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フィンランドでは英語が通じる!公用語以外も上手!発音は訛りに注意

雄大に広がるどこまでも透き通った風景。森と湖に囲まれた白夜の国フィンランドでは、PISA国際学力テストで1位を獲得して以来教育大国としてのイメージが定着しました。なぜフィンランド人は公用語以外の英語も操るのでしょう?彼らが英語が上手な理由を紐解いてみました。

フィンランド語はどんな言語?見出し

フィンランド国内の公用語は英語ではなくスウェーデン語とフィンランド語。この言語は、英語のインド・ヨーロッパ語族とは違いウラル語族・フィンウゴル語派に属する言語です。そのため隣国スウェーデンやデンマーク、ドイツとも大きく異なる言語。日本語のように特殊な言語であるのに彼らが他言語を操る背景とは一体何でしょう?

英語を含め多言語を操る!復活中のフィンランド見出し

スウェーデンとロシアの支配下だった

第2次世界対戦ではロシアに敗戦、領土を失い貧しい時代が続きました。その後、好景気が訪れ福祉国家化が進みましたが今度は重要なパートナーであったソ連が崩壊、財政赤字を抱えます。1900年代からは詰め込み、暗記や他人と競う教育を改革。北海道ほどの人口の国が携帯電話市場のトップ、学力でも世界1位となっていきました。

しかしノキア社の栄華も長くは続かず、まさにフィンランドの歴史は挫折の繰り返し。でもフィンランド人の精神性のすばらしいところは挫折から学び、大きな改革をし何度も立ち上がろうとするところ。現在フィンランド政府は、個人事業主や子供達、若者達の教育を国をあげて上手にパックアップしているのです。

フィンランド!日本から1番近いヨーロッパ見出し

どこか遠いイメージのする北欧ですが、地球儀で見ると首都のヘルシンキはロンドンやフランクフルトよりも近い位置にあります。国土の72.9%が森林で覆われていて国民1人あたりの森林面積は4haを超えます。氷河の影響を受けたことにより、地平は平坦。約19万もの湖が点在しています。

その湖の数では世界1ですが、森と湖の国ということは同時に農業には適さないという事も示しています。それに国土の4分の1が北極圏に属するため寒冷地帯が多く雨は冬に集中。農業地帯は南部だけに集中するため林業や森の恵みに今までずっと頼ってきました。フィンランドの人口は全体でも北海道ほどにしかなりません。

しかし、この人口が少ないという点は国民が協力しあう上では強みにもなり得ます。大人数であればそれだけの様々な意見があり新しい試みを進める事も難しく、生徒個々の成長や興味に応じた的確な指導、進歩状況などを教師達は把握しずらく細かいサポートができません。フィンランドではどのように子供達に接しているのでしょう?

小学3年生から始まる!フィンランドの英語の授業見出し

親や先生達も子供をサポート

日本でも幼稚園からの英語教育や中国語教育が始まっていますが、フィンランドでは英語教育のカリキュラムが10年おきに見直されます。正式な英語の授業は小学3年生から。自治体や学校により1、2年から英語に親しむ課外授業があるそうです。皆発音には問題がありますが、丁寧な復習を繰り返し、口語表現も沢山学校で習います。

塾もなく、遊ぶ時間や親との時間を多くとらせる事でも有名なフィンランドですが、小学5年生になると難しい英語の文法を徹底的に教えられます。世界各国の英語圏の文化を旅をするのと同じ様に習い、現地でどの様にコミュニケーションをとるかを学ばせます。吹き替えなしの英語圏の番組も自然と見て自然に英語を学ぶそうです。

全員が平等!

フィンランドでは字が読める年齢の子には字幕で映画を見させ、英語の先生も子供達を映画館へと引率します。先生も親も、子供だからといって子供のように扱うのではなく人間として平等に、教育的に意義のある物は全力で学ばせ、公共の場で叱ったり注意をするのではなく上手く話をし、説得をさせ本人の理解を促していきます。

英語も含め多言語を学ぶ!フィンランドの子供達見出し

フィンランド社会の変化とメディアの影響

子供達も中学1年生になると、公用語であるスウェーデン語の授業も加わるため、英語のみが外国語として過剰に意識されるという事がなくなってきます。小学校でもフランス語やドイツ語などの第2外国語の選択授業があり、高校でもさらにもう1つと選択していくと最大で5ヵ国語を習得できるような仕組みになっています。

しかしここは、隣国ノルウェーの様に石油が出るわけでもなく、グローバル化の波にもさらされています。フィンランドの国内マーケットだけでは大きな成長は見込めず、地方分権が進んでいるフィンランドでは地域によって受けられる教育の質にも差があります。なのでどの企業にも海外進出が念頭にあり、2から3ヵ国語は必須なのです。

真似をしながら!発音や訛りも上手に矯正

またフィンランドは珈琲消費国として知られkahvitaukoという休憩やお茶の時間があります。良質な珈琲に合うような良質な音楽を聞く傾向、音声学や洋楽などにも自ら自然に親しんでいくという傾向もある気がします。タレント発掘番組でも、国際的に活躍する歌手に憧れ発音をまね上手な英語で歌い作詞をする子供を見かけます。

子供達の英語力を支える!フィンランドの教育政策見出し

他人を尊重するフィンランド

学校では決められた選択肢の中から正しいもののみを選ぶテストをしたり、他人との差や比較を生むものをつくろうとせず各学校へ引っ越しても大丈夫な様、偏差値もありません。裕福であっても他人の境遇を尊重し、問題意識を持って自分で考え、自分も他人も尊重し幸せに生きる方法を教えるのが教育という考えのようです。

フィンランドでそれが達成できた理由に教師達は皆修士課程を修めた優秀な人材であること。少人数制のクラスや子供達を支える政策にあると言われます。社会の環境やスキルも急速に変化をするため、それに対応出来るようにと2016年からまた新たな改革が行われました。改革の内容としては生徒自身が授業を計画するというものです。

皆で協力!楽しさを体感させる

生徒達は教育制度の計画づくりに自ら参加、自分の成果を評価します。また、今までの座り方を変えグループにわかれて授業を受ける事でコミュニケーション能力の向上を図り、他の子供達と協力させ「学ぶたのしさ」を体感します。しかしこれは今に始まった事ではなく、中学生の英語の授業や日常生活でも見る事ができます。

フィンランドの中学生が英語が得意な理由は?見出し

自分の意見を英語で表明

小学校でも先生達が建築家と子供達を直接会わせ、学校の校庭にどんな設備があると良いか意見を聞いたり、給食や学費を無償とするなど、主役として大切なのはこれからを生きる子供達という事が現場から伝わります。首都のヘルシンキ以外の普通の学校でも、授業中は先生が完全に英語で話したり、補助教員にサポートをさせます。

通じるなら!訛り発音は気にしない

子供達はスマートフォンを普通に使い、グーグル翻訳でフィンランド語を訳したり形容詞を副詞などに直す練習をします。クイズやディスカッションの授業も多いため、自分の意見を英語で表明する事には大分慣れていて上手です。通じるのであれば訛りのあるフィングリッシュであってもあまり気にしない様子です。

限りがある公用語の媒体

自国で供給されるコンテンツが少ないためテレビ番組なども英語プログラムが多く、子供の頃から外国語を聞いているため耳に馴染んでいるようです。成長し、高校生にもなると副読本が英語になってきます。番組のプログラム同様、北欧の国の言語に翻訳されている書籍にも限りがあるからです。留学する学生も多く論文も英語です。

フィンランドの公共施設や街でも英語が通じるのは?見出し

公用語や英語が話せるのはメリット

フィンランドでは2重言語制度を採用していて公用語は2つ。歴史的な事情によりスウェーデン語のほうが通用するエリアもあります。公務員になる場合などは完全に2つの公用語を話せたほうが仕事も見つけやすいそうです。2ヵ国に支配されてきた歴史を持つフィンランドでは英語だけでなく母語の重要性もきちんと認識されています。

地域による方言

それでもフィンランドを旅行すれば、他のヨーロッパ諸国に比べ英語力が高いという事に気づかれるでしょう。彼らの英語がネイティブのように流暢で上手、訛りがなく発音が完璧、全ての人に通じる、とまではいかなくとも、地域によってもちろん訛りなどもありますが首都や街中では英語が通じず生活に困る事は無いようです。

アメリカから入り根ずいたジャズ文化の影響でアメリカ英語に似た発音で話す若い世代のスウェーデン人などは、フィンランド人の話す英語の発音や訛りに比べ聞き取り易い面もあるかもしれませんね。英語表記が使われていない場所があるとすればスーパーや駅の表示に関係するもの位。周りの人に聞けば通じるので教えてもらえます。

フィンランド観光中郊外に出る場合英語は?見出し

郊外ではバスなどに注意

ヘルシンキよりも郊外に出たり観光をする際、それが都心からかなり遠く離れた場合は少ないですがほぼ通じない箇所も存在します。特にバスや運転手によって英語が通じず次に停車する場所の表示もされていない場合は、マップや情報を見せながらどこに行きたいかを乗車時にはっきり伝えておきましょう。

フィンランドで2番目の都市Tampereや、サンタクロースのいる街Rovaniemiなど観光客の多い場所は周りの人も慣れていてこちらの英語は通じるので大丈夫です。郊外で声をかける際も、訛りはあれど英語の通じる比較的若い方に声をかけ、教えてもらえば正確な地理や行き方などがよく理解できるでしょう。

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フィンランドでは英語が身近!見出し

今回は英語や言語というツールを通じて、自由を与えつつ子供達をしっかりコントロールしていく高度な指導や、フィンランドの歴史的・経済的背景などを交えながらご紹介してきました。彼らの改革や取り組み、フィンランドや若者達がこれからどのように変わっていくのか見守っていくのがとても興味深いところです。

投稿日: 2017年8月22日最終更新日: 2020年10月7日

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