地域

地域から探す

  • 日本
  • 北米
  • 中南米
  • アフリカ
  • 中東
  • アジア
  • ヨーロッパ
  • オセアニア
キーワード

キーワードから探す

雑草「スベリヒユ」が美味しいと話題に!おすすめの食べ方や見分け方は?

雑草「スベリヒユ」が美味しいと話題に!おすすめの食べ方や見分け方は?
投稿日: 2022年6月3日最終更新日: 2022年6月3日

スベリヒユは、日本では一般的に雑草として扱われていますが、海外では栄養素に優れた美味しい植物として知られています。公園などに自生しているのですぐに手に入るのにかかわらず、多くの効能があるスベリヒユ。美味しい食べ方や見分け方なども含めてまとめました。

スベリヒユは食べられる美味しい雑草!見出し

Photo by Phil Roeder

スベリヒユは、日本の各地に分布していて大変身近な植物にも関わらず雑草として扱われています。しかし、世界では多くの効能があり食用として重宝されている植物なのです。この記事ではそんなスベリヒユについてご紹介します。

おすすめの食べ方や効能・見分け方もご紹介!

Photo by osiristhe

スベリヒユは、公園や空き地などに自生していることも多く、日本全国で簡単に手に入ります。調理方法も簡単で、美味しいおすすめレシピもたくさん。また、スベリヒユと似ている植物との見分け方や、気になるスベリヒユの効能などについてもまとめました。

スベリヒユとは見出し

Photo by Oregon State University

スベリヒユとは、スベリヒユ科の一年草です。英語ではPurslaneと綴り、「パースレイン」と発音します。基本的に気温の高くなる夏に大きく成長を見せ、秋の終わるごろまで見かけます。まずはそんなスベリヒユとは一体どんな特徴を持っているのかについてご紹介しましょう。

海外では古くから食べられてきた野菜

日本では日常的によく見かける植物ですので特に気に留めたことがないという方も多いスベリヒユですが、実は海外では古くから食用として人気のある植物の一つです。

食べ方はシンプルに生でサラダにしても美味しいですし、スープにするのも人気です。また、中国では効能の多いスベリヒユを漢方に用いることが多いですし、炒めて食べるのも一般的です。

スベリヒユはトルコでも重宝されています。人気の食べ方は麦と一緒にスープにする方法で、優しい味が子どもさんにも大人気です。

日本では雑草扱いされてきたスベリヒユ

Photo by James St. John

そんなスベリヒユですが、実は日本ではその注目度がまだまだ高くありません。それどころか一般的には雑草として扱われており、見かけたら抜いてしまうという方も多いのが現状です。

スーパーフードとして注目を集めつつあるスベリヒユですので、見かけてもすぐに抜いてしまうのではなく、ぜひいろんなレシピを試してみてください。

繁殖力が強くて駆除が大変

Photo by James St. John

雑草としてのスベリヒユは、とにかくその強い繁殖力で嫌われてしまっています。春頃から成長し始め、夏にはぐんと繁殖します。特に誰も水をやらないような公園の片隅にでもどんどん広がるほどの逞しさで、カラカラに乾燥した土壌ももろともしません。

また、一般的な雑草は根から引っこ抜けばそれで終わりですが、スベリヒユは少しでも根っこが接地していればそこから繁殖し直すこともあります。さらに切れてしまった茎からでも芽が出たり、こぼれ種でも翌年生えてきます。

雑草として完全に根絶やしにするのは大変なスベリヒユですので、もし駆除したい場合は数年かけて徹底的な対処が必要です。特に周囲の環境に問題がないのであれば、除草剤を使用するのもおすすめです。

スベリヒユの特徴

これだけ繁殖力が強く、生命力に溢れるスベリヒユですが、寒さには弱いので冬には枯れてしまいます。そしてこぼれ種で春には芽を付け、夏にまた大いに繁殖をするのです。

スベリヒユは上には伸びて行かず、地面を這うように広がっているという特徴があります。葉はやや赤みを帯びており肉厚で、表面には美しい光沢があります。また、茎にもたっぷりの水分を貯めているので乾燥した土壌でも成長ができます。

実はスベリヒユは可愛らしい花を咲かせることでも人気です。色は黄色で一般的に午前中に咲き、午後にはしぼんでしまいます。

人気スパイス「フェンネルシード」の味や香りは?使い方やおすすめレシピも!のイメージ
人気スパイス「フェンネルシード」の味や香りは?使い方やおすすめレシピも!
カレーなどに入っている独特の香りのするスパイスフェンネルシード。実は色々な効能が期待できる人気のスパイスです。味や香り、使い方など、気になるフェンネルシードを徹底リサーチします。おすすめのレシピもご紹介するのでぜひチェックしてください。

スベリヒユの見分け方見出し

自然に生えている植物を食べる時に気を付けなければならないのが似ている植物です。スベリヒユにもよく似ている植物があり、見分け方を知っておかなければなりません。スベリヒユと同じような環境で育ち、スベリヒユによく似ている植物を2つご紹介しましょう。

ハナスベリヒユ(ポーチュラカ)との見分け方

スベリヒユによく似ている植物にハナスベリヒユがあります。別名ポーチュラカとも呼ばれるハナスベリヒユですが、名前が似ていることからも分かるように、植物同士もよく似ているので見分け方が難しいです。

著名な園芸家の柳宗民さんも見分け方が難しいと述べられているほどで、特に葉が小さいうちは、スベリヒユとハナスベリヒユの葉はほぼ同じ形状をしています

しかし、いったん花が咲き始めるとハナスベリヒユの方が大振りなので見分けやすいです。また、葉が成長してくると差が明らかになるのも見分け方の一つです。

ただし、スベリヒユもハナスベリヒユもほぼ同じ種類ということで、ハナスベリヒユも毒性はなくスベリヒユと同じような食べ方で美味しく食べることができますのでぜひ試してみてください。

マツバボタンとの見分け方

ハナスベリヒユほどではないものの、スベリヒユによく似ている植物にマツバボタンがあります。名前に「松葉」と入っているように、葉が松葉のようにすっと伸びた形状をしているので見分け方は比較的簡単です。

マツバボタンもスベリヒユ科の一種でハナスベリヒユと同じグループに属します。スベリヒユやハナスベリヒユのように毒性はありませんが、一般的には食用にはされません。

チャービルはサラダやスープにも活用できる?食べ方やレシピについてもご紹介!のイメージ
チャービルはサラダやスープにも活用できる?食べ方やレシピについてもご紹介!
チャービルはサラダやスープなど色々な食べ方が楽しめるハーブ。体に嬉しい効能や長く使うための保存方法、自宅での栽培方法、おすすめレシピなどチャービルについてたっぷりご紹介します。ぜひあなたの食卓にもチャービル料理を登場させてみてはいかがでしょう。

スベリヒユの栄養・効能見出し

自然に自生しているので無料で大量に手に入れることができるスベリヒユ。日本では山形や沖縄などの一部の地域では昔から食用として人気を集めています。ここからはそんなスベリヒユの栄養素や効能についてご紹介しましょう。雑草にしておくのには勿体ないほどの効能ばかりです。

食用だけじゃなく薬用としても利用できる

スベリヒユは美味しい食べ方がたくさんあるだけでなく、実は薬用としても重宝されている植物です。特に中国の伝統的な医学では、スベリヒユを乾燥させたものは馬歯莧(ばしけん)と呼ばれ、広く用いられています。

スベリヒユの全草を乾燥させたもので、小さく刻んだものがよく売られています。それを水で煮込み、スベリヒユの成分が染み出たお湯や水を飲みます。

スベリヒユに含まれる栄養成分

食べて美味しいだけでなく、効能も多いスベリヒユ。スベリヒユには一体どのような栄養成分が含まれているのでしょうか。

スベリヒユに多く含まれている栄養素としてよく知られているのがオメガ3脂肪酸です。スベリヒユにはほかには、カリウム、鉄分、ビタミンA、ビタミンCなどの栄養素が含まれています。

スベリヒユの栄養成分が優れているのは、厚生労働省が発表している「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質(原材料)リスト」にもスベリヒユの全草が掲載されている点からも分かります。

気を付けたいのがスベリヒユに含まれているシュウ酸です。えぐみの元になっているもので、カルシウムなどのミネラルと結合するので結石の原因の一つになります。

シュウ酸は水溶性ですので、スベリヒユを生で食べる時には水に10分ほどさらしてから食べましょう。ほかの栄養素も流れ出てしまうので、長くさらし過ぎないようにしてください。

スベリヒユの効果・効能

効能としては、解毒、抗菌作用、消炎などの効能があるとされており、下痢や皮膚炎、発熱、鎮痛、皮膚炎の際などにおすすめとされています。

特にその解毒や消炎作用により、スベリヒユは「天然の抗生物質」と呼ばれるほどの効能があります。また、スベリヒユの生葉の絞り汁には、虫刺されや湿疹などにも効果があると言われています。

スベリヒユに含まれている栄養素の中で、抜群に含有量が高いのがオメガ3脂肪酸です。このオメガ3脂肪酸は、腸内の善玉菌を増やしてくれる効能があることで知られており、免疫力アップの効果があるとされています。

ほかにもオメガ3脂肪酸には、心臓疾患や血圧などにも効果があると言われています。地域によってはスベリヒユを「長寿菜」や「長命菜」と呼びますが、それだけ効果や効能が高いという証明であるとも言えるでしょう。

スベリヒユのおすすめの食べ方見出し

多くの効果や効能があり、手に入りやすいこともあってぜひ食用として色んなレシピを試してみたいスベリヒユ。ここからはスベリヒユの美味しいおすすめの食べ方をご紹介しましょう。

スベリヒユは雑草として扱われていることもあり、公園などにも自生しています。食用としてスベリヒユを採集する時に気を付けたいのが除草剤です。除草剤が撒かれていない場所のスベリヒユを採集するようにしましょう。

もし食べてみてスベリヒユが気に入ったら、種を入手して育ててみるのもおすすめです。生命力が強い植物ですので手入れもほぼ不要ですので育て方も簡単です。

スベリヒユのおすすめの食べ方①:サラダ

スベリヒユの一番簡単な食べ方はサラダです。生で食べてもあまりクセがないので、ほかにどんな野菜を加えても美味しいサラダにしあがります。なるべく大きく育ったスベリヒユの先の部分が柔らかいのでおすすめです。

スベリヒユの栄養成分のところでも触れましたが、スベリヒユにはシュウ酸が含まれています。大量に食べない限りは特に問題はないとされていますが、余分なえぐみを抜くためにも食べる前には水に10分ほどさらしておきましょう

スベリヒユはごま油との相性がよいとされています。サラダにかけるドレッシングは、ごま油が使用されている和風や中華風のものがおすすめです。

スベリヒユのおすすめの食べ方②:おひたし

日本でのスベリヒユの一番一般的な食べ方はおひたしです。ほうれん草などのおひたちを作る時と同じように、スベリヒユを茹でてから水にさらし、鰹節と醤油で食べます。スベリヒユの特徴として茹でると少しぬめりが出てくるので、そのぬめりを楽しめる食べ方でもあります。

スベリヒユのおすすめの食べ方③:辛子マヨネーズ和え

スベリヒユには独特の酸味がありますので、おひたしだと少し食べにくいという方には辛子マヨネーズ和えがおすすめです。おひたしを作る時と同じようにスベリヒユを茹で、水にさらした後に辛子マヨネーズで和えます。マヨネーズを醬油にし、辛子醬油で和えるのもおすすめです。

スベリヒユのおすすめの食べ方④:スープ

外国ではスベリヒユをスープに入れるという国も多くあります。生でも食べられるスベリヒユですから、スープに入れる際には食べやすい大きさに切ったスベリヒユを仕上げの段階で入れます。

スベリヒユには粘り気がありますので、スープにもとろみがつきます。どんな味のスープにもよく合いますが、韓国風のピリ辛スープに入れるのが人気です。

スベリヒユのおすすめの食べ方⑤:ネバネバそば

スベリヒユの粘り気を生かした食べ方もたくさんあります。スベリヒユは和風のそばつゆや出汁とよく馴染みますので、麺類を茹でておきそこに茹でたスベリヒユを加える食べ方があります。

冬の時期には温かい汁そばにのせましょう。シンプルにかけそばに合わせてもいいですし、卵を加えたかきたまそばもおすすめです。暑い夏にはざるそばのつけ汁に入れるのも美味しいです。そば以外には、そうめんや冷や麦、パスタでも代用ができます。

スベリヒユの粘り気を生かすには、さらに粘り気の強いオクラと一緒にするという食べ方もあります。どちらも茹でておき、刻んで醬油で味付けをします。納豆を加えるとさらに粘りがでるのでおすすめです。これらを混ぜたものをご飯にのせ、上から鰹節をのせていただきます。

スベリヒユのおすすめの食べ方⑥:(天日干しにして)煮物

少し手間はかかりますが、山形県に伝わっている伝統的な食べ方には煮物があります。しかも、取ってきたスベリヒユをすぐに煮物にするのではなく一旦天日干しをするのがユニークな点です。

夏に大きく成長したスベリヒユを刈り取り、まずは茹でます。そしてそれを天日干しするのです。もともと保水力にすぐれてるスベリヒユですので、中までしっかり乾燥させたら保存食となります。

そして、食物の少ない冬にそれを煮物にするのです。天日干しにすることで、栄養素がぐっと凝縮され、旨味が増すとされています。

スベリヒユのおすすめの食べ方⑦:天ぷら

雑草や野草を食べる食べ方として一般的なのは天ぷらですが、スベリヒユも天ぷらで食べることができます。葉が分厚く、茎の保水性が高いので揚げる時には衣を薄めにするのがおすすめです。外はさくっとなりますが、中は少しぬめりがあるというユニークな食感に仕上がります。

スベリヒユのおすすめの食べ方⑧:ナムル

スベリヒユはごま油との相性に優れているので、韓国風にナムルに仕上げるのもおすすめです。作り方はおひたしとほぼ同じで、茹でた後にごま油、ニンニク、ネギ、胡麻などと和えるだけです。

少しピリ辛に仕上げたいなら唐辛子を入れるのもおすすめです。また、スベリヒユに加えてモヤシを使うとシャキシャキの食感が楽しめるだけでなく、ボリュームも増します。

スベリヒユのおすすめの食べ方⑨:グリーンスムージー

Photo byNatureFriend

健康のためにも野菜やフルーツは積極的に摂取したいものですが、それらを気軽に取れる方法として注目を集めているのがグリーンスムージーです。スベリヒユは生でも食べられますので、グリーンスムージーにはぴったりです。

一緒に入れる食材はなんでも合いますが、バナナやパイナップルがおすすめです。また、ヨーグルトを入れると味がまろやかになります。

美味しい雑草「スベリヒユ」を味わおう!見出し

Photo by osiristhe

似たような植物があるので見分け方は少し難しいですが、効能が多く美味しい食べ方も多くあるスベリヒユ。雑草として生えていますので、とにかく手に入れやすいのがポイントです。栄養素に優れているスベリヒユです。見かけたらぜひ味わってみてください。

投稿日: 2022年6月3日最終更新日: 2022年6月3日

アイコン

RELATED

関連記事

記事はありません。

アイコン

人気記事ランキング

アイコン

公式アカウントをフォローして最新の旅行情報をチェックしよう!


  • instagram
  • line

公式アカウントをフォローして
最新の旅行情報をチェックしよう!

旅行や観光スポット・グルメ・おでかけに関する情報発信メディア

©TravelNote