日生劇場の座席について徹底調査しました
劇場でミュージカルやオペラを鑑賞する時、自分の座席ではどんな見え方をするのか気になる人も多いのではないでしょうか。
今回は、東京は日比谷にある日生劇場の座席について徹底調査。これから日生劇場の公演チケットを購入する人は、しっかりチェックしておきましょう。
東京・日比谷にある「日生劇場」の歴史・座席や設備を大特集!
日比谷で有名な観劇スポットと言えば日生劇場です。日生劇場は、有名なミュージカルやオペラ作品の公演を行う著名な劇場として知られています。
日生劇場は評価の高い劇場として知られています。日生劇場の座席を紹介する前に、まずは日生劇場の歴史や設備についてご紹介していきましょう。
歴史
日生劇場は、日本生命保険相互会社が創業70周年を記念して創立した劇場です。1963年秋のこけら落とし公演は、ベルリン・ドイツ・オペラの「フィデリオ」でした。
日生劇場は、優れた音響設備や重厚なデザインの建築から、名だたる劇団や歌手などの公演開場となりました。かの劇団四季も、四季劇場が創立する前に数多くの公演を行っていたそうです。
座席数
日生劇場の座席数は、1階席が736席、中2階席に当たるGCが130席、2階席が464席で合計1330席となっています。ちなみに、完成時には1358席あったそうです。
日生劇場を設計したのは、建築家の村野藤吾氏です。ホールの天井には2万枚ものアコヤ貝の貝殻が散りばめられ、クラシックで優雅な雰囲気たっぷりです。
劇場内の設備
日生劇場には入口が2ヶ所あります。帝国ホテル側が正面入口で、入口右側にチケット窓口があります。もう1つの入口は日比谷公園側にあります。2つの入口はピロティへとつながっています。
ロビーは客席1階ロビー、中2階ロビー、GCロビー、客席2階ロビーの4つあります。中2階ロビーとGCロビーにはカフェ、中2階ロビーと客席2階ロビーには売店があります。
トイレ
日生劇場のトイレは、ピロティに2ヶ所、客席1階ロビーに1ヶ所、GCロビーに1ヶ所、客席2階ロビーに1ヶ所あります。客席2階ロビーには、車椅子で入れる多目的トイレもあります。
GCロビーにあるトイレは個室の数が少なく、休憩時間には混雑する傾向にあります。ピロティのトイレは、幕間には空いていることが多いのでおすすめです。幕間にピロティのトイレに行く場合は、一旦劇場から出ることになるため再入場の際に半券が必要になります。
喫煙所
日生劇場内での喫煙は、喫煙所のみで行います。喫煙所は客席2階ロビーのさらに上の上手側にあります。
日生劇場の喫煙所は清掃が行き届いていて、灰皿がいつもきれいに保たれていると評判です。空気清浄機も完備しています。
クローク
日生劇場にはロッカーがないので、大きな荷物やかさばる上着といった座席へ持ち込みたくないものは、クロークに預けるのがおすすめです。
日生劇場のクロークの場所は、正面入口からピロティへ入った右奥、エスカレーター脇にあります。
オペラグラス貸し出し
2階席のような舞台から遠くの座席では、オペラグラスがあると便利です。日生劇場ではオペラグラスの貸し出しをしているので、当日急に使いたくなっても安心です。
日生劇場でのオペラグラスの貸し出しは、使用料500円に加えて保証金2000円を預けることになります。
日生劇場でおすすめしたい座席は?
日生劇場の座席は、1階席、GC階席、2階席に分かれています。その中でも特に人気が高く、すぐに売り切れることも多いGC階席についてご紹介します。
GC階席が人気の理由や、GC階の中でも特におすすめの座席について解説。舞台の見え方にこだわりのある人におすすめです。
GC(グラウンドサークル)階の特徴
GC階は日生劇場の座席で人気の高いエリアです。GC階の座席は縦2列しかなく、遮るものが少なく見やすい特徴があります。GC階からの見え方は、目線の高さが舞台上にいる出演者と同じくらいになります。
GC階席は座席数が少ないため、プライベート感たっぷりで落ち着いて観劇が楽しめるのも魅力です。そのため、GC階席はVIP席としての役割も果たしています。
A列1番
GC階席はD1からD9まで9つのブロックに分かれていますが、特に舞台側両端のD1ブロックとD9ブロックは6席ずつのブロックで、席の間隔も広々としていておすすめです。
GC階席のA列1番は、D1ブロック前列の左端になります。下手の奥の方が見切れてしまうものの、1階席G列と同等の近さがあります。
B列12番
GC階席のB列12番は、下手側から3ブロック目の後列左端、D3ブロック内では最も前の座席になります。
こちらの座席からは下手側から斜めに舞台を見る格好となりますが、見切れはなく遮るものもないため、見え方の良好なおすすめの座席です。
B列36番
GC階席のB列36番は、GC階の座席の中で最も舞台に正面となる座席です。GC階センターのD5ブロックの後列の真ん中に当たり、舞台の見え方は日生劇場で一番との評判も。
なお、B列の前にはA列がありますが、A列36番も見え方は抜群です。見え方にこだわる人は、チケットが発売されたらまず狙いたいおすすめの座席です。
日生劇場の座席ではどんな見え方をするの?
日生劇場は1階席、GC階席、2階席という3つのエリアに分かれています。この3つのエリアは、見え方によってさらに席種のランク分けがされています。
ここでは、日生劇場のそれぞれの席種からどのような見え方をするかご紹介します。チケット購入の際に参考にしてみてはいかがでしょうか。
1階S席
日生劇場の1階席はすべてS席となります。日生劇場の1階席は舞台よりも低い位置にあり、前列になるほど舞台を見上げるかたちになります。
1階席からは、最後列でも舞台がよく見えます。オペラグラスなしでも出演者の顔がはっきりと見えるところはさすがS席です。
1階席の座席は、後列になるにしたがって緩やかに高くなっています。傾斜は緩やかなので、S席と言えども後ろの方では視界を遮られてしまうことがあり得ます。
2階S席
S席は1階席だけではありません。公演によって多少の差はあるものの、GC階と2階の前列ブロックもS席となることが多いです。
GC階や2階のS席からも、舞台上の出演者の表情はよく見えます。2階S席の座席列には高低差があるので、座高の低い人は1階席の後列よりもGC階や2階のS席の方が視界が遮られることが少ない場合があります。
A席
A席は、2階席の後方ブロックの前半分、扉の周辺となる場合が多いです。視力の良い人なら、オペラグラスなしでも舞台上の出演者の顔が見えますが、じっくり見るならオペラグラスはあった方が良いでしょう。
2階席の後方にあるA席に座ったら、ぜひ天井にも目を向けてみましょう。アコヤ貝をふんだんに使った天井の装飾やクラシックな壁など、歴史を感じさせる日生劇場の内装にも注目したいところです。
B席
2階席の後方ブロックの後ろから3列ほどはB席となることが多いです。日生劇場で最も後ろの座席となり、舞台を見る時はオペラグラスを用意するのがおすすめです。
2階席は座席列の高低差が大きく、B席になると段差が大きいため、視界が遮られることはほとんどありません。なお、天井が近く頭上すぐの場所にスポット照明があるため、上演中も明るいままとなります。
さらにピンポイントでの見え方をチェック!
1階S席、2階S席、A席、B席それぞれの座席からの見え方をご紹介しました。しかし、同じS席でも、1階と2階、前と後ろ、上手と下手では見え方が全く違ってくるものです。
ここでは、さらにピンポイントの座席の見え方を、実際にその座席で観劇した人の感想をもとにまとめました。
1階
舞台正面に位置する1階席は、舞台に近く鑑賞しやすい印象があります。全9ブロック、736席の1階席のそれぞれの座席では、どのような見え方をするのでしょうか。
まずは、日生劇場の1階席のピンポイントの見え方や鑑賞のしやすさをチェックしてみましょう。
F列36番
1階席のF列36番は、前から9列目、上手から6番目の座席です。上手側のブロックに位置しています。すぐ右側には扉があります。
上手の端の方ではありますが、正面を向いて座った時の直線上に舞台があり、見切れることはありません。概ね見やすい席と言えます。
I列21番
I列21番は、前から12列目の舞台正面の座席です。日生劇場の1階席全体の中でもほぼ中央に位置しています。
I列21番からは舞台全体を無理なく見渡すことができ、程良い近さも感じられる席です。1階席の中では、鑑賞するのにちょうど良い座席です。
J列38番
1階席のJ列38番は、前から13列目、上手から4番目の座席です。中盤のやや後ろ寄りの列になりますが、見え方は後列とさほど変わりません。
上手側の端の方になり、舞台の中央を見る時は斜め左を向いて見ることになります。見切れはほぼありません。
N列36番・O列9番
1階席のN列36番は上手側ブロックの後ろから2列目、上手側から6番目の席です。O列9番は、下手側ブロックの後ろから3列目、下手から9番目の席です。
いずれも1階席では後方になりますが、帝国劇場や新橋演舞場の1階席に比べると近さは感じられます。
舞台の中央を見る時は斜めを向くことになり、この時に前の人の頭が舞台に被ることがありますが、出演者の足が見えなくなる程度です。
O列26番
1階席のO列26番は、中央ブロックの後ろから3列目、上手側の通路から3番目の座席ですがほぼセンターです。
O列26番からは、舞台を正面から見ることができます。正面を向いても斜めを向いても、前の人の頭が視界を遮らない席です。
2階
続いて、2階席のピンポイントの見え方をご紹介します。2階席の前と1階席の後ろでは、どちらが見やすいだろうかと迷った経験がある人も多いのではないでしょうか。
2階席は、前方のS席エリアが左右に大きく広がっていて、A席およびB席エリアはセンターに集まっています。このことを踏まえてチェックしていきましょう。
B列4番
2階席のB列4番は、2階席の前から2列目、下手から4番目の座席です。正面を向いて座ると、舞台上手の端の方を向くことになるため、舞台中央を見る時には左を向いて鑑賞することになります。
下手前方と下手の奥は見切れてしまい、見ることができません。その代わりに上手の奥はよく見えます。舞台の近さは、1階席のJ列と同じくらいです。
D列12番
2階席のD列12番は、前から4列目、下手から8番目のサブセンター座席です。斜め前方と後方の2ヶ所に扉があり、出入り口はどちらも近いです。
D列12番はややサイドの座席になりますが、舞台の見切れはさほどなく、2階席ではあるものの見えにくい印象はありません。
I列10番
2階席のI列10番は、B席の最前列に当たる後ろから3列目の下手から1番目の座席です。横は壁で、後方に扉があります。
この位置からは、斜めから舞台を見ることになります。遠さはあるものの見切れはなく、B席ながら見えにくいことはありません。
I列29番
2階席のI列29番はB席に当たり、後ろから2列目のセンターです。1階席の最後列よりも遠い位置にあり、オペラグラスは必須です。
遠さはありますが舞台が見切れることはなく、舞台全体がしっかり見渡せます。オペラグラスがあれば問題なく鑑賞できます。
日生劇場の基本情報
日生劇場の設備や座席について詳しくご紹介してきました。続いては、日生劇場のアクセス方法などの基本情報をご紹介します。
鑑賞前の準備や待ち合わせの参考にチェックをしておくと、当日余裕を持って日生劇場での観劇を楽しむことができます。
アクセス
日生劇場の最寄り駅は、東京メトロ千代田線および日比谷線、そして都営三田線の日比谷駅です。日比谷駅A13出口を出てすぐの場所にあります。
有楽町駅、銀座駅からは徒歩10分です。日比谷通りまたはみゆき通りからアクセスすると分かりやすいです。
車でのアクセスは、首都高速道路霞ヶ関出口からおよそ5分です。駐車場は日生劇場の地下に40台あります。駐車料金は30分310円となっています。
営業時間
日生劇場の公演チケットの購入や残席状況の確認などの問い合わせ受付は、10時から18時までとなっています。
また、日生劇場地下の駐車場の営業時間は8時から22時30分までとなっています。車での来場にはご注意下さい。
住所 | 東京都千代田区有楽町1-1-1 |
電話番号 | 03-3503-3111 |
日生劇場周辺おすすめカフェ「カフェ・ア・ラティエンヌ」
日生劇場での待ち合わせや、感激した後のティータイムにおすすめのカフェが「カフェ・ア・ラ・ティエンヌ」です。日生劇場入口の隣にあり、公演前でもゆったりと過ごせます。
カフェ・ア・ラ・ティエンヌでは、ランチやディナーも楽しめます。ランチタイムにはパスタやサンドイッチ、限定20食のキッシュといったメニューが充実。天気の良い日には、日比谷公園を望むテラス席がおすすめです。
日生劇場の座席をこれだけ知っておけば役に立ちますね
演劇やミュージカル、オペラといった作品の公演が行われる日生劇場の座席情報についてたっぷりとお伝えしました。
チケットの購入前や鑑賞の前に座席情報をしっかりチェックして、ぜひ当日の観劇を楽しんで下さい。
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