品川宿を散歩してみよう！旧東海道のレトロな商店街のおすすめ店まとめ！

東京都品川区北品川から鈴ヶ森まで続いている旧東海道。その宿場として知られていた「品川宿(しながわしゅく)」は、日本橋から数えて一つ目の宿、西日本から江戸へ来る人からは最後の宿場町でした。北品川一丁目から南品川三丁目まで約2キロ、品川宿があったと言われています。北品川駅近く「旧東海道八ヶ山口」の碑(いしぶみ)から続いている、レトロな商店街。そのおすすめのお店をご紹介します。

「品川宿」があった旧東海道周辺には、商店街が8つあります。「北品川本通り商店会」「北品川商店街」「北馬場参道通り商店街」「品川宿場通り」「南馬場商店会」「青物横丁商店街」「鮫洲商店街」「立会川駅前通り繁栄会」。その中でも品川宿の中心である北品川商店街は、レトロな街並みが広がっていて、歴史を感じながら散歩するのにおすすめです。

周辺の8つの商店街は、宿場町らしい歴史的な景観が再現され、観光客に分かりやすいように碑や案内板も立てられています。レトロな店舗が並び、歴史を感じながら、今の商店街を歩く事が出来るので、国内外問わず観光客が訪れます。観光案内所や観光宿など、観光客に優しい商店街となっていますので、ぜひ、散歩におすすめです。

旧東海道にある北品川の商店街には、沢山の路地があり、見どころがあるので、散歩の途中、ちょっと路地裏に入ってみるのもおすすめです。商店街で、歴史ある建物、人の手が入り復元されている物、看板などで品川宿を楽しみつつ、路地に入って、昔からある現在も使える井戸や石垣、東側は海だったことを感じさせるような跡を楽しむ散歩はおすすめです。

定休日のお店は、シャッターが閉まる事があります。そのシャッターにも観光客の目を楽しませてくれる工夫がしてあります。それは、アート。シャッターに、品川宿関係、昔風景のアートが書かれてあり、せっかく来たのに定休日、残念となるところが、シャッターのアートを見る事が出来てラッキーと幸せを感じさせてくれます。ぜひ探してみて下さい。

品川宿があった場所には、碑や立て看板があり、歴史を学ぶ事が出来ます。その他にも、跡地などもありますので、商店街の中、商店街から入る事が出来る路地、商店街からちょっと離れた所など散策するのも、見どころ沢山の楽しい時間となりおすすめです。立て看板を全て読むのは時間がかかり、ゆっくり時間を取って散策するのがおすすめです。

品川駅から徒歩10分の所にある旧東海道八ッ山口から入り、商店街の風景が始まったばかりの場所の左側には「問答川岸跡」と彫刻されている碑(いしぶみ)があります。そこを左折し最初の信号を渡ってそのまままっすぐ、1つ目の角から入れる道は、人だけが通る事が出来る道で、そこには、手入れされた古民家地帯があり、古民家を見る事が出来ます。

周りには高層ビルが建つ中、そこでは昔の空気を感じる事が出来ます。古民家を抜けると、信号近くに戻るので、古民家を背にして左折。少し歩くと「きたしながわばし」があります。その橋からは、旧目黒川にある舟溜まりを見る事が出来ます。ここは、歴史ある場所で、徳川将軍家の為に江戸城に魚介を収める8つある御菜浦(おさいうら)の1つで「品川浦(しながわうら)」です。

今でも沢山の舟があり、その時代の名残を感じる事が出来る場所で見どころの1つです。今は、この舟溜まりから、江戸風情を感じる事が出来る屋形船が出ています。2名より運行してくれる乗合屋形船というものがあり、時間がある人は予約が必要ですが、この屋形船に乗って、東京湾内を船の上から観光してみるのもおすすめです。

「問答川岸跡(もんどうがしあと)」付近は、かつて波止場があり、3台将軍徳川家光が東海寺に入る時、沢庵和尚が迎え出て、問答した場所です。この碑近くには「Bar Scala(バースカラ)」があります。土日祝は、このお店の1階が品川宿観光案内所に変わりますので、休日に観光情報を集めるのはおすすめです。案内時間は10時から15時。定休日は、平日、年末年始です。

住所:品川区北品川1-2-6 電話番号:不明

東海道北品川の信号から南へ少し散歩していると、品川宿交流館があります。散歩中疲れた時に、お休み処として利用してほしい店舗です。1階には、観光情報カウンターや駄菓子の販売があり、2階には品川宿の歴史と文化を展示して紹介しています。4階には、借りる事が出来る部屋があり、地元の人達が催しをする場となっています。

この品川宿交流館は、北品川に住んでいる小さな子からお年寄りまでの地元の人の交流場としてはもちろん、品川宿を観光しに来た人にも休み処として利用してほしいと設けられた場所で、史跡めぐりのパンフレットも用意されていて、散歩の途中に、ぜひ立ち寄ってほしい店舗です。品川宿で休んだ当時の人達の事を考えながら休憩出来ます。

1階の駄菓子売り場では、子供たちが駄菓子を買いにくるので、楽しい声が聞こえます。観光に来た際は、散歩の途中、駄菓子を買って、ゆっくり過ごしてみるのもおすすめです。旧東海道品川宿周辺まちづくり協議会が運営していて、開館時間は、10時から16時です。定休日は月曜日(月曜が祝日の場合は翌日)です。

住所:東京都品川区北品川2丁目28-19 電話番号:03-3472-4772

品川駅から徒歩10分の旧東海道八ッ山口から入り、商店街の風景が始まったばかりの場所から左折ししばらく歩くと、右手にレトロな建物があります。そこが「居残り連」です。ここは以前は「新井屋」という鰻屋で、古典落語の「居残り佐平治」に出てくる旨い鰻を出前する店として登場する名店でしたが、閉店。その後このお店が開店しました。

80年以上の歴史を持つ建物で、本格イタリアンをいただく事が出来ます。メイン、副菜、ドレッシングまでほとんどが手作りという本格派。今は古典落語の居残り佐平治に出てくるお店ではありませんが、その場所としてお食事をいただく事が出来ます。営業時間は平日ランチ11時半から13時半。平日ディナー17時から22時、土曜日ディナー17時から21時です。定休日は日曜日です。

住所:東京都品川区北品川1-22-4 電話番号:03-3450-5660

旧東海道八ッ山口から入り、北馬場商店街と交わる場所に行く途中に「クロモンカフェ」があります。「あきおか」という和菓子の隣のアパートの2階です。商店街の道を5歩くらい西に外れたところに入り口があります。古いアパートをそのまま使用し、入り口も店内もレトロそのもの。実家にいるような、つい寝転んでしまいそうな、くつろげる空間がそのカフェにはあります。

クロモンカフェは、1階で靴を脱いで畳の部屋へあがり、食事をします。壁に素敵な絵が描かれていたり、冬にはこたつなど個性的なカフェとなっています。このお店の料理は、オーナーの手料理です。もちもち玄米と季節の野菜や魚で体に優しいご飯を食べる事が出来ます。耳かきのイベントを開催していたり、こども食堂もされていて、地域で子供を大切にしている様子が伺えます。

素敵な古民家カフェ、散歩の途中で寄ってみるのはおすすめです。営業時間は、平日ランチ12時から15時。ディナーは、木金土の曜日限定で18時半から22時15分。土日祝日ランチは12時から17時です。完全定休日は、日曜日です。ディナーは開店していない日もありますのでご注意ください。電話は無く、問い合わせはメールでとなります。

住所:東京都品川区北品川2-2-7 電話番号:なし

旧東海道八ッ山口から商店街を散歩していると、右に赤いポストがあります。そこを左折するとある「La capi(ラ カピ)」は、雑貨カフェです。とても素敵な雑貨があり、心が和みます。そして、コーヒーも珈琲にあるスイーツも大人気。このカフェ周辺の会社員の方やカフェ好きの人達、観光に来た人たちからも愛されているお店です。テラス席もあり、季節の良い時は、そちらでゆっくりくつろぐ事が出来ます。

特に人気のカフェスイーツは、チーズケーキとチョコケーキ。素材の味が生かされている、コーヒーや紅茶と合うスイーツです。また、ちょっとした軽食もあります。ハムチーズサンド。散歩ついでにちょっと立ち寄って、お腹を満たすのはおすすめのカフェです。緑が多いかわいいお店で、文具岩崎商店の隣にあります。営業時間は11時から夕暮れまで。定休日は日祝祭日です。

住所:東京都品川区北品川1-30-4 電話番号:03-3450-8234

北品川駅から徒歩約5分、北品川商店街沿いにある「KAIDO books&coffee(カイドーブックスアンドコーヒー)」。旅と街道がテーマで、ディープな旅好きの為のブックカフェです。このブックカフェは、旧東海道の品川宿の時のように、この商店街が活気を取り戻し、ここから何かが始まってほしいというコンセプトのカフェです。

海外や日本に関する土地や旅関係の本を手に取りながら珈琲やスイーツをいただけるカフェです。カフェなので、敷居が高いお店ではなく、品川宿観光の散歩の途中でフラッと入る事が出来るカフェです。旅好きじゃない人も、ここへ足を踏み入れてみて下さい。今まで手に取ったことがない本が並び、もしかしたら旅が好きになるかもしれません。

夜は、郷土料理や地酒、地ビールも飲む事が出来ます。季節ごとに展示なども開催されていて、楽しく過ごせる場所となっています。散歩の途中で、フラッと立ち寄り、この品川宿の事、次はどこを歩こうかなど計画を立てるのも面白い時間です。営業時間は10時から22時、土日祝日は、10時半から19時です。定休日は火曜日、不定休です。

住所:東京都品川区北品川2-3-7 電話番号:03-6404-6388

この商店街に、いくつか、昔からあるお店があります。魚屋、八百屋、酒屋、呉服屋、金物屋、畳屋、電気屋、花屋など、生活に必要な物をこの品川宿があった商店街でそろえる事が出来ます。特に、下駄が売られている「丸屋履物店」は、KAIDO books&coffeeがあるビルの2軒隣りにあり、草履や下駄が売られていて、散歩の途中にちょっと寄ってみるのはおすすめです。

このお店は、慶応元年品川宿に店を構え、台を選び、花緒を選び、目の前で花緒をすげ、お客の足に合わせるスタイルを守っている履物屋です。他の人が下駄を買っているのを見かけたら、寄ってみて下さい。昔からの姿を見る事が出来ます。また、自分の足に合った下駄の花緒をすげてもらうのもおすすめです。営業時間は、9時から19時です。定休日は日曜日です。

住所:東京都品川区北品川2-3-7 電話番号:03-3471-3964

北品川駅から徒歩約5分、北品川商店街沿いにある「クロモンカフェ」の近くにある「そば処 いってつ」。ここは、昔からのそば処ではありませんが、品川宿観光に来る人たちの為に、オリジナル蕎麦を提供しているお店です。オリジナルというだけあって、品川宿そばやおいらんそばなど、名前が面白い蕎麦をいただく事が出来ます。

特におすすめは、やっぱり品川宿そば。その昔、品川宿で獲れていたあさり。そのあさりを名物とし、この蕎麦が出来ています。あさりだけではインパクトに欠けると思ったのか、天かすがぎっしり。ラー油のピリ辛と合う蕎麦で、おすすめです。営業時間は、平日ランチ11時半から14時、ディナー17時半から22時、日祝日は11時半から15時です。定休日は水曜日、日曜と月曜連休の時の月曜日です。

住所:東京都品川区北品川1丁目30-23 電話番号:03-3471-3842

旧東海道から少し離れたところに、品川歴史館があります。旧東海道を鈴ヶ森まで歩く時は、こちらもおすすめです。この歴史館は、郷土資料の保存、活用、区民文化の向上を目的に、原始時代から現代までの品川の歴史を学ぶ事が出来、その中に品川宿の事等を知る事が出来る展示があり、おすすめです。他にも日本庭園、書院や図書資料館が併設されています。

住所:東京都品川区大井6-11-1 電話番号:03-3777-4060

品川宿を散策するための北品川商店街へ行くには、色々な方法があります。京急本線、山手線、横須賀線、東海道新幹線が乗り入れている「品川駅」から南へ歩くと「旧東海道八ッ山口」があり、そこから散策開始できます。一番近い駅は、京急本線「北品川駅」です。北品川駅の出入り口を出て、駅を背にして右方面へ右にある建物沿いに歩くと踏切があり、そこを渡ると商店街です。

また京急本線「新馬場駅」の北口を出て、駅を背に右方向、北品川三丁目の信号を右折すると商店街があり、そこから品川宿を散歩できます。突き当り北へ進めば北品川商店街です。突き当り南へ進めば南品川宿、青物横丁商店街へ行く事が出来ます。品川宿があった旧東海道を歩いた後は、品川から大森海岸、と7つの最寄り駅がありますので、どこからでも帰路につく事が出来ます。

品川宿があった北品川商店街付近。今は商店街に変わっていますが、立て看板や碑、昔から残る建物等から、昔と今を見る事が出来、散歩しながら歴史を感じる事が出来ます。地元の人たちのふれあいも昔と同じように大切とされ、とても良い人たちで気さくに話せるのが嬉しい北品川商店街です。ぜひ歴史を感じながら、カフェなどに寄りながら、品川宿の散歩を楽しみましょう!