アブシンベル神殿!湖から移動した遺跡!その見どころと行き方ご紹介!

2017年8月2日 (2019年9月12日最終更新)

世界初の世界遺産「アブシンベル神殿」は、紀元前1250年頃、ラムセス2世によって造られたという世界最大の岩窟神殿です。水没から逃れるために湖から移動した遺跡としても知られています。そんなアブシンベル神殿の見どころや行き方まで、気になる観光情報をご紹介します。

目次

  1. アブシンベル神殿に行ってみよう!
  2. 世界最大の岩窟神殿「アブシンベル神殿」とは?
  3. 湖から移動した?水没を免れたアブシンベル神殿
  4. アブシンベル神殿は世界遺産のきっかけ
  5. アブシンベル神殿で一年に二度起こる奇跡とは?
  6. アブシンベル神殿の見どころ1:ラムセス2世像
  7. アブシンベル神殿の見どころ2:アブシンベル大神殿
  8. アブシンベル神殿の見どころ3:アブシンベル小神殿
  9. ナセル湖クルーズでアブシンベル神殿を眺めよう
  10. アブシンベル神殿への行き方
  11. 世界遺産誕生のきっかけ!アブシンベル神殿へ行こう

アブシンベル神殿に行ってみよう!

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長い歳月に渡って砂の中に埋もれており、19世紀になってようやくその姿が発見された「アブシンベル神殿」。紀元前1250年頃、ラムセス2世によって造られたという世界最大の岩窟神殿です。水没から逃れるために湖から移動した遺跡としても知られています。そんなアブシンベル神殿の見どころや行き方まで、気になる観光情報をご紹介します。

世界最大の岩窟神殿「アブシンベル神殿」とは?

アブシンベル神殿は、エジプトの首都カイロから南へ1180キロ、アスワンからさらに南へ280キロのところに位置しています。アブシンベル神殿はラムセス2世によって紀元前1250年頃に造られた、大小二つの神殿からなる、砂岩をくりぬいて造った世界最大の岩窟神殿です。大神殿はラムセス2世の功績を称え、小神殿は愛する奥様のために造られたそうです。

アブシンベル神殿が造られたのは紀元前1250年ですが、発見されたのはなんと19世紀に入ってからのことなんです。それまで、長い歳月に渡って土の中で眠っていました。アブシンベル神殿は、1813年にスイス人のブルックルハルトに発見されました。発見当時、北方から吹く強風の影響で、アブシンベル神殿の4分の3は土に埋もれていたといいます。

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湖から移動した?水没を免れたアブシンベル神殿

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アブシンベル神殿は、ナセル湖のほとりに建てられています。実は、アブシンベル神殿は本来、現在のこの場所に存在したわけではないのです。元々は、現在の位置より210メートル東、現在は水で満たされているアスワンハイダムの湖底にありました。なんとこのアブシンベル神殿、湖から移動してきたのです。おかげでアブシンベル神殿は水没から免れました。

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水没を免れたアブシンベル神殿ですが、当初は水没してしまったアブシンベル神殿を「潜水エレベーター」などを利用して水中で見学できるようにするという案も出ていたそうです。しかし、やはり水没してしまっては水の侵食力により崩壊してしまうことも考えられるため、神殿は無数のブロックに切り取られ、現在のこの地に移動されたのです。

アブシンベル神殿は世界遺産のきっかけ

水没から免れるために湖から移動してきたという、驚きの過去を持つアブシンベル神殿。さらに驚くべきことに、なんとこの神殿、世界遺産のきっかけとなった遺跡でもあるんです。1960年代、ナイル川流域にアスワン・ハイ・ダムの建設計画が上がり、このダムが完成するとアブシンベル神殿などのヌビア遺跡が水没する可能性が出てきました。

そこでユネスコが、アブシンベル神殿などの水没遺跡救済キャンペーンを始めます。このキャンペーンがきっかけとなり、歴史的価値のある遺跡や建築物、自然などを国際的な組織運営で守ろうと「世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約(世界遺産条約)」が誕生しました。水没から免れると同時に、世界遺産誕生のきっかけとなったのです。

アブシンベル神殿で一年に二度起こる奇跡とは?

アブシンベル神殿では、一年に二回だけ神秘的な奇跡を見ることができると有名です。春分の日と秋分の日の二日間だけ、数分間だけその現象を見ることができます。アブシンベル神殿の入り口からほぼ一直線、一番奥の突き当たりに御神体が並んでいます。一年に二回、春分の日と秋分の日にだけ、この御神体の顔が順番に光に照らされていくのです。

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アブシンベル神殿の奥に並べられている御神体は4体。左から順に、万物の創造主プタハ神、王の守護神アメン・ラー、神格化されたラムセス2世、太陽神ラー・ホルアクティとなっています。これらの顔が順番に光に照らされるようになっているのですが、万物の創造主であり冥界の神といわれるプタハ神には光が当たらないように設計されています。

アブシンベル神殿の見どころ1:ラムセス2世像

続いてアブシンベル神殿の見どころについて見ていきましょう。アブシンベル神殿の一番の見どころといえば、やはり「ラムセス2世像」でしょう。アブシンベル神殿の入り口にそびえる4体の巨大な像は、実は全てラムセス2世の像なんです。左から順に、30歳、40歳、50歳、60歳のラムセス2世を表しているそうです。異なる表情や体格に注目です。

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二番目の像は崩れてしまっていますが、これはアブシンベル神殿が完成してから7年後の大地震によって崩れたものと言われています。それにしても、四体とも全て自分の像とは驚きですよね。ラムセス2世の自己顕示欲の強さに驚かされます。ラムセス2世は30人ほどの妻と、130人以上の子を持ちます。この4体の像の足元にいるのがその子供たちです。

アブシンベル神殿の見どころ2:アブシンベル大神殿

続いてご紹介するおすすめの見どころは、「アブシンベル大神殿」です。二つの神殿で構成されているアブシンベル神殿の、大きい方の神殿になります。アブシンベル神殿の入り口両サイド、ラムセス2世の巨像の足元に当たる部分を見てみてください。そこにはラムセス2世が捕らえた敵の数々が描かれており、それぞれ顔や服装が違うなどこだわりも見られます。

アブシンベル大神殿の中に入ってみると、まず出迎えてくれるのは列柱室です。そこには2列に4体ずつと、合計8体のラムセス2世の柱が並んでいます。オシリス神のポーズという、胸の前で手をクロスするポーズをとったラムセス2世です。一つ残らず、ここでも全てがラムセス2世。ラムセス2世の自己顕示欲をここでもひしひしと感じられますね。

アブシンベル神殿の見どころ3:アブシンベル小神殿

アブシンベル大神殿の次は、小さい方の神殿である「アブシンベル小神殿」にも足を運んでみてください。30人以上の妻を持つラムセス2世ですが、その中でも最も愛していたのがネフェルタリ王妃。アブシンベル神殿は、最も愛する奥様のために造られました。アブシンベル小神殿には、ラムセス、ネフェルタリ、ラムセス、と交互に像が並んでいます。

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アブシンベル小神殿のように、王様と王妃の像が同じようなサイズ感で、同等に扱われていることを表しているのは大変珍しいケースで、このような特徴が見られるのもアブシンベル小神殿だけなんだそうです。ラムセス2世の王妃への愛を感じますが、一説では奥様を恐れてこの神殿を造ったとも言われています。なぜならお墓が別々だからです。

ナセル湖クルーズでアブシンベル神殿を眺めよう

直接アブシンベル神殿の中に入って観光したあとは、「ナセル湖クルーズ」で優雅にその全体像を眺めてみるのはいかがでしょうか。アスワン・ハイダムを建設した際にできた湖が、「ナセル湖」です。そのナセル湖のほとりにある遺跡を船で巡るクルーズがナセル湖クルーズ。違った角度からアブシンベル神殿を見てみるのも面白いのでおすすめです。

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ナセル湖クルーズには、アスワン発とアブシンベル発があります。正直、アブシンベル神殿以外はマニアックな遺跡ばかりになっているので、ナセル湖クルーズの目玉であるアブシンベル神殿がフィナーレとなるアスワン発のクルーズに乗ることをおすすめします。ナセル湖クルーズのフィナーレに徐々に迫ってくるアブシンベル神殿の姿は大迫力です。

アブシンベル神殿への行き方

最後に、アブシンベル神殿へのアクセスをご紹介します。アスワンからアブシンベル神殿までのアクセスですが、車で約三時間と実は結構距離があります。そしてなんと、必ず警察が一緒についてきます。決して危険なわけではなく、とても広大で他になにもない砂漠の先に神殿があるので、途中に事故があっても誰も助けに行けないのが理由だそうです。

このように、警察と一緒にみんなで移動することを「コンボイ」といいます。観光客は例外なしに、コンボイなしにアブシンベル観光には行けないことになっています。個人で行こうとは考えず、現地オプショナルツアーに申し込むのをおすすめします。またコンボイは決まった時間にしか来ません。遅れるとアウトなので、時間には注意しましょう。

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世界遺産誕生のきっかけ!アブシンベル神殿へ行こう

いかがでしたでしょうか。世界最大の岩窟神殿、アブシンベル神殿の見どころから行き方まで観光情報をまとめてご紹介しました。水没から逃れるために湖から移動してきたという驚きの過去を持ち、さらに世界初の世界遺産として、現在の世界遺産のきっかけにもなったアブシンベル神殿。ぜひ一度、直接その姿を見に行ってみてはいかがでしょうか。

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この記事のライター
rikorea

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