谷川岳の紅葉は早い時期から楽しめる！見頃やアクセス情報紹介！

群馬県利根郡みなかみ町にある「谷川岳」は、都心からもアクセスしやすく、ロープウェイやリフトで気軽に散策したり、本格的な登山も楽しめる事から、子どもから大人まで人気の紅葉スポットとなっています。紅葉の見ごろや楽しみ方、混雑する時期など、谷川岳の紅葉についてご紹介していきます。

群馬県と新潟県の県境に位置する「谷川岳」は日本百名山のひとつで、標高は1977mです。ロープウェイとリフトを使えば標高1502mまで行く事ができるので、年代を問わず気軽に紅葉を楽しむ事ができます。また、山頂駅からは尾根伝いに登山もできます。もちろん、ロープウェイなどを使わずに自力での登山も楽しめます。

上越新幹線・上毛高原駅から、関越交通・谷川岳ロープウェイ行きのバスに50分ほど乗り、終点・谷川岳ロープウェイ駅で下車となります。または上越線・水上駅から、関越交通・谷川岳ロープウェイ行きのバスに25分ほど乗り、終点・谷川岳ロープウェイ駅で下車となります。

谷川岳の最寄り駅は、JR上越線・土合駅です。この駅は地下のトンネル内に駅があるため、駅舎とホームの標高差が70.7m、階段は全部で462段もあり、『日本一のモグラ駅』とも呼ばれる観光名所となっています。さらに駅から谷川岳までは1.5kmほど徒歩での移動となるので、こちらからのアクセスは健脚の人以外は不向きかと思われます。

車の場合は、関越自動車道・水上インターをおりて、国道291号線を谷川岳方面へ25分ほど（約14km）となります。走りやすい道ではありますが、天候によっては視界が不良になったり、山道の運転が不慣れな人がいると渋滞している場合もあるので、車で向かう際にはお気を付けください。

有料の立体駐車場は1000台ほど停める事ができ、同じ建物内にロープウェイ乗り場があります。立体駐車場のため高さ制限（2.1m、6階は2.4m）があります。車高が2.4m以上の場合は、駐車場のスタッフさんの指示に従って、案内された場所（有料）に停めてください。また、徒歩5分ほど離れた場所にも屋外駐車場があります。

紅葉の時期の土曜・日曜・祝日といった休日にロープウェイ目当てに車で行く場合は、駐車場がかなり混雑しているのでお気を付けください。土日祝は午前7時から営業していますが、営業後すぐに満車となっていしまう場合もあります。午前中は帰る人も少ないため、駐車場へ入る車が進まず、周辺の道路も大混雑となっています。

平日は午前8時からの営業となりますが、土日祝ほどは混雑していないので、混雑を気にせずゆっくりと楽しみたい場合は平日の訪問がおすすめです。ただし、観光バスなどのツアーでも人気のスポットとなっているので、タイミングが悪くツアーのお客さんと一緒になってしまうと、混雑する場合もあります。

住所:群馬県利根郡みなかみ町湯檜曽湯吹山国有林

谷川岳では、例年10月上旬ころに山頂から色づき始め、10月中旬ころに見ごろを迎え、10月下旬ころまで楽しめます。標高が高い事もあり、雪景色と紅葉が一度に見られる事もあります。天候により紅葉の時期がずれたり、見ごろを迎えていても台風などで落葉する場合もあるので、お気を付けください。

立体駐車場は『谷川岳ベースプラザ』と呼ばれていて、売店や食堂、切符売り場があります。立体駐車場に停めた場合、エレベーターで6階へ向かい、チケットを購入します。スロープで7階の乗り場へ向かい、ロープウェイ乗車となります。バリアフリー対応で、車椅子に乗ったまま山頂へ向かう事ができ、山頂駅周辺での散策も楽しめます。

谷川岳のロープウェイは『フニテル』と呼ばれる複式単線自動循環式ゴンドラで、2本のワイヤーで支えているので風があっても安定した乗り心地が特徴となっています。乗り降りする際の段差もほとんどなく、バリアフリー対応なので、小さいお子様から年配の方まで誰もが楽しめる乗り物となっています。

谷川岳ロープウェイは、1台につき22人まで乗車する事ができます。ロープウェイという名前ですが搬器がたくさんあるため約3分間隔でゴンドラが発車し、山頂駅までの所要時間15分ほどです。標高によって変化する紅葉の様子を、イスに座って大きな窓からゆったりとながめる事ができます。

紅葉シーズンの営業時間は、平日は8時から17時まで、土日祝は7時から17時までとなっています。料金は、片道は大人1230円・小人620円、往復では大人2060円・小人1030円で、小人は小学生以下に適用となっています。15名以上からは団体料金の設定もあります。

ロープウェイの山頂駅・天神平駅を出ると、広々とした見晴らしの良い天神平があります。ここからさらに『天神峠ペアリフト』で、約7分間の空中散歩が楽しめます。下山する時には空を飛んでいるような気分で、紅葉がながめられるので、おすすめです。料金は大人・子どもが同一料金で片道410円、往復720円となっています。

『天神平展望台』は、天神峠ペアリフトをおりた先にある、標高1502mにある展望台です。ここからは周囲の山を見渡す事ができ、広大な紅葉をながめる事ができます。天満宮・弁財天もあり、散策も楽しめます。また、ここから尾根づたいに谷川岳山頂までの登山もできます。

谷川岳にはいくつかの登山ルートがありますが、今回はロープウェイ乗り場がある谷川岳ベースプラザを起点とした、3つのコースをご紹介します。自分の体力に合わせてコースを選び、情報収集をして、雨具や防寒対策など、装備もしっかりと準備してから出かけましょう。混雑時はルートが渋滞するため所要時間が長くなるのでご注意ください。

ロープウェイで標高1319mの天神平駅、またはそこからリフトに乗って標高1502mの天神峠駅から、天神尾根にそって、標高1977mの谷川岳・オキノ耳を目指し、帰りは来た道を戻って下山するコースです。片道2時間30分ほど歩く事になるので、ルートや休憩ポイント、トイレの場所などを事前に確認しておきましょう。

熊穴沢避難小屋から先は紅葉がながめられる尾根が続き絶景が楽しめますが、クサリが設置された斜面などもあるので気を付けましょう。山の天候は変わりやすく、紅葉の時期でも降雪や積雪する事もあるので、それをふまえて靴や服装、装備など準備しましょう。ガスが出ている時も道に迷いやすいので、しっかりルートを確認してください。

ロープウェイとリフトを乗り継いで、標高1502mの天神峠駅から熊穴沢避難小屋まで行き、来た道を戻るコースです。リフトをおりてから熊穴沢避難小屋までは徒歩50分ほどで、木道や階段など、整備されていて歩きやすい道となっていますが、紅葉の時期は降雪など天候が変化する場合もあるので、お気を付けください。

谷川岳ベースプラザを出発して一ノ倉沢出合まで行き、来た道を戻るコースです。日本三大岩壁のひとつの『一ノ倉沢の大岩壁』を間近にながめる事ができ、10月中旬から下旬ころには紅葉と大岩壁の岩肌の景色を楽しむ事ができます。最初に坂道がありますが、平坦な舗装路がメインで歩きやすいコースとなっています。

ロープウェイの山頂駅に直結した、標高1319mにあるセルフサービス方式のレストランです。大きな窓に面したテーブル席からは谷川連峰を見渡す事ができ、紅葉をながめながらお食事が楽しめます。メニューはカレーや麺類、谷川岳の名水を使った珈琲ゼリーなどの甘味、ソフトドリンクなどがあります。

ロープウェイ乗り場がある谷川岳ベースプラザの6階の食事処と売店です。食事処では、うどん・そば・カレーや、コロッケやソフトクリーム、ソフトドリンクなどがいただけます。ペットを連れての立ち入りや飲食物の持ち込みはできないのでお気を付けください。売店ではお土産などを販売しています。

谷川岳の紅葉についてご紹介してきましたが、魅力は伝わりましたか？バリアフリー対応で子どもから大人まで楽しめる人気のスポットという事もあり、紅葉の時期と連休が重なるとたいへん混雑するので、朝早い時間や、平日の訪問がおすすめです。しっかりと計画を立てて、楽しく紅葉を堪能してください。