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喜望峰・ケープ半島周辺(南アフリカ)の見どころ!3つの最南端を巡る旅!

喜望峰・ケープ半島周辺(南アフリカ)の見どころ!3つの最南端を巡る旅!
投稿日: 2017年7月23日最終更新日: 2020年10月7日

アフリカ大陸の最南端に位置する南アフリカの喜望峰は、ケープタウンから約50km南へ延びたケープ半島の突端にあります。ケープ半島の風景の美しさは「世界で最も美しい岬」と賞賛されています。南アフリカの喜望峰とその周辺の魅力に迫ります。

南アフリカ「喜望峰・ケープ半島周辺」への旅に出かけましょう!見出し

世界で最も美しい街の一つであるケープタウンに入ると、まず我々を迎えてくれるのが、南アフリカの美しい国花プロティアと威風堂々としたテーブルマウンテンです。これは、テーブルマウンテンの頂上から見下ろしたケープタウン全体の美しいパノラマ風景です。テーブルマウンテンにつきましては、後ほど触れることにして、これからケープ半島の最南端・喜望峰とその周辺の見どころをご紹介しましょう。

南アフリカ「喜望峰・ケープ半島周辺の見どころ」1:喜望峰 Cape of Good Hope見出し

南アフリカの喜望峰には、一度でいいから行って見たいと思った方が多いと思います。喜望峰はケープタウンから50km南へ延びたケープ半島の突端にあり、アフリカ大陸の最南端であると教科書で習いました。しかし最近、アフリカの最南端は、アグラス岬であると書き換えられました。よって喜望峰は、正確には最南端ではなく最南西端に位置しているということになります。だから、いまアグラス岬まで行く人が増えました。

南アフリカの喜望峰は、15世紀にバーソロミュー・ディアズ(英語名)により発見され、アグラス岬を東に行けばインドまで到達できる確信を得た時点で、リスボンへ引返す時に喜望峰を発見したとされています。1488年、実に約16か月の航海を終えて当時のポルトガル国王にその苦難の航海から「嵐の岬」と報告しましたが、国王は今後の東方への道を開ける希望ある成果に喜び「喜望峰」と改名させたと言われています。

1497年のヴァスコ・ダ・ガマのインド航海に際しては、ディアズも従属的な立場で水先案内人として艦隊に参加し、ヴェルデ岬(アフリカ大陸最西端、セネガル領内の岬)まで同行しているのが興味深いです。この周辺は天気が変わりやすく、雨や霧が出やすいので気を付けましょう。ケープ半島3つの最南端のひとつである喜望峰です。続いて、2つ目の最南端であるケープポイント、さらに3つ目のアグラス岬への旅に進みましょう。

南アフリカ「喜望峰・ケープ半島周辺の見どころ」2:ケープポイント Cape Point見出し

南アフリカのケープタウンにあるケープポイントは、喜望峰とともにケープ半島の南端にあります。ケープ半島は全長75キロメートルで、ケープポイントは喜望峰よりわずか南にあり、南アフリカ・ケープ半島の最南端です。旧灯台があるルックアウトポイント展望台からの眺めはすごく雄大で、大西洋とインド洋が交わる海も同時に見ることができます。感激の瞬間です。

ケープポイントの断崖は海抜200m以上あり5月から11月の間に現れるクジラの最高の観賞ポイントで有名で、イルカは一年中見ることができます。一方、周りには風光明媚なハイキングコースが多くあり、ケープポイント自然保護区は、野鳥愛好家の人気スポットでもあり約250種類の野鳥がいるとのことです。2004年以降、この自然保護区は、ユネスコ世界遺産に登録されたケープ植物区系保護地域の一部となっています。

3つの最南端を巡る旅に出るには公共交通機関がないので、ツアーに参加するかレンタカーを借りるかの方法になります。南アフリカは、日本と同じ右ハンドル、左車線なので運転しやすいです。レンタカーの場合は、日本を出る前に国際運転免許証の手続きもしておきましょう。ケープポイントまでは、散策路が整備されているので、駐車場から徒歩か、ケーブルカーで行きます。さあ次のポイント、アグラス岬に向かいましょう。

南アフリカ「喜望峰・ケープ半島周辺の見どころ」3:アグラス岬 Cape Agulhas見出し

喜望峰から150キロほど離れた場所にあるアグラス岬です。ケープタウンからアフリカ大陸最南端のアグラス岬へと向かう道のりは、海岸沿いの道路を走る最高の景色が見られます。ケープタウンから日帰りで行くことができます。ここがアグラス岬の写真スポットで、中央に案内標識があり、「あなたは、いまアフリカ大陸の最南端にいます。」と書かれています。左がインド洋で右が大西洋で2つの海流が交じり合う地点です。

アフリカ大陸最南端のアグラス岬の灯台です。1824年に建てられたケープタウン市内のグリーンポイント灯台に次いで、南アフリカで2番目に長い歴史を誇るアグラス岬の灯台は1848年に完成しました。アグラスという名前は、ポルトガル語でAgulhasと書き、英語で言うneedle(針)の意味です。磁石の針を意味するのか、あるいは、アフリカ大陸の最南端を「針の先」に譬えたのでしょうか。

アグラス国立公園には見どころが一杯あります。アグラス岬周辺では、バードウォッチングを始め、56kmにも及ぶ白い砂浜の海岸沿いでホエールウォッチングも楽しめます。また、珍しいお花畑で楽しむ植物愛好家も見られます。波の音を聞きながら大航海時代の冒険家になった気持ちになって、アフリカ最南端の発見時に思いを馳せ、のんびりするのも最高の時間の過ごし方かもしれません。では、旅を続けましょう。

南アフリカ「喜望峰・ケープ半島周辺の見どころ」4:ボルダーズ・ビーチはペンギンコロニー 見出し

ボルダーズビーチ(Boulders Beach)は世界で唯一、近くでケープペンギンを見ることができるスポットで都会近くにコロニーを形成している珍しい例の一つです。毎年約6万人の観光客がサイモンズタウンのボルダーズビーチを訪れます。しかし最近の環境汚染や海鳥による卵捕食、気候変動の影響で餌となる魚が減り悪天候の頻度が増えた影響でペンギンの雛の数が激減していることにより絶滅危惧種に指定されています。

海岸沿いに整備された遊歩道からペンギンたちを見ることができます。ボルダーズビーチのペンギンのよちよち歩きの姿が人気を集めています。1月にはペンギンの子供の羽根が生え変わる時期で、大人のペンギンたちは、2月から8月までは、繁殖期への準備に入り9月から10月の間は、海中のエサを食べるのでビーチで見られるペンギンの数は少なくなります。南アフリカが誇れるケープタウンのボルダーズビーチは必見です。

南アフリカ「喜望峰・ケープ半島周辺の見どころ」5:喜望峰自然保護区は自然世界遺産!見出し

南アフリカの喜望峰とケープポイントを含むケープ半島先端一帯は、喜望峰自然保護区(Natural Reserve)と呼ばれる国立公園に指定されています。この自然保護区は約80K㎡の広大な区域を占めています。自然保護区内は荒涼とした平原と断崖を含む岩山、野生のお花畑と背の低いブッシュ潅木などが生育する約2,500種以上の植物群の雄壮な景観が人々の目を楽しませてくれます。

南アフリカの喜望峰自然保護区は面積が大きいことから、健脚の方以外は、レンタカーで回るのが最適です。この地域の原産植物の多様性や密集度、固有性は世界最高水準にあると言われ、冬には見渡す限り続くブッシュ潅木と草の大平原も、花の季節の春(8月から9月)にはピンクや紫色の花(エリカの種類)を始め、無数の色鮮やかな美しい花で一杯のお花畑に様変わりします。

南アフリカ「喜望峰・ケープ半島周辺の見どころ」6:ドイカ―島 Duiker Island オットセイの楽園見出し

南アフリカのケープタウンから車で20分ほどのケープ半島西側にある港町、ハウトベイ(Hout Bay)から船で約10分の小島、ドイカー島には、野生のオットセイのコロニーがあります。目の前にオットセイ(南アフリカオットセイ)たちが、岩山で気持ち良さそうに寝そべったり、大西洋の海中を泳ぎ回るかわいいオットセイたちがいます。島に上陸はできず、船上から間近に愛嬌あるオットセイを観察することができます。

ドイカー島は、ケープタウンからケープ半島を巡るオプショナルツアーの主要観光スポットになっています。南アフリカでは春夏にあたる9月から4月の間は、泳げる人なら海でオットセイたちと一緒に泳ぐ体験ができます。このあたりは難破船が多く、バーソロミュー・ディアズが喜望峰を発見した時に「嵐の岬」と名付けた理由が、うなづけます。ケープタウンと喜望峰の間には約400隻ほどが沈んでいると言われています。

南アフリカ「喜望峰・ケープ半島周辺の見どころ」7:チャップマンズ・ピーク・ドライブからの絶景見出し

チャップマンズ・ピーク・ドライブ(Chapman's Peak Drive)の最大の魅力は、ケープ半島西岸のハウト湾からノードフックを結ぶ9kmに渡るドライブウェイ沿いの絶景です。ドライバーの安全運転を徹底させる観点から、114ヵ所のカーブが設けられ、絶景を眺めるには最高の配慮です。1990年代には車のコマーシャルのロケ地に選ばれたことで、世界にその名が広まりました。険しい岸壁を背に美しい紺碧の海が広がります。

チャップマンズ・ピーク・ドライブは有料道路で通行料金は、乗用車28ランド(280円)。バイク18ランド(180円)とお安いです。ドライバーは、路肩の安全地帯に車を停めて、海岸線と紺碧の大西洋の絶景を堪能できます。展望エリアからハウト湾やドイカー島などを見ることが出来ます。途中に、海抜593mの地点から鯨やイルカが楽しく泳ぐ姿が見られます。ケープ半島の絶景を写真に収める最高の地点です。

南アフリカ・ケープタウン「テーブルマウンテン」地球のパワースポット!見出し

3つの最南端への旅(喜望峰、ケープポイント、アグラス岬)を堪能したあとは旅の緊張感をほぐす意味で、ケープタウンの街中で少しリラックスすることにしましょう。原住民がテーブルマウンテンを「神が住む山」として崇め古くから「祈りの地」とされた神聖な山です。テーブルのように平らな頂上が印象的で高さ1,086mの山頂へは歩いて登ることができ、ケープタウンを一望できるビューポイントとして知られています。

地球のチャクラポイント(エネルギーの出入口)という説もあり、地球内部から上昇する「気」が活性化する領域とも言われ「地球のパワースポット」として有名です。山頂まで歩いて登るのが困難な人にはロープウェーでも登れます。開通以来約90年になります。20年前にハイテク技術によって生まれ変わった360度回転式の新型ロープウェーが人気です。山頂で地球からのパワーを受け、眼下のパノラマ風景を楽しみましょう。

南アフリカ・ケープタウン「ウォーターフロント」まるでディズニーシー!見出し

ここは、ケープタウン市内にあるウォーターフロント地区です。港に面した素晴らしい景色が見られます。港からは、テーブルマウンテンもはっきりと見えます。ケープタウン市内を回るバスがあり、1日パスポートをR150(日本円1,500円)で購入すれば、各バス停からおよそ20分毎に現れるバスに乗り込むと各ポイント毎に乗り降りが自由で自分のペースで観光が楽しめます。バス旅行でのんびり見て回るのもいいですね。

ウォーターフロントのショッピングモールには、有名な国際ブランドから地元限定のブティックまで幅広く約400軒の各店舗が週7日、21時まで営業しているので遅くまで買い物を楽しめます。また、買い物の合間に近くの水族館や海事博物館に行くのもいいでしょう。夕闇が迫ると港の周辺は、まるでディズニーシーのような景色になり、ロマンチックな雰囲気が楽しめます。大いにリラックスして旅の疲れを取りましょう。

南アフリカ・ケープタウン「マレー・クウォーター」おとぎの国に酔う!見出し

マレー・クウォーター(Malay Quarter)をご紹介しましょう。アフリカーンス語で「ケープの高台」を意味するボカープとも呼ばれています。ケープタウン市内のシグナル・ヒル東側の斜面一帯にピンクや黄色、オレンジ、緑に青など、非常に鮮やかな色で塗られた家があります。まるで、おとぎの国に来たようで、とてもオシャレです。ここの住民は約6000人で、その約9割近くがイスラム教徒です。

彼らは、18世紀ごろ、オランダ人によってマレーシアやインドネシアなどのアジアやアフリカ諸国から労働者として連れてこられた人々(ケープマレー)の子孫です。この小さな町に9つのモスクが集まっています。モスクも同様とてもカラフルです。住居がほぼ同じ形をしているので、自分の家がどれか、一目瞭然に分かるように各家々がカラフルな色に塗ったことが、このマルチカラーの住居群になった始まりだそうです。

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大自然に囲まれている神秘的な国「南アフリカ共和国」には観光スポットが沢山あります。まだまだ手の施されていない大自然に魅了されること間違いなしの絶景だらけの南アフリカで、今回はおすすめの観光スポットをいくつかご紹介したいと思います。

「3つの最南端を巡る旅」は楽しんで頂けましたでしょうか見出し

バーソロミュー・ディアズやヴァスコ・ダ・ガマの冒険家たちが苦難の航程を乗り越えて発見するに至った喜望峰、いまやアフリカ大陸の最南端がアグラス岬だという事実を知った興奮、ケープ半島の3つの最南端の美しさ、ケープタウンの洗練された街並みと風景に感動していただけましたでしょうか。写真は、南アフリカの国花「プロティア」です。ぜひ、ケープタウンに行って見ましょう。

投稿日: 2017年7月23日最終更新日: 2020年10月7日

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