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高野山金剛峯寺は壇上伽藍と霊宝館がおすすめ
世界遺産である高野山には観光スポットが多く、特に金剛峯寺は真言宗の総本山として教科書に取り上げられるほど有名ですよね。そんな金剛峯寺にある壇上伽藍は見どころが満載。また、壇上伽藍の近くにある霊宝館には貴重なお宝が収められています。そこで今回は、金剛峯寺の見どころについて壇上伽藍と霊宝館を中心にご紹介します。
高野山金剛峯寺おすすめの見どころ1:壇上伽藍「中門」
壇上伽藍にある「中門」は「金堂」の前に建設されている五間二階の朱色が美しい門で、壇上伽藍の訪問者を出迎えてくれます。およそ170年前に火事で門が焼失してしまいましたが、高野山開創1200年を記念し、最近、再建されたそうです。門には四天王が安置されており、仏像マニアは必見です。
高野山金剛峯寺おすすめの見どころ2:壇上伽藍「金堂」
弘法大師の手により、高野山開創から比較的早い段階で建てられた「金堂」はかつて「講堂」と呼ばれ、平安時代中期から高野山の総本堂として利用されてきた建物です。建物内部の壁は、日本画の近代化に貢献した木村武山によって美しく彩られ、観る者の目を楽しませてくれます。
高野山金剛峯寺おすすめの見どころ3:壇上伽藍「根本大塔」
「根本大塔」の内部には「胎蔵大日如来」が収められており、塔の周囲を四仏が囲みます。また、塔の16本の柱には「十六大菩薩」、四隅には「八祖像」が描かれ、塔自体が曼荼羅となっており、非常に造り込まれております。この立派な造りは弘法大師とその弟子である真然の2世代によって形成されました。
高野山金剛峯寺おすすめの見どころ4:壇上伽藍「三鈷の松」
「金堂」と「御影堂」の中間にある「三鈷の松」には、弘法大師にまつわる素敵なエピソードがあります。今では縁起物としてまつられており、壇上伽藍の訪問者たちは三葉の松の落ち葉を持って帰り、お守りとして大事にするのだとか。縁起物に関心のある方は是非、足を運んでみてはいかがでしょうか?
高野山金剛峯寺おすすめの見どころ5:壇上伽藍「蛇腹路」
壇上伽藍の入り口から「東塔」の東側に伸びる小道は「蛇腹路」と呼ばれ、小道の周囲に植えられた自然が観光客の目を楽しませてくれます。良く晴れた日には、写真のように、生い茂った緑が良く映え、憂鬱な気分を爽快なものにしてくれます。この辺りを散歩して癒されてみてはいかがでしょうか?
高野山金剛峯寺おすすめの見どころ6:壇上伽藍「御影堂」
「御影堂」は縦横およそ15メートルの宝形(ほうぎょう)造りが特徴的な壇上伽藍を代表する建築物です。こちらのお堂は昔、高野山で最も大切な聖域として見なされており、一部の人間しか入ることを許されなかった場所ですが、最近では「御逮夜法会(おたいやほうえ)」の後に一般参拝が許されるようになりました。
高野山金剛峯寺おすすめの見どころ7:壇上伽藍「六角経蔵」
名前の通り、六角形のフォルムを擁した美しい造りが特徴的な「六角経蔵」は平安時代後期の天皇である鳥羽天皇を弔うため、その皇后に当たる美福門院によって建てられました。「六角経蔵」の基壇付近には取っ手が付いており、建物自体を回転させることが出来るのだとか。
高野山金剛峯寺おすすめの見どころ8:壇上伽藍「西塔」
「西塔」は弘法大師の弟子である真然によって造られました。「西塔」は「根本大塔」と対になっており、この2つの建造物で大日如来の密教世界を表現しているのだとか。こちらも「根本大塔」と同じく、堂内で一つの曼荼羅を形成しているそうです。「根本大塔」と構成している仏像や仏画を比較してみるのも良いかもしれませんね。
高野山金剛峯寺おすすめの見どころ9:霊宝館「不動明王坐像(平安初期)」
ここから霊宝館の見どころをご紹介します。霊宝館内は撮影禁止なので、残念ながら国宝の写真はお見せ出来ませんが、是非、ご自身で足を運んで観て頂きたいと思います。平安初期に造られた「不動明王坐像」は高野山に現存する「不動明王坐像」の中で最も古く、重量感のある身構えと眼光の鋭さが特徴的です。
高野山金剛峯寺おすすめの見どころ10:霊宝館「不動明王坐像(平安後期)」
高野山の霊宝館 pic.twitter.com/o0PTBTCVdV
— Lupin 3rd (@lupin_03rd) June 5, 2017
かつて「八大童子」と共に、壇上伽藍不動堂の本尊として祀られていたこちらの平安時代後期に造られた「不動明王坐像」は平安時代後期に造られました。顔は左右非対称で、左目をやや細めているのが特徴的。口元から見える歯も威厳を醸し出しています。また、衣装の流線美も平安作品の特徴をよく表しています。
高野山金剛峯寺おすすめの見どころ11:霊宝館「矜羯羅童子像」
「八大童子」の一つであり、鎌倉時代では有名な仏像彫刻家、運慶の作品だと言われております。こちらの彫刻に用いられている技術からも、作者が運慶である説は濃厚だそうです。ふくよかな体型とどことなくあどけなさを感じさせる表情はまさに「童子」と呼ぶに相応しいと言えるでしょう。
高野山金剛峯寺おすすめの見どころ12:霊宝館「制多伽童子像」
高野山 霊宝館 中庭の石楠花が8分咲きです。石楠花は元々高山でしか見られない花であったため、高嶺の花の由来となっているそうですよ。今しがたFMはしもと 夕焼けワイドのお話で知りました(^_-) pic.twitter.com/rtZDTkgkMi
— 高野山 青巖寺@南山坊 (@nanzanbou) May 10, 2017
こちらも「八大童子」の一つであり、「童子」としながらも、眼光の鋭さと凛々しい表情が特徴的な仏像です。「制多伽童子」は「矜羯羅童子」と共に「不動明王」の脇侍として脇を固める役割を持ちます。また、こちらの仏像は全体が朱色を帯びており、見た目も鮮やかです。
高野山金剛峯寺おすすめの見どころ13:霊宝館「諸尊仏龕」
エイプリルフールでも何でもなく、昨日から高野山は雪です。写真は今朝の霊宝館と、迎賓館です。道の積雪は少ないですが、ノーマルタイヤで来るのは危険です。高野山内の散策は、屋根からの落雪にもご注意下さい。 pic.twitter.com/j54MVWRczR
— 高野山霊宝館 (@koyasan_reihoka) April 1, 2017
弘法大師が中国大陸から日本に帰ってくる際に持ってきたものだとされている「諸尊仏龕」。こちらは、それぞれの仏像が蝶番で繋がっており、両扉を閉めると持ち歩くことが可能な「枕本尊」でもあります。細部にまでこだわった造りが特徴的で、一見の価値有りです。
高野山金剛峯寺おすすめの見どころ14:霊宝館「大日如来坐像」
高野山の霊宝館は道路からは、全く雪もなく、簡単にアクセス出来ました〜相変わらずの荘厳さです〜 pic.twitter.com/4YPyMtjYmW
— たかさん (@taka_s0401) February 18, 2017
元々、壇上伽藍「西塔」に収められていた仏像で、金剛峯寺の大日如来でもある「大日如来坐像」は全体が金色を呈した美しさがあります。こちらに収められている「大日如来」は「西塔」創建時に造られたものだとされており、霊宝館の中でも、大変貴重な宝物となっております。
高野山金剛峯寺おすすめの見どころ15:霊宝館「孔雀明王像」
高野山霊宝館鑑賞。もう奈良博からお戻りだと思うけど、さすがに孔雀明王は出てなかった。 pic.twitter.com/M7xE1PqzJI
— そに阿弥陀佛( -人-)通称そにあみ (@sonicamida) May 24, 2017
「孔雀明王像」は運慶と共に鎌倉時代を代表する仏像彫刻家として有名な快慶の作品です。「孔雀明王像」は後鳥羽法王の命を受けて作られ、その当時は壇上伽藍孔雀堂の本尊として祀られていました。明王が孔雀の背に乗るとても美しい見た目も特徴的で、一見の価値有りです。
高野山金剛峯寺おすすめの見どころ16:霊宝館「阿弥陀聖衆来迎図」
「阿弥陀聖衆来迎図」は阿弥陀如来の周囲を囲む楽器を持った諸聖衆が今わの際にいる生者らを迎えに行く様を描いている作品です。全部で三幅に渡るサイズも特徴的。これまで紹介した霊宝館の収蔵品は、常に展示されているわけではないので、目的の作品が展示されているかどうかは事前に確認を取っておくと良いでしょう。
高野山金剛峯寺へ電車でアクセス1:大阪国際空港からのアクセス
大阪国際空港から伊丹空港線でなんば駅に向います。なんば駅に着いたらここで南海高野線に乗り換え、極楽橋駅に向かいます。極楽橋駅からは南海高野山ケーブルに乗り換えて高野山へ。もう一つのルートとして、南海高野線の途中駅である橋本駅から特別列車「天空」に乗り換えて高野山へ向かうルートも挙げられます。
高野山金剛峯寺へ電車でアクセス2:関西国際空港からのアクセス
こういう南海高野線の田舎感すごい好き pic.twitter.com/JeJXtXktEB
— おゆき (@ayakoyuki) July 11, 2017
関西国際空港からは南海線特急ラビートに乗り換えて天下茶屋駅を目指します。天下茶屋駅からは大阪国際空港からのアクセスルートと同様に、南海高野線に乗り換えて橋本駅もしくは極楽橋駅を目指します。こちらのルートでも極楽橋からケーブルカーもしくは橋本駅から「天空」に乗り換えて高野山へ向かうことが出来ます。
高野山金剛峯寺へ電車でアクセス3:新大阪駅からのアクセス
意味もなく鉄道写真を貼ってみる。
— 鉄道模型 けんさくブログ (@tetumoken) July 23, 2017
南海電鉄 2200系 「天空」
極楽橋駅にて。
鉄道模型けんさくブログ
製品情報など鉄道模型の情報を検索しやすいようメーカー別・鉄道会社別にまとめます。 pic.twitter.com/PA8ZNIwN7n
新大阪駅からは地下鉄御堂筋線に乗り換えてなんば駅に向かいます。なんば駅からは大阪国際空港からのアクセスルートと同様です。こちらのアクセスルートでも特別列車「天空」を堪能することが出来ます。極楽橋でケーブルカーに乗って高野山に向かうか、「天空」で一味違った列車旅を楽しむかはあなた次第。
高野山金剛峯寺へ車でアクセス1:京都大阪方面からのアクセス
阪和自動車道に入り、美原JCTから南阪奈道路に乗り換えます。次に羽曳野ICから国道170号線を下って河内長野市に入ります。そして市内の上原町交差点から国道371号線に乗り換えて橋本市に向かいます。橋本市からは九度山町経由の国道370号線、480号線を走行し、高野山へ。
高野山金剛峯寺へ車でアクセス2:神戸方面からのアクセス
阪神高速湾岸線に入り、りんくうJCTから関西空港自動車道に入ります。次にそこの泉佐野JCTから阪和自動車道に入り、泉南ICで降りて県道63号に乗り換えて岩出市に向かいます。そして岩出市の備前交差点から国道24号線を橋本方面に進み、かつらぎ町笠田から国道480号線に乗り換えて高野山へ。
高野山金剛峯寺へ車でアクセス3:南紀方面からのアクセス
白浜から田辺バイパスに入り、そこの秋津町交差点から県道29号線を龍神方面に向かいます。龍神からは高野龍神スカイラインに乗り換え、高野山へ向かいます。新宮市からは国道168号線で本宮に向かい、本宮からは国道311号線で中辺路町に向かます。そこから県道198号線を龍神方面に走行します。龍神から先は白浜からのと同じです。
高野山金剛峯寺へ行こう
高野山金剛峯寺には真言宗の総本山ならではの荘厳な建造物や彫刻が数多く収められており、見ごたえは抜群。また、こちらの観光スポットには、今回の記事では紹介しきれなかった見どころがまだまだたくさんあります。皆さんも是非、これを機に高野山金剛峯寺に足を運んでみてはいかがでしょうか?
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