弘前にあるスタバは有形文化財を活用！おしゃれな店舗・限定グッズを紹介！

春になると桜が満開になる弘前公園には有形文化財に登録されているスタバがあります。スターバックスといえば非常におしゃれなカフェとして若者を中心に絶対的な支持を集めていますが、スタバ弘前公園前店はどこか古風な雰囲気も漂わせているため若い人だけではなく老若男女すべての人におすすめできる店舗となっています。

『スターバックス弘前公園前店』は日本でも有名な桜の名所である弘前公園のすぐ目の前にあります。さらにここスタバ弘前公園前店は国の有形文化財としても登録されています。日本にあるスタバのなかで有形文化財に登録されている店舗は非常に少なく限られており、その第2号店にあたるのが『スターバックス弘前公園前店』です。

スタバ弘前公園前店に活用されている建物はもともと1917年に陸軍師団長の官舎として建てられた木造建築であり、古き良き日本家屋の雰囲気に西洋のイメージを織り交ぜたまさに明治時代らしい和洋折衷の作りとなっています。この建物のなかでくつろいでいるとその時代にタイムスリップをしたような感覚もしてきます。

このようにかつて陸軍師団長の官舎として使われていた建物をリノベーションして今のスタバ弘前公園前店が完成したわけですが、建物そのものが持っていた雰囲気を壊すのではなくできるだけ大切にしているのも特徴です。スタバの持つ先進的なイメージと古風な木造建築の持つ空気感が融合し、非常に独特な空間に仕上がっています。

さらに地元の建築素材や伝統工芸品などを適度に取り入れることで歴史ある弘前公園の名に恥じぬ非常に趣深い空間に仕上がっています。地元の人がコーヒーを飲みながらほっと一息する場所としてはもちろん、桜等を目的に弘前公園にやってきた観光客の人たちでも十分に楽しめる店舗であると言えるでしょう。

有形文化財とは歴史的に価値のある建造物・芸術品・書物などの形のある文化遺産のことを指します。この有形文化財に登録されると文化財保護法で守ることができるため、後世に遺産をより伝えやすくなるというメリットがあります。ちなみにこの有形文化財のなかでも特に希少価値の高いものは国宝に指定されます。

スタバ弘前公園前店の店舗面積は約50坪ほどです。客席数は店内にある55席に加え、9席程度のテラス席も用意されています。さらに店舗の入り口付近にはドッグポールが数本設置されているので愛犬と一緒にコーヒーを楽しむことも可能ですし、大きなベンチシートもあるため大人数で食事をする場所としてもおすすめです。

スタバ弘前公園前店の店内は「弘前らしさを全面に出したい」という店長さんの意向をもとに地元にまつわるものが多数飾られています。例えば、津軽地方に古くから伝わる『津軽こぎん刺し』と呼ばれる刺繍のスリーブが置かれています。不定期ではありますがこの津軽こぎん刺しのワークショップが開催されることもあります。

住所：青森県弘前市上白銀町1-1 電話番号：0172-39-4051

スタバ弘前公園前店で注文できるメニューは東京などにあるほかの店舗とそれほど違いはありませんが、その一方でここでしか買うことのできない限定グッズもいくつか存在しています。そのひとつと言えるのが『津軽びいどろ TSUGARU』というグラスです。店頭に並ぶとすぐに売り切れてしまうこともあるほどの人気を誇る限定グッズです。

この限定グッズ『津軽びいどろ TSUGARU』の特徴は津軽地方の特徴をモチーフにしたデザインが施されている点でしょう。津軽といえば日本でも有数の豪雪地帯であり、その雪を思わせるホワイトがグラスにちりばめられています。このグラスを使ってコーヒーを飲むと自然と弘前公園前の景色が浮かんでくることでしょう。

また、弘前公園が桜の名所ということもあって新緑をイメージさせるグリーンもグラスのところどころにちりばめられています。雪の『白』と新緑の『緑』のグラデーションが非常にきれいなグラスで、多くの人から愛されている限定グッズであるというのも納得の逸品となっています。

津軽地方はもともと漁業が盛んな地域であり、それに伴って漁に使用する浮き球の需要が場所でもありました。この浮き球に対する需要に応える形で数多くのガラス工場が津軽地方に誕生し、品質の高さから国内でもトップクラスの生産量を誇るまさにガラスの一大産地となったのです。

この浮き球作りで培ったガラス加工の技術を用いて作られたのが『津軽びいどろ』と呼ばれるガラスです。ガラス職人たちのあくなき探求心のもと津軽びいどろの進化はどんどんと進み、現在では青森県の伝統工芸品として指定されるまでになりました。伝統的なガラスの中にどこか洗練された新しさを感じるのが津軽びいどろの特徴です。

『津軽びいどろTSUGARU』はすぐに売り切れてしまう人気の限定グッズです。スタバ弘前公園前店に足しげく通える人なら難なく入手することができるでしょうが、観光のついでにふらっと立ち寄った人の場合も品切れで購入できない可能性も十分にあり得ます。そんな時には青森県内にある別のスタバの店舗に行ってみるのもおすすめです。

青森県内にはほかにもいくつかのスタバが軒を連ねており、そのなかで限定グッズの『津軽びいどろTSUGARU』を取り扱っているのは弘前公園前店以外には青森ELM店・青森ラビナ店・青森中央店・青森西バイパス店・弘前さくら野店の5つです。特に距離的なことを考えると弘前さくら野店は穴場と言えるかもしれません。

青森県内のスタバで買える限定グッズは『津軽びいどろTSUGARU』を含めて全部で4種類です。ほかのラインナップは『津軽びいどろAOMORI』と『津軽びいどろHIROSAKI』と『津軽びいどろGOSHOGAWARA』の3つで、どれも津軽地方にある都市をイメージして作られた限定のグラスとなっています。

これら4つのグラスはそれぞれ2800円（税抜き）で、容量は約260mlとなっています。ちなみにスタバで注文することができるサイズは全部で240mlのショート・350mlのトール・470mlのグランデ・590mlのベンティの4通りです。故に津軽びいどろのグラスではショートサイズしか注文することができないためその点には注意が必要です。

スタバ弘前公園店のすぐそばにあるのが『スタバさくら野店』です。ここスタバさくら野店の特徴はなんといってもドライブスルーがあるところでしょう。弘前公園前店は観光名所のすぐそばということもあってか連日多くの人でにぎわっており、買い物をするためにはそれなりに列に並ぶ覚悟が必要です。

一方、スタバさくら野店なら仮に列ができていてもドライブスルーがあるため自分の車の中で待つことができます。車のなかというプライベート空間で過ごせるためストレスも少なく、スタバさくら野店は意外と穴場かもしれません。また、限定品の『津軽びいどろ』はガラス製のため非常に割れやすくなっています。

それを考えるとむしろ車で行けるスタバさくら野店の方が適しているとも言えます。観光地である弘前公園のなかをガラスを持ったまま歩き回るのは肉体的にも精神的にも疲れますし、それではせっかくの思い出も台無しになってしまいます。これでは頑張って津軽びいどろを買えたとしても思い入れが半減してしまいます。

これに対して、スタバさくら野店で津軽びいどろを買えばそのまま車のなかに保管しておけばいいだけですから何も手を煩わせる要素がありません。気兼ねなくほかの観光地を巡ることだって可能です。もし限定品の津軽びいどろを購入することが来店する目的ならぜひスタバさくら野店をおすすめします。

住所：青森県弘前市高崎2-17-6さくら野百貨店 電話番号：0172-29-6851

有形文化財に登録されているだけあってスタバ弘前公園前店は非常に趣深いスポットです。スタバといえば食事をしたりお茶をしたりする場所というのが一般的なイメージですが、有形文化財に登録されているここスタバ弘前公園前店に関しては観光スポットとしてもおすすめで、ふらっと行ける場所にあるのでぜひ立ち寄ってみてください。