所要時間や駐車場、周辺のランチ情報も含めてご紹介していきます。
雲仙地獄とは
雲仙地獄は雲仙温泉の噴気帯で、雲仙の古湯と新湯の間の白い温泉余土に覆われています。至る場所から高温の温泉と水蒸気が激しく噴出し、強い硫黄臭が漂う中、まるで視界を奪うかのようにもうもうと白い湯けむりが立ち込める様子に、昔の人々は恐れを抱き、地獄の景色を重ねたようです。
この湯けむりの正体は、島原半島の西岸に囲まれた橘湾の海底のマグマ溜まりから発生した高温高圧のガスが、岩盤の裂け目を通る際に化学変化を起こして熱水になり、沸騰して生じたガスが激しい噴気となって表れたものです。
雲仙地獄にはこのように地中から噴気が上がっている「地獄」がおよそ30あまりあり、雲仙の観光名所となっています。地獄内には遊歩道が設置されているので、散策をしながら自然のパワーを体感することができます。
雲仙地獄の歴史
雲仙地獄がある雲仙温泉街が観光地として賑わい始めたのは明治時代以降ですが、雲仙周辺に湯が出ていることは、古くから知られていました。
雲仙温泉の開湯は1300年以上前、行基が満明寺を創建した大宝元年(701年)と伝えられています。当時の山号は「温泉山」で、「温泉」と書いて「うんぜん」と読んでいました。
雲仙が湯治場として知られていくのは江戸時代に入ってからですが、江戸時代初期には雲仙地獄でキリシタン弾圧の拷問が行われ、殉教の舞台となりました。
1672年に島原藩主の松平忠房が加藤善左衛門を湯守役に任じ、現在のような温泉保養地として成立。幕末から明治にかけて雲仙温泉の存在は広く外国人に知られるようになり、標高700mという地形から夏も涼しく、日本人だけでなく外国人も避暑に訪れるようになりました。
雲仙地獄は雲仙温泉の観光の目玉でしたが、当時は遊歩道もなく、ただ遠目に眺めるだけでした。そんな雲仙地獄が人気の観光地となっていくきっかけは、1934年に日本初の国立公園に指定され、「雲仙天草国立公園」となったことです。
2015年には「見る雲仙地獄」から「体感する雲仙地獄」へとリニューアルし、遊歩道だけでなく、屋根付きの休憩所が整備されたり、足蒸しの場ができたことで、より多くの観光客が訪れるようになりました。
雲仙地獄の楽しみ方
雲仙温泉の中にある人気の観光名所「雲仙地獄」の楽しみ方をご紹介します。いたる場所から白い蒸気を噴き上げる湯けむりの温度は、120度まで達するという、まさに地獄の名にふさわしい場所ですが、雲仙地獄はただ遠目から眺めるだけではありません。
2015年冬にリニューアルされ、「見る地獄」から「体験する地獄」へと生まれ変わった雲仙地獄の楽しみ方をご紹介します。
雲仙地獄めぐり
雲仙地獄の一番の楽しみ方は、雲仙地獄めぐりです。30あまりある地獄はそれぞれ形や雰囲気が違うので、名前や由来エピソードをチェックしながらめぐり、散策する楽しみ方です。
全国各地にある「地獄めぐり」の中でも、この雲仙地獄めぐりが最も名高いとされ、地獄内に整備されている遊歩道を歩いたり、実際に地熱を体感したり、間近で噴気現象を観察したり、撮影したりできます。
2015年冬のリニューアルで新しく整備されたスポットもあり、雲仙地獄を五感で感じながら雲仙地獄めぐりができます。
雲仙地獄足蒸し
次にご紹介する雲仙地獄の楽しみ方は「雲仙地獄足蒸し」です。雲仙地獄めぐりを楽しみながら遊歩道を散策していると、東屋のような休憩所兼売店の「雲仙地獄茶屋」に行きつきます。
雲仙地獄茶屋では、地熱を利用した足蒸しを体験することができます。石造りのベンチに腰掛け、靴を縫いですのこに足を乗せれば、すのこの隙間からじんわりと伝わってくる地熱を感じることができます。地熱や噴気は自然現象で急変することもあるので、安全の為にも裸足での体験は避けるようにして下さい。
雲仙地獄足蒸し体験は4月から10月は9時から18時まで、11月から3月は9時から17時まで、無料で体験できます。予約は不要ですが、天候によっては体験ができない場合もあります。
食べると寿命が延びる「温泉たまご」
次にご紹介する雲仙地獄の楽しみ方は「温泉たまご」です。温泉地の楽しみに、源泉や湯壺に浸けて作る温泉卵があります。雲仙地獄にも、雲仙地獄から噴き上がる蒸気を利用して蒸し上げて作られる「温泉たまご」があり、名物グルメとなっています。
雲仙地獄茶屋にある「雲仙地獄工房」では、雲仙地獄で蒸し上げたできたて熱々の温泉たまごを食べることができます。雲仙地獄名物の温泉たまごは「1個食べれば1年長生き」「2個食べれば2年長生き」「3個食べれば死ぬまで長生き」と伝わっていて、秋の繁忙期には1日2000個以上売れる大人気商品です。
温泉たまごは2個200円、又は5個400円で販売されています。雲仙地獄めぐりの合間の休憩に、ぜひ食べてみて下さい。又、雲仙・島原の天然水とグリーンレモンを使った雲仙レモネードもおすすめです。
雲仙地獄めぐりの見どころ
噴気孔から噴き上がる白い蒸気と硫黄の匂いに包まれた雲仙地獄には、形や大きさ、雰囲気も違う30あまりの地獄があります。
「地獄」とは仏教の教えで、前世の悪行の結果として苦を報いる場所を意味しますが、高温の温泉や噴気が激しく噴き出し、強い硫黄臭を放つ湯けむりがもうもうと立ち込める様子は、恐ろしい地獄そのものです。
そんな地獄さながらの景色を生み出したのは、自然の力です。雲仙地獄めぐりを楽しみながら、自然のパワーのすごさを改めて感じるはずです。
温泉神社
まずご紹介する雲仙地獄めぐりの見どころは「温泉神社」(うんぜんじんじゃ)です。雲仙地獄の北端に鎮座しているので、雲仙地獄めぐりのスタート地点としてもおすすめです。
温泉神社の創建は大宝元年(701年)と言われていて、長崎県下で最古のお社であると同時に、島原半島一帯の「温泉神社」の総本山で、小さな神社ながら、雲仙岳を崇拝する山岳信仰の一大拠点として、厚い崇敬を受けてきました。
境内には樹齢200を超える「夫婦柿」と呼ばれる柿木があり、恋愛成就のパワースポットとしても人気です。
八万地獄展望台
次にご紹介する雲仙地獄めぐりの見どころは「八万地獄展望台」です。温泉神社から雲仙地獄の遊歩道に入ると、雲仙地獄のビュースポットの1つである八万地獄展望台へと続く分岐路に出るので、看板の矢印に従って階段を上って下さい。
展望台からは八万地獄全体だけでなく、背後には温泉街の街並みと緑豊かな山々も見渡すことができます。温泉街の屋根は赤茶色、壁は白で統一されていて、周囲の山並みと調和しています。
展望台から望む景色は、まさに絶景の一言。階段は少し足にきますが、湯けむりに包まれた幻想的な景色を見れば、多少の疲れも一気に吹き飛びます。
お糸地獄
次にご紹介する雲仙地獄めぐりの見どころは「お糸地獄」です。お糸地獄は明治に噴出したという、雲仙地獄の中でも比較的新しい地獄で、湯だまりがあり、今も活発にブクブクと熱湯が湧き上がる様子を目の前で見ることができます。
お糸地獄の名前の由来は、その昔、島原城下でとても裕福な生活をしていたはずが、不義密通をした挙句、夫を殺してしまった「お糸」という女が処刑された頃にこの地獄が噴出したことから、「家庭を乱すと地獄に堕ちる」という戒めを込めて名付けられたと伝わっています。
キリシタン殉教碑
次にご紹介する雲仙地獄めぐりの見どころは「キリシタン殉教碑」です。雲仙の温泉は、今では観光地として賑わっていますが、その昔は、長崎に住むキリシタンたちの殉教地でもありました。
寛永4年から幕府によるキリシタンの弾圧が厳しくなり、当時の島原藩主松倉重政やその子勝家は、幕府に対する過剰な忠誠を示す為、沸々とたぎる温泉の熱湯をかけたり、逆さ吊りにして湯壺に浸けるなどのひどい仕打ちをもって改宗を迫りました。
キリシタン殉教碑には、寛永4年から5年間続いたキリシタンへの苛烈な弾圧や、どんな拷問にも屈しなかったキリシタンたちの姿、殉教者の数や名前が刻まれています。
丘の上に建つ十字架の殉教碑は、殉教者の信仰をたたえながら、雲仙地獄を見下ろしています。観光を楽しむ傍ら、悲しい歴史の事実にも目を向けてみて下さい。
真知子岩
次にご紹介する雲仙地獄めぐりの見どころは「真知子岩」です。雲仙地獄は1954年に公開された映画「君の名は」のロケ地でもあります。
雲仙地獄茶屋から少し上がった、キリシタン殉教碑の近くに、ヒロイン真知子を演じた岸恵子さんが手を添えた岩があり、「真知子岩」と命名され、記念碑として残されています。
石碑にはラジオドラマの番組冒頭で流れた「忘却とは忘れ去ることなり 忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ」という有名なナレーションが刻まれています。
大叫喚地獄
次にご紹介する雲仙地獄めぐりの見どころは「大叫喚地獄」です。現在、最も活発な噴気活動をしているのがこの大叫喚地獄で、雲仙地獄の中でも一番高い場所に位置し、白い噴気は30mから40mもの高さまで上がります。噴気は120度もの高温の水蒸気で、硫化水素ガスを含んでいる為、一帯には強い硫黄の臭いが漂っています。
轟々という噴気が上がる音が、地獄に落ちていく亡者の絶叫のようにも聞こえることから、大叫喚地獄という名が付けられました。
噴気が上がる根元にじっと目を凝らすと、噴気と共に温泉が噴き出ている様子も観察でき、地球のエネルギーを感じることができます。
邪見地獄
次にご紹介する雲仙地獄めぐりの見どころは「邪見地獄」です。大叫喚地獄から遊歩道を更に進むと、土壌に規則的に入った亀裂から噴気を上げている、邪見地獄があります。
邪見とは嫉妬心を表し、この邪見地獄の温泉を飲めば夫婦や友達の間に生じた妬みや嫉みの不和を解消できると伝えられていますが、実際には邪見地獄は強酸性の温泉の為、とても飲めたものではありません。地獄の様子を見て邪見を捨てるようにとの教訓ととらえて下さい。
泥火山
次にご紹介する雲仙地獄めぐりの見どころは「泥火山」です。雲仙地獄の中にありながらも噴気を上げていない、独特な景観をしているのが、泥火山です。
温泉熱などの影響で灰白色の粘土ができた場所で見られる現象で、地下の温泉に泥土が混ざり込み、泥の量が温泉より多くなると、地下から噴き出してくるガスが泥土を噴き上げます。それによって円錐形の小さな山がいくつも形成され、それを泥火山と呼んでいます。
その日の水分によって山の形が異なるので、何度来ても楽しめます。泥火山を囲むように遊歩道が整備されているので、色々な方向から火山ができる仕組みを観察してみて下さい。
清七地獄
次にご紹介する雲仙地獄めぐりの見どころは「清七地獄」です。駐車場から白い水蒸気が立ち込める「湯けむり橋」を渡ると清七地獄に行きつきます。
一見、大小の岩がゴロゴロと転がる平野に見えますが、温泉と噴気が激しく噴出していて、風向きによっては水蒸気で視界が遮られることもあります。
豊臣秀吉、徳川家康らの統一権力の時代に行われたキリシタン禁制の際、幕府は「踏み絵」を行って信者をあぶり出し、雲仙で処刑を行っていました。
その折、長崎に住むキリシタンの清七という男が捕らえられ、処刑されたのと同じ頃にこの地獄が噴出したことから、その名が付いたとされています。
八万地獄
次にご紹介する雲仙地獄めぐりの見どころは「八万地獄」です。温泉神社から雲仙地獄の遊歩道へ入ると、目の前に広がっているのがこの八万地獄です。八万地獄には雲仙温泉の各旅館に温泉を引くパイプが縦横に設置されていて、展望台からの見晴らしも絶景です。
八万地獄は人が持っている八万四千の煩悩によってなされた悪行の果てに落ちる地獄を指し、荒涼としたこの場に地獄を重ねて名付けられたとされています。
雀地獄
次にご紹介する雲仙地獄めぐりの見どころは「雀地獄」です。清七地獄の近くにあり、小さな噴出があちこちで起こっています。地中から噴き出したガスがピチピチと音を立てる様子が、雀がチュンチュンと鳴き騒いでいる声に似ていることから雀地獄の名がついたとされています。
他の地獄と比べてとても小さく、噴気や温泉が激しく上がることもないので、気付かずに通り過ぎてしまったという人もいますが、かわいらしい地獄なので、ぜひ観察してみて下さい。
シロドウダン
次にご紹介する雲仙地獄めぐりの見どころは「シロドウダン」です。シロドウダンはツツジ科の落葉性低木で、雲仙地獄にも自生していて、春には可憐な花を咲かせます。
シロドウダンの枝は多くに分かれ、葉は枝の端に密に輪生して見えます。葉が十分に開かない内に枝葉に数個の花柄を出し、白色つぼ状のすずらんに似た花をつけます。
シロドウダンは本州の南部や四国、九州のみに自生し、雲仙地獄のように多く群生し、密生している場所は他にないことから、「雲仙地獄地帯シロドウダン群落」は国の天然記念物に指定されています。
旧八万地獄
次にご紹介する雲仙地獄めぐりの見どころは「旧八万地獄」です。清七地獄と国道57号を挟んだ向かい側に位置し、荒涼とした風景が月面を想像させることから「月面地獄」とも呼ばれています。
かつては激しく噴気や温泉を噴出していましたが、現在はほぼ活動を休止していて、噴気や湯だまりはありません。活動が穏やかになったこともあり、周辺にはススキやアカマツが自生するようになりました。
旧八万地獄の地熱はおよそ60度ほどで、冬場は不定期で、この地熱を活かしたエコこたつが体験できるので、見つけた際にはぜひこたつに足を入れて、自然の温もりを体感してみて下さい。
雲仙地獄は夜が本番!ガイド付きのナイトツアー
昼間の雲仙地獄は噴出する湯けむりと温泉街、山々の景観を楽しむことができますが、雲仙地獄は夜の散策もおすすめです。むしろ、夜が本番と言っても過言ではありません。
雲仙地獄には地元ガイドが主催するナイトツアーがあります。入り口付近はライトアップされ、昼間とはまた雰囲気の違う、幻想的な雲仙地獄の景色に目を奪われます。
奥に進むにつれて闇に覆われる遊歩道を、ライトを片手に進めば、昼間には気付かなかった地獄の底から響く高音の叫び声を耳が捕らえ、恐怖心と好奇心とがない交ぜになった、不思議な気持ちに包まれます。
雲仙地獄ナイトツアーは清七地獄をスタート地点とし、地獄の東側をめぐる内容で、所要時間は約1時間程です。参加費は大人500円、子供300円で、事前予約が必要です。
雲仙地獄は猫の聖地?
雲仙地獄めぐりをしていると、いたる場所で寝そべっている猫を目にします。ほとんどが野良猫で、雲仙地獄の地熱の暖かさを感じられる石板や岩の上で暖をとりながら寝そべる様子が、まるで猫の岩盤浴のようだと観光客にとても人気があります。
観光地に住み着いていることもあり、どの猫も人間に慣れているので、近づいても逃げることはなく、幸せそうに寝入る無防備な姿には、誰もが癒されます。
温泉たまごを食べようとすると、エサを欲しがって甘えてくる猫もいますが、鶏卵は猫にとっては高カロリーなので、極力与えないようにするか、白身を少量分け与えるにとどまって下さい。
雲仙地獄めぐりの所要時間は
雲仙地獄めぐりの所要時間をご紹介します。およそ30もの地獄がある長崎の雲仙地獄は、雲仙温泉街を挟んで大きく西側と東側に分けることができますが、西側と東側の地獄を全て回ると、地獄めぐりの所要時間は約1時間ほどです。
ただし、約1時間というのは一か所で長く足を止めることなく、遊歩道を散策した場合の所要時間で、雲仙地獄めぐりの合間に足蒸し体験をしたり、温泉たまごを食べたり、足湯広場に立ち寄ったり、休憩をはさむ場合の所要時間は約2時間ほどとなります。
雲仙地獄の営業時間や入場料
雲仙地獄の営業時間や入場料をご紹介します。雲仙地獄内は特に監視員を配置しておらず、数か所ある入り口にも特にゲートのようなものは設置されていません。入場料も無料です。
24時間出入りが可能で、雲仙地獄の噴出も自然現象で24時間休むことなく続いているので、営業時間は24時間と言えます。
ただし、雲仙地獄内の雲仙地獄茶屋の営業時間は先にご紹介した通り、9時から18時(冬場は17時)までとなっています。又、深夜は入り口付近のライトアップも消灯する為、ライトを持参し、足元に注意しながら散策して下さい。
雲仙地獄でおすすめのお土産
雲仙地獄は長崎の観光名所の1つでもあります。観光名所に行った際、名物や記念品をお土産に買って帰るのも旅行の醍醐味です。
特に、雲仙地獄がある雲仙温泉一帯は外国人にも人気のリゾート地とあって、色々なお土産が販売されています。中でも雲仙地獄で人気のお土産をご紹介していきます。
湯せんぺい
まずご紹介する雲仙地獄でおすすめのお土産は「湯せんぺい」です。雲仙を代表する銘菓「湯せんぺい」は、旧島原藩主松平公が考案しました。小麦粉、卵、砂糖に温泉水を加えて焼き上げる、ほんのり甘いサクサクとした軽い食感が特徴的な煎餅です。
雲仙の温泉街の中心に、唯一1枚1枚湯せんぺいを手焼きで実演販売している老舗店「近江屋本舗」があり、焼き立てを1枚から購入することができます。お土産として便利な袋入り、箱入りと色々な枚数が販売されています。
素朴で飽きのこない湯せんぺいそのものはもちろん、湯せんぺいの耳で作ったグラノーラやチョコバーもお土産として人気です。
近江屋本舗では湯せんぺいの手焼き体験もできます。3・4・5月、9・10・11月の期間限定で、体験料は1000円、事前予約が必要です。
ビードロ
次にご紹介する雲仙地獄でおすすめのお土産は「ビードロ」です。長崎で「ぽっぺん」の名で親しまれている工芸品「ビードロ」の美術館が雲仙地獄のすぐ近くにあります。
雲仙ビードロ美術館では18世紀から19世紀のアンティークガラスをはじめ、オイルランプや長崎ビードロなど150点を展示しています。
ストラップやキーホルダー等ガラス作り体験ができ、世界に唯一のオリジナル作品をお土産にできるだけでなく、長崎ビードロやガラス雑貨の販売も行っています。
雲仙地獄へのアクセス方法
雲仙地獄へのアクセス方法をご紹介します。長崎空港を経由する場合のアクセス方法は、リムジンバスや県営バス、レンタカーを使う方法があります。長崎空港からの所要時間はおよそ1時間半から2時間です。
次に、長崎駅からのアクセス方法は、県営バス観光特急で「島鉄バス雲仙営業所」停留所で下車する方法があります。1日3便しかありませんが、乗り継ぎなしの1本で行けるとあっておすすめです。所要時間は約1時間40分です。
次に、博多駅からのアクセス方法ですが、博多駅からJR諫早駅へ向かい、そこからはバスで雲仙へ向かいます。所要時間は約2時間30分です。
自家用車でのアクセス方法は、福岡方面からは長崎自動車道の諫早ICから国道57号を雲仙方面へ向かう方法で、諫早ICからの所要時間は約1時間です。
雲仙地獄周辺の駐車場情報
雲仙地獄周辺の駐車場情報をご紹介します。雲仙地獄周辺には新湯地区にある「第一駐車場」、ゆやど雲仙新湯前にある「第二駐車場」、清七地獄前にある「第三駐車場」、古湯地区にある「第四駐車場」、雲仙スカイホテル前にある「第五駐車場」、雲仙温泉神社前にある「雲仙温泉神社駐車場」、万明寺前の「万明寺駐車場」の7つの駐車場があります。
基本的にどの駐車場も普通車の料金は500円で、第四駐車場のみ300円です。古湯地区は他の駐車場と比べ、少し離れた場所にありますが、所要時間にして約10分ほどなので、時間に余裕がある場合は第四駐車場がおすすめです。
2019年2月に陥没が起こり、駐車場内で噴気現象が起こっている為、第三駐車場は全面閉鎖中となっています。
雲仙地獄周辺のおすすめランチ
雲仙地獄周辺のおすすめランチをご紹介します。雲仙地獄内にはしっかりとしたランチが食べられる飲食店にはありませんが、雲仙地獄温泉街にはランチのみ利用できる温泉旅館もあり、ランチと日帰り温泉がセットになったプランもあります。
雲仙ならではの名物料理もあるので、雲仙地獄を観光した後には温泉街を散策がてらぜひランチも楽しんで帰って下さい。
お山のカフェレストラン グリーンテラス
まず最初にご紹介する雲仙地獄周辺のおすすめランチは「お山のカフェレストラン グリーンテラス雲仙」の「ビーフシチュー」です。
長崎県産の和牛を赤ワインやフォン(出汁の一種)と一緒にじっくりと煮込んだビーフシチューは、ほろほろとした牛肉に甘い玉ねぎが何とも言えない美味しさです。
又、雲仙を訪れた外国人向けにカツ丼にデミグラスソースをかけていた名物料理をアレンジした、とろとろ卵のオムライス風「雲仙オムハヤシ」も人気です。
お山のカフェグリーンテラスは、店内からは雲仙の自然を眺めることができ、テラス席ではペットと一緒に食事を楽しむことができます。店舗は国道57号線沿いの小浜消防署雲仙分駐所の向かいにあり、雲仙地獄からの所要時間は約3分程です。
住所 | 長崎県雲仙市小浜町雲仙320 |
電話番号 | 0957-73-3277 |
山カフェ 力(りっきー)
次にご紹介する雲仙地獄周辺のおすすめランチは「山カフェ 力」(りっきー)の「溶岩ハンバーグ」です。普賢岳の溶岩の上で焼き上げられたハンバーグはジューシーで、目の前でオリジナルデミグラスソースがかけられます。香ばしい香りに、ジューっというソースが焼ける音が、何とも食欲をそそります。
山カフェ 力では、他にも溶岩を使って焼き上げるステーキや焼きカレー、雲仙ハイカラオムハヤシ、打ち立て自家製の十割そばとランチ限定のメニューがたくさんありどれもおすすめです。
山カフェ 力は雲仙地獄の新湯エリアにあるモダンな温泉宿「雲仙福田屋」の別館3階にあるカフェレストランで、宿泊者以外でも利用できます。雲仙地獄からの所要時間は約5分ほどです。
住所 | 長崎県雲仙市小浜町雲仙380-2 |
電話番号 | 0957-73-2151 |
茶房 いま村
次にご紹介する雲仙地獄周辺のおすすめランチは「茶房 いま村」の「雲仙ハヤシライス」です。茶房 いま村は雲仙の湧き水で点てたおいしいコーヒーが人気の喫茶店で、11時から14時の間にランチサービスを行っています。
雲仙市産のじゃがいもをトッピングした雲仙ハヤシライスはコクのあるハヤシソースがとても美味しく、豆腐とチーズのサラダとコーヒー付きの大満足のメニューです。他にも、ドリアやグラタンといった喫茶店ならではのメニューもお店おすすめのランチメニューです。
茶房 いま村は雲仙地獄の先にある「おもちゃ博物館」の隣にあり、雲仙地獄からの所要時間は約3分です。営業時間は7時30分から21時30分までと長く、モーニングも食べられます。
住所 | 長崎県雲仙市小浜町雲仙314 |
電話番号 | 0957-73-2444 |
レストラン小松
次にご紹介する雲仙地獄周辺のおすすめランチは「レストラン小松」の「トルコライス」です。レンガ造り入り口を入ると、店内は間接照明に照らされたレトロで落ち着いた雰囲気になっています。
トルコライスと言えば長崎のご当地グルメで、お店によって個性が出るメニューです。レストラン小松のトルコライスは、しっかり味付けされたドライカレーとナポリタンの上にカツがトッピングされ、ソースがかかっています。カツは柔らかく薄いので、見た目のボリュームとは裏腹に、ぺろりと食べられてしまいます。
レストラン小松は雲仙地獄の先にある「おもちゃ博物館」の向かいに位置し、茶房 いま村のすぐ近くにあります。雲仙地獄からの所要時間は約3分です。ランチには長崎名物の皿うどんやちゃんぽんも味わえます。
住所 | 長崎県雲仙市小浜町雲仙309 |
電話番号 | 0957-73-3515 |
雲仙温泉へ行ったら雲仙地獄めぐりを楽しもう!
長崎県の島原半島にある雲仙地獄についてご紹介しました。雲仙温泉の湯の花は、温泉ではなく、雲仙地獄の噴気の噴気孔から地表に出るのが特徴です。
硫黄の香りに包まれた遊歩道を散策しながら間近に激しい噴気を見ることができる雲仙地獄めぐりや地熱が感じられる雲仙地獄足蒸し、食べると寿命が延びる温泉たまごと、雲仙地獄は五感で楽しむことができます。
長崎を訪れた際には、ぜひ雲仙まで足を伸ばし、日帰り温泉がてら雲仙地獄で自然のパワーの強さを体感してみて下さい。
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