大分県中津市は黒田官兵衛で有名
大分県中津市と言えば、大河ドラマで歴史ファンでなくて名前を知っている黒田官兵衛にゆかりのある土地が、意外と知られていないのが福澤諭吉が育った地でもあるということです。その他にも、自然が作り出す絶景や歴史のある古刹など、中津市はみどころがいっぱいの観光地です。そんな中津市のおすすめ観光名所をご紹介します。
大分県中津市のおすすめ観光名所1:中津城
大分県中津市二ノ丁にある中津城は、堀に海水が引き込まれている今治城・高松城と並ぶ日本三大水城の一つとされています。軍師・黒田官兵衛が天正16年(1588年)に築城を開始し、細川忠興によって完成させられました。実際に天守が存在したかは不明で、現在の天守閣は、昭和39年(1964年)に建設されたました。
中津城は、三角形の扇型の構造から「扇城」とも呼ばれました。天正16年(1588年)に黒田官兵衛によって築かれた石垣は高瀬川の上流にある7世紀建てられた唐原山城から転用された、九州最古の現存する中世城郭の石垣で、後に細川忠興によって修復された跡も見ることができます。
中津城!!!! pic.twitter.com/OlOT8A6pBC
— なぎあら (@nagisato1835) May 6, 2017
天守は歴史資料館として一般に公開されており、長篠合戦図大掛軸や武田信玄から拝領した陣羽織、刀剣や武具などが展示されています。天守の最上部からは中津市の景色を眺めることができ、中津市の中でも人気の観光スポットになっています。天守閣は5時までで、それ以外は24時間入ることができ、無料の駐車場もあります。
大分県中津市のおすすめ観光名所2:福澤諭吉旧居・福澤記念館
中津市留守居町にある福澤諭吉旧居・福澤記念館は、幕末から明治維新にかけて活躍した蘭学者・教育者・思想家で、「学問のすゝめ」や慶應義塾の創始者としても知られています。福澤諭吉旧居は、大阪で暮らしていましたが、父が亡くなり中津市に移り住んだ1歳6か月から19歳で長崎に遊学するまでを過ごした家です。
諭吉と家族が中津に移ってから最初に住んだ父の旧居は小さな家で、現在は跡地として駐車場の脇に整備されています。その後、移り住んだのが現存する福澤諭吉旧居で、月明かりやロウソクの灯りで勉学に励んだという、諭吉が自ら改装した土蔵も残されています。現在では国の史跡にも指定されています。
福澤諭吉旧居に隣接するのが福澤記念館で、1階ではビデオの上映の他に諭吉の人生を時系列に並べた展示があります。福澤諭吉の書・手紙・写真、諭吉にゆかりのある人々の資料、そして一万円札の1号券(A000001B)も展示されています。歴史好きには見逃すことが出来ない観光スポットです。
大分県中津市のおすすめ観光名所3:青の洞門
中津市本耶馬渓町にある青の洞門は、江戸時代に掘られた長さ342mのトンネルです。江戸時代に諸国を巡礼していた禅海和尚は、断崖絶壁にの難所で通行人や馬が命を落とすのを見て、トンネルを掘る決心をしたそうです。和尚は托鉢勧進によって資金を得て、石工たちとともに自らのノミと槌を使って掘りました。
享保20年(1735年)に掘り始められたトンネルは、寛延3年(1750年)に第一期工事が終了、その後明和元年(1764年)に完成しました。第一期工事後は。工事の費用を集めるために「人は4文、牛馬は8文」の通行料を課し、日本初の有料道路とも言われています。明治になってから大改修が行われ、以後は車両も通行できるようになりました。
大分県中津市のおすすめ観光名所4:羅漢寺
大分 中津 羅漢寺
— ゆうさん (@benkyounin) April 8, 2017
すごい所にありますなぁ! pic.twitter.com/kJHChsB6tA
中津市本耶馬渓町の羅漢山の中腹に位置する羅漢寺は、日本国内の羅漢寺の総本山です。大化元年(645年)に法道仙人が創建したとされ、延元4年(1339年)には中国から逆流建順という僧が来寺し、円龕昭覚とともにわずか1年で五百羅漢像を造立したとされています。
山の中腹にあるため、本堂に行くには徒歩で参道を登るか、リフトを利用(所要時間は3分ほど)することもできます。徒歩の場合、石畳と石段の参道を30分登ると山門に着きます。途中には、室町幕府三代将軍・足利義満より贈られた扁額(門の表札)が残る仁王門があります。仁王門は昭和の羅漢寺大火災の被害を受けなかった貴重な建物です。
山門の手前には室町時代に安置された「千体地蔵」があり、実際に納められている石仏の数は1100体以上にものぼります。羅漢寺の山門は、仁王門と同じく足利義満が建立したとされています。本堂と山門は、断崖絶壁に張り付いているようにして建っていて、本堂の2階からは絶景を楽しむことができます。
羅漢寺には「無漏窟(むろくつ)」と呼ばれる岩屋があり、中には五百羅漢が安置されています。中央に釈迦如来像が置かれており、その周りに色々な表情をした500体以上の石仏が囲んでいます。この五百羅漢の中には見知った人の顔が必ずあると言われています。
大分県中津市のおすすめ観光名所5:猿飛千壺峡
中津市山国町にある猿飛千壺峡は、自然の激しい渓流が長い時間をかけて造った甌穴(おうけつ)で有名な観光スポットです。甌穴というのは、岩が水の浸食で削り取られて穴が開き、そこに入った小石によってその穴が大きくなるという珍しい現象です。
大分県中津市山国にある猿飛千壺峡
— ゆう☆彡 (@tanayu4738) November 18, 2016
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耶馬日田英彦山国定公園に指定されている耶馬渓の上流部に、大小数百の甌穴が全長約2kmにわたり続いていて、国の天然記念物にも指定されています。その昔、山猿が現れて岩から岩を飛び回っていたことから、猿飛千壺峡と呼ばれるようになりました。新緑や紅葉の景勝地としても有名観光地で、駐車場や遊歩道も整備されています。
大分県中津市のおすすめ観光名所6:中津カトリック教会
中津市三ノ町にある中津カトリック教会は、明治20年(1887年)にパリ外国宣教会のべレール神父によって設立されました。現在の聖堂は昭和13年(1938年)に建てられ、昭和58年(1982年)に聖堂内の全ての窓ガラスがイタリアから取り寄せたステンドグラスに改装されました。
冬晴れの空と、中津カトリック教会。 pic.twitter.com/2MlqbPhknH
— MOON DOG@ (@LOVERYMOONDOG01) December 31, 2016
48枚のステンドグラスには、「細川ガラシャの信仰」や「中津の殉教者」などが題材にされています。細川ガラシャは、細川忠興の妻でした。キリスト教が禁止されていた豊臣秀吉の時代に洗礼を受け信仰を貫いた人物として、ヨーロッパではオペラの題材にもなりました。
大分県中津市のおすすめ観光名所7:薦神社
中津市大字大貞の薦神社(こもじんじゃ)は大貞八幡宮とも呼ばれ、全国の八幡宮の総本宮である宇佐神宮の祖宮と言われます。創建は9世紀半ばの承和年間とされていて、天仁2年(1109年)に七堂伽羅が建立されました。その後、源平の争乱で社殿が破壊されますが、細川忠興の時代に本殿、講演堂、回廊などが造営されました。
御神体は社内にある三角池で、池を内宮、社殿を外宮として、池の中にも鳥居が建てられています。御神体である三角池の植物や魚類は大切に扱われていてるそうです。薦神社と三角池は、県の史跡に指定されていて、神門は国の重要文化財に指定されています。
大分県中津市のおすすめ観光名所8:一目八景
中津市馬渓町にある一目八景は耶馬渓の代表的な景勝地で、群猿山、鳶ノ巣山、嘯猿山、夫婦岩、雄鹿長尾の峰、烏帽子岩、仙人岩、海望嶺など8つの景色が一目で見渡せることから名前が付きました。新緑の季節から紅葉の秋まで、違った表情を見せる絶景観光スポットです。
耶馬溪を代表する絶景スポット「一目八景」です。
— おいでよ関門 (@ei__yu) December 3, 2016
展望台から眺めると八方の岩峰群が一望できるため、こう名付けられました。でもまだ、6月の崩落の跡が痛々しいですね。
付近の深瀬川には影響はなく「ヤバケイノオワリ」ではないようです。 pic.twitter.com/yiuApLoDts
一目八景の展望台の周りには、蕎麦屋や旅館、温泉などもあり、人気の観光スポットです。川の反対側には遊歩道もあり、その先の山には展望広場もありますが、登山道のような道なので、歩きやすい靴で行くのをおすすめします。収容台数が多い公共駐車場がありますが、紅葉の時期などは混雑するようです。
観光名所だけじゃない!中津市のグルメ
中津市のご当地グルメと言えばやはり「から揚げ」で、から揚げの聖地として数多くの専門店があり、グルメ観光にも一役買っています。中津から揚げの醤油や塩がベースの味付けで、そこにショウガやニンニクなどが入った店独自の秘伝のたれがあります。最近ではお取り寄せ出来るところも増えて、B級グルメとは言えないかもしれません。
B級グルメと言われる中津から揚げのほかにも、海の幸や山の幸も豊富な中津市のご当地グルメがあります。清流で知られる山国川では夏の川魚料理、秋には新そば祭もあります。季節によってもっとグルメを楽しむことが出来る観光スポットのように、グルメでも季節を感じることができます。
大分県中津市を楽しもう!
大分県中津市にはまだまだ観光スポットがたくさんあります。中津城のまわりには城下町もあり、歴史を感じさせてくれます。市街地から出れば自然の宝庫で、絶景や奇景など大自然の不思議を感じることができる観光名所があります。ぜひ訪れてみてください!
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