マデイラ島は大西洋に浮かぶ世界遺産！観光におすすめの絶景スポットを紹介！

ポルトガルの首都リスボンから南西に約1000kmのところに浮かぶマデイラ島は、「大西洋の真珠」ともいわれる人気リゾートです。島内には美しい街並みや自然の絶景が見られるスポットが点在しており、訪れた人々を感動させてくれます。ここではそんなマデイラ島のおすすめ観光スポットや絶景スポットをご紹介していくので是非、旅行計画の参考にしてください。
 

ポルトガルのマデイラ諸島はモロッコ西の大西洋上に浮かぶ、4つの島からからなる火山諸島です。その主島となっているのがマデイラ島。年間の平均気温が20℃前後あり、年間を通じて温暖なため「春の島」と呼ばれることもあります。

自然豊かなこの島では古くからワイン造りが盛んで、シェイクスピアが「命と引き換えにしてもいい」とマデイラワインを絶賛したことも有名です。

マデイラ島は1960年代からリゾート地として開発が始められ、現在はヨーロッパを中心に世界各地から観光客がやってくるポルトガル有数の人気リゾートになっています。年間を通じて温暖な気候なので、いつでもビーチでのんびりしたり、ハイキングをして絶景を楽しんだりできるのも魅力です。

マデイラ島は断崖に囲まれているので、海水浴を楽しめるビーチが多いわけではありませんが、土地の特徴をうまく利用して作られた天然のプールや迫力のある景色を楽しめる絶景ビーチなどがたくさんあります。

マデイラ島は島中が深い森で覆われており、珍しい植物や生き物が生息する自然の宝庫です。島の名前はポルトガル語で「木」という意味があります。マデイラ島に分布する月桂樹林（照葉樹林）は、氷河期以前から現在まで存在し続けている非常に貴重な原生林で、1999年に世界遺産に。

観光客には月桂樹林のなかを散策するトレッキングが人気です。トレッキング中には巨大なシダや日本では見ることができない照葉樹、美しい花々などたくさんの発見があります。清々しい空気のなかを歩き、世界遺産の島の魅力を大満喫しましょう。

マデイラ島には、海にも山にも自然の雄大さを感じられる絶景が目白押しです。島の北部には水に恵まれた山岳地帯があり、約20ものトレッキングコースが整備されています。なかでも人気が高いのが「25の泉と滝巡り」をするトレッキングツアーです。

源泉から水をひくために造られたトンネルを抜け、世界遺産に登録されている原生林の水路沿いを歩いていきます。その他、断崖絶壁から海を一望できる岬や雲海を見下ろせる山などもマデイラ島の大自然が見られる人気スポットです。

マデイラ島の魅力は大自然の絶景だけではありません。ヨーロッパらしい統一感のある美しい街並みや賑やかな市場など街歩きも大いに楽しめます。ケーブルカーや名物のソリ乗車などの楽しい体験は、マデイラ島の旅の思い出にぴったりです。美しい街や村と人気スポットをご紹介します。

マデイラ諸島の最大都市である「フンシャル」はマデイラ島の観光の中心地であり、いつも多くの人で賑わっています。マデイラ空港もこの街にあり、空の玄関口としての役割も。

歴史地区では大聖堂や教会など16世紀から17世紀に建てられた美しい建物に魅了されます。現地の人々の暮らしが垣間見れる活気ある市場も人気です。フンシャルに宿泊してマデイラ島の観光の拠点にするといいでしょう。

カラフルな街フンシャルでおすすめのスポットが「ラヴラドーレス市場」です。市場内では島で栽培された南国の花やフルーツ、野菜、スパイスなどが綺麗に並べられており観光客の目を引きます。フルーツは試食を勧められることもあるので、食べてみて気に入ったものがあればホテルでのおやつに買って帰るのもおすすめです。

市場は生鮮食品がメインですが、手芸品や工芸品を販売しているところもあるのでお土産探しをするのもいいでしょう。お店の人との交流も楽しみつつ素敵なお土産を見つけてください。

マデイラ諸島は、世界的に有名なサッカー選手クリスティアーノ・ロナウド氏の故郷です。この博物館では、彼が今までに獲得したトロフィーやメダル、彼が使用したアイテムなどが展示されています。博物館の入り口にある彼の銅像は人気の撮影スポットです。サッカーファンの方もそうでない方も是非、お楽しみください。

フンシャル近郊にあるモンテは、「荷車の村」として知られるユニークな場所です。モンテは標高の高いところにありますが、フンシャルからケーブルカーで楽々とアクセスすることができ、移動中にはオレンジ屋根が並ぶフンシャルの美しい街並みや入り江を望む絶景も楽しめます。ケーブル内から絶景の動画や写真を撮りましょう。

ケーブルカーで登ったあと、帰りは「トボガン」と呼ばれる伝統的な荷車で坂道を滑り降りていくのが定番です。バスケットのような木製のソリに乗ると、「カレイロス」という白い服に麦藁帽子姿の男性が2人1組で運んでくれます。途中フンシャル湾などの絶景も眺めながら、少しだけスリルのあるトボガン滑りをお楽しみください。

マデイラ島の北東部にある「サンタナ」は伝統的な茅葺屋根の家屋で有名な街です。白・赤・水色などでペイントされたかわいい家が並び、周辺にはたくさんの花が咲いており、まるでおとぎ話の世界のよう。伝統家屋についてよりよく知りたい方は、家の中も見ることができる見学ツアーに参加するのもおすすめです。

マデイラ島には自然の力に圧倒される迫力ある絶景スポットが目白押しです。なかにはアクセスするのに時間がかかったり、ツアーに参加しなければ満喫できなかったりするところもあるので、旅行前にしっかり計画を立てておく必要があります。日本ではなかなか見ることのできない珍しい景色を堪能して旅の思い出にしましょう。

「マデイラ自然公園」は広大なエリア内に、氷河期以前から現存する照葉樹の原生林があるマデイラを代表する観光スポットです。この原生林は世界遺産に登録されており、大切に守られています。

マデイラ自然公園を散策するツアーは、はるか昔にタイムスリップしたような幻想的な雰囲気に包まれたり、珍しい植物を発見したりとワクワクする体験ができると大人気です。公園まではフンシャルから車で約50分ほどでアクセスできます。

スリルを感じつつ絶景を楽しみたい方におすすめなのが「ジオラン岬」です。この岬の断崖絶壁は約580mと世界第2位の高さを誇ります。岬には崖から飛び出すように設置された展望台があり、床がガラス張りになっているところも。大西洋の絶景を望み、展望台でフォトジェニックな写真を撮ってはいかがでしょうか。

「ピコ・ド・アリエイロ」は、山頂から雲海や周囲の尖った山々を一望できる標高約1800mの山です。体力がある方はトレッキングコースを、そうでない方は車で山頂近くまで行くこともできます。山頂にはカフェやギフトショップ、トイレもあるので時間がある場合はゆっくり時間をとって少しずつ変わっていく景色を楽しむのもおすすめです。

フンシャルから車で約1時間ほどのところにある「ポルト・モニス」は天然のプールで有名な小さな街です。海岸線にはかつて噴火によって広がった溶岩が点在しており、その溶岩を繋ぐようにして仕切りを作った海水のプールがあります。目の前に広がる海のパノラマや奇岩を眺めながら珍しい体験をしましょう。

マデイラにはフォトジェニックスポットが目白押しですが、もうひとつおすすめしたいのが「マデイラ植物園」です。フンシャルの街を一望する高所にある園内では、世界中から集められた2千株を超える植物が鑑賞できます。なかでも幾何学模様のカラフルな花壇は必見。色とりどりの美しい花々とフンシャルの街を同時に見られる定番フォトスポットです。

ヨーロッパでは人気の高いリゾート地マデイラ島は、日本での知名度はあまり高くないためどのようなアクセス方法があるのかピンとこない方も多いのではないでしょうか。ここではマデイラ島の空の玄関口であるマデイラ空港までのアクセス方法と海外旅行の際に気になるビザについてご紹介します。

マデイラ島へはポルトガルの首都リスボンから飛行機でアクセスするのが一般的です。日本からポルトガルまでは直行便がないのでヨーロッパ各都市や中東などで乗り継ぎをして行くことになります。ポルトガル・リスボンからは航空券とマデイラ島でのホテルがセットになったお得なパッケージなども販売されているのでご活用ください。

ポルトガルに入国する際、日本国籍のパスポートがあれば90日以内の滞在にビザは必要ありません。ただし、ポルトガル出国予定日から3カ月以上のパスポート残存有効期間、査証欄の余白が2ページ以上ある必要があるので、期限が迫っている方は旅行前に余裕をもって更新しておきましょう。

大西洋の真珠と言われる美しい島「マデイラ島」についてご紹介してきましたが、魅力は伝わりましたか?マデイラ島は小さな島ですが、その中に雄大な自然の絶景や美しい街並みなど観光客を感動させるスポットが点在しています。次の休暇にはポルトガル随一のリゾート地で日頃の疲れを癒してきてはいかがでしょうか。