大分の秘境「由布川渓谷」が絶景！アクセス方法とキャニオニングも解説！

大分県由布市にある由布川峡谷は、今から約60万年前に噴出し堆積した火砕流が浸食されたことによって出来た峡谷です。峡谷入口付近には吊り橋が架かっており、そこからの眺めも絶景。ここでは、光芒が神々しいチョッククトーンや糸のように幾筋も流れ落ちる滝、キャニオニング体験など絶景由布川峡谷の秘境の数々を紹介していきます。

由布川峡谷へのアクセスは、それぞれ椿入口、猿渡入口の2箇所です。もう1箇所あった谷ヶ淵入口は現在閉鎖されています。椿入口は、県道52号線沿いの別府市東山付近に、猿渡入口は、県道601号線沿いの由布市庄内町にあります。2016年の熊本・大分大地震により猿渡入口階段下部分が通行止めになってましたが、現在は復旧し渓谷内へ入ることが出来ます。

猿渡入口から遊歩道を歩いて行くと、幅1.5m、長さ45mの吊橋があります。正式な名称は「由布川峡谷自然公園吊橋」といい、普通に歩いた範囲では全く揺れを感じません。ここからは、まだ由布川峡谷らしい景観を見ることはできません。また峡谷へアクセスする道や階段もありません。まさに秘境の地そのものといった雰囲気です。

由布川の水流が長い年月をかけて岩肌を侵食し造り上げたのが泡雪の滝です。この滝に近寄ることは可能ですが、渓流歩きをしない一般の方は、経験者同伴でないとこれ以上は難しいかもしれないといわれる秘境の地です。しかし、この幻想的な自然の造形美を見るだけでも訪れた価値は充分にあるといえる人気の絶景ポイントです。

駐車場へ通じる階段はありますが、この階段以外にハイキングコースらしき道はありません。由布川峡谷はまさにハイキングコースというよりは岩伝いに歩いたり川の中を歩いたりする秘境の渓流コースです。一般の方が安易に軽装で行くのは危険で、最低限の装備や経験者の同伴を伴うなど準備万端で行くことをおすすめします。

ドローン撮影による、上空からの映像や鳥の目線で渓谷の間を、まさに鳥の気分になって進んで行く様子を見ることが出来ます。深い木々の緑と渓流の流れ、川面に浮かぶ長い年月を携えた岩肌など、自然が造り出す絶景の造形美の数々を充分に堪能することが出来ます。ドローンならではの利点を生かした映像美の世界が満喫できます。

チョックストーンとは、岩の溝に挟まっている岩石のこと。ここ由布川峡谷には、いくつものチョックストーンが見られ、岩と岩の隙間から入ってくる光芒は、まばゆいばかりの神々しい美しさを携えた絶景ポイントです。この切り立った断崖の下から見上げるチョックストーンの美しさは見事で、思わず言葉を失ってしまいます。

切り立った岩の隙間から射す光を見ていると、映画のワンシーンを見ているような異次元空間を体感できます。このチョックストーンの絶景ポイントを見つけるのも由布川峡谷での楽しみ方のひとつです。自分なりのチョックストーンを見つけるために撮影に訪れる人も数多くいて、人気の撮影スポットになっています。

切り立った岩の間に挟まった岩石が見られます。長い年月の間に火山や侵食によって出来たことを思うと、自然の驚異に驚きます。クラックに挟まった小岩から、沢筋を塞いでいる大岩まで、その規模は大小さまざまです。このチョックストーンが滝を形成しているものがチョックストーン滝と呼ばれ、ここを登るには経験豊富な技術が必要です。

ヨーロッパから始まったキャニオニングは、自然を感じながら身体ひとつで渓谷を下る人気のアウトドアスポーツです。ここ由布川峡谷では、キャニオニングツアーと称してツアー会社主催の体験ツアーがいくつもあります。ロープ・ハーネスを使っての15mの滝下降からするキャニオニングの景観はまさに絶景です。

ウェットスーツを着て川下りを体感するスポーツであるキャニオニングは由布川峡谷の新しい楽しみ方のひとつ。夏になれば、峡谷奥地へ進むにつれてぐんぐんと気温も下がりひんやりと涼しい秘境の世界が広がります。由布川峡谷へ来たらぜひ一度キャニオニングを体験してみてはいかがでしょうか。爽快感抜群な世界が広がります。

由布川峡谷には、自然の造形美以外にもその自然と共存する生き物の数々が生息しています。体長3センチほどのアマガエルもそのひとつ。岩肌に生えた苔に同化したアマガエルの様子はまさに自然と共存している世界そのものといえます。湿度に敏感なアマガエルにとっては、ここ由布川峡谷の自然の数々は生息しやすい場所のようです。

由布川峡谷には、生き物だけでなく野生の植物や花々も数多く咲いて自然との共存をしています。普段見ることの出来ない野生の花を見つけることも由布川峡谷での楽しみ方のひとつです。新緑の木々の間にぽつんと咲いた黄色いや紫や紅色の花々、そんな色とりどりの世界を散策して自然と共存してみるのも由布川峡谷の魅力のひとつです。

由布川峡谷には、様々な色をした花々が数多く咲いています。形も様々で普段見ることの出来ない菱形をした花や泡雪のような形をした花々など、秘境の地ならではの花々に出会うことができます。自然の恵みに触れゆったりとした時を過ごす、そんな悠々の時間が流れていく、それが由布川峡谷の魅力のひとつでもあります。

深さ30から60メートルものV字の断崖が垂直に切り立ち、しなやかな岩肌を滑り落ちる幾多の滝筋、その水流が吹き上げる水しぶきの白煙の数々、それらはまさに秘境の地、由布川峡谷最大の魅力である神秘の世界です。音楽であれば、エリックサティのピアノ曲が流れているようなそんな妖艶な雰囲気すら感じる由布川峡谷です。

水面の濃紺色と深緑の苔のチョックストーンの光芒が差し込むと自然造形美のアートワールドが広がります。深遠な地に降り立つと、そこはまるで異次元空間そのもの。ここでは、四季折々にその美しさを変え、時とともに変化していきます。その時その時の美しさを携える由布川峡谷が造り出す自然造形美の数々をお楽しみ下さい。

滝の水流に侵食されて岩肌が丸くなっています。誰が造ったのでもなく自然に造り上げられたものです。この丸い岩石がどれくらいの年月をかけて出来たものかと思うと感慨深いものがあります。断崖上部には木々の木漏れ日が射し、滝の水流の白さと見事なコントラストを形成していて緑と白の造形美を造り上げてます。

バスでアクセスの場合は、別府駅発34番系統堺線の亀の井バスに乗って堺バス停で下車徒歩約30分ぐらいのところにあります。車でアクセスの場合は、別府市方面から志高湖を通り椿入口へ、大分市方面からは大分大学狭間キャンパス、朴木小学校を通り猿渡入口へそれぞれ5分から10分の範囲にあります。案内板を目印にアクセスして下さい。

由布岳は、大分県由布市にある標高1583mの活火山で、山全体を阿蘇くじゅう国立公園に指定されていて悠々とした姿は絶景です。主な登山道は、中央登山口、西登山口、東登山口の3箇所で、最も登山客に人気があるのが中央登山口です。駐車場が整備されバスも通っていて多くの観光客で賑わう大分のおすすめ観光スポットのひとつです。

由布院温泉は、大分県由布市湯布院町にあり、すぐそばにある活火山由布岳からの恵みを受けた温泉です。温泉の湧き出し量は全国3位で源泉の数は852本もあり別府温泉に次いで第2位です。また近くには、由布見通りや湯の坪街道があり、お洒落な雑貨、レストラン、美術館などが数多く軒を並べ多くの観光客が訪れる人気のスポットです。

長い年月が造り上げた奇跡の自然造形美、それが秘境の地、由布川峡谷です。自然が織り成す幾筋もの滝とその水流によって侵食され造り上げられた柔らかく丸みを帯びた岩肌、それらの隙間を縫うように入ってくる光芒の神々しさ。九州・大分へ旅行の際は、この自然が造り上げた奇跡の造形美にあなたもぜひ一度アクセスしてみませんか。