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東海道五十三次を歩く!距離や日数はどれくらい?宿場や観光名所も満載!

東海道五十三次を歩く!距離や日数はどれくらい?宿場や観光名所も満載!
投稿日: 2017年6月22日最終更新日: 2020年10月7日

東海道五十三次を歩くということが今注目を集めています。東京から京都まで便利な交通手段を使わず、自分の脚で日数をかけて歩く。忙しい現代人に何かアピールするものがあるのでしょう。この記事では実際に東海道五十三次を歩く時の距離や日数、途中の主な観光地をご紹介します。

東海道五十三次が今熱い!見出し

最近は四国のお遍路ブームもあってか飛行機や電車ではなくあえて徒歩で日数を掛けて旅をするというスタイルが注目を集めていますね。その中でも東海道五十三次を今の時代にあえて徒歩で歩きとおしたいという夢を抱いている人も多いようです。この記事では、東海道五十三次の基本情報から始まり、実際の距離や日数、おもな宿場の案内やその周辺の観光情報をお伝えします。

東海道五十三次とは?見出し

東海道五十三次とは、江戸時代に徳川家康によって整備された道です。当時、整備された道を全部で五街道といい、中山道、日光街道、奥州街道、甲州街道、そして今回取り上げる東海道があります。徳川家康が全国支配を強固なものにするために作られた五街道ですが、中でも一番重要視されたのが東海道で、「入鉄砲出女」と呼ばれる特別な政策が敷かれ、関所での取り調べはかなり厳しいものでした。

とはいえ、東海道には風光明美な観光名所も多く、浮世絵や和歌などにもよく登場します。歌川広重の『東海道五十三次』のなかのいくつかの絵はみなさんもご存知ではないでしょうか?今も昔も美しい光景は人を惹きつけるんですね。

また文学作品でも十返舎一九の『東海道中膝栗毛』が有名ですし、その中に登場する弥次さんと喜多さんのコンビは漫画の題材になったりしていますので、馴染みがあるという人も多いと思います。五十三次というのは、起点である東京から終点である京都までを指しますが、大阪まで伸ばし五十七次という説もあるようです。では、この五十三次の宿場について見ていきましょう。

東海島五十三次の五十三って?見出し

この五十三という数は宿場の数を指します。東海道の場合は、品川から大津の間に駅逓事務を行うために53の宿場が設置されました。宿場では、役人が旅をする時に必要な人馬が常備されていたり、休憩をするための施設が整備されました。

また、今のように電話やインターネットがなかった時代に情報を早く伝達するシステムとして「伝馬」というのがありました。これは、各宿場に準備してある「伝馬」を乗り継いで高速で目的地まで向かったというシステムです。そしてこの宿場を中心に宿場町が栄え、今でいうホテルに相当する旅籠や茶屋、商店などが立ち並んでいました。

具体的に53の宿場ですが、起点の日本橋から始まり、品川宿、川崎宿、神奈川宿、程ヶ谷(保土ヶ谷)宿、戸塚宿、藤沢宿、平塚宿、大磯宿、小田原宿、箱根宿、三島宿、沼津宿、原宿、吉原宿、蒲原宿、由比宿、興津宿、江尻宿、府中宿、鞠子宿、岡部宿、藤枝宿、島田宿、金谷宿、日坂宿、掛川宿、袋井宿(まだまだ続きます)

見付宿、浜松宿、舞坂宿、新居宿、白須賀宿、二川宿、吉田宿、御油宿、赤坂宿、藤川宿、岡崎宿、池鯉鮒宿、鳴海宿、宮宿、桑名宿、四日市宿、石薬師宿、庄野宿、亀山宿、関宿、坂下宿、土山宿、水口宿、石部宿、草津宿、大津宿、そして終点は京都の三条大橋です。

東海道五十三次の距離や日数は?見出し

「実際に東海道五十三次を歩く!」と決意をする前にどうしても調べておきたいのが距離や日数ですよね。東京から京都までと言われても、新幹線だと2時間と少しぐらいの距離というイメージしかない人も多いと思います。そして歩くとなると日数は見当もつかないのではないでしょうか。

東海道五十三次ですが、日本橋から三条大橋までの距離は126里ほどです。今の単位になおすと約492キロということになります。どうでしょう?遠く感じましたか?それともそれほどでもない感じですか?

東海道五十三次を歩く!

では、実際に歩くとなると492キロはどのような距離なのでしょうか?少し検証してみましょう。人が歩く速度は大体時速4キロぐらいと言われています。少し速足だと約5キロぐらいでしょうか。ただ、長距離を時速5キロで歩くのはしんどいですし、途中は上り坂もありますから、時速4キロで計算しておいたほうが無難ですね。

そして時速4キロで一日8時間歩くとして、超順調にいけば東海道五十三次は16日ほどの日数で歩くことができる計算になります。ただし一日8時間歩き詰めというのはかなり辛そうですね。途中に峠もありますし、天候もなかなか思い通りにいかないこともあります。

昔の人はこの距離を約14日ほどの日数で歩いたようです。一日あたりの距離にすると約35キロということになりますね。やはり昔の人は健脚だったのですね。ちなみに元禄時代に日本を訪れたドイツ人の医師であるケンペルですが、途中馬や籠を使ったという記録があるものの、12日間という日数で京都から東京まで移動をしています。

東海道五十三次の注目の宿場と観光地見出し

それではここからは東京を起点にして京都までの道のりの中から、ぜひ立ち寄ってほしい宿場やその周辺の観光情報をまとめてみたいと思います。どうせ歩くのでしたら、昔の人のように景色も楽しみたいですし、観光やグルメも満喫したいですよね!おすすめの場所はたくさんありますよ!

東海道五十三次の注目の宿場と観光地①見出し

日本橋~品川宿

出発早々に注目の宿場です。日本橋から銀座を通っていくこのコースは全長8.7キロですが、東京在住の人には特に改めて歩いてみることで色々と新しい発見があるのではないでしょうか?日本橋のあたりはビルが立ち並ぶ商業地区ですからなかなか「東海道五十三次を歩く」という雰囲気は味わえないかもしれませんが、品川宿に近づいてくるとすこし情緒が感じられます。

観光地として挙げられるのは、品川神社の富士塚でしょう。名前に富士とあるように、富士山に登ったのと同じご利益が得られるとされています。ぜひ立ち寄ってこれからの旅の幸運を祈りたいものです。

東海道五十三次の注目の宿場と観光地②見出し

箱根越え

お正月の駅伝などでもおなじみの言葉「箱根越え」です。東京からスタートして京都を目指す際に最初に立ち向かうことになる難所です。地図を見るだけでもかなりの急な上り坂ですし、山登りかと思うような道や石畳もあり、かなりの覚悟がいる場所です。浮世絵も迫力満点ですね。

しかし、景色も見事なことで有名で芦ノ湖や相模湾、富士山などが迎えてくれますよ。観光地としては、運転する人も大変、歩く人も大変のエアピンカーブである七曲の急坂を頑張って越えると見えてくる「甘酒茶屋」があります。ゆっくり休憩するのにもってこいです。

江戸時代から続いているこちらの茶屋で甘酒と力餅を頂いて気力を回復させましょう。隣には「箱根旧街道資料館」があり、無料で見学をすることができますよ。他に人気のある観光名所としては「箱根関所」が挙げられます。再建された箱根関所の隣には資料館があり、山道で使われた駕籠などが展示してあります。

この箱根越えの途中には、行き倒れになった人を供養するための念仏石や供養塔を見ることもできます。今でも歩くのは大変なのですから、江戸時代の装備のことを考えると命がけだったのも納得ですね。

東海道五十三次の注目の宿場と観光地③見出し

蒲原宿

蒲原宿(かんばらじゅく)は第15番目の宿場にあたります。この一帯は伝統的な家屋が今も保存されており、歩くだけで当時の雰囲気をひしひしと感じることができます。格子のある家屋やなまこ壁のある旅籠なども保存されていますよ。

観光スポットとして人気なのは「旧五十嵐歯科医院」です。無料で内部も見学でき、大正から昭和期の洋館建築を楽しむことができます。洋館と町屋造りの融合という興味深い建物ですよ。国の有形登録文化財に指定されています。

東海道五十三次の注目の宿場と観光地④見出し

由比宿

「東海道の親不知」と呼ばれる断崖のある由比宿(ゆいじゅく)。歌川広重の浮世絵では、帆掛け船と富士山が描かれた場所です。尾根が駿河湾に迫っているので東海道の難所の一つでした。倉沢の昔ながらの街並みをゆっくりと散歩するのも素晴らしいですが、ここからの絶景といえばやはり富士山です。

薩た峠(さったどうげ)からの展望台から見る富士山は観光スポットとして大人気です。またこちらには歌川広重の名前を日本で初めて冠した「静岡市東海道広重美術館」が平成6年にオープンしました。今歩いている五十三次の景色を浮世絵で楽しんでみるのもいいですね。

東海道五十三次の注目の宿場と観光地⑤見出し

鞠子宿

鞠子宿(まりこじゅく)は東海道五十三次の第20番目の宿場です。丸子と書くこともあります。こちらは東海道五十三次の中でもっとも小さい宿場でした。観光スポットとしては、歌川広重の浮世絵にも登場する「丁子屋」です。静岡駅の近くにあるお店ですが、創業はなんと慶長元年。420年もの歴史を誇ります。こちらの名物は土からこだわった「とろろ汁」。当時から変わらぬ味をぜひどうぞ。

東海道五十三次の注目の宿場と観光地⑥見出し

赤坂宿

赤坂宿は東京から数えて第36番目の宿場です。赤坂宿は東海道の中でも最大規模の宿場町でしたので、徳川家康の命により御油宿と赤坂宿に分けられました。そしてその境目にと植えられたのが松林です。現在もこの松林は残っており、国の天然記念物として指定されており、人気の観光地です。

またこの赤坂宿で見逃せないのは国の有形文化財にしていされている「大橋屋」です。2015年に創業366年目にして営業を終了するまでは、東海道五十三次の中で最後の旅籠でした。現在は限定された日だけですが内部を見学することができます。

東海道五十三次の注目の宿場と観光地⑦見出し

岡崎宿

岡崎宿は東京から数えて38番目の宿場、距離にして約315キロのところにあります。歌川広重の浮世絵にも登場する矢作橋は当時は日本最大の橋でした。観光スポットとして有名なのは「岡崎27曲がり」と呼ばれる街道です。

岡崎宿には岡崎城があり、防衛のためにも曲がりくねった街道を整備しました。「岡崎27曲がり碑」が設置してありますので、地図を見比べながら歩くのも楽しそうですね。また黒塀が延々と続く「岡崎名物八兆味噌蔵」も人気観光スポットの一つです。

東海道五十三次の注目の宿場と観光地⑧見出し

関宿

東海道五十三次の第47番目の宿場で、当時の面影を色濃く残す町屋が200棟以上も保存されていることで観光スポットとしても人気です。国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定をされています。約2キロに渡って続く昔ながらの街並みは、東海島五十三次の中で一番保存状態が良いとされています。

「関まちなみ資料館」はぜひ立ち寄りたい観光スポットです。江戸時代末期の町屋を使用しています。また「百五銀行」の関支店は周りの景観に配慮した昔ながらの外観になっています。江戸時代のものもあるという雛人形が所々に展示されているなど、地元の人の努力によって守られている景観であることがしみじみと感じられるエリアです。

東海道五十三次の注目の宿場と観光地⑨見出し

鈴鹿峠

東京を出てからすぐの難所として挙げられるのが箱根越えですが、この鈴鹿峠は最後の難所とでも言えるでしょうか。宿としては鈴鹿峠を控えたところにあるのが坂下宿になります。「坂の下にある宿」ということで、名前がよく地形を表していますね。

現在はかつての石畳が少し残されている程度で登山道になっています。鈴鹿峠は378メートルですので、そこまで大変な距離でもなく、案内板も要所要所にあるので読みながら歩いていると歩くのはそこまで難しくなさそうです。

観光スポットとしては「鏡岩」が挙げられます。断層によって擦られたことにより鏡のようにつるつるになった岩で、県の天然記念物に指定されています。実際の岩は鏡のように顔が映るというわけにはいきませんが(そうだったら素敵ですね)、それでもおすすめするのはここからの景色の良さです。峠の曲がりくねった道路を見下ろすことができるのでぜひ立ち寄ってみてください。

東海道五十三次の注目の宿場と観光地⑩見出し

草津宿

いよいよゴールである京都が近づいてきました。滋賀県に位置する草津宿は東海道五十三次の第52番目の宿です。この宿では五街道の中山道が合流するので規模の大きな宿場町でした。観光名所としては、国の史跡に登録されている本陣である「田中七左衞門本陣(草津宿本陣)」が挙げられるでしょう。

現在まで残ってる本陣としては最も規模の大きいレベルで、土方歳三なども宿泊したという記録が残っています。また、こちらは現存しない本陣ですが「田中九蔵本陣」にはNHKの大河ドラマで有名になった篤姫が宿泊したという記録があります。

草津についてもっと深く学べる観光地としては「草津街道交流館」がおすすめです。当時の草津宿についての情報はもちろん、当時の旅装束を実際に身にまとい駕籠に乗る体験もできますよ。また、東海道と中山道が出会う場所として「出会い」をテーマにしたグッズもたくさん!「縁結びの箸」などご利益がありそうなお土産が数多く揃っています。

東海道五十三次の注目の宿場と観光地⑪見出し

三条大橋

とうとうここまでたどり着きました、京都の「三条大橋」です。悠々と流れる鴨川に掛かる三条大橋はあまりにも有名ですね。1590年に徳川秀吉によって完成されたといわれている橋です。ここまでにかかった距離や日数を振り返りながら渡る三条大橋は味わい深いものになりそうですね。

橋自体が観光名所ですが、橋のそばに「東海道中膝栗毛」の弥次さんと喜多さんの像があったり、橋の擬宝珠には1864年の池田屋事件で付いたとされる刀の傷がいまだに残っています。すぐそばには大きなデパートも立ち並ぶ橋ですので、過去と近代の融合が楽しめそうです。

今あえて歩いてみる東海道五十三次見出し

飛行機や新幹線など便利な交通手段がある現代ですが、そこであえて日数を掛けて歩いてみると高速で通り過ぎていた場所で思わぬ発見をすることが多くあります。日々の忙しい生活から抜け出し、当時の風景を思い描きながら東海道を歩いてみるのはいかがでしょう?

投稿日: 2017年6月22日最終更新日: 2020年10月7日

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