九州国立博物館は福岡で人気の学びの施設
日本にはいわゆる国立博物館がいくつかあるのですが、その中で最も新しいのが福岡県にある九州国立博物館です。アジアとの玄関口としての役割を古くから果たしてきた九州という地に作られた九州国立博物館は、最新の研究が余すところなく取り入れられた、魅力たっぷりの博物館と言えるでしょう。その見どころなどを紹介します。
貴重な特別展を多く企画する歴史系の博物館
九州国立博物館は、東京、京都、奈良にある他の国立博物館と大きく違う点があります。それは他の博物館は基本的には美術系の博物館であるのに対して、九州国立博物館は歴史系の博物館であるという点です。
また、最初に述べたように、九州は古くからアジアの玄関口としての役割を果たしてきました。そのことを背景として持つため、特別展の内容もとても充実しています。日本はもちろん、日本とアジアとの古くからの関わりがよくわかる特別展やイベントが多く、発見が多い博物館と言えるでしょう。
九州国立博物館の見どころ①:趣向を凝らした建築美
九州国立博物館は福岡の地に2005年10月に開館しました。他の国立博物館よりもずっと新しい博物館なのですが、それだけに展示だけではなく、外観なども現代の技術の粋を尽くしたものとなっています。福岡はもちろん九州の人々の熱意がそこには詰まっているようです。
角がない曲線で設計された美しい建築の外観
九州国立博物館に初めて来た人が驚くのは、その外観です。他の国立博物館はなにしろ古い歴史を持つため、いかにも昔の建築物という歴史の重みが感じられる建物なのですが、九州国立博物館の外観はとても博物館には思えないほどのモダンさとなっています。
九州国立博物館の外観は緩やかな曲線を描いており、さらには壁面がガラスとなっています。そのため周囲にある森が壁面に写りこんでおり、さらに緩やかな曲線が自然に溶け込んでいる、なんとも心地よい姿となっているのです。
後でアクセスのところで詳しく触れますが、九州国立博物館は福岡の有名な観光スポットの一つである太宰府天満宮の隣にあります。福岡の自然豊かな場所によくあった、美しい外観と言えるでしょう。
施設内の天井は九州各地の間伐材を利用した木造
九州国立博物館に入館したら、次には天井を見上げてみましょう。天井一面に木が張り巡らされ、ここだけ見ると木造なのでは、と感じるほどです。実はこの木はすべて、九州各地からの間伐材を利用しているのです。
間伐材を使うだけではありません。太陽光発電、雨水、地熱などの自然のエネルギーを多く利用することで、環境に優しい博物館となっています。さらに外観に使われているガラスはダブルスキンガラスを約2000枚使用しています。
このダブルスキンガラスは紫外線を99パーセントカットする素材で、紫外線をカットすることで快適な温度を保ち、ものの劣化を防ぐことができるというメリットも持っています。自然の力を無駄なくうまく利用することで、よりエコに配慮している点はまさに現代の技術が詰まっていると言えるでしょう。
博物館から太宰府天満宮へと通じる虹のトンネル
近代的という点では「虹のトンネル」も見逃せません。虹のトンネルは九州国立博物館と太宰府天満宮を結ぶ通路なのですが、ここまでのイメージだと外に遊歩道があるのではと考えるかもしれません。
「虹のトンネル」はその想像をくつがえす、近未来のようなものです。SF映画などの宇宙船のイメージに近いかもしれません。通路は赤やピンク、青などに光ったあと、7色に光ることから「虹」と名づけられているのですが、この通路を利用すると太宰府天満宮の本殿まで一直線です。
太宰府天満宮ということ、それこそ築年数400年以上という、福岡の代表的な歴史的建造物です。その歴史的建造物がこのようなハイテクなもので結ばれるというのが、なんともユニークで面白いものです。ぜひ虹のトンネルを使ってみてください。
九州国立博物館の見どころ②:見応えたっぷりの展示
いくら建物が美しくても、やはり博物館は展示がよくなければ見学者は来ません。九州国立博物館は開館した時期は比較的新しいのですが、開館してから12年後の2017年には来館者数が1500万人を超えたという大人気の博物館なのです。次に九州国立博物館の特別展や常設展示について紹介します。
貴重な資料や名品と出会える「特別展」
九州国立博物館の人気の秘密の一つに数えられるのが、充実した特別展です。一般的に博物館は魅力的な特別展が行われる時に多くの来館者が見込まれるのですが、九州国立博物館の特別展もまた魅力的なものが多く、これを見るために福岡県外から訪れる方も多いそうです。
九州国立博物館の特別展の特徴として挙げられるのが、アジアとの交流という点にスポットがあてられることが多いところです。たとえば「三国志」や「始皇帝と兵馬俑」といった中国の歴史とのかかわり、シルクロードの秘宝などもあります。
もちろん、日本の文化財を扱う特別展もありますが、こういったアジアの各国に関わる特別展はここならではと言えるでしょう。福岡に行く予定ができたら、どのような特別展があるのかチェックして、ぜひ九州国立博物館の特別展を楽しんでください。
旧石器時代から江戸時代までを学べる「常設展示」
九州国立博物館は特別展だけが魅力的なのではありません。いつでも見られる常設展示も、近年の研究成果が反映された、充実した展示となっています。現在1000件を超える収蔵品を、毎週少しずつ展示替えしているそうです。
常設展示では旧石器時代から近世末期、開国のころまでが5つのゾーンに分けられています。九州国立博物館は国立博物館の中では1つの建物としては最大の延べ床面積を持つそうで、広々とした展示スペースにゆったりと展示されているため見やすいのがメリットです。
九州国立博物館には3件の国宝と、40件以上の重要文化財が所蔵されています。今現在どのようなものが展示されているかについては、公式サイトで確認することができます。特別展だけではなく、こちらの展示もチェックして見どころをしっかり楽しんでください。
5つのテーマごとに分かれた文化交流展示
九州国立博物館の展示でやはり忘れてはならないのが、「文化交流」の視点です。日本史や世界史は学校で学ぶことが多いですが、日本と諸外国との文化交流についてはあまり意識することがなかったという方が多いかもしれません。その点にスポットをあてたのが「文化交流展示」です。
たとえば最初の「縄文人、海へ」のところでも、単に縄文人の生活に関する展示ではなく、「海へ」という言葉でわかるように海へとこぎ出す行動範囲が感じられる展示となっています。またいわゆる中世の時代の展示では貿易商人たちの交易にふれています。
これらに関する展示を見ると、いかに日本の文化が諸外国の文化交流をもとに反映して行ったかがよく感じ取れます。日本の文化について改めて考えるよい機会となるのではないでしょうか。
迫力満点!320インチのスーパーハイビジョンシアター
新しい博物館ならではという施設がスーパーハイビジョンシアターです。なんと320インチもの大きさ、3300万画素の画面に映し出される映像は、世界最高峰という言葉がぴったりです。今目の前にそれがあるのではないかと感じてしまうほどの美しさと迫力にあふれます。
上映される作品は月替わりとなっていて、福岡をはじめとする九州の文化財にかかわるもの、文化交流にかかわるものなどバリエーションに富んでおり、文化財の細かいところまでじっくりと見ることができます。ぜひその美しさを堪能してください。
九州国立博物館の見どころ③:体験型展示室あじっぱ
ところで、博物館というと、常設展示や特別展などで展示されているものを見て、説明を読んで「学ぶ」ところと考えている方が多いのではないでしょうか。そうなると子どもを連れて行く場合など、退屈してしまうのではと考える方もいるかもしれません。「あじっぱ」はそんな方にもおすすめのコーナーです。
あじっぱの語源は「アジアの原っぱ」
「あじっぱ」というのは「アジアの原っぱ」という言葉から来ています。なんと博物館の中の施設でありながら、料金無料で入れるということで、福岡観光の途中で寄る方はもちろん、近所の方も遊びに来る場所なのだそうです。
いろんな国の「いろ」や「かたち」、「もよう」や「におい」などを、五感を使って体験する施設となっている、いわゆる体験展示室です。体験ということでわかるように、実際の展示品に触れて楽しむことができるため、子どもや歴史に詳しくない方でも無理せずに歴史に触れることができるのです。
アジアのマーケットのような屋台
あじっぱは、横にある屋台にその時のテーマに応じた展示品をさまざまにディスプレイしています。アジアの国のおもちゃや伝統工芸品、民族衣装などが飾りつけられており、まさにアジアの活気あふれるマーケットの雰囲気がよく伝わります。
ふだん国名は知っているけれども、どんな文化があるのか知らないという国について展示されていることも多く、ニュースなどでは知らない文化や伝統に目で見て、触れて楽しむことができます。これだけのものを料金無料で楽しめるとは驚きです。
民族衣装の試着コーナー
あじっぱの中でも特に人気が高いのが、民族衣装の試着コーナーです。試着できる民族衣装は、展示の内容などにより変わりますが、たとえば歴史の教科書で見たことがある南蛮人の服装などもあり、だれでも南蛮人になりきることができるのです。
周りにはその衣裳を着用した歴史史料の写真なども展示されているので、絵巻物などと同じポーズを決めてみることもできますし、観光施設ならともかく、博物館でそういった試着体験までできるところはそうは多くありません。博物館全体を見る時間がなくても、料金無料のあじっぱでいろいろ体験するのも十分に「学ぶ」ことができるでしょう。
アジアの伝統楽器の演奏体験もできる
また、一度は体験してみたいものとして挙げられるのが楽器演奏です。特にアジアの楽器は、学校の音楽の時間やニュースなどでも写真でしかみる機会がないものであり、それらに実際に触れられるというのはさまざまな体験の中でもトップクラスの楽しみでしょう。
楽器演奏を体験したい方は、近くにいるスタッフの方に声をかければ、演奏に必要なバチなどを貸してくれます。それを使って実際に音を出すことができるのです。こちらのコーナーは子どもはもちろんですが、意外にも大人がはまるそうで、大人のグループがイベントのようにさまざま楽しんでいる姿が見られるそうです。
福岡観光の途中でちょっと立ち寄るだけ、のつもりが、民族衣装を着用し、楽器演奏をして、さらにおもちゃで遊んでと、ついつい長居してしまうかもしれません。ぜひあじっぱを目いっぱいに楽しんで、アジアの文化に触れてください。
テーマ展示を行うスペース「あじぎゃら」
「あじぎゃら」はその時のテーマに合わせたさまざまな品物を展示しています。テーマでくくっているので、そのテーマに関係するものが日本のものだけでなく、諸外国のものも一緒に展示されているため、それぞれのお国柄や違いがよく見えて、とても興味深い展示となっています。
また、展示物の中には品物の他に文書もあります。もちろん昔の文書ですが、ちゃんと説明がついているので大丈夫です。時にはその展示品をもとにわかりやすくマネキンやモデルなどが作られる場合もあり、じっくりと理解を深めることができます。
また、郷土人形の展示では、その時期に合わせた人形が展示されており、福岡太宰府の文化を知ることもできます。中には福岡観光に関係する人形が展示されていることもあるので、それを参考にして観光スポットにアクセスしてみてもよいでしょう。
九州国立博物館の見どころ④:ナイトミュージアム&イベント
九州国立博物館が人気なのは、さまざまなイベントが行われるという点にもあります。特別展などに合わせてイベントを行うというのはよくあることなのですが、九州国立博物館は市民と共生する博物館を目ざしており、ふだんからさまざまなイベントが開催され、市民にとっても憩いの場となっています。
毎週金・土曜は夜8時まで開館時間を延長「夜の九博」
九州国立博物館の開館時間などについては、後で改めて紹介しますが、展示をゆっくり見たいという方におすすめしたいのが「夜の九博」です。毎週金曜日、土曜日は開館時間が20時までとなるのです。これならば、他の観光をした後や、仕事の後などでも気軽に博物館に行くことができます。
しかも、夜の九博のおすすめポイントは、展示品がゆっくり見られるということだけではありません。注目してほしいのは外の景色です。最初に述べたように九州国立博物館は自然豊かな場所にあります。その美しい夜のたたずまいが体験できるのです。
夜空に広がる満天の星、九州国立博物館を取り囲むように広がる森が、照明に光る博物館を美しく浮かび上がらせてくれます。福岡市内から少し離れた太宰府にあるからこそ見られる景色と言えるかもしれません。ぜひ外の景色もゆっくり楽しんでください。
人気のバックヤードツアー「夜の博物館たんけん隊」
博物館が好きでよく行くという方におすすめしたいのが「夜の博物館たんけん隊」です。これは毎月第一土曜日の18時から19時まで行われるもので、いわゆるバックヤードツアーと呼ばれるものです。博物館への入館料金はかかりますが、イベントそのものは料金無料で行くことができます。
このイベントでは、展示室の裏側を歩き、展示品を運ぶための大型エレベーターにも乗降体験することで、「展示」「運搬」「保存」などの一部を知ることができます。博物館によく行く方は、より博物館への理解を深めることができるでしょう。
なお、こちらに参加する方は、当日の17時から17時45分まで文化交流展示室案内所で受付をすることになっています。特に人気のイベントや特別展の時は混雑が見込まれるので、早めに行って受付をするのがおすすめです。
幅広い年齢層が楽しめる「夜のミュージアム・トーク」
特別展やイベントなどが行われる時にそれにちなんだ講演会などが行われることは多いですが、九州国立博物館では、「夜のミュージアムトーク」というイベントがあります。こちらも参加料金は無料なので、展示室への料金だけで楽しむことができます。
夜のミュージアムトークが行われるのは、第2、第4土曜日の18時からとなっています。九州国立博物館は第1、第3、第5火曜日の昼にもミュージアムトークがあるのですが、夜のミュージアムトークではレプリカに触れたり実測を行ったりと、より体験する内容が多いものとなっているようです。
そのため、より幅広い年齢層の方が楽しめる内容となっており、多くの方が参加しているようです。ミュージアムトークそのものは30分ほどなので、夜の九博を楽しみながら、こちらにも参加するという形でもたっぷり楽しめるのでおすすめです。
九州国立博物館の基本情報
それでは次に、九州国立博物館の基本情報について紹介します。実際に九州国立博物館に行く場合に備えて、福岡のどこにあるのか、どのようなアクセス方法があるのかについて、またさまざまなイベントの問い合わせ先や、車で行く場合に気になる駐車場の情報などを中心に紹介します。
所在地
先ほど少し触れましたが、九州国立博物館は福岡県太宰府市にあります。福岡市ではないので注意が必要です。なぜ太宰府市に造られたのかというと、太宰府はその昔「遠の朝廷」(とおのみかど)と呼ばれた古代史の舞台だったためです。
そんな歴史的に有名な地であった太宰府に建てることで、新しい文化的景観を作りだしていきたいという願いがここには込められています。先ほども述べたように、隣には有名な観光スポットである太宰府天満宮があり、アクセスも便利です。
問合せ先
福岡に行く予定ができたので、九州国立博物館を観光に組み込みたい、どんな展示が行われているのか、イベントはどのようなものがあるのか、実際に行く場合には確認したいことが多く出てくるものです。基本的には公式サイトを利用して確認することができます。
また、イベントの多くは特に事前申し込みがいらないのですか、イベントの内容によっては人数制限がある場合などがあります。そのような場合には、FAX、メール、電話などで申し込みをすることができます。この場合は九州国立博物館に直接電話することになります。
それ以外に問い合わせがある場合には九州国立博物館NTTハローダイヤルを利用して問い合わせをすることができます。こちらは8時から22時まで受付となっているので、問い合わせがある場合はこちらを利用するとよいでしょう。
開館時間
次に九州国立博物館の開館時間です。基本的に九州国立博物館の開館時間は9時30分から17時までとなっています。ただし、入館は16時30分までとなっているので、その点は注意が必要です。また博物館の中がかなり広いので、半日なり1日時間をとってもいいかもしれません。
金曜日と土曜日は先ほど紹介した「夜の九博」です。この2日間に関しては9時30分から20時まで、入館が19時30分までとなっています。観光に組み込むならこの2日間のほうが、余裕を持って見ることができるのでおすすめかもしれません。
休館日
次に九州国立博物館の休館日です。公共施設ということで、基本的には毎週月曜日が休館日となります。もちろん月曜日が祝日になっている場合には、月曜日は開館となり、火曜日が休館日となります。
また、九州国立博物館の休館日で珍しい点としては、元日に開館しているということです。これは先ほども述べたようにとなりが太宰府天満宮だからです。太宰府天満宮というと、九州で最も初詣の人が多い神社ですから、初詣帰りに寄ることもできるわけです。
ただし、一般的な官公庁が休みになる御用納めから仕事始めまでの期間が、九州国立博物館ではずれるということになります。そのため、年末はクリスマス前後から大晦日までが休館となるなど、他とずれているので、その点は注意しましょう。
料金
次に博物館の入館料金です。先ほど述べたように「あじっぱ」だけ見るなら料金はかかりませんが、展示室に入るためには料金がかかります。ただし、料金がかかるのは大学生と大人です。高校生以下および満70歳以上は料金無料なので、年齢を証明するものを持って行きましょう。
料金は大人が430円、大学生が130円となります。ただし、特別展を見る方は別料金で、そちらに文化交流展の料金が入ることになります。またほかにも割引料金があるほか、電子マネー、クレジットカードでの料金の支払いもできます。
交通アクセス
次に九州国立博物館への交通アクセスです。九州国立博物館は太宰府市にありますが、観光客なども多いところなので、アクセスはしやすいと言えるでしょう。公共交通機関はもちろん、車でのアクセスも可能です。次に公共交通機関、車、そして車の場合の駐車場について紹介します。
西鉄を利用の場合
九州国立博物館にアクセスする場合に最もおすすめなのは西鉄を利用するアクセス方法です。最も近い駅が西鉄の「太宰府」駅となっており、駅からは徒歩で10分ほどでアクセスできるためです。
この太宰府駅までのアクセスですが、太宰府駅は西鉄太宰府線の駅です。遠方から来る方や福岡から来る方は「西鉄福岡」(天神)駅から乗り、「西鉄二日市」駅まで行きます。特急、急行が使えます。そこで乗り換えてアクセスすることになります。
この西鉄福岡駅は福岡地下鉄空港線の「天神」駅から乗り換えとなります。福岡空港から来る方は空港から天神駅まで移動し、そこで西鉄を利用するとよいでしょう。
JRを利用の場合
遠方から新幹線などを利用してくる場合はJRでアクセスしたいという方もいるかもしれません。JRでアクセスする場合はJR「二日市」駅が最寄りとなります。ここまで鹿児島本線を利用してアクセスすればよいでしょう。
二日市駅からなのですが、西鉄、タクシー、バスのいずれかを利用してアクセスすることになります。西鉄の場合は先ほどの「西鉄二日市」駅に移動して太宰府線でアクセスとなります。バスの場合は九州国立博物館まで30分ほどですが、バスは1時間に1本程度です。タクシーなら15分ほどです。
車を利用の場合
車で九州国立博物館にアクセスしたいという場合は、高速を利用することになります。高速は九州自動車道の「太宰府」IC「筑紫野」ICが最寄りとなります。それぞれのICから高雄交差点を目ざし、そこを経由して約20分ほどで九州国立博物館にアクセスすることができます。
駐車場
車でアクセスする場合気になるのが駐車場です。九州国立博物館には駐車場があり、駐車場料金はかかりますが、利用できます。駐車場の料金は普通車で1回500円となっています。駐車場のスペースは普通車で313台分あり、閉館時間の1時間あとまでに駐車場を出ればいいことになっています。
このように、九州国立博物館の駐車場は一見すると十分な台数が停められる駐車場ではありますが、土日祝日などは観光客などで混雑し、駐車場も満車になることがあると言われます。駐車場が気になるなら公共交通機関利用がおすすめです。
また、九州国立博物館の駐車場は太宰府市サイトで空き情報が確認できます。PCおよびスマホのQRコードもあるので、これらで駐車場情報を確認して行くのもよいでしょう。危ないときは周辺駐車場を確認しておくのもおすすめです。
九州国立博物館の周辺観光スポット
最後に九州国立博物館の周辺観光スポットについて紹介します。何といっても隣にある太宰府天満宮は外せません。虹のトンネルでつながっていることもあるので、気軽に行き来することもできます。太宰府は菅原道真が亡くなった場所であり、ご祭神でもあります。
もともとは919年に創建された安楽寺天満宮が創始で、現在の太宰府天満宮という名前になったのは1871年になってからのことです。道真が「学問の神様」とされることから、特に受験生などが多く訪れており、初詣の時期には九州一の参拝者が訪れます。
見どころいっぱいの九州国立博物館へ出かけよう!
九州国立博物館は新しいこともあって、単に「学ぶ」だけではなく、さまざまな体験を通じてより深く知ることができる博物館として、幅広い年齢層に人気が高いです。面白いイベントなども多く行われていますし、何度行っても楽しい博物館と言えるでしょう。ぜひ九州国立博物館で、たくさんの見どころを堪能してください。
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