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茅ヶ岳の日帰り登山ルートや難易度紹介!アクセス方法や所要時間もあり!

茅ヶ岳の日帰り登山ルートや難易度紹介!アクセス方法や所要時間もあり!
投稿日: 2017年12月8日最終更新日: 2020年10月8日

山梨県にある茅ヶ岳は標高1704m、頂上からは360度に開けた眺望を楽しめる隠れた名山です。今回は茅ヶ岳の日帰り登山に注目し、おすすめのルートや難易度、所要時間などをご案内します。トレッキングや周辺の見どころもわかる役立つ情報です。

茅ヶ岳は山梨県にある名山見出し

茅ヶ岳(かやがたけ)は山梨県にある標高1704mの山です。山域は奥秩父前衛に位置し、裾野の広がりの大きさと八ヶ岳に似た形が特徴です。茅ヶ岳は約20万年前の火山活動でできました。現在は休火山となっています。八ヶ岳に似ていることから「にせ八つ」との通称で地元で親しまれています。今回は茅ヶ岳の日帰り登山についてご案内します。

茅ヶ岳は山梨県のどこにあるの?見出し

茅ヶ岳は山梨県の北杜市と甲斐市にまたがるように位置します。最寄り駅はJR中央本線の韮崎駅、駅の北の方面を眺めると雄大な茅ヶ岳を臨めます。茅ヶ岳という名前の由来は茅(かや)が茂る野原にそびえることから来ています。山梨県明野地方を代表する名山で山梨百名山の一つとなっています。中央道韮崎インターからは約15分で到着します。

茅ケ岳は「日本百名山」を書いた作家の深田久弥の終焉の山としても知られています。かつては登山に訪れる人も少ない山でしたが、「日本百名山」が注目されるにつれて深田久弥ファンを中心に登山客が訪れるようになりました。山頂から眺める富士山のパノラマをはじめ、桜や紅葉といった季節の見どころなど茅ケ岳は魅力にあふれた山です。

山頂付近の夏の最高気温は20.2℃、最低気温は11.7℃と快適で過ごしやすく、茅ケ岳は日帰り登山やトレッキングにおすすめの名山です。「日本百名山」に次ぐ「日本二百名山」に選ばれています。登山口は深田久弥公園として整備され、広い駐車場がありトイレも完備されています。初心者から中級者を中心に登山ファンの人気を集めています。

茅ヶ岳は日帰り登山にぴったり!見出し

日常のストレスを忘れて雄大な自然に浸れるのが日帰り登山の魅力です。東京都のお隣、山梨県にある茅ヶ岳はアクセスのよさやルートの難易度などから日帰り登山に最適と言えます。八王子から韮崎までは約1時間半で到着します。登山口からは約2時間半ほどで茅ヶ岳の山頂です。ぐるっと見渡せる360度のパノラマがあなたを待っています。

山頂からは富士山だけでなく、八ヶ岳や南アルプスの壮大な眺めを楽しめます。また、茅ヶ岳の山頂付近には、昭和46年に登山中に脳溢血で息を引き取った深田久弥終焉の地の標が建てられています。日本百名山にある「百の頂に百の喜びあり」という深田久弥の言葉は、今でも沢山の人たちを山へと誘っています。

茅ヶ岳の日帰り登山おすすめルート見出し

茅ヶ岳への日帰り登山には、主に3つのルートがあります。深田久弥記念公園からのルート、千本桜公園から尾根伝いに登るルート、観音峠から登るルートの3つです。いちばんのおすすめは深田久弥記念公園から登山を始めるルートです。所要時間は登りで約2時間半です。日帰り登山は帰り道の疲労が気になるものですが、ちょうどよい難易度です。

登山口のある深田久弥記念公園には句碑があります。雑木林の小道から山頂へのアクセス開始です。踏み固められたなだらかな坂道は歩きやすく、初心者も安心して歩けます。春は若葉の芽吹きを、秋は紅葉を眺めながらしばらく登ります。初心者向けのコースなので特に目立った難所はありません。頂上に近づくと徐々に視界が開けてきます。

茅ヶ岳の日帰り登山の所要時間見出し

深田久弥記念公園から登るルートでは、山頂までの所要時間を約2時間半と見積もることができます。登山口の出発が午前10時半の場合、1時間15分ほど歩くと目印でもある見どころの女岩(おんないわ)に到着です。少し休憩をしたら、女岩から約1時間10分登ります。午後1時頃には山頂に到着、絶景のパノラマを楽しみながらお昼となります。

山頂の景色を存分に楽しんだら、下山のアクセスを始めます。午後1時30分頃に下山を始めて歩き続けること約1時間半、初めの深田久弥記念公園に戻ってきます。午後3時頃には日帰り登山の終了です。達成感と心地よい疲れは、日帰り登山の醍醐味と言えるでしょう。登りと下り、茅ヶ岳では往復で4時間15分から4時間半を見ておくと安心です。

この所要時間はごく標準の速さで歩いた場合です。体調や登山経験などによって歩く速さには個人差があります。注意が必要です。また、茅ヶ岳は初心者でも安心して登れる難易度ですが、やはり山の天気は変わりやすいものです。4月頃に行なう春の登山でもまだ残雪が見られることがあります。雨具や防寒具の準備にも気をつけたいものです。

茅ヶ岳の見どころ1:女岩(おんないわ)見出し

深田久弥記念公園を出発して約30分歩くと、登山道の分岐があります。女岩、茅ヶ岳と書かれた標識の方向を目指します。分岐から約30分登ると、最初の見どころである女岩に到着です。とても大きな岩の下の方からは湧き水が出ています。ひと口飲めば元気が出るおいしい水です。登山開始からは約1時間、女岩はちょうどよい給水ポイントです。

茅ヶ岳の見どころ2:山頂からのパノラマ見出し

2つめの見どころは山頂からの雄大な眺めです。登山の最後に急な上り坂が現れると、山頂はもうすぐです。登山口からの標高差は約765mで、富士山、南アルプス、奥秩父山地に連なる山々を360℃に開けた景色で見ることができます。甲府盆地を一望して深呼吸、登山の楽しさを満喫できます。なお、茅ヶ岳に隣接するのは金ケ岳と曲岳です。

茅ヶ岳への登山では歩行距離は約13㎞です。最適な季節は4月から6月にかけてと10月、11月となっています。360度の絶景を眺めながら食べるお昼ごはんは最高です。山が多い山梨県ですが、単独の火山は県内にいくつもありません。茅ヶ岳は数少ない火山の独立峰です。茅ヶ岳の長い裾野は甲府盆地から見るとおなじみの光景です。

茅ヶ岳の山頂は灌木などが伐採されて、見晴らしがよくなっています。晴れた日には甲府盆地や富士山の絶景が見とれるほどの美しさです。山頂の滞在時間は最低30分間は欲しいところです。下山のアクセスは登った時の登山道の西側を歩くコースです。この下りは急な尾根を歩くので気をつけたいものです。

茅ヶ岳の北側には金ヶ岳があり、茅ヶ岳の山頂から金ヶ岳へもアクセスできます。こちらはそのまま深田久弥公園に下山するコースよりも難易度が高いコースです。初級者から中級者に向いています。また、金ヶ岳に登る途中には富士山のビューポイントがあります。難易度に応じてチャレンジができるという点も、茅ヶ岳登山の魅力です。

茅ヶ岳の見どころ3:南アルプスの眺望見出し

日帰り登山に最適の茅ヶ岳は標高が1704mと低めのため、眼下に雲海が広がる景色は残念ながら期待できません。しかし、甲斐駒ヶ岳や摩利支天といった南アルプスの山々のくっきりとしたパノラマを楽しめます。なお、日本百名山に入っている甲斐駒ヶ岳は、深田久弥が考えた「日本の山10傑」にも入るほどの名山です。

甲斐駒ヶ岳をはじめ仙丈ケ岳や鳳凰山など南アルプスは屈指の名山ぞろいです。いずれも登山の難易度は茅ヶ岳よりも難しいものばかりです。茅ヶ岳山頂から南アルプスの山を眺めていると、いつか南アルプスの山に登ってみようという思いが高まります。晴れた日には八ヶ岳の景色も楽しめます。八ヶ岳は山梨県と長野県の県境の山の総称です。

茅ヶ岳には、観音峠から金ヶ岳を目指しその後に茅ヶ岳に登る登山コースもあります。距離約5.6㎞の日帰り登山のコースですが、ごつごつした岩場が続く難易度の高いコースです。細い尾根の道などもあるため、すでに登山経験が豊富な方に向いています。このように南アルプスへの登山の前に、茅ヶ岳の日帰り登山で経験を積むことができます。

茅ヶ岳の見どころ4:季節感あふれる植物見出し

茅ヶ岳では、春の桜に秋の紅葉のほかリンドウやミツバツツジなどの高山植物などを楽しむことができます。登山コースの始まりである深田久弥記念公園から赤や黄色に染まった紅葉が見られます。紅葉の見頃は毎年10月中旬から11月上旬にかけてです。紅葉シーズンの週末は朝7時頃から登山口の駐車場に登山客が集まり始めます。

茅ヶ岳の裾野に広がる森林は広葉樹がほとんどです。11月の晩秋の季節には黄色や赤に染まった葉を間近に楽しめます。深田久弥記念公園からの登山ルートは初心者も登れる難易度ですが、女岩を超えた山頂の手前では急勾配の坂が続きます。険しい道を超えた後には雄大な紅葉の景色が待っています。モミジの木は山頂の近くに多くあります。

また、紅葉と並んでおすすめしたいのが桜の季節です。茅ヶ岳の中腹にあるのが千本桜公園です。千本桜公園は毎年ゴールデンウイークの頃に桜の見頃を迎えます。千本桜公園には専用の登山口からアクセスするルートがあります。深田久弥記念公園を出発するルートに比べて難易度が高めですが、満開の桜が見られるので中級者以上に人気です。

茅ヶ岳の日帰り登山の難易度見出し

首都圏からの日帰り登山で人気の茅ヶ岳は、山頂を目指すルートが複数整備されている点が魅力です。深田久弥記念公園からのルートは初心者から登ることができます。また、千本桜公園から山頂を目指しさらに金ヶ岳を周るルートは健脚の中級者向けです。金ヶ岳は、登山客のレベルに応じてさまざまな楽しみ方ができる山と言えます。

初心者から挑戦できるルートでも、見どころの女岩を過ぎると岩が露出した急勾配の登山道になります。歩きやすい道と挑戦のやりがいのあるハードな道の組み合わせは、初級者以上のレベルの方も納得できる内容です。富士山の眺望が楽しめることもあり、茅ヶ岳は自然写真の愛好家の方にも人気の名山となっています。

茅ヶ岳ではトレッキングもおすすめ見出し

もともとトレッキングとは、特に山頂を目指さずに山歩きそのものを楽しむことを指します。首都圏からのアクセス良好な茅ヶ岳はトレッキングにも最適です。韮崎市役所および明野総合支所では茅ヶ岳トレッキングマップを作成し配布しています。人気のあるコースが複数掲載されているので、トレッキング派の方は入手すると役に立ちます。

また山歩きがメインのトレッキングは親子連れの方にもおすすめです。茅ヶ岳は高速道路からのアクセスが良好なため、家族そろってのドライブとトレッキングを同時に楽しむことができます。深田久弥記念公園にはきれいなトイレが整備され、お子様連れの方も安心です。トレッキング派の方も深田久弥記念公園駐車場の利用がおすすめです。

茅ヶ岳のトレッキングの難易度見出し

登山よりも始めやすいトレッキングですが、現地に出かける前に難易度を調べておく必要があります。茅ヶ岳のトレッキングの魅力は、ルートの分かりやすさです。特に深田久弥記念公園を出発するルートは、整備されていながら自然の醍醐味を体験できる、初心者にも合った難易度と言えます。

茅ヶ岳周辺にはこんな見どころも!見出し

帰り道の立ち寄り湯があれば、日帰り登山やトレッキングはさらに充実したものとなります。茅ヶ岳の帰りにアクセスできるのがこちらの秘湯「韮崎旭温泉アルプスの湯」です。地下1200mから汲み上げる源泉は、加水・加熱・循環なしの100%源泉かけ流し、ふつふつと湧き出る泡が特徴の炭酸泉です。ぬるめのお湯で登山の疲れを癒せます。

男女別の内湯が一つずつのシンプルな温泉ですが、浴用飲用ともに優れた効能があるため地元で人気となっています。数少ない炭酸水素塩泉で、入浴中の手足には細かな泡が沢山ついてきます。館内には無料の休憩所もあります。入浴料は大人600円、営業時間は10時から20時まで、火曜定休です。中央道韮崎インターからは約8kmです。

茅ヶ岳へのアクセス方法見出し

茅ヶ岳は自動車と電車のいずれもアクセスしやすいのがメリットです。中央道韮崎インターからは約15分、JR中央本線の韮崎駅からは路線バス約20分ほどで深田久弥記念公園に到着します。JR韮崎駅からの路線バスは金ヶ岳登山道へも出ています。路線バスの運航期間は毎年4月の第一土曜から11月23日が目安です。

日帰り登山、トレッキングともに最も多くの人が利用する深田久弥記念公園の駐車場には、約30台分のスペースがあります。夏のハイシーズンや紅葉の季節の週末には、朝早くから車が到着します。時間にたっぷりの余裕を持って朝早めの到着がおすすめです。JR韮崎駅からの路線バスは午前8時50分頃に第一便が出発です。

茅ヶ岳で日帰り登山を楽しもう!見出し

日帰り登山とトレッキングに人気の茅ヶ岳についてご案内してきました。いかがでしたか。多彩な登山ルートと景色が魅力の茅ヶ岳はリピーター率の高い山梨の名山です。日帰りに最適で、首都圏からのアクセスのよさも魅力です。皆さんもぜひ茅ヶ岳で360度のパノラマを体感して、最高の一日をお過ごしください。

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投稿日: 2017年12月8日最終更新日: 2020年10月8日

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