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アテネの古代遺跡「アクロポリスの神殿群」
「アクロポリス」は、ギリシアのアテネにある古代ギリシアの神殿遺跡群です。「アクロポリス」は、実に2000年以上の歴史を持つパルテノン神殿をはじめ、堂々たる古代の建造物を見ることができます。世界各国から多くの観光客が訪れるギリシア一番の観光地です。今回はアテネの古代遺跡、「アクロポリス」についてご紹介します。
アテネの古代遺跡「アクロポリスの神殿群」はどこにある?
アテネの古代遺跡群「アクロポリスの神殿群」は、地中海に面したギリシアの首都「アテネ」にあります。世界でも有数の観光地のため、「アクロポリスの神殿群」の周辺には数多くの観光地が存在します。そのため、徒歩圏内で観光できる場所は多いものの、かなり歩くことになるので1日で回ると疲れてしまいます。
ヨーロッパへ訪れたら1度は見たい古代遺跡「アクロポリス神殿群」
観光の日程に余裕があるようでしたら、是非数日に分けて「アクロポリスの神殿群」とその周囲の観光地をゆっくり観光してみることをおすすめします。そして「アクロポリスの神殿群」は、観光する時間帯によっては見え方が変わったり、ライトアップされた綺麗な姿を楽しめますので、時間帯を変えて観光に行くのもおすすめです。
アテネの古代遺跡「アクロポリスの神殿群」はどんなところ?
ギリシアの首都アテネにある「アクロポリス」は、古代ギリシアのシンボルです。「アクロポリス」とは、「高い丘の上の都市」という意味を持っていて、自然に出来た丘の上に、2000年以上前に建造された神殿や劇場などが現在もその形を留めています。
古代にこのような建造物を作る技術があったことも驚きですが、現在もなお、古代ギリシアに触れることが出来るということで連日多くの観光客が観光に訪れています。
アクロポリスは、古代ギリシアの「オリンポスの神々」を祀った聖域としても知られています。アクロポリスの古代遺跡群の中でも一番有名な建造物が「パルテノン神殿」です。アテネの古代遺跡群「アクロポリス」は、1987年にユネスコの世界文化遺産に登録されています。
アテネの古代遺跡「アクロポリスの神殿群」の歴史
アテネの古代遺跡「アクロポリスの神殿群」は、「アテナイのアクロポリス」としても知られています。最古のアクロポリスは実に紀元前6000年頃の「新石器時代」まで遡ります。最古のアクロポリスは木で作られていたため、長い歴史の中で戦火によって燃えてしまいました。
そして紀元前6世紀頃に現在も観ることが出来る姿の建造物が建てられました。「アクロポリスの神殿群」の中でも特に重要な建造物は、古代ギリシア「アテナイ」の黄金時代である紀元前460年~紀元前460年頃に作られました。その建造の指揮をしたと言われているのが、古代ギリシア「アテナイ」の政治家である「ペリクレス」です。
ギリシアの首都「アテネ」は、長い長い歴史の中で古代ローマに支配下になったり、時代の変化に伴い「オリンポスの神々を祀る神殿」からキリスト教の「聖母マリアに捧げられた教会」となったり、その役割や立ち位置が変化していきました。
そして1687年の「ヴェネツィアの包囲」によってパルテノン神殿は激しいダメージを負ってしまい、現在のような姿になっています。
アテネの古代遺跡「アクロポリスの神殿群」の主な遺跡をご紹介
アテネの古代遺跡「アクロポリスの神殿群」と言えば、パルテノン神殿を思い浮かべる人が多くいますが、実はそれだけではありません。「アクロポリス」は「神殿群」と呼ばれるだけあり、パルテノン神殿以外にもいくつかの重要な遺跡があります。その重要な遺跡について順番にご紹介します。
アクロポリスの神殿群の主な遺跡1「パルテノン神殿」
ギリシアの首都、アテネの古代遺跡「アクロポリスの神殿群」の中でも特に有名なのが、ここ「パルテノン神殿」です。「パルテノン神殿」は紀元前438年に完成し、「ドーリア式」という建築法で建造されています。
創建当時はアテネの守り神である女神の「アテナ」の像が祀られいたと言われていて、外観も青や赤の鮮やかな色彩が施されていて、現在の姿とは全く異なる「絢爛豪華」な姿であったと言われています。
「パルテノン神殿」には、大理石でできた柱が合計で46本あり、時間帯によって白色にも桃色にも見えます。これらの柱は一見すべて垂直方向に建っているように見えますが、「エンタシス」という技法によって中央に膨らみを持たせる設計になっています。この技法は、日本の古都、京都にある五重塔の柱にもみられる建築技法です。
アクロポリスの神殿群の主な遺跡2「プロピュライア」
アテネの「アクロポリス」の入り口として機能していた建造物「プロピュライア」も、アクロポリスの重要な建造物の1つです。もともとあった入り口の門が戦争によって破壊されてしまい、その後に建造されたのが今のプロピュライアです。現在でも多くの観光客がアクロポリスに入場するための入り口として機能しています。
アクロポリスの神殿群の主な遺跡3「アテーナー・ニーケー神殿」
アクロポリスにあるアテーナー・ニーケー神殿は、アクロポリスの入り口として機能しているプロピュライアの南側に位置している神殿です。古代ギリシアの知恵の神「アテーナー」を、ギリシア語で勝利を意味する「ニーケー」を付けて「アテーナー・ニーケー」として祀っていました。
オリンポスの神「ニーケー」は、本来翼があるが、アテナのアクロポリスにある「アテーナー・ニーケー」の像には翼がなかったので、「ニーケーがアテネを離れられないように翼を奪われた」という言い伝えができました。手すりには神「ニーケー」が勝利をお祝いして「アテーナー」にいけにえを捧げている様子が描かれていました。
アクロポリスの神殿群の主な遺跡4「エレクティオン神殿」
「エレクティオン神殿」は、パルテノン神殿と向かい合った形で建設されました。アテネのアクロポリスの神殿群の中では最も新しい建造物ですが、それでも紀元前407年に完成した建造物です。神殿の建築技法の1つである「イオニア様式」の代表的な遺跡が、この「エレクティオン神殿」です。
「エレクティオン神殿」は、古代ギリシアの神話によると、女神「アテナ」と海の神「ポセイドン」がアテネの守護神の座をかけて戦った場所とされています。オリーブの木を植えた女神アテナが勝利し、晴れてアテネの守護神の座を勝ち取りました。
しかし、エレクティオン神殿には女神アテナだけではなく、敗者のポセイドンや全知全能の神「ゼウス」など、たくさんの神々が祀られています。
アクロポリスの神殿群の主な遺跡5「ディオニソス劇場」
「ディオニソス劇場」は、アテネの「アクロポリスの神殿群」の南側に位置している劇場です。自然の丘の斜面を使って作られていて、ギリシアでは最古の劇場と言われています。
「ディオニソス劇場」の名前は、演劇と酒の神様である「ディオソニス」の神域に作られたことからその名前が付けられました。
「ディオニソス劇場」はもともとは木造でしたが、紀元前4世紀ごろに今のように大理石を使った形に改修されました。「ディオニソス劇場」は約17,000人が収容できる大きな劇場で、最前列には少し豪華な造りになっている「来賓席」が設けられています。
舞台後方には「ディオソニスの神話」の一場面を表現したレリーフが今も残っています。このレリーフの見事な作りは紀元前のものとは思えないほどです。是非足を運んだらチェックしてみてください。
アクロポリスの神殿群の主な遺跡6「ヘロディス・アッティコス野外音楽堂」
「ヘロディス・アッティコス野外音楽堂」は、アクロポリスの神殿群の南西に位置しています。アクロポリスの南西の斜面を利用して作られており、西暦161年にギリシア人の貴族「ヘロディス・アッティコス」が妻を偲んで建築された野外音楽堂です。
古代ギリシアのアテネでは、紀元前5世紀に作られた「ペリクレスの音楽堂」、紀元前15年に作られた「アグリッパの音楽堂」に次いで3番目の音楽堂でした。
「ヘロディス・アッティコス野外音楽堂」では、主に音楽の演奏会で利用されていて、座席前方の「来賓席」は32列あり、その部分だけでも5000人も収容できたほど大きな規模の音楽堂です。しかし267年のゲルマン人の放浪部族である「ヘルール族」の侵入によって破壊されてしまいました。
そして1950年に観客席と舞台部分の改修が行われて以来、毎年開催される「アテネ・フェスティバル」のコンサート会場となっていて、現在でも多くの人が音楽を楽しむ場として利用されています。
アクロポリスの神殿群の「新アクロポリス博物館」もチェック
「新アクロポリス博物館」では、「アクロポリスの神殿群」を含む周辺で発掘された出土品を展示する博物館です。「アクロポリスの神殿群」を語る上では欠かせない重要な展示物もあるので、アテネの古代遺跡「アクロポリスの神殿群」を観光したら、ここ「新アクロポリス博物館」もしっかりチェックしましょう。
「新アクロポリス博物館」のチケット情報や遺跡から発掘した展示物など、「新アクロポリス博物館」の観光情報についてまとめてご紹介します。
新アクロポリス博物館の入場チケットはいくら?
新アクロポリス博物館へ入場するためには、チケットを購入する必要があります。大人のチケットは1人5ユーロ、18歳以下のチケットは1人3ユーロとなっていて、5歳以下は無料となっています。18歳以下、5歳以下のチケットを購入する場合は、パスポートなど年齢が確認できるものが必要となります。
入場チケットを購入したあと、入り口ではX線のけ検査が行われます。そのため、大きなバッグを持って入場することはおすすめできません。個人での入場は予約不要ですが、15人以上の団体の場合は、事前予約が必要です。
新アクロポリス博物館はどんなものが展示されているの?
新アクロポリス博物館には、アクロポリス神殿群とその周辺で発掘されたものが展示されていますが、新アクロポリス博物館自体が遺跡の上に立っているため、1階の透明な床の下には、発掘現場を見ることが出来ます。他にも紀元前5世紀頃の作品や有名な少女像「カリアティデス」なども展示されています。
古代ギリシアの技術力の高さと、現代までに朽ちずに残っていた保存状態の良さにも驚かされます。新アクロポリス博物館へ足を運んで、古代ギリシアに思いを馳せるのもおすすめです。
新アクロポリス博物館のミュージアムショップにはどんなものが売られているの?
新アクロポリス博物館には、カフェがアクロポリス神殿群を望むことが出来るカフェや、ミュージアムショップもあります。ここ新アクロポリス博物館のミュージアムでは、ポストカードやノート、マグカップやペンなどもあり、自分用やお子さん用のお土産、友人などへのお土産にもぴったりの商品がたくさん置いてあります。
新アクロポリス博物館の観光で疲れてしまい「ミュージアムショップを見れなかった」という人もいますが、実はミュージアムショップだけは入場チケットがなくても入ることが出来ます。疲れてしまったら翌日ゆっくりと見に来るのもおすすめです。
アテネの古代遺跡「アクロポリスの神殿群」周辺には博物館がたくさん
アテネの古代遺跡「アクロポリス神殿群」はギリシアの首都アテネ観光の目玉ですが、「アクロポリス神殿群」の周辺にはいろいろな博物館も点在しています。博物館では普段見られない貴重な品々を見ることができるので、博物館好きな人もたくさんいます。そこで、「アクロポリス神殿群」の周辺にあるおすすめの博物館をご紹介します。
アクロポリス神殿軍周辺の博物館1.アテネ国立考古学博物館
「アテネ国立考古学博物館」では、ギリシア中の古代遺跡で発掘された貴重な品々を展示している博物館です。実際に古代遺跡を体感できる「アクロポリス神殿群」も素晴らしいですが、より古代という時代を身近に感じるためには、ここ「アテネ国立考古学博物館」がおすすめです。
「アテネ国立考古学博物館」はとにかく広くて展示されているものがたくさんありますが、それらの時系列がわかりやすく展示されているので、紀元前のものから順番に見て回ることが出来ます。営業時間は8:00~20:00となっていますが、11/1~3/31の期間は9:00~16:00まで、更に冬季期間の月曜日は13:00~20:00となっているので注意しましょう。
入場チケットは19歳以上の大人が1人10ユーロとなっていて、18歳以下はパスポートなどで年齢を確認できるものがあれば無料で、入場チケットの購入は不要です。
アクロポリス神殿軍周辺の博物館2.イリアス・ララウニス宝石博物館
「イリアス・ララウニス宝石博物館」は、ギリシアの首都アテネで古くから宝石商、ジュエリーデザイナーとして活躍している「イリアス・ララウニス」が私物のコレクションを展示する目的で作った私立博物館です。そのコレクションの数はなんと4000以上にも上り、古代ギリシアの装飾品などが時代やテーマごとに分けられて展示されています。
普段は中々見ることのできない古代の装飾品や、古代ぎシリアの装飾品を現代風にアレンジしたものなどを見ることが出来ますので、是非立ち寄ってみてください。
入場チケットは19歳以上の大人のチケットが1人5ユーロ、シニアのチケットは1人4ユーロ、18歳以下は無料のため、入場チケットを購入する必要はありません。
アテネの古代遺跡「アクロポリスの神殿群」のライトアップも見どころ
アテネの古代遺跡「アクロポリスの神殿群」は、日没頃からライトアップが実施されます。季節によってライトアップの時間が変わりますが、古代ギリシアの遺跡群がライトアップされた様子は、幻想的で神秘的な美しさです。「アクロポリス神殿群」は丘の上にあるため、アテネの街からであればどこからでも見ることが出来ます。
アテネの「アクロポリスの神殿群」で古代を肌で感じよう
アテネにある古代ギリシアの「アクロポリス神殿群」は、日本では到底味わうことのでいない、長い長い歴史のロマンを感じられる場所です。アテネにきたら必ず立ち寄っていただきたい神秘的な場所なので、アクロポリス神殿群を訪れる前には事前にどんなものかを把握していくと、より感動を味わうことができるのでおすすめです。
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