高知の朝は日曜市から始まる!?
高知には伝統的な街路市「土佐の日曜市」というイベントがあります。県内中から集まった地元の美味しい食材、今が旬の野菜や果物、手作りの食品、高知ならではの民芸品や工芸品、さらには手作り雑貨や骨董品、鉢植え、苗木まで400店舗以上のお店が軒を連ねます。高知の休日は賑やかな朝から始まるのです。
高知県民の休日は土佐の日曜市による賑わいから始まると言っても過言ではありません!熱気と活気にあふれる1.3㎞にも及ぶ広大な高知市街地を、美味しい物を食べ歩きながらのんびり散策してみましょう!一日で高知の名産品をどれだけ制覇できるか楽しみですね!
高知の観光名所「土佐の日曜市」とは?
元禄3年から300年以上の古い歴史を誇る高知「土佐の日曜市」は、高知市内で開催されている曜日市の一つです。火曜日には上町、木曜日には県庁前、金曜日には愛宕町、日曜日には追手筋と長い歴史を経て高知県民に愛されてきました。中でも日曜市は一際スケールが大きくにぎわいも盛大な場所であったため、今では高知の人気観光スポットとしても有名になりました。
城下町という土佐の歴史を感じられる場所で、高知の人々が大切に守ってきた食材や郷土料理を食べ歩くのはとても趣があるものです。日曜市を訪れる観光客数は年々増加しており、今では雑誌や旅番組にも取り上げられるほど有名な高知の観光スポットになっています。
「土佐の日曜市」が開催される時間は?
土佐の日曜市の開始時間は早く、4月から9月には朝5時から夕方の6時まで、10月から3月には朝5時半から夕方5時までとなっています。ただし、1月1.2日とよさこい祭りの時期には開催されません。高知へ来て日曜市へ訪れる際には、事前の確認を忘れないようにしましょう。
朝早い時間から、高知城下町の追手筋には新鮮な食材などを求める高知県民と観光客で大賑わいです!人気の高いお店には長蛇の列ができるほど。お目当ての品は最優先でゲットできるように、一番乗りをするつもりで早起きをした方が良いかも知れません。また、事前に食べたいものをチェックしておくと良いでしょう。
「土佐の日曜市」の詳しい場所は?高知市内のどこ?
高知駅すぐそばの駅前電車通りから西へ50m行くと、日曜市がスタートします。次々と目に飛び込んでくる高知名産の美味しい物を食べ歩きながら廿代通りまでが日曜市1丁目、グリーンロードまでが2丁目、堀詰通りまでが3丁目、中の橋通りまでが4丁目、大橋通りまでが5丁目で通り沿いに7丁目、そこから高知城通りまでが最終の6丁目です。
できたて熱々の土佐の味覚を食べ歩きながら、気持ちのいい朝の高知市街をゆっくりお散歩できます。どこへ行っても美味しそうなものばかりで目移りしてしまいそうです。日曜市へ向かう時にはあえて朝食を抜いて行くと、高知の美味しい物がおなかいっぱい堪能できるかも知れません。
車が止められるか心配…駐車場はあるの?
日曜市のスタート地点である1丁目から4丁目の周辺にはたくさんの駐車場があります。ただし、無料で停められる高知県庁内の駐車場や路上駐車可区間は早朝から混み合うようです。車で日曜市へ行く際には標識や係員に従って走行や駐車を行ってください。また高知内で観光に便利な地図も手に入るので、駐車場を見つける際には参考にしてみましょう。
観光客におすすめなのは、高知市内のホテルから路面電車で日曜市まで行く方法です。また、日曜市の近隣には駐車場だけではなく公衆トイレも多くあります。途中でトイレ休憩の時間を設けながらゆっくり見て回りたいですね。車いすも入れる多目的トイレもたくさんありますから、足の悪い人や子ども連れの家族、高齢者などにも安心です。
日曜市で食べたい!おすすめの高知名物たち!
日曜市の時間や場所がわかったら、次はいよいよおすすめの高知名物をご紹介します。日曜市の醍醐味は何と言っても食べ歩きです。揚げ物からスイーツ、出店の定番メニューまであらゆるレパートリーが揃っています。高知の美味しい物を余すことなく食べ尽くしましょう!
日曜市では新鮮で安い高知の野菜や果物たちもたくさん売っています。季節によって売られるものが変わるので、その時一番美味しい旬の食材が所狭しと日曜市を彩ります。わからないことがあれば、高知の生産者に直接「この野菜は何?」「どうやって食べればいいの?」と聞くこともできますから楽しいですね。
高知へ来たら食べたい!日曜市の定番おやつ「いも天」
日曜市で必ず食べておきたいおすすめの高知名物の中で、最も有名なのが「いも天」です。生のお芋を油で揚げたシンプルなおやつですが、店舗にはいつも行列ができるほどの人気ぶりです。揚げたてのまだ湯気が立っているいも天を頬張るのは美味しいでしょうね。高知の日曜市へ来たら、絶対食べずに帰るわけにはいきませんね!
外はサクサク、中はほくほくの触感にハマる人が続出しています。油で揚げることによって新鮮なお芋の甘みがいっそう引き立ちます。大人はビールなどのおつまみに、子どもはおやつに最高です。手の平サイズなので食べ歩きにもピッタリですね。何個でも食べられそうです。
「日曜市と言えばいも天!」というほど、たくさんの人に食べられています。観光客もいも天目当てで日曜市に訪れる人が多いようです。地元の人にとっても、日曜市で食べるいも天は格別美味しいのだとか。何度も食べたくなる味なんですね。いも天は高知県民にとって老若男女から愛される、定番料理なのです!
豪快に油で揚げられる様子は見ているだけで食欲をそそります。日曜市ではあらゆるところで、いも天の香ばしい匂いが漂っているのです。他にも日曜市にはいか天、ごぼう天、やさい天など様々な種類の揚げ物が楽しめます。全てを制覇したくなりますね。しかし食べ過ぎには注意です!日曜市にはまだまだ高知の美味しい物がたくさんありますから、お腹はしっかり空けておいてください。
人気の食べ歩き甘味「幸せのわらび餅」
いも天に並んで人気の食べ歩き料理は、高知名物「幸せのわらび餅」です。こちらもカップと串が付いていて、食べ歩きには便利です。しょっぱい揚げ物を食べた後には、自然と甘いものを求めてしまいますよね。和スイーツの優しい甘さは、どこか懐かしさも感じます。
黒蜜ときな粉をたっぷりかけていただきます。ひんやりモチモチした触感が病み付きになってしまうそうです。手作りの素朴な味わいを堪能すれば心も和み、名前の通りに幸せな気分になれますね。幸せのわらび餅は、古くから高知県の人々に食されてきた日曜市の縁起物です。
出店の定番も日曜市でもれなく食べ歩き
日曜市に限らず「出店にいったら必ず〇〇を食べる!」と定番メニューを持っている人もいるのではないでしょうか?高知名物と一緒に、お祭りなどの屋台には欠かせない食べ物も欲しくなりますよね。安心してください。すべてそろってますよ!
暑い時期は食べずにいられないかき氷も、土佐の日曜市でなら格別です。晴天のもとで思い切りかき込めば、高知名物のベリーシロップの爽やかな酸味が口いっぱいに広がります。日曜市でしか食べられない限定かき氷です。
熱々のはし焼きは、お好み焼きを箸で食べやすく巻いたものです。こちらも出店の定番ですよね。トッピングには目玉焼きや海苔、鰹節などがたくさん乗っていて、ボリューム満点です。他にも焼きそばやおにぎり、焼肉など出店に行ったら食べたくなるものがそろっています。
日曜市でしか買えない!?高知の旬な野菜と果物
日曜市には高知県中から旬な食材が一堂に集まります。どれもスーパーなどで買うより断然安くて新鮮とあって、地元の人たちもこぞって野菜や果物を買っていく姿が目立ちます。食べ歩きでお腹がいっぱいになったら、今度はゆっくりショッピングを楽しむとしましょう!
高知県は柑橘類の生産が盛んです。特に鮮やかな黄色の文旦は全国一の生産を誇ります。果肉が厚く丈夫なのでタルトやサラダに入れても形が崩れることはありません。そのまま食べる以外にも様々な楽しみ方がありそうですね。
日曜市の魅力は食べ歩きだけではなく、新鮮な地元野菜が安く手に入るというところにもあります。値札の下におすすめの食べ方などが添えてあるところも作り手の思いやりを感じますね。生産者の顔を見ながら買い物ができるので、消費者も安心して選ぶことができそうです。
スーパーに並べば高額な果物でも、土佐の日曜市なら比較的安く手に入るようです。朝摘みのものを試食させてもらえることもあるので、瑞々しく甘い果実の美味しさを味わってみましょう。
どうやって食べたらよいかわからない食材を発見したら、ぜひ売り手に聞いてみることをおすすめします。地元料理を知り尽くす先生たちが美味しい食材の調理方法を伝授してくれるでしょう!
高知県民手作りの品はお土産に最適
高知の食材などを使って作られた加工食品も、この場所でしか手に入らないことが多いのでとても貴重です。また一般の店舗で買うよりも安く買えますからお土産にもぴったりです。ドライフルーツは長期保存ができるので、帰宅までに時間がかかっても大丈夫です。カラフルでおしゃれな見た目なのでお土産に喜ばれそうですね。
手作りのお豆腐は凝固剤不使用、焼き立てのパンは化学農薬と化学肥料不使用、どちらも安心安全な商品です。生産者や作り手のこだわりを強く感じますね。日曜市では生産者こだわりのできたて商品がたくさん並んでいます。食の安全が問われる時代ですから、高知県内外からわざわざ無農薬野菜などを買いに日曜市を訪れる人もいるようです。
高知の職人技が光る工芸品も勢揃い
一面に広がる銅製のポットたち。それぞれ用途によって形や大きさが異なります。一つ一つ手で触って、見比べて、違いを味わいながら選ぶことでできるのは日曜市だから。伝統あるこの場所だからお店を開いてくれるという堅気の職人さんも多いのだそうです。
高知の日曜市から一日を始めませんか?
300年以上続く日曜市ですから、親子で何代にもわたって商売をされてきた人たちもいるかも知れません。「昔のこの辺りはどうでしたか?」などと質問をすれば、面白い答えが返ってきそうです。高知の歴史と活気を感じられる日曜市へ、是非行ってみましょう!
もっと高知について知りたいアナタへ!
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