マルイチベーグルのサンドはボリューム満点！人気のメニュー厳選紹介！

白金高輪にある「MARUICHI BAGEL」（マルイチベーグル）は、ベーグル好きの間で知らない人はいないと言われている人気のお店です。マルイチベーグルのベーグルは言わずもがなレベルの高い名品ですが、好きな具材メニューを組み合わせて作ることができるオリジナルのベーグルサンドは、一度食べるとファンになるおすすめのサンドです。

ベーグルの起源ははっきりしていませんが、17世紀には東ヨーロッパのユダヤ人コミュニティで食べられていたとされています。諸説あるのですが、1683年にウィーンのユダヤ人のパン屋さんが発祥という説が有力なようです。またアメリカ大陸では、1880年代にユダヤ系ポーランド人の移民によって、ニューヨークから広まったと言われています。

ベーグルはバター、牛乳、卵を使用しないパンです。ドーナツのようなリング状をしているのが一般的で、焼く前に茹でるのが最大の特徴です。生地を茹でてから焼くことで、外はカリッと中はモチっとした食感が出来上がります。アメリカやヨーロッパでは一般的なパンでしたが、日本では2000年頃からよく知られるようになり、専門店もできました。

マルイチベーグルのオーナーの稲木美穂さんは、旅行で訪れたニューヨークで食べたベーグルに感動し、その味を再現したいと思ったことがお店を開くきっかけだったそうです。その感動したお店とは、ニューヨークでは知らない人はいない「Ess-a-Bagel」（エッサベーグル）のこと。何とお店に通い詰めて修行をしたいと訴え続けたそうです。

エッサベーグルは超人気店。簡単に思うようにはいきませんでしたが、稲木さんの情熱が伝わり、修行をさせてもらうことができたのです。そして日本に帰国後、インターネット販売から始め、2004年に代々木上原に念願のお店をオープン。2008年に今の白金高輪へ店舗を移し、ベーグル好きが全国からわざわざアクセスする人気店となりました。

実はベーグル好きにとっては、エッサベーグルのことはもちろん、マルイチベーグルのこのエピソードも有名な話です。「あのエッサベーグルで修行をしたなんて！」と感じるほどにニューヨークでは人気のベーグル専門店。通い詰めて修行にこぎつけたというところに、オーナーの稲木さんのベーグルに対する強い情熱を感じ取ることができます。

マルイチベーグルは、南北線・三田線の白金高輪駅から歩いてすぐアクセスできるところにあります。アクセス自体はとても良いのですが、看板が出ていないので少しわかりづらいかもしれません。お店は紺色のタイルとグレーのらせん階段が特徴です。時間帯によっては行列が外までできているので、それが目印になるかもしれません。

車などで明治通りからアクセスする場合は、古川橋と四の橋の間の道を白金タワーを目指して進むと右側に出てきます。車でアクセスしたいという人は、一方通行が多いエリアなので注意が必要です。アクセスがあまり良くないという意見もありますが、駅からも明治通りからもすぐなので、場所が一度わかると逆にアクセスの良い場所だと感じます。

営業時間は7時から18時、月曜日と火曜日が定休日となっています。遅い時間に行くとほとんど残っていませんので、お目当のものがある場合は早い時間にアクセスすることをおすすめします。ベーグルサンドは、水曜日から金曜日は8時から、土日は9時からの販売スタートです。お昼頃には平日でも少なくとも30分は並ぶことが多いようです。

商品名の表記やショーケースの使い方なども、まさにニューヨークの街角にあるベーグル屋さんといった雰囲気。水曜日から金曜日の15時までは、3階にカフェスペースを設けており、そこで食べられるベーグルドーナツも絶品。コーヒーなどもあり、1階で購入したものを食べることができます。飲み物の持ち込みは一点につき100円で可能です。

バター、牛乳、卵を使わないヘルシーさが特徴のベーグルですが、白金高輪にあるマルイチベーグルでは更に添加物や砂糖も使用していません。素材もできる限り国産にこだわっています。一つ一つ手作りのベーグルは、健康バランスを考える人にもおすすめです。また使用している塩は全てシチリアのこだわり岩塩。この岩塩は店で購入できます。

マルイチベーグルはベーグルの種類がたくさんあり、その全てがもちもちとしていてニューヨークのベーグルを思わせてくれます。食べ応えも抜群で、中に何も挟まなくても十分に美味しいベーグルです。もちろん焼きたてが一番なのですが、なかなかお店にアクセスできないという人は来店時にまとめ買いをして、冷凍しておくのもおすすめです。

時間によってはお店にアクセスした時に、長い列が目に入るかと思います。お店の外まで行列ができている場合は、ベーグルサンドのオーダーのために並んでいる可能性が高いので、ベーグル単品を購入したい場合は中に入って手の空いたスタッフに声をかけてみると良いでしょう。単品の持ち帰りだと、別途注文を聞いてくれるようです。

シンプルな「プレーン」や「全粒粉」は定番メニューですが、「セブングレインハニー」も人気。その名の通り7種類の穀物と蜂蜜が入っているベーグルで、そのままのものとイチジク入りのもがあります。甘いベーグルでは「シナモンレーズン」「ブルーベリー」があり、サンドにしないでも単品でも十分に味わい深いおすすめのベーグルです。

他には、プレーンベーグルに岩塩をまぶした「岩塩」、ゴマをまぶした「セサミ」、ポピーシードをまぶした「ポピー」、香ばしい香りが特徴の「オニオン」、それら全てがまぶされてある「エブリシング」など、ニューヨークのお店でも見るようなベーグルが食べられます。最近はモチモチ感がたまらない米粉のベーグルも人気でおすすめです。

白金高輪にあるマルイチベーグル人気のサンドですが、初めての人にとってはどのように注文して良いのかわからないかもしれませんが、流れがわかると難しくはありません。たくさんの魅力的なベーグルがあるので迷ってしまいそうですが、まずはベーグルを選びます。ベーグルは温かいものか冷えたものかを決めて、中に入れる具を選びます。

1つのサンドで3種類まで選ぶことができます。複数の具を選んだ場合、それらを混ぜて入れるか別々に入れるかという希望を伝えられます。つまり上下にサンドするか、半分ずつ左右に入れるかという意味です。そして具の量をレギュラーかハーフから選びます。ベーグル自体も食べ応えがあるので、具によってはハーフがおすすめの場合もあります。

カットの仕方も選べます。2種類の具でも切り方によっては、2種類をミックスした味を楽しむのか、それぞれ別々に味わうのか変わってきます。決めることがたくさんありますが、慣れてしまえばなんてことはありません。店員さんも親切に教えてくれますし、むしろ自分の好きなように注文ができるので、夢が広がるオリジナルオーダーサンドです。

マルイチベーグルでは自分のオリジナルサンドを作ることができるのですが、お店のおすすめで作られている既成サンドメニューも大人気。お休みの日などは朝の早い段階で売り切れてしまうメニューもあります。また、既成サンドだとハーフサイズなので、量的に食べやすいという意見もあり。組み合わせるのが難しいという人にもおすすめです。

既成サンドの中でもひときわビジュアルインパクトも抜群なのが「やさいサンド」です。野菜をふんだんに使用したヘルシーなベーグルサンドは、見た目が美しいだけではありません。プレーンベーグルに和の感じが漂うゴマペーストが塗ってあり、野菜にもオリーブオイルと塩気がほんのりとして絶妙な組み合わせで、味もとても好評です。

中に入っている野菜は時期により様々です。人参、なす、玉ねぎ、トマト、かぼちゃ、お芋、きのこなどとにかく豊富な種類の野菜がギュッと詰まっています。1日に必要な野菜をこのベーグルサンドだけで摂取できるほどの量です。旬の野菜も積極的に使用しており、春には菜の花などが入っていることもあり、定期的に食べたくなるメニューです。

気になる食べ方ですが、そのままでも食べられなくはないのですが、崩して食べるという人が多いようです。もちろんレタス、ルッコラ、トマトなど単品の野菜もありますので、野菜サンドはこれだけではなくオリジナル野菜サンドを作ることもできます。生野菜に卵サラダ、ポテトサラダ、ツナサラダなどを合わせたベーグルサンドも人気です。

マルイチベーグルのフィリングの中で、種類が豊富で驚くのがクリームチーズを使ったもの。シンプルなプレーンクリームチーズはもちろんですが、豆腐クリームチーズ、ドライトマトクリームチーズ、ベジタブルクリームチーズ、アップルシナモンクリームチーズなど、目移りしてしまうようなフィリングメニューがたくさんあります。

人気はヘルシーな豆腐クリームチーズ。日替わりで色々なものがありますが、中でもマンゴー、ウォールナッツレーズンが人気です。豆腐クリームチーズとアップルシナモンクリームチーズを合わせるのもおすすめです。ベジタブルクリームチーズは、小さく刻まれた人参やネギなどが入っていて、どんなベーグルや具材とも相性が良いフィリングです。

白金高輪にあるマルイチベーグルのフルーツベーグルサンドは、オレンジ、いちご、ぶどう、ブルーベリー、パイナップル、りんご、キウイなどその時によりますが、入っているフルーツの種類が半端なく多いのが特徴。生クリームではなくクリームチーズと和えてあるので甘さは控えめで酸味があり、それぞれのフルーツの甘みが際立っています。

フルーツベーグルサンドは既成ベーグルサンドの定番メニューですので、オーダーサンドが始まる前の早朝でも大抵ショーケースに並んでいます。朝早くお店にアクセスしたら、是非朝食にしてみてはいかがでしょうか。もちろんスイーツとしても楽しめるメニューです。ベーグルはセブングレインハニーのイチジクなしを使用しています。

マルイチベーグルのサンドといえば絶対これ！というファンがいるのが、あずきバターサンド。米粉のベーグルを使用して、あずきと無塩バターを挟んだシンプルなサンドなのですが、それぞれの相性がぴったり。あずきは食感が残るくらいに少し硬めに煮てあり、甘みはかなり抑えめ。口の中で無塩バターの溶けていく感じが絶妙です。

あずきは餡というよりはお芋に近い感じがして、粉ベーグルのモチモチ感との相性も最高です。無塩バターには塩をつけることができますが、持ち帰りにして好みの量をかけながら食べることもできます。あずきバターは既成サンドでも販売してありますが、オーダーサンドでも作ってもらえるので、ベーグルを別のものにすることも可能です。

オーダーサンドはカットの仕方により、1つのベーグルで2種類の味を楽しむことができます。ハーフサンドが2種類出来上がることになるので、野菜を入れた半分はランチに、甘い系を入れた半分はおやつや次の日の朝食にということもできます。ベーグル自体ボリュームがあるので、全く違う種類を食べたい時にはおすすめの方法です。

フムスとは中東の伝統料理で、ゆでたひよこ豆に、にんにくやオリーブオイル、ごま、レモンなどを加えてすりつぶしてペースト状にしたもののことです。ピタパンなどの具やディップなどでよく見られるフムスですが、ベーグルサンドにしてもとても合います。白金高輪にあるマルイチベーグルのフムスは、人気のフィリングのひとつです。

マルイチベーグルのフムスは、完全にペーストになっていないところがポイント。ペーストの中にひよこ豆の食感と味がしっかりと残っていてそれだけでも食べたいメニューです。パプリカ、ツナやチキンなどと合わせる人が多いようですが、クリームチーズを組み合わせるのもおすすめ。全粒粉やプレーンなどのベーグルが良いかもしれません。

白金高輪の名店であるマルイチベーグルですが、ベーグルだけではないメニューも評判です。マフィンのような形をした「バナナケーキ」は、生地が良い意味で粗めでもっちりしていて、バナナが主張した食べ応えのあるケーキ。他にレーズンコーンブレッドも人気のメニューです。ベーグル以外のメニューは数も少なく、ない場合もあります。

ベーグルサンドが注目を浴びている白金高輪のマルイチベーグルですが、ベーグル自体のクオリティが非常に高く、それがあっての人気のサンドということに納得です。すぐ側にある白金高輪児童遊園でベーグルを頬張っている人も見かけます。白金高輪駅から徒歩数分とアクセスも良いので、食べたことがないという人は是非試してみて下さい。