アディクト オ シュクルの猫缶クッキーが大人気！ケーキや焼き菓子もおすすめ

最近は手間のかかる犬より猫が人気の傾向があります。ツンツンした態度の中にある癒される愛らしい仕草。そんな猫好きの間で人気が高まっているパティスリーがあります。それが都立大学駅そばにあるアディクト オ シュクルです。どんな猫缶なのか、またお菓子の味は？今回はその話題のパティスリー･アディクト オ シュクルの人気に迫ります。

東京都目黒区にある都立大学駅。飲食店が多くラッシュ時は人でごった返すこの町でひと際異彩を放っている店舗があります。それがこの白いおしゃれな外観が特徴的なパティスリー、アディクト オ シュクルです。ここで食べられる焼き菓子やケーキが美味しいと評判です。

ほのかな照明の灯りがやさしさを感じる店内には町のにぎやかさとは対照的なゆっくりとした時間が流れています。ショーケースを見渡すと思わず手に取りたくなる可愛らしいケーキや焼き菓子がズラリ。まるでフランスに入り込んだような気分が味わえるパティスリーです。

そんなアディクト オ シュクルは都立大学駅そばに2014年開店した洋菓子専門店。甘いものが大好きだというシェフパティシエの石井英美さんが｢甘味中毒」を意味する店名を名づけ、常にお客さんを虜にできる甘いフランス菓子を提供することをコンセプトに日々お店を営んでいます。

オープンから4年たった現在、お店のケーキや焼き菓子の味はホンモノと評価が高まっている一方で、石井さんの愛猫をデザインした猫缶クッキーにハマってしまうお客さんも殺到しています。猫好きをハマらせてしまう猫缶クッキーは、はたしてどんなデザインなのでしょうか?

こちらがその人気の猫缶クッキー｢ボワット レシャ赤缶｣1600円です。愛らしい愛猫の様々な表情の似顔絵が非常に可愛く、猫好きでもそうでない人でもおもわずにっこりしてしまう魅力があります。当然このかわいらしい猫缶クッキーは登場から一年もたたずに店の顔ともいえる人気商品となりました。

パッケージデザインもさることながら中身の焼き菓子も美味しいと評判です。食感や味の組み合わせを考慮して作られた5種類の焼き菓子は、石井さんがフランス修行で培った本場の味わいです。｢猫好きの友人にプレゼントしたら、猫缶と一緒に中身にもハマってしまい、いまでは私以上にアディクト オ シュクルの虜です。｣といった口コミもみられます。

5種類のうちわけはハートパイと花びらサブレ、黒チョコクッキー･白クッキー、茶色いクロッカンというシンプルながらもボリュームたっぷりの焼き菓子5セット。

黒いチョコクッキーはまろやかな味わいで口の中いっぱいに甘さが広がります。サブレはココナツ独特の香ばしさと柔らかな舌ざわりで食欲がとまりません。パルミエはバター風味なキャラメル味で、ザクザクした食感がクセになると評判です。

ちょっとしたプレゼントや贈り物、おもたせは女性なら誰もが迷うもの。この猫缶クッキーはそんな時にぴったりの商品です。12cm×12cmなのでサイズ的にも重荷になりません。これを持っていけば女子会でまず喜ばれるでしょう、東京土産の大本命といえる商品になっています。色の種類も豊富なので、お気に入りの一つを友人にプレゼントしてみませんか?

その他にも縦長の愛猫デザインの猫缶クッキー｢ボワット ブルー青缶｣もあります。微笑ましい表情のリボン付きの愛猫が気持ちよさそうな顔をしているデザインに癒されます。中を開けると先ほどの猫缶クッキーの5種類に1つハート型クッキーを足した6種類となっています。

ハートのクッキーは少しスパイシーで舌の上でポロポロ溶けていくクッキーの舌ざわりが美味しいと評判です。焼き菓子なので保存期間も長く、また食べ終わったら小物入れとしても使えるので贈り物としてピッタリ。赤が1600円、青が2400円となっています。人にあげる用と自分用にふたつ買って帰るお客様も多いとか。

さてそんな素敵な猫缶クッキーを手掛けているのがアディクト オ シュクルのオーナシェフ石井英美さんです。彼女は一体どんな経歴なのでしょうか。少し石井さんについても紹介しておきましょう。石井さんはエコール辻東京という学校法人辻料理学館が運営する専門学校の出身です。

彼女は遅咲きとして知られていて、お菓子業界の道に足を踏み入れたのは28歳とかなり遅いのです。それまではアパレルや保育園の仕事を転々とする生活をしていました。日々甘いものを食べ歩く毎日、24歳のころからパティシエールの夢が捨てられず悶々とた日々を送ります。そして意を決心して28歳の時エコール辻東京に入学したのです。

研修先としてフランスへ飛び、パティスリー ル トリアノンで下積みを経験。この渡仏経験が彼女のパティシエールとしての価値観を形作りました。まずフランスで手にする食材はどれもが新鮮で、本場の濃厚チーズの味わい、風味を間近でみて驚いたといいます。

そして目からうろこが落ちたのは、フランスにおけるパティスリーの品ぞろえです。通常日本のお菓子というと、形が均一で、綺麗に並べられています。ところがフランスは形はどれも歪でバラバラにおいてあったのです。

そのおかしなところを研修先の先生に話したところ、｢形が不揃いなだけで汚いわけではない｣と一蹴されました。これが彼女にとってカルチャーショックでした。先生はその先について語らなかったものの、石井さんは先生が言わんとしていたことを汲みとりました。

つまり｢日本から遠路はるばるフランスにやってきたのに、日本の価値観に固執してはいけない｣ということです。日本人の価値観からするとパティスリーは特別な食べ物ですが、フランス人からすると日常的に食べているものであり、価値観を変えていかなければフランスまで来た意味がないと気づいたのです。

フランスでこうした出来事を学んだ石井さんは、帰国後、2014年にアディクト オ シュクルをオープンします。パティスリーは特別なものではなく、ごく当たり前に食べられているもの。｢ごく当たり前のフランス菓子をそのまま日本で｣を合言葉に日々甘いお菓子づくりに邁進し、それが成功に結び付いているのです。

それではそんなアディクト オ シュクルに訪れたら絶対食べておきたいお菓子を紹介しましょう。とはいえ本場フランス仕込みの石井さんが手掛けている商品は焼き菓子だろうとケーキだろうと全てがおすすめです。それを承知の上で、特にネット人気が高い見た目と味を兼ね備えた代表的なお菓子を3つ厳選して紹介しましょう。

まずはこちらの｢フレジエ｣です。濃厚なムースリーヌクリームに、少し酸味をまじえたいちごを乗せた洋菓子です。日本の生クリームをつかったショートケーキとはひと味違うフランスの春を感じさせる大人のいちごケーキです。2種類のリキュールの風味が心地よく、甘さは控えめで重さがなく、気づいたらペロリと平らげてしまうなんとも爽やかな一品です。

そしてこちらの｢パリ ブレスト ノワット オランジュ｣もインスタ映えするヴィジュアルが抜群の人気メニューです。｢パリ ブレスト｣とはフランス語で二輪レースのことで、円の形をしているのが一般的ですが、アディクト オ シュクルではエクレア型のお菓子に仕立てています。

オレンジの風味にナッツの歯ごたえと濃厚クリームが相性抜群で、シュー生地の食感とともに口の中を幸せで満たしてくれます。

続いてはチョコレートケーキ好きにはたまらない見た目をした｢ショコラ ミュール｣です。マカロンの上に濃厚ガナッシュクリームを贅沢にあしらい、上にちょこんと乗ったブラックベリーがアクセントになっています。一度口にするとあまりもの美味しさに言葉を失うほどの重厚な味わいがあります。

試しに一口かじると、奥行きのある複層的なチョコレートの味わいが心地よく、それを追いかけるようにブラックベリーの酸味と食感が口の中を爽やかに駆け抜けていきます。インスタ映えするビジュアルとともに、アディクト オ シュクルの中でも特に根強い人気を誇る大人のチョコレートケーキです。

そしてアディクト オ シュクルでは猫缶クッキーのほかにも猫にゆかりのあるお菓子がたくさんあります。見た目が猫のお菓子、梱包されたパッケージに猫がいる、猫をモチーフにしたフェーヴ付きのお菓子ともりだくさん。そんな猫好きお菓子好きが見た目も味でも喜べる｢猫メニュー｣を2点紹介しましょう。

まずはこちらのサブレ ナンテ レ シャです。猫のシルエットをモチーフにしたクッキーです。3枚入ったこちらの商品は食べるのがもったいなく感じてしまうほど可愛いデザインで、プレゼントとしても喜ばれます。食感がサクサクしていて重さがなく、もちろん食べても美味しいと評判の焼き菓子です。

つづいてはこちらの期間限定ケーキのガレット デ ロワです。どこに猫が?とおもうかもしれませんが、この中に猫のフェーヴが入っているのです。フェーヴを制作したのは日本でも人著名な陶器作家の北原裕子さん。人気店と人気陶器作家のコラボにネットで口コミが広がり大人気。毎年デザインがかわるフェーヴを求め毎年買うファンが続出しています。

このガレット デ ロワという食べ物はアーモンドクリームがたっぷり入ったフランスのパイ菓子のひとつです。フランスでは1月のエピファニー(公現祭)の時期に合わせてガレット デ ロワを食べる習慣があります。

このパイ生地の中にそっとフェーヴを入れて、ナイフで切り分けて子供たちに振舞います。そしてフェーヴが入っていた子供は大当たり、王冠をかぶせてもらえるのです。紙でできた王冠が同梱されているのはそのためです。

フェーヴが入っていたからと言ってなにかあるわけではありませんが、パーティのひと時の人気者になれるということで、フランスの子供たちは楽しんでいます。このガレット デ ロワに猫をモチーフにしたフェーヴが入っているということで、アディクト オ シュクルでは猫好きの大人がこぞって買いにくるのです。

ちなみにガレット デ ロワを子供たちに振舞う場合、ナイフで切り分けているときフェーヴがあたっても周囲に気づかれてはいけません。せっかく誰があたるのかドキドキしているのに場所がわかってしまったら興ざめです。普通のケーキのように切り分けるのではなく、フェーヴを気にしながら切るコツが必要となります。

フランスでは、一番年の小さい子供がテーブルの下に隠れ、その間大人たちがガレット デ ロワを切り分けます。そしてその隠れていたこどもから年の若い順にこれをとっていくのです。単純にフェーヴ目当てで買うのもいいですが、王冠もついていますのでフランスの習慣をまねて子供たちと食べるとより一層楽しめるでしょう。

さてそんなケーキや焼き菓子が大人気のアディクト オ シュクル。お店までのアクセスについて紹介しましょう。最寄り駅は前述のように都立大学駅。ちなみに｢都立大学駅｣は駅名とは裏腹に、最寄りに大学は存在しないというユニークな駅です。

電車で東京駅から都立大学駅までアクセスする場合、まずは丸の内線荻窪行で中目黒まで行きます。そこから霞が関駅で日比谷線中目黒駅に乗り換え、中目黒駅では東急東横線の元町中華街行に乗り換えます。およそ5分で都立大学駅へ到着です。

また西日本からであれば名古屋駅で東海道山陽新幹線のぞみで東京行に乗車。新横浜駅で降りて横浜線各駅停車桜木町に乗り換えます。菊名駅で東急東横線渋谷行にのりかえおよそ23分で都立大学駅に到着します。

都立大学駅に着いたらまずは北口を出ましょう。そのまま直進すると目黒通りの都立大学駅前信号にぶつかります。その信号を直進し、最初の柿木坂薬局がみえる交差点を左折しましょう。しばらくあるくとY字路にぶつかるので右をえらび、閑静な住宅街をひたすら直進します。

200mほど歩いて八雲住区センターの隣にある白い建物がアディクト オ シュクルです。近くをとおりすぎるとほんのり甘い香りが漂っているのでケーキが好きな人ならすぐ気づくかもしれません。都立大学駅北口から徒歩5分。中にはカフェスペースもあるので、お菓子を食べながらゆっくり休むのもいいかもしれません。

お店の営業時間は10時から19時まで、毎週火曜日が定休日です。また、水曜日が不定休になることもあるので、最新の情報をホームページなどでチェックしましょう。繁忙期になるクリスマス時期や年末年始はカフェスペースの営業時間などがかわるので、利用の際は注意してください。

いかがでしょうか。猫缶クッキーのみならず本場フランス仕込みの美味しいケーキが絶品のアディクト オ シュクルの紹介でした。猫とケーキという女性をくすぐる要素満点のこの店で、つかの間のフランス旅行気分を味わうのもいいかもしれません。もし目黒近辺に足を運ぶことがあれば、アディクト オ シュクルへ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。