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エジプトのピラミッドの場所は?謎の古代遺跡を見に行こう!その行き方は?

エジプトのピラミッドの場所は?謎の古代遺跡を見に行こう!その行き方は?
投稿日: 2017年7月9日最終更新日: 2020年10月7日

エジプトの首都カイロ近郊のギザには有名な三大ピラミットがあり、エジプトのシンボルになっています。エジプトには、約140基のピラミッドが発見されており、世界遺産になっています。謎に満ちた古代遺跡である
巨大建造物ピラミッドの場所や行き方について、ご紹介します。

エジプトのピラミッドとは?見出し

エジプトにおけるピラミッドとは、古王国時代(BC2686年からBC2160年)に築かれた、四角錐の巨大建造物で、約500年にも渡り、多くのファラオにより建造されました。ピラミッドは、近年まで王墓と考えられてきましたが、農閑期の公共事業という考えもあります。今なお秘密が多く、謎に満ちているピラミッドついて、ご紹介します。

エジプトのピラミッド①サッカラ見出し

ジェゼル王の階段ピラミッド

ピラミッドの歴史は、ジェゼル王の階段ピラミッドがエジプトのピラミッドの基礎になっていると言われてます。世界最古のピラミッドと称される由縁は、階段ピラミッドが花崗岩や石灰岩を用いた石造建物であるからです。階段ピラミッドは、東西125m、南北109mの長方形の上に6段で構成されており、高さは62mになります。

ジェゼル王は、紀元前27世紀頃のエジプト第3王朝時代のファラオで、7年間に渡り氾濫を続けているナイル川を鎮めるために、神官で重臣であったイムホテプに命じて、ピラミッドを建造したと伝えられています。イムホテプが設計したピラミッドは、度重なる設計変更のために、階段状になったそうです。

階段ピラミッドの地下28mには、ファラオの遺体を安置する玄室や回廊が張り巡らされています。イムホテプは、ピラミッドの東側に王宮と神殿、西側に倉庫、南側にお墓、北側に葬祭殿を作り、東西277m、南北545mの周囲を外壁で囲んでいました。これらをは、ピラミッド複合体全体と呼ばれています。

階段ピラミッドの場所は、カイロから南へ約30kmのサッカラの北部にあります。サッカラは古代エジプトにおける埋葬地でした。ジェゼル王以外に16人のファラオがサッカラにピラミッドを建造しています。階段ピラミッドの見学時間は8時から16時まで、入場料は、50E£で、ピラミッド群とイムホテップ博物館を見学できます。

カイロからサッカラまで行き方は、タクシーか観光ツアーでないとかなり大変です。タクシーの場合、所要時間はカイロから約50分、ギザから約30分、メンフィスから約10分でアクセスできます。サッカラ遺跡の観光ツアーも色々あるので、観光ツアーで訪れるのが、一番便利ですよ。

どうしても公共機関で行く場合は、バスを乗継ます。サッカラへの行き方は、最初にカイロからギザ行のバスに乗り、マリオテーラで下車します。マリオテーヤ橋付近からアブー・セール行のバスに乗り、アブー・セールからサッカラ行きのバスに乗り換えます。ピラミッドへ行きたいと言えば、ピラミッ群の周辺でバスを停めてくれます。

エジプトのピラミッド②サッカラ見出し

ウセルカフ王のピラミッド

ウセルカフ王のピラミッドの場所は、サッカラン北部にあり、階段ピラミッドとテテ王のピラミッドの中間に位置します。大きさは基底部73m、高さ49mで、北側に入口があり、東側に礼拝堂の跡、南側に葬祭神殿があります。また、南側には、衛星ピラミッドと言われる小型のピラミッドがあり、玄室まで露出しているので構造が見学できます。

ウセルカフ王は、エジプト第5王朝の最初のファラオで、エジプト第4王朝のクフ王の曾孫にあたるとされています。エジプト第5王朝になると、巨大建造物はピラミッドより、太陽神ラーを祀る太陽神殿に重要性が移っていきます。ウセルカフ王は、アブシールに太陽神殿を建築する伝統の創設者とも言われ、太陽王の通称があります。

エジプト第5王朝時代のピラミッドには、エジプト第3・第4王朝時代に比べて、粗悪な石が使われており、現在では、崩れかけていた李、原型を留めていないピラミッドが残っています。ウセルカフ王のピラミッドへの行き方は、階段ピラミッドと同様に観光ツアーで行くことをおすすめします。

エジプトのピラミッド③サッカラ見出し

ペピ2世のピラミッド

ペピ2世(ネフェルカラー)は、エジプト第6王朝5番目のファラオで、エジプト王朝時代に一番長生きしたことで有名です。記録によると6歳で即位し100歳まで生きたとされてますが、治世は64年という説もあり、実際に何歳まで生きたかは不明で、謎に包まれています。

ペピ2世のピラミッドの場所は、サッカラの南部に位置し、階段ピラミッドから少し離れた場所に建っています。ピラミッドの大きさは、基底部78.8m、高さ52.5mで、崩れかけています。周辺には、王妃たちの3基の衛星ピラミッドがあります。サッカラ南部には、エジプト第5・第6王朝の小規模なピラミッドになります。ピラミッドの建造場所にも時代により移動しているので、当時の謎や秘密が垣間見れますね。

エジプトのピラミッド④ダハシュール見出し

スネフェル王の屈折ピラミッド

スネフェル王は、エジプト第4王朝の最初ファラオで、クフ王の父になります。巨大建造物ピラミッドの全盛期のエジプト第4王朝に建造された屈折ピラミッドは、名前通り途中で傾斜角度が変わっています。大きさは、基底部189m、高さ105m、傾斜角度は下部54度27分、上部43度22分となっています。

なぜ、途中で傾斜角度を変更したのかは、屈折ピラミッドの大いなる謎になっています。考古学上の秘密は未だ解明されていませんが、変更した理由は所説あります。1つ目は、下部の傾斜角度と当時のピラミッド工法では、崩壊の恐れがあるので変更した。2つ目は、建造中にファラオが病気になり、急ぎ完成させるために、高さを低くした。

3つ目は、傾斜角度を変えることにより、上エジプトと下エジプトを統合した象徴としてる。紀元前3500年頃のエジプトには、複数の王国があり、エジプトを統一することでエジプト第1王朝が始まったとされています。上エジプトとは、カイロからアスワン周辺を指し、下エジプトとは、カイロからアレキサンドリアのエリアを指します。

屈折ピラミッドの場所は、カイロから南に約40km離れたダハシュールあります。屈折ピラミッドへの行き方は、観光ツアーかタクシーでアクセスするのがおすすめです。カイロからダハシュールまでは、車で約1時間30分になります。ダハシュール遺跡群の見学時間は、8時から16時で、入場料は25E£です。

エジプトのピラミッド⑤ダハシュール見出し

スネフェル王の赤いピラミッド

スネフェル王は、治世24年間に屈折ピラミッドを含めて5つの巨大建造物であるピラミッドを建造したと言われてます。赤いピラミッドの場所は、屈折ピラミッドの北側約1kmの位置に建てられた、世界最初の側面が二等辺三角形の方錐形の真正ピラミッドで、5番目に建造されました。

赤いピラミッドの大きさは、基底部220m、高さ105m、傾斜角度43度19分と緩やかになっており、エジプトのピラミッドの中で3番目の大きさになります。なぜ、赤いピラミッドと呼ばれるのかは、ピラミッド建造に使用された石が赤茶けた色をしているからだそうです。

赤いピラミッドの北側面約28mの高さに入口があります。中に入ると、3つの部屋のような空間があり、奥の部屋へ続いています。部屋の梁は三角形になっており、薄い石灰岩をずらして積むことにより三角屋根のような尖がっており、秘密めいた神秘的な空間を生み出してます。内部からは埋葬品などの痕跡は見つかっていません。

エジプトのピラミッド⑥ギザ見出し

クフ王のピラミッド

エジプトのピラミッドで一番有名なのは、ギザの三大ピラミッドと大スフィンクスです。三大ピラミッドの内、最大の大きさを誇るのがクフ王のピラミッドになります。また、クフ王のピラミッドは、紀元前2世紀にビザンチウムのフィロンの著書「世界の七つの景観」で選ばれた古代地中海の巨大建造物での1つで、現存する世界七不思議です。

フク王はエジプト第4王朝時代の2番目ファラオで、屈折ピラミッドなどを建造したスネフェル王の息子です。サッカラやダハシュールではなく、ギザに最初にピラミッドを築きました。クフ王のピラミッドが建造されたのは紀元前2500年頃と考えられており、大きさは、基底部230m、高さ146.6m(現在の高さ138.8m)、傾斜角度51度50分です。

ピラミッド建造に使用され石灰岩の石1つの重さは平均約2.5t、高さは下は約1.5m、上は50cmから60cmで、約230個の石が使われており、1つ60tを超える花崗岩の石が、王家の間に使用されています。完成当時のピラミッドは、全体を石灰岩を用いて白く化粧をし、頂上にはキャップストーンがあったと言われてます。

クフ王のピラミッドの入口は、北側に残る化粧石から8段ほど上の中央部分に、820年頃アル・マムーンによって開けられた盗掘用の穴になります。正式な入口は、さらに10段ほど上、中央から東へ7.3mの位置にあり、外からはわからないように塞がれてました。クフ王のピラミッドには、まだ発見されていない秘密の部屋があると言われます。

フク王のピラミッドの内部には、未完の地下室、王の間、女王の間、控えの間、重力軽減の間、大回路などがあり、王の間と女王の間は「シャフト」と呼ばれる通気孔があります。王の間には、空の棺と巨大な岩があり、天井には9枚の花崗岩がはめ込まれてます。王の間は、薄暗くいのでペンライトを持参することをおすすめします。

王の間の上には5層になっている重量軽減の間があります。各層に名前がついており、最上階の「キャンベルの間」の屋根と壁の間に、クフ王の名前が刻まれたカルトゥーシュ(ヒエログリフ)が確認できますよ。ピラミッド内部の通路は狭く、腰を屈めないと進めない上に傾斜もあるので、かなり足腰が疲れるので覚悟して見学してくださいね。

クフ王のピラミッドの見学時間は、8時から16時で、入場料は100E£にまります。クフ王のピラミッドは1日300人に入場が規制されているので、朝一番に訪れることをおすすめします。ギザの三大ピラミットは、遺跡保存と修復のために1年毎に1基を閉鎖してるので、ご注意ください。

太陽の船博物館

1954年にクフ王のピラミッドの南側から長さ43m、幅5.66mの木造船の断片が発見されました。28年の歳月をかけて、発掘・復元されたフク王の第1の船が、ピラミッドの横の太陽の船博物館に展示されています。また、1987年には第2の船が確認されており、2011年から発掘が進められていおり、復元予定になっています。

ギザへの行き方

ギザの場所は、カイロから南西に約20kmです。ギザまでの行き方は、地下鉄、バス、タクシーを利用してアクセスできます。地下鉄での行き方は、地下鉄2号線の地下鉄に乗り、ギザ駅で下車します。ギザ駅からはタクシーを利用するか、ミニバスでピラミッドへ向かいます。

バスでの行き方は、カイロ中心街にあるタフリール広場の東ターミナルから355番か357番のエアコンバスに乗り、クフ王側で下車します。または、タフリール広場の西ターミナルから997番のバスに乗り、スフィンクス側で下車します。ラムセス駅から30番のバスでもスフィンクス側にアクセスできます。バスでの所要時間は約1時間です。

エジプトのピラミッド⑦ギザ見出し

カフラー王のピラミッド

カフラー王は、エジプト第4王朝4番目のファラオで、クフ王の息子になります。ギザの三大ピラミッドの、中央に建つのがカフラー王のピラミッドで、2番目に大きい真正ピラミッドです。クフ王のピラミッドより高台に建てられているため、一番大きく見えますが、基底部215.29m、高さ143.87m(現在の高さ136m)、傾斜角度53度10分です。

カフラー王のピラミッドの頂上部分には石灰石の化粧石が残っており、参道の入口にあたる前には、大スフィンクスがピラミッドを守るように建っています。巨大建造物スフィンクスの建てられた年代は、カフラー王の命により紀元前2500年頃に建造されたとなっていますが、諸説あるようです。

エジプトのピラミッド⑧ギザ見出し

メンカウラー王のピラミッド

メンカウラー王は、エジプト第4王朝5番目のファラオで、カウラー王の息子になります。三大ピラミッドの中で一番小さく、基底部105m、高さ65.5m(現在の高さ62m)、傾斜角度51度20分です。他のピラミッドと比較して約半分の大きさになります。大きさの秘密は未だに解明されておらず、財政難で建設費用を節約したという説が一般的です。

メンカウラー王のピラミッドの北側には大きな傷跡があります。これはピラミッドを破壊しようとしたものが破壊できずに終わった跡だそうです。ピラミッドの入口の下にある石には、ヒエログリフが刻まれており、内部ある小部屋の壁は装飾されており、ピラミッド内部で装飾が確認できるのは、メンカウラー王のピラミッドだけです。

メンカウラー王のピラミッドの玄室からは、1837年遺体の一部が発見されたが、鑑定のためにロンドンの大英博物館への輸送中に船が石棺もろとも沈没してしまいました。ピラミッドに隠された秘密や、遺体がメンカウラー王のものだったのか、永遠の謎に包まれています。

エジプトのピラミッドを見に行こう!見出し

巨大建造物ピラミッドには、解き明かされていない秘密や数多くの謎が残っています。実際にピラミッドを観光すると、紀元前のエジプトで人々の手により、ピラミッドやスフィンクスなどの巨大建造物が建てられたことに感動を覚えます。エジプトに来たら、是非ピラミッドを見に行ってくださいね。

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エジプトは、一生に一度は行きたい場所として名前が挙がる人気観光地です。アラブの春でムバラク政権が崩壊して以降、政情への不安などからエジプトを訪れる観光客の数が減少したものの、国内の治安も少しずつ改善の兆しを見せており、人々を迎え入れる体制が整いつつあります。
投稿日: 2017年7月9日最終更新日: 2020年10月7日

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