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日本三大奇祭とは?実は各地にあった!日本の奇妙な祭りをご紹介

日本三大奇祭とは?実は各地にあった!日本の奇妙な祭りをご紹介
投稿日: 2017年7月3日最終更新日: 2020年10月7日

皆さんは日本三大奇祭をご存知ですか?日本各地でその土地ならではの伝統や風習が形になったものがお祭り。奇祭と言われてしまったとしても、実はその奥にはその土地の人々の思いが受け継がれています。その日本三大奇祭、一体どういったものがあるのでしょうか。

日本三大奇祭とは見出し

日本各地には、一見奇妙ではあるけれど、その土地土地の慣習と伝統が形になった祭りが数多く存在します。火祭り、なまはげ、はだか祭りなどなど。長い間人々に受け継がれてきた奇祭はそれぞれに個性的です。今回はその中でも「日本三大奇祭」と呼ばれるものをご紹介したいと思います。

日本三大奇祭1:「なまはげ柴灯祭」とは見出し

「怠け者はいねが〜!!泣ぐ子はいねが〜!!」という台詞を知っている方は多いのではないでしょうか。それは「なまはげ」の台詞です。なまはげとは藁で編んだ「ケデ」を着て、一見鬼のような奇妙なお面を被り、各家々を回って厄災を落とし、幸福を与えるという秋田県男鹿半島の伝統行事です。国の重要無形民俗文化財に指定されています。

日本三大奇祭に数えられる「なまはげ柴灯祭」は、その「なまはげ」ともともと神事として行われていた「柴灯(せど)祭」を合体した観光向けのお祭りで、昭和39年に始まりました。「柴灯祭」は、平安時代から行われている神事です。真山神社の境内で柴灯をたき上げ、山にお餅を備える行事とされています。

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日本三大奇祭「なまはげ祭」の開催日時は?見出し

さて、その伝統行事と神事が合わさった「なまはげ柴灯祭」はいつ、どこで行われるのでしょうか。伝統行事の「なまはげ」はもともと大晦日に行われていた行事。一方「柴灯祭」は毎年1月3日に行われていました。「なまはげ柴灯祭」は、毎年2月の第2金曜・土曜・日曜日に行われます。

昭和39年に最初に行われた「なまはげ柴灯祭」は男鹿温泉郷の星辻神社で行われましたが、後年、柴灯祭がもともと行われていた真山神社にて行われるようになりました。開催時間は、18時から20時半まで。柴灯を焚くので、その明かりが夜の境内を映し出してとても美しいんですよ。

日本三大奇祭「なまはげ祭」行事内容見出し

Photo by emiemihuimei

さて、3日間に渡って行われる「なまはげ柴灯祭」、一見奇妙に見えてしまいますが一体どのような内容のもので、どのようなご利益があるのでしょうか。お餅のお供えと、なまはげの役割とは一体どういったものなのでしょう。

なまはげは、鬼のような形相の奇妙なお面…ですけれど、実は神様の遣いなのです。この「なまはげ柴灯祭」では、なまはげが山の神様の遣いとして様々な神事を行います。とても重要な役回りなのです。なまはげは神の遣いとして悪事を抑制し、災禍を祓って祝福を与えて行くのです。

Photo by momosuke

クライマックスは「なまはげ下山&献餅(けんぺい)」です。灯りを持ち、雪山から降りてくるなまはげ。暗い雪山から現れるなまはげは人々の心を奪います。境内を練り歩き、神の遣いである「なまはげ」は、神にそなえる為の護摩餅を受け取ります。それが献餅(けんぺい)の儀式です。

なまはげが広場に乱入したり、柴灯で焼いた護摩餅を配ったり、記念写真の撮影をしたりなど行われ、お祭りは終了します。かなりなまはげさん、サービスがいいですね。会場内は雪が積もっていても、柴灯が焚かれているので比較的過ごしやすく、地元グルメの出店もあり観光客にとってはとても楽しいお祭りのようです。

日本三大奇祭その2:吉田の火祭り見出し

北口本宮冨士浅間神社と諏訪神社の両社の秋祭りである「鎮火大祭」は、「吉田の火祭」として呼ばれています。国の重要無形民俗文化財に指定されています。日本三大奇祭のうちの1つとされ、一見奇妙に見えるかもしれませんが、富士山信仰や神仏習合など、民俗学的な要素が多分に盛り込まれています。

「吉田の火祭り」は、山梨県富士吉田の上吉田地区にて行われています。最寄り駅は富士急行「富士山」駅。開催日は毎年8月26日と27日の二日間です。この2日間で19万人もの人がこの火祭を見に来ます。街中が炎で照らされる幻想的で迫力ある風景を見たい、という人々がこんなにもいる、ということなんですね。

日本三大奇祭「吉田の火祭り」1日目見出し

Photo by jetalone

「吉田の火祭り」の1日目となる8月26日のスケジュールと2日目のものとは異なっています。1日目はまず、氏子連による浅間神社での奉納があります。絹垣が奉納されるのですが、厳かな雰囲気に祭りの緊張感が出てきます。その後、午後になると「お山さん」と呼ばれる富士山を表す神輿と、「明神さん」と呼ばれる神輿が登場し、街を練り歩きます。

Photo by kayakaya

黄昏時に「御旅所」に「明神さん」「お山さん」の神輿が奉安されると、神社や街中の松明が灯されます。まずは高さ3メートルもの高さの筍のような形をした大松明が70本、まずは富士吉田市長や祭りの長老によって灯されます。そして各家の前に作られた井桁の松明が一斉に灯される様はまさに圧巻。まさに火祭りそのものと言うことができるでしょう。

松明が灯されると、神楽が奉納され、神様のお出ましを祝います。お神輿を担ぐ際なのですが、1トンもの重さのある「お山さん」は荒々しく扱われ、途中、地面に落とすなどのこともするとか。これは神輿に宿る神様の権威を見せるためのもの、ということらしいですよ。

日本三大奇祭「吉田の火祭り」2日目見出し

8月27日、「吉田の火祭り」2日目は別名「すすき祭り」と呼ばれています。まずは子供神輿も含めて、神輿が街中を練り歩きます。鳥居を中心に祭りが行われ、富士吉田駅周辺では神輿「お山さん」さんが富士山の安全を祈願して、金鳥居付近では「明神さん」が街の安全を祈願してじっくり練り歩きます。

その後、夕方に浅間神社に神輿は帰ってきます。「高天原」と呼ばれる場所を神輿が回ると、氏子その後に続きます。その際に「すすきの玉串」を持って歩き、無病息災や安産などを祈願します。その為、高齢者や女性の参加者が多いです。すすきの玉串を持って歩くことから「すすき祭り」と呼ばれるのです。

日本三大奇祭その3:「国府宮はだか祭」見出し

奇祭というと一番にこの「国府宮はだか祭り」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。ふんどし・足袋・鉢巻姿の男たちが揉み合うその祭りは見れば確かに奇妙。しかしながらこれは奥深い伝統がある神事なのです。さて、この「国府宮はだか祭り」はどういったものなのでしょうか。

「はだか祭り」は、愛知県稲沢市にある国府宮神社で行われます。国府宮神社は正式名称を尾張大國霊神社と言います。この国府宮神社で行われる「儺追神事(なおいしんじ)」がいわゆるところの「はだか祭り」です。1200年以上も前に勅命で全国の国分寺で悪疫退散の祈祷が行われた際、尾張大國霊神社においても祈祷したのが始まりと言われています。

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国府宮神社(尾張大国霊神社)の歴史や見どころは?ご利益や御朱印もご紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
愛知県稲沢市にある国府宮神社は、正式には尾張大国霊神社といい、大変長い歴史を持つ神社です。今回はそんな国府宮神社の歴史やご利益、御朱印、はだか祭、国府宮神社へのアクセスなど、国府宮神社を深く掘り下げて、情報をお届けします。

日本三大奇祭「国府宮はだか祭」とは見出し

「国府宮はだか祭り」は42歳と25歳の厄年の男性を中心に行われます。尾張一円から集まった数千人の男たちが集まります。真冬だというのに褌に白足袋という姿での参加です。祭りに参加できない女性や高齢者などは、願いを込めた布きれを男たちに託し、祈願をします。

毎年旧暦1月13日に行われます。抽選で選ばれた「神男」は、祭りの3日前から儺追殿に篭ります。体毛はすべて剃り落とし、白湯・白米・沢庵のみ口にすることが許されています。この神男に触れるとご利益がある、ということで、数千人もの男たちは神男に触れようともみ合いになります。これが祭りのクライマックスと言えるでしょう。

神男を守るための男たちもおり、神男の周りに立っています。参加者が周りに集まってくると、水を撒きます。神男が無事に儺追殿にたどり着けるようにするためと、体が触れ合う摩擦を減らすためです。撒いた水が裸男たちの熱気で一瞬のうちに湯気になる様子を見ていると、迫力が伝わってきますよね。

「国府宮はだか祭り」では祭りに際して大鏡餅が奉納されます。その重さはなんと4トンにもなるとか。クレーンを使って奉納されます。お祭りが明けた次の日には朝8時から頒布されます。食べることで無病息災となる、ということで、お祭り翌日には多くの人が買い求めていくのですよ。

日本三大奇祭に入ることも:御柱祭見出し

「なまはげ柴灯まつり」「吉田の火祭り」「はだか祭」が日本三大奇祭に挙げられることがありますが、実は場合によってははだか祭の替わりに挙げられるお祭りがあるのです。それは長野県諏訪地方で行われる「御柱祭」というものです。奇妙…というよりは迫力満点のお祭りです。

諏訪大社を舞台に行われる伝統的なお祭りです。数え年で7年に一度、満6年に一度行われます。寅と申の年に行われる、ということですから覚えやすいですね。切り出しから祭りラストの「上社宝殿遷座祭」は、2ヶ月ほど時間を要します。それだけ大きな行事、ということが言えるでしょう。

山中からモミの木を16本切り出し、4箇所ある社殿の四方に立てて神木とする壮大な祭りなんです。山から切り出す工程の「山出し」、氏子を乗せたまま柱を斜面から滑り落とす「木落し」、切り出した木を社殿まで運ぶ「里曳き」などの行事が行われます。

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信濃国一宮、諏訪大社は上社(本宮・前宮)と下社(秋宮・春宮)の二社四宮からなります。全国に約25,000社ある諏訪神社の総本社であり、有数のパワースポットとして知られています。上社、下社それぞれの特徴や御柱祭など諏訪大社の見どころをご紹介します。

さあ、日本三大奇祭へ!見出し

Photo by shig2006

いかがでしたでしょうか。「なまはげ柴灯祭」「吉田の火祭り」「はだか祭」など、一見奇妙かもしれないけれど、読み解いていくと日本の伝統に深く触れることができるお祭りの数々。ぜひ、実際にお祭りに足を運び、その地域の伝統とお祭りに関わる人々の迫力に触れてみてくださいね。

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投稿日: 2017年7月3日最終更新日: 2020年10月7日

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