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「BUNDAN」カフェで文学に親しもう!小説の食事を再現したメニューもあり!

「BUNDAN」カフェで文学に親しもう!小説の食事を再現したメニューもあり!
投稿日: 2017年12月15日最終更新日: 2020年10月8日

駒場公園内の「BUNDAN」カフェでは、天井まである本棚にぎっしりと詰まった本が読み放題な他、文学内に登場するメニューを再現したものや作家の名前の付いたコーヒーなどが楽しめます。この記事ではそんな文学好きにおすすめの「BUNDAN」カフェについてまとめました。

「BUNDAN」カフェは文学好きの聖地だった!見出し

駒場公園内という自然豊かな環境にある「BUNDAN」カフェ。日本近代文学館の中という知る人ぞ知る場所にあるカフェですが、メニューはどれも文学好きなら試さずにはいられないものばかり。この記事では、そんな「BUNDAN」カフェについておすすめメニューやアクセスなどをご紹介します。

「BUNDAN」カフェとは?見出し

「BUNDAN」カフェとは、正式名称をBUNDAN COFFEE & BEER(ブンダン コーヒー&ビア)という文学カフェのことです。場所は東京都目黒区の駒場公園内。緑と本に囲まれた居心地のいい環境の中で、文学に関連したドリンクやフードメニューを楽しめると、本好きを中心に大人気のカフェです。

面白いのは、作家をモチーフにしたコーヒーが飲めたり、作品中に登場するメニューが再現されているところ。今までは本を味わうと言えば単純に本を読むことでしたが、ここ「BUNDAN」カフェでは、実際にメニューを食べて「味わう」ことができるという文学のまた違った楽しみ方を提供してくれる場所です。 住所:東京都目黒区駒場4-3-55(日本近代文学館内) 電話番号:03-6407-0554

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「BUNDAN」カフェの営業時間と定休日見出し

「BUNDAN」カフェの営業時間は午前9時30分から午後4時20分までとなっています。定休日は日曜日、月曜日、第4木曜日です。これらの定休日のほか、年末年始などに臨時にお休みになることがあります。2017年は12月25日から1月4日までです。また、特別整理期間として年に2回ほど日本近代文学館全体が臨時休館となることがあります。

さらに、「BUNDAN」カフェ全体が貸し切り営業の日もありますので、念のためにお出かけ前には「BUNDAN」カフェの公式ウェブサイトで確認をしてからお出かけするのがおすすめです。ちなみに、駒場公園は月曜日が祝日になった場合は翌日の火曜日がお休みになりますが、日本近代文学館も「BUNDAN」カフェも開館しています。

「BUNDAN」カフェのアクセス見出し

「BUNDAN」カフェは、東京大学駒場キャンパスと東京大学技術研究所駒場Ⅱキャンパスの間にある駒場公園にあります。駒場公園には日本近代文学館があるのですが、そこにカフェも入っています。アクセスに便利なのは、京王井の頭線「駒場東大前駅」で、徒歩8分ほどでアクセスができます。小田急線「東北沢駅」からでも徒歩10分ほどです。

「BUNDAN」カフェのある駒場公園と日本近代文学館って?見出し

駒場公園は昭和50年4月に開園した歴史の長い公園で、その敷地は4万平方メートルを超えるほどの広大な公園です。今の石川県、当時の加賀百万石の当主であった前田利為侯爵駒場邸跡を利用して整備されました。中央には大きな芝生広場があるほか、旧前田家本邸洋館、そして「BUNDAN」カフェの入っている日本近代文学館などがあります。

そして日本近代文学館は、明治以降、日本文学に関する貴重な資料が散逸していくのに危機感を覚え、高見順、小田切進らが資料の収集と保存をする施設の建設を訴えたのが始まりです。日本文学館の設立準備会が結成されたのが1962年、そして1963年4月には財団法人として日本近代文学館がスタートしました。

1967年4月には現在の場所である駒場に日本近代文学館の建物も完成しました。2007年には、資料が増加したことにより、千葉県の成田市に分館を建てることになるなど、その役割はますます重要になってきています。2011年には公益財団法人の認定を受け、収蔵している使用は約120万点にも及びます。

日本近代文学館は2階建てになっており、シンプルなデザインが印象的な美しい建築です。文学館の館内には、本や雑誌、直筆原稿などの貴重な資料が展示されており、1階の閲覧室では実際に閲覧することができます。2階では、展覧会などが開催される展示ホールなどがあります。そしておすすめの「BUNDAN」カフェは1階の奥です。

「BUNDAN」カフェの人気の秘密1:本に囲まれた夢のような空間見出し

ここからは「BUNDAN」カフェの人気の秘密をご紹介していきましょう。「BUNDAN」カフェに足を踏み入れるとまず圧倒されるのは天井までの本棚にぎっしりと並んだ本の数。約2万冊はあるという本は、自由に手に取って読むことができます。テーブルも余裕をもって配置されているので、読書に没頭できる夢のような空間です。

「BUNDAN」カフェの人気の秘密2:気持ちの良いテラス席見出し

また、「BUNDAN」カフェには屋外のテラス席もあります。オシャレなインテリアでまとめられたテラス席からは、駒場公園の美しい緑を眺めることができ、風を感じながら食事をしたり、読書にふけったりすることができます。本を読んでいてふと頭をあげると美しい自然が見える、そんな理想的なテラス席です。

「BUNDAN」カフェの人気の秘密3:読むことができるメニュー見出し

みなさんは、カフェやレストランで注文が終わったらメニューはどうしますか?普通は店員さんに返してしまうと思いますが、この「BUNDAN」カフェでは注文が終わってからもメニューを読み込んでいる人がとても多いです。その秘密はメニューに書かれた説明や小説の抜粋です。

後の項目で紹介しますが、「BUNDAN」カフェのメニューはどれも文学と関わりのあるメニューで、作家の名前がつけられていたり、作品中に登場するメニューが再現されているのです。そしてメニューには、その説明や実際にメニューが登場する作品の一部が紹介されています。

再現されたメニューを、それが登場する作品を読みながら食べる。今までにない新しい文学作品の楽しみ方ができるというのがこの「BUNDAN」カフェの一番の人気の秘密です。自分の好きな作家のメニューにしてもいいですし、ここで味わってみることで新しい作家を知り、その後で本を読んでみるのも面白そうです。

「BUNDAN」カフェの人気の秘密4:雑貨や家具の販売も見出し

「BUNDAN」カフェの店内にあるテーブルや椅子、展示棚などはどれも余計な装飾はないシンプルなものなのに温かみがあるデザインですが、実はこれらの家具は実際に販売をされています。「BUNDAN」カフェの雰囲気を自宅でも再現ができるということです。また、人気作家愛用の原稿用紙やメガネなどの雑貨も販売されています。

そして一番人気の商品が「BUNDAN」カフェの公式レシピ本の「食べ物語る BUNDANレシピ」で値段は1728円です。レシピ本の中では、現在「BUNDAN」カフェで提供されているメニューのレシピが紹介されているのに加え、大正から現代までの合計34のレシピがその物語とともに紹介されています。

「BUNDAN」カフェのおすすめメニュー1:朝食メニュー見出し

ここからは「BUNDAN」カフェで人気のおすすめメニューを紹介していきましょう。まずは、午前9時30分から午後3時50分の間で提供される朝食メニューからです。一番人気はなんといっても村上春樹「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の世界を再現した朝食セットで値段は1000円です。

「BUNDAN」カフェでは、作品の中で主人公である私が最後の食事として食べたものが提供されます。内容は、トマトソースで煮込んだストラスブルグソーセージ、キャベツとピーマンのサラダ、マッシュポテト、フランスパン。一見普通のメニューに見えますが、本を読みながら食べると特別な意味を持ってくるから不思議です。

他には谷崎純一郎「蓼食う虫」に登場するレバーパテトーストサンドイッチ(豚肉と鶏レバーのパテのオープンサンド、スクランブルッグで1000円)、宮本百合子「一九二三年冬」に登場するオートミールを再現した「一九二三年冬」のグラノーラボウル(GANORI特製グラノーラ、ヨーグルト、フルーツミックス、シロップなどで800円)などがあります。

「BUNDAN」カフェのおすすめメニュー2:昼食メニュー見出し

続いて紹介するのは午前11時から午後3時50分の間で提供されている昼食メニューです。英語の発音は今も昔も日本人にとって永遠の悩みとして描かれることが多いですが、太宰治の「女人訓戒」にも英語の発音、特にLの発音に悩む女性が登場します。舌の使い方が難しいようです。

そんな英学塾に勤める女性が発音向上のために食べているのがタングシチュウ。タングシチュウ(タンシチュー)にサラダとごはんが付いて1200円です。舌の使い方に悩む女性に絡めて舌のシチューというわけですね。森瑶子の「デザートはあなた」に登場するヨロン丼というメニューもおすすめです。

与論島に別荘を建てて引っ越したもののすぐ手に入る食材がなかったため、偶然に見つけたオイルサーディンを使った丼で、お味噌汁もついて1000円です。他にも、林芙実子の自伝的小説「放浪記」に登場する牛めし(牛めし、味噌汁、漬け物、卵で850円)、宇野千代「私の作ったお惣菜」に登場するそぼろカレー(1000円)などがあります。

「BUNDAN」カフェのおすすめメニュー3:軽食メニュー見出し

次にご紹介するのは午前9時30分から午後3時50分の間で提供されている軽食メニューです。一番人気は国を超えて愛されるシャーロック・ホームズにちなんだメニューで、シャーロック・ホームズのビールのスープとサーモンパイ(950円)です。シャーロック・ホームズと医師のワトスンを虜にした、ハドスン夫人の手料理をどうぞ。

他にも、サラダを食べる時にイギリス人が石鹸をパンにこすりつけていたという内容の中野宇吉郎の「サラダの謎」というエッセイから、フレッシュトマトと揚げナスのフランス風サラダ(850円)や、お酒を楽しむ時のおつまみにぴったりのミックスナッツ(300円)などもあります。

「BUNDAN」カフェのおすすめメニュー4:デザート見出し

次にご紹介するのは午前9時30分から午後3時50分の間で提供されるデザートです。梶井基次郎「檸檬」をテーマにして作られたのはその名も檸檬パフェで800円です。レモンピール、レモンジュレ、レモンオイルとまさにレモン好きのために作られたおすすめパフェです。

村上春樹「カンガルー日和」には「チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏」というユニークなタイトルの小編があります。それをモチーフにしたのが、三角地帯のチーズケーキで800円です。クリームチーズにレモンピールを合わせ、バニラアイスとベリーソースを添えました。

また、川端康成や三島由紀夫などに愛された銀座の洋食屋「銀座 キャンドル」で提供されていたアップルパイ・アラモードが食べられます。その名も、文豪の愛した銀座キャンドルのアップルパイ・アラモードで値段は1600円です。文豪になった気分で食べられそうなスイーツです。

他には、坂口安吾「安吾の新日本地理 消え失せた沙漠―大島の巻―」から特製生チョコレートケーキ(900円)、シェイクスピア「マクベス」からシェイクスピアのスコーン(900円、ドリンク付き)などもあります。特に気候のいい時などには駒場公園の散歩の途中に「BUNDAN」カフェでちょっとスイーツ休憩をするのもよさそうです。

「BUNDAN」カフェのおすすめメニュー5:作家の名前を冠したコーヒー見出し

「BUNDAN」カフェには、有名作家の名前を冠したコーヒーがあり、店内で飲むこともできますし、豆を購入して自宅で楽しむこともできます。コーヒー豆は4種類で、芥川龍之介の名前から「芥川 AKUTAGAWA」、森鴎外の名前から「鴎外 OUGAI」、寺山修司の名前から「寺山 TERAYAMA」、そして中島敦の名前から「敦 ATSUSHI」があります。

「芥川AKUTAGAWA」は、ブラジルコーヒーです。芥川龍之介、高村幸太郎、与謝野晶子らの日本を代表する作家が足しげく通ったのが銀座にあるカフェ―パウリスタ。そしてそこで提供されていたのがブラジルコーヒーでした。「BUNDAN」カフェでは、当時適用されていたであろうブラジルコーヒーの味が再現されています。

「鴎外 OUGAI」の名前が付いているのはマンデリンコーヒーです。明治維新の後、森鴎外が留学したのはヨーロッパですが、そこで19世紀半ばまで一番親しまれていたのがジャワコーヒーでした。森鴎外も飲んだであろうそのジャワコーヒーは、後にマンデリンコーヒーに受け継がれて現在の形になっています。

「寺山 TERAYAMA」の名前が付いているのはエチオピアコーヒー。日本人が初めて飲んだコーヒーと言われているのが、そのエチオピアコーヒーのモカです。そして、寺山修司は「ふるさとの訛りなくせし友といてモカ珈琲はかくまでにがし」という短歌を詠んでいます。

「敦 ATSUSHI」の名前が付いているのはモカジャバ。フルーティーなモカと深みのある渋めのジャバという両極端の2つの豆をブレンドして生まれました。中島敦も、漢文調の重厚な文体と軽妙な文体という両極端の文体を自由自在に使い分けられる名手として知られています。

「BUNDAN」カフェにはコーヒーの他にも、お茶、ソフトドリンク、シャンパン、ウイスキー、アブサン、ビール、ワインなどドリンクメニューも豊富に揃っています。食事やスイーツを楽しみながら「BUNDAN」カフェで好きな本に読みふけるのもいいですが、本によってはシャンパンやウイスキーとの方が相性がいいものもありそうですね。

「BUNDAN」カフェで文学を味わおう!見出し

文学は読むだけでなく実際に舌で味わうこともできるということを教えてくれた「BUNDAN」カフェ。文学好きを中心に連日多くのファンが押しかけています。天井までの本棚におしゃれで座り心地のいい椅子、漂ってくるコーヒーの香りとこれ以上ないほど本に集中できる環境が整っています。ぜひお気に入りの本を持ってお出かけください。

投稿日: 2017年12月15日最終更新日: 2020年10月8日

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