台南居酒屋の人気＆おすすめ！安い・おいしい店舗情報をご紹介

台南の夜の楽しみは夜市だけではありません。台湾には台湾ならではの新鮮な食材を使ったおいしい料理を安い価格で提供する熱炒(ルーチャオ）と呼ばれる居酒屋があります。こちらでは台南の居酒屋の楽しみ方、おすすめのお店、人気の料理などの情報をご紹介します。

台湾風居酒屋（熱炒）は字の通り新鮮な食材を熱く炒めた料理を出すお店というのが語源だそうです。また、炒めるだけで早く出せるので（快炒）などと呼ばれたりもします。店の軒先に丸テーブルと椅子などが並べられ、半分屋外席（オープンテラス）のようになっていてとても解放的です。

台湾のレストラン、食堂は閉店時間が早く、お酒を扱っていないお店も少なくありませんが台湾の居酒屋は夜遅くまで営業しています。台南の居酒屋はほとんどが午後の5時くらいから始まり翌2時や4時まで営業しています。夕食の後にもふらっと立ち寄れる気軽さが台湾風居酒屋の醍醐味です。

台南の居酒屋の魅力は新鮮な食材と安い価格設定です！台南ローカルにも人気の居酒屋は刺身から鍋料理まで新鮮な素材を使用したおいしい一品料理がなん十種類もあります。台湾料理はどれも日本人の口にあうのでついついお酒も進んでしまいます。

通常はチェックシートのような注文票を渡され、希望のものにチェックをして店員に渡すのですが、チェックシートのメニュー以外にも黒板におすすめ料理がかかれていたり、店頭で食べたい魚や料理を選べるスタイルもあります。写真は例ですが、価格帯はこのような感じで、一品100から200元くらいが中心です。また一皿の量もしっかりとありますので、低予算でもおなかがいっぱいになります。

「まず最初はビールで乾杯！」です。台南は日本より気温が高いので冷たいビールがおいしいです。ビールは基本的には瓶ビールでお店の冷蔵庫から勝手に出して飲みます。（後で店員さんが瓶の数を数えて清算してくれます。）もちろんお酒を飲まずに食事だけでも利用することができます。また、台湾ビールにはマンゴー味やはちみつ味などのフレーバービールも豊富です。ぜひ試してみてください。

台湾の居酒屋にはビールの売り子がビールメーカーから派遣されていて、そのメーカーのビールを進めてくることがあります。その子から注文するとビールを持ってきてくれて栓を抜いてくれます。チップやサービス料などは取られません。ビール代金だけです。でも売り子によってお店の売り上げが全然違うとか。

熱炒といえば基本は海鮮料理でしょう。こちらの「梅鑫海產店」は新鮮な海鮮を多く取りそろえた人気のお店です。数多くの居酒屋が立ち並ぶ激戦区海安路一段でもひときわ人が多く有名なお店の一つです。海外では地元の人間が行列をするようなお店はぜひ並んででも行ってみたいですね。

店頭にはキラキラと光る新鮮な魚が氷の上に美しく並べられ、そのほかの食材も見やすく並べられています。素材の鮮度に自信がある証拠でしょう。地元の方に人気があるのが頷けます。言葉が通じなくても食べたいものを指さすだけで、自動的におすすめの料理をしてくれます。

住所：台南中西區海安路二段330巷1號 電話番号：+886-6-229-6978

もっとディープな台湾の居酒屋をお探しの方はこちらの「感性滷味」をおすすめします。”滷味”（ルーウェイ）とは台湾の煮込み料理（おでん）のことですで野菜、肉、練り物、インスタントラーメンなどを湯がいて味付けをしてくれます。こちらのお店はこの台湾風煮込み料理を中心とした居酒屋です。

店頭に食材が並べられていますので、かごに好みのものを入れて店員に渡すと調理してくれます。ビュッフェのようで食材を選ぶのも楽しいですね。また、滷味の最大の魅力は値段が安いことです。値段はどれも30から40元程度ですので見たことのない食材を入れてみるというような冒険もできますね。

「滷味」は台湾風の煮込み料理（おでん）であると説明しましたが、日本風のお出汁が香る「おでん」と比べるとやはり味付けは全然ちがいます。甘辛いタレに八角の香りが聞いている滷味はやはり台湾独自の食べ物です。台南の激安で定番の居酒屋メニューを是非一度試してみてください。

住所：台南市中西區尊王路90號 電話番号：+886-6-222-4203

百元熱炒の店、”沙卡里巴（サカリバ）”は人気のおすすめ居酒屋です。もちろん名前は日本語が由来です。ちなみに康樂市場の近くの國華街、中正路、友愛路、海安路のあたりをまとめて"沙卡里巴"と称することもあるので、ご注意ください。啤酒屋沙卡里巴は府前路にあります。

一歩店中に足を踏み入れると、そこには異世界が広がっており、その内装に驚きます。でかでかと掲げられた歌劇団の看板や映画の看板は1950年代から60年代にかけて台湾で大流行した歌劇団の看板なのだそうです。身長が6メートルくらいありそうな妖艶な女性のパネルはとてもインパクトがあります。

こちらのお料理も100元というお安い価格で台南の人気料理を楽しむことができます。メニューも海鮮、お肉、野菜、鍋などバラエティに富んでいます。テーブルいっぱいの台湾料理を大人数でつまみながら語り合うのはとても楽しそうですね。ちなみに営業時間は夜中の1時までです。

住所：台南市中西區府前路二段213號 電話番号：+886-6-222-7838

台湾居酒屋の激戦区からは少し離れますが、是非おすすめしたいのが馬公廟の側にある屋台のような居酒屋「邊葉家燒烤」です。大きな中国風の壁画が目印です。馬公廟は戦の際に主君を守るために自ら盾になりながら死んでも馬から落ちなかったという中国の英雄を祀った廟です。

こちらの居酒屋は新鮮な海鮮類がメインです。こんなところで？と思うほど街並みに溶け込んでいますが、新鮮な魚はどれもおいしくて安いです。日本語のメニューはありませんが、海安路の居酒屋に飽きたら、こんな超ローカルな台湾風居酒屋もおすすめです。

住所：台南市中西區開山路122巷1號 電話番号：+866-6-227-3060

「鹹酥蝦」は台湾で豊富に獲れる新鮮なエビを素揚げにし、台湾風のスパイシーな味付けをしたものです。バリバリと皮ごといただくことができ、ビールのおともにおすすめの一品です。また、台湾居酒屋の初心者の方にも是非おすすめします。

「炒海瓜子」はあさりのバジル炒めです。台湾では蝦と同じくらい貝類も豊富に獲れます。新鮮なぷっくりとした肉厚のあさりににんにくとバジルの香りが食欲をそそるこの一品は観光客にも台南ローカルにも人気の一皿です。こちらも台湾風居酒屋ではマストの一品といえるでしょう。

「鹅肉」はガチョウのお肉です。台湾では鶏ではなく、アヒル（鴨）の肉や卵が好んで食べられますが、台湾の珍しい食材の一つがこのガチョウです。茹でたものやスモークしたものなどがありますが、臭みは全くなく、ジューシーなお肉は大変人気があり、専門店もあるほどです。機会があればぜひお試しください。

「空心菜」は日本でもおなじみですね。台南は美食の街なので胃袋が疲れがち、そんなときには少し食べなれた野菜がとてもおいしいです。ニンニクと塩のシンプルな味付けですので、日本人にとってはちょっと「ほっとする」味としても人気です。しかもこの空心菜は台湾居酒屋の料理の中でも比較的お値段の安い一皿です。

「清蒸石斑」は日本語で「ハタの姿蒸」です。新鮮な魚まるごと一匹を使用し、パクチーやネギなどの薬味とたれをたっぷり付けていただきます。パクチー好きにはたまらない一品です。時価ですが、TWD400前後しますので、大人数で居酒屋を訪れる際に人気の一皿です。

「海鮮火鍋」は台南で獲れた新鮮なワタリカニ、牡蠣、つみれ、エビなどの魚介類をこれでもかというほど詰め込んだ鍋です。こちらはだいたいTWD600からくらいです。安いことで有名な台湾風居酒屋にしては少しお高いでしょうか。でもこれだけ海鮮が入っていれば納得です。また実は台湾には「お持ち帰り文化」の国なので、もし希望すれば持ち帰り用にしてくれます。ホテルでも少し飲みなおしたいなどというときにはよいかもしれませんね。

台南の居酒屋は台南人の生活や風景の一部として溶け込んでいます。日本の居酒屋とシステムが違うので最初は入るのに少し勇気がいるかもしれませんが台南の人たちは台湾の中でも特に親切な人が多いと有名です。居酒屋で台南ローカルと思わぬ出会いがあるかもしれませんね。台南の居酒屋のおいしい食事と独特な雰囲気をぜひ楽しんでください。