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熊野古道の散策コース「大門坂から那智の滝」は初心者にもおすすめ!

熊野古道の散策コース「大門坂から那智の滝」は初心者にもおすすめ!
投稿日: 2020年7月27日最終更新日: 2020年10月8日

大門坂から那智の滝への散策コースは、熊野古道の起点となり、大門坂から日本三大名瀑の1つ・那智の滝までを巡るコースです。古より、天皇始め庶民に至るまで、多くの人々が大門坂から那智の滝へのルートを歩いています。このコースは古のロマンを感じさせる散策道です。

「大門坂~那智の滝」へロマンに満ちた熊野古道を歩こう!見出し

Photo by kawanet

世界遺産の熊野古道は、「熊野本営大社」、「熊野速玉大社」、「熊野那智大社」という熊野三社を巡って参詣するための道です。熊野古道の起点ともなる和歌山・大門坂から有名な名瀑・那智の滝への散策コースは、熊野古道のほんの一部ですが、古(いにしえ)には天皇も歩いたと言われる熊野古道の雰囲気を十分味わうことができるコースです。

ここではそんな初心者でも歩ける大門坂から那智の滝への散策コースについて、途中に見られるおすすめの観光スポットなどの情報を交えながら紹介します。

「大門坂~那智の滝」は和歌山・熊野古道の人気散策コース!見出し

Photo by f999999_key

熊野古道の起点であり、最も人気の高いコースが和歌山の大門坂から那智の滝への散策コースです。大門坂は、熊野詣が盛んであった頃の面影を残すロマン溢れるスポットで、和歌山の聖地・那智山へと向かう全長600メートルの山道が続きます。

かつて坂の終着点に大きな門があったことから大門坂と呼ばれるようになったそうですが、熊野古道の面影を最も強く残しているのが大門坂から那智の滝への散策コースと言えます。

コースの見どころやアクセスもご紹介!

Photo by f999999_key

和歌山・大門坂から那智の滝への熊野古道・散策コースの途中には、由緒深い古道故に多くの見どころがあります。出発点付近には、大門坂入口に聳え立つ樹齢800年の「夫婦杉」や、熊野古道に点在する九十九(くじゅうく)王子の中の最後の1社となる「多富気(たふけ)王子」などがあります。

また、散策の途中には、熊野信仰のメインスポットとなる「熊野那智大社」、西国三十三所第1番札所の「那智山青岸渡寺」、そして散策コースの終点にあるハイライト・日本三大名滝の一つ「那智の滝」など、おすすめの見どころが満載です。

大門坂~那智の滝コースの特徴見出し

Photo by f999999_key

和歌山・大門坂から那智の滝への散策コースは、上り下りはあるものの、古のロマン溢れる和歌山・熊野古道の散策とあって、石畳を踏みしめる足音も軽やかに、那智の滝の到着地点に達することができます。

出発点の大門坂入口には平安衣装のレンタルができる大門坂茶屋があります。そしてそのすぐ手前には石の鳥居と朱色の手すりも鮮やかな「振りヶ瀬橋」があります。このおすすめの橋は那智の聖域と俗世界を分かつ橋と言われています。

アクセスが良く歩きやすい初心者にもおすすめのコース

Photo by f999999_key

美しい石畳が敷かれた和歌山・大門坂の苔むした石段は、熊野古道の雰囲気そのものであり、旅の情緒に溢れた散策路です。大門坂は勝浦温泉からのアクセスが良く、石段の距離も短いため、初心者にも歩きやすいコースと言えます。

「振りヶ瀬橋」を渡って少し行くと、「夫婦杉」と呼ばれる2本の大きな老木があります。そしてすぐその向こうには、熊野九十九王子最後の王子社である「多富気王子」があります。650メートルほどの大門坂を上り、一旦駐車場に出た後、土産店などが並ぶ400メートルほどの参道を上って「熊野那智大社」に向かいます。

熊野古道の雰囲気をたっぷり味わえる石畳の道

Photo by f999999_key

熊野古道は、高野山や田辺、伊勢神宮、吉野などから和歌山の熊野三山を目指す6つの参詣道を指し、その全長は何百キロにも及びます。これらの大部分の道は「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産にも登録されていますが、これを全て踏破するには大変な労力が必要となります。

和歌山・大門坂から那智の滝コースは熊野古道のほんの一部に過ぎませんが、最も熊野古道の雰囲気を残す参詣道として、多くの観光客が通過していく初心者にもやさしい人気の古道となっています。

大門坂~那智の滝コースの距離・所要時間

Photo by f999999_key

大門坂から「熊野那智大社」へはひたすら石段を上るコースとなりますが、約1.3キロ、40分ほどで登れる比較的短いコースのため、初心者でも問題ありません。

「熊野那智大社」と隣の「那智山青岸渡寺」を見学した後、那智の滝に向かって下ります。最後の石段を下ると、杉木立の間から迫力のある那智の滝が眺望できます。

大門坂から那智の滝までの走行距離は約2.7キロ、坂のアップダウンはあるものの、約1時間も歩けば踏破できます。ただし、神社などに立ち寄る時間も勘案すれば、2時間程度の余裕を見た方が良いでしょう。

大門坂~那智の滝コースの見どころ見出し

大門坂から那智の滝への散策コースの途中には、多くの見どころがあります。大門坂に入ってすぐの場所に聳える2本の巨木「夫婦杉」、和歌山県の史跡に指定されている「多富気王子」、熊野信仰の中心的存在である「熊野那智大社」、西国三十三カ所第1番札所の「那智山青岸渡寺」、そして、最終地点となる名瀑「那智の滝」など、多くの見どころに溢れています。

大門坂の入口にそびえる樹齢800年の「夫婦杉」

Photo by km058

大門坂の駐車場に車を停め、大門坂入口から熊野古道を少し上ったところに聳える2本の巨木が「夫婦杉」です。

樹齢800年と言われるおすすめの老木は、幹周8.2メートル、樹高39メートルの大杉と、幹周8.21メートル、樹高36メートルの大杉ですが、2本の大杉が夫婦のように寄り添って生い茂る姿が印象的です。

九十九王子の最後の一社「多富気王子」

Photo by Nao Iizuka

「多富気王子」は、熊野古道に九十九ある王子の最後の1社です。峠の神仏に「手向け(たむけ)」をした場所が「多富気(たふけ)王子」と呼ばれるようになったのではないかと言われていますが、諸説あり、定かではありません。

「多富気王子」は和歌山県の史跡に指定されています。江戸時代にはこの場所に社殿があったと伝わっていますが、1877年に、「熊野那智大社」の境内社の1つ・児宮として遷され、跡地に石碑と庚申塚のみが残されています。

熊野信仰の中心地「熊野那智大社」

Photo by cyesuta

和歌山・熊野信仰の中心地とも言うべき「熊野那智大社」は、「熊野夫須美(ふすみ)大神」を主祭神とする「熊野十二所権現」を祀っいます。「熊野夫須美大神」は万物の生成、育成を司る神で、無病息災、長寿、縁結び、諸願成就にご利益のある神社と言われています。

467段の石段の上に6棟からなる朱色の社殿が建ち並んでいます。社殿は4世紀前半に創建され、織田信長公の焼き討ち等の後、豊臣秀吉公によって再建されています。

場内には、神武天皇が道に迷った時、天照大神の使いとして道案内をしたと伝わる八咫烏(やたがらす)の烏石や、樹齢850年の大楠もあります。

住所 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字那智山1

秀吉によって再建された「那智山青岸渡寺」

Photo by cyesuta

和歌山「熊野那智大社」の隣に位置するのが西国三十三カ所第1番札所の「那智山青岸渡寺」です。如意輪観世音が祀られている本堂は、豊臣秀吉公によって再建されており、安土桃山時代の重厚な雰囲気が残されています。

「熊野那智大社」と「那智山青岸渡寺」の間にある樹齢800年の大楠は、根本が空洞になっており、300円を納めて通り抜けることができます。

また、傍らの三重塔の右手には那智の滝の美しい姿が見られ、三重塔との絶妙なコラボレーションが楽しめます。この寺院から那智の滝までは、徒歩で下れば初心者でも15分ほどでアクセスできます。

住所 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字那智山

日本三大名滝の一つ「那智の滝」

Photo by Nao Iizuka

日本三大名瀑の1つである和歌山「那智の滝」は、「熊野那智大社」の別宮「飛瀧神社」の御神体として、古より、多くの人々から信仰を集めてきました。

「那智の滝」は、日本一の落差133メートルを誇り、幅13メートル、滝壺の深さは10メートルにも及びます。激しい水音をたてながら流れ落ちる滝のさまは、豪快、且、神秘的でもあり、心を打たれます。

住所 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字那智山

那智の滝・熊野那智大社へ行こう!ヤタガラスのお守り・御朱印・アクセスをご紹介 | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
那智の滝・熊野那智大社へ行こう!ヤタガラスのお守り・御朱印・アクセスをご紹介 | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
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大門坂への交通アクセス見出し

Photo by km058

大門坂へアクセスする場合は、バスか車による方法が一般的です。バスの場合は、勝浦駅または那智駅からアクセスします。

車の場合は、勝浦駅からアクセスする方法と、那智勝浦新宮道路・那智勝浦インターからアクセスする方法について説明しましょう。

バスでのアクセス

大門坂へバスでアクセスする場合、勝浦駅からは那智山方面行きの熊野交通バスに乗り、大門坂駐車場前で下車します。所要時間は20分ほどで、料金は大人430円、子供220円となります。

那智駅からは、那智山方面行き・熊野交通バスに乗り、やはり大門坂駐車場前で下車します。所要時間は約16分で、料金は大人350円、子供180円です。

車でのアクセス

Photo by senngokujidai4434

大門坂に車でアクセスする場合は、勝浦駅からは、県道46号線を経由すれば、10分ほどで目的地にアクセスできます。

また、那智勝浦新宮道路・那智勝浦インターからは、約6分で大門坂にアクセスすることが可能となります。

大門坂駐車場

Photo by senngokujidai4434

大門坂には24時間営業の駐車場があります。この駐車場は無料で、約100台の車が駐車でき、トイレも完備しています。

大門坂駐車場には車中泊する人も多く、早朝から熊野古道を散策するには大変便利な駐車場と言えます。ただし、車中泊の場合は、山中の駐車場故に明け方にはかなり冷え込みが厳しくなるため、防寒具を用意することをおすすめします。

大門坂駐車場の混雑状況

Photo by senngokujidai4434

大門坂駐車場は約100台の車を収容できる広い駐車場のため、通常は混み合うことがほとんどありません。

ただし、ハイシーズンの週末やゴールデンウイークなどの連休時には混雑することがしばしばあるため、そんな場合は早朝に入場することをおすすめします。

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大門坂から那智の滝へ雰囲気たっぷりの熊野古道を散策しよう!見出し

Photo by Nao Iizuka

熊野古道は、「熊野本営大社」、「熊野速玉大社」、「熊野那智大社」という熊野三社を巡って参詣するための道です。そして、大門坂から那智の滝への散策コースは、古の熊野古道の雰囲気が最も感じられる代表的なコースとして知られています。

ここではそんな初心者にもやさしい大門坂から那智の滝への散策コースについて、見どころやアクセスなどの情報を取り入れながら説明してみました。和歌山にお出かけの折は、是非、大門坂にお立ち寄りください。

投稿日: 2020年7月27日最終更新日: 2020年10月8日

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