アスワンハイダム(エジプト)は世界遺産発祥の地!周辺観光スポット紹介!

2017年8月3日 (2019年5月14日最終更新)

かつて、エジプトのナイル川の洪水をコントロールするため「アスワンハイダム」が造られました。これにより多くの貴重な遺跡が水没の危機に陥りましたが、ユネスコなどによってその危機を免れました。世界遺産発祥となったアスワンハイダムと周辺の観光名所をご紹介します。

目次

  1. 世界遺産発祥の地!「アスワンハイダム」を観光しよう
  2. アスワンの町とアスワンハイダムを知ろう
  3. エジプト現代史と深く繋がるアスワンハイダム
  4. アスワンハイダムが世界遺産のきっかけ?
  5. アスワンハイダムによって生まれた「ナセル湖」
  6. アスワンハイダム周辺観光1:フィラエ神殿
  7. アスワンハイダム周辺観光2:アブシンベル神殿
  8. アスワンハイダム周辺観光3:カラブシャ神殿
  9. アスワンハイダム周辺観光4:切り出しのオベリスク
  10. アスワンハイダム周辺観光5:ヌビア族とヌビア博物館
  11. アスワンハイダムと周辺の遺跡を観光しよう!

世界遺産発祥の地!「アスワンハイダム」を観光しよう

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エジプトの生活を支えていたナイル川ですが、毎年夏に氾濫し洪水が起こっていました。そこで洪水をコントロールするため「アスワンハイダム」が造られました。これにより多くの貴重な遺跡が水没の危機に陥りましたが、ユネスコや世界の識者たちによってその危機を免れました。世界遺産発祥となったアスワンハイダムと周辺の観光名所をご紹介します。

アスワンの町とアスワンハイダムを知ろう

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世界一長い川として有名なナイル川は、はるか昔、古代エジプトの時代からずっとエジプトの人々の生活を支えてきました。それと同時に、古代エジプト文明を育んできた源でもあります。しかし毎年夏になるとナイル川は氾濫し、洪水を起こしました。洪水が起きたあとはナイル川流域の土地が肥え、農作物がよく育つことで喜ばれていました。

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「アスワン」という町は、古代エジプトでは最南端にあたる辺境の地「スウェネト」の町でした。数々のエジプト古代遺跡が残されるこの町は近代以降、農地ではなく居住地として利用されるようになり、ナイル川の氾濫による恩恵よりも、洪水による被害が重くなり問題視されるようになりました。そこで造られたのが「アスワンハイダム」です。

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エジプト現代史と深く繋がるアスワンハイダム

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かつてはナイル川の氾濫や、それによる洪水も、ナイル川流域に肥沃な農地を生み出すことで人々にとってはありがたい存在でした。しかし近代以降、エジプトの人口は年々増加していき、農地として利用されていたアスワンの町も人々の居住地として利用されるようになりました。そのため、ナイル川の氾濫をコントロールする必要に迫られたのです。

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その対策として造られたのが「アスワンハイダム」。1901年に造られたアスワンハイダムですが、規模が小さく電力供給をまかなえないという問題に陥りました。そこで、1960年代に規模の大きいアスワンハイダムの建設計画が挙がりました。この計画をきっかけに様々な問題が起こりましたが、最終的にソ連からの資金援助により建設が始まりました。

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アスワンハイダムが世界遺産のきっかけ?

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1960年代になり、さらに規模を広げるため再びアスワンハイダムの建設が始まりました。しかし、このダムを建設してしまうとナイル川流域に位置する数々の貴重な古代遺跡が水没してしまう可能性があるという問題が懸念されました。当初は、水没してしまった遺跡を水中観覧する案なども挙がりましたが、やはり水の侵食力は凄まじいものです。

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そこで、これらの貴重な遺跡の数々を水没から救おうと、ユネスコや世界の識者たちが「ヌビア水没遺跡救済キャンペーン」を始めました。そして歴史的価値のある遺跡や建築物、自然などを国際的な組織運営で守ろうと「世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約」が出来ました。アスワンハイダムは、世界遺産のきっかけとなったのです。

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アスワンハイダムによって生まれた「ナセル湖」

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アスワンハイダムの建設によって生まれたのが「ナセル湖」です。ナセル湖は、エジプトの古代遺跡の中でも特に壮大で有名な「アブシンベル神殿」の前に広がる湖です。湖の水上からエジプトの古代遺跡を眺めるという「ナセル湖クルーズ」も観光客に大人気です。ナセル湖の大きさはなんと琵琶湖の約8倍、全長500キロにもおよぶ広大な湖です。

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アスワンハイダムの建設により、ナイル川上流の水位が上がってしまいました。そこで生まれたのが、人造湖であるこのナセル湖なのです。アスワンハイダム計画を成功へと導いた、エジプト大統領からとった名前を持つ湖としても知られています。この巨大な湖の誕生により人々の生活は安定しましたが、環境に与える影響が問題になっています。

アスワンハイダム周辺観光1:フィラエ神殿

アスワンハイダム周辺の観光名所についてご紹介します。まずはこの「フィラエ神殿」。アスワンハイダムの建設によって、古代の神殿が存在し、オシリスやイシスが暮らした神々の島と呼ばれるフィラエ島は水没してしまいました。そこで、フィラエ島とよく似た地形を持ち、かつ標高の高いアギルギア島がその代わりの地として選ばれたのです。

フィラエ神殿にはエジプトの神々がずらりと並んでいます。この神殿は、エジプトの母とも呼ばれる存在である女神への敬意を示す意味で建てられたといいます。数千年という長い歳月に渡り、民族の区別なく誰からも敬われてきたフィラエ神殿ですが、6世紀に神殿から教会へと改宗させられました。キリスト教様式とエジプト古代神殿様の両方が見られます。

アスワンハイダム周辺観光2:アブシンベル神殿

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アブシンベル神殿は、エジプトの古代遺跡の中でも特に壮大で有名な観光地です。このアブシンベル神殿も、アスワンハイダムの建設による水没の危機を免れた過去を持ちます。なんとこのアブシンベル神殿、ブロックごとに切り取られて湖から移動させられたのです。水没から救われた、エジプトの古代建築の最高傑作のこの神殿は見逃せません。

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アブシンベル神殿は、紀元前1250年ごろに岩山を掘り出すように造られた神殿です。しかし発見されたのは、19世紀になってから。発見当時は北方から吹く強風により、4分の3が砂に埋もれていたそうです。発見された後、70年以上かけてその砂の中から掘り出されました。アブシンベル神殿では、ラムセス2世の自己顕示欲の強さにも注目です。

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アスワンハイダム周辺観光3:カラブシャ神殿

続いてご紹介するこちらの「カラブシャ神殿」も、アスワンハイダム建設による水没の危機を免れた古代遺跡の一つです。カラブシャ神殿は、紀元前30年ごろに建てられた神殿であると言われています。ヌビアの太陽神であるマンドゥリスが祀られ、ヌビアの神々に捧げられた神殿だそう。神殿内の壁一面には、古代エジプトの神々の姿が刻み込まれています。

カラブシャ神殿は、新王国時代に建設されたものであり、その建設にはアメンホテプ2世やトトメス3世が関わっていたと言われています。そしてその後、プトレマイオス朝、ローマ帝国支配時代を経て再建されました。神殿の壁画には、オシリス神やイシス神などエジプトの神々を讃えたヒエログリフが残っており、カラブシャ神殿の見どころの一つです。

アスワンハイダム周辺観光4:切り出しのオベリスク

エジプトのシンボルのような存在である「オベリスク」。エジプトの各地に点在するオベリスクは、アスワンの近くの石切場から切り出され、各地へと運ばれていきました。この場所には、作業の途中で亀裂が入ってしまったオベリスクが横たわったまま残されています。途中で切り出しを断念せざるを得ず、そのまま放置されてしまったのです。

このオベリスクのおかげで、古代エジプトの人々が巨大な石をどのように切り出し、搬出していたのかなど、オベリスクに関する謎の一部が解明されるきっかけが生まれました。この亀裂の入ったオベリスクは横たわったままですが、なんとその長さは40メートル超え。もし完成していれば、エジプト一巨大なオベリスクになっていたことでしょう。

アスワンハイダム周辺観光5:ヌビア族とヌビア博物館

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アスワンの地で生活していたヌビア族は、アスワンハイダム建設によって生まれたナセル湖によって、生活していた土地を奪われてしまいました。そしてアスワンで生活していたヌビア族のほとんどが他の地に移住して行きましたが、一部のわずかな住民はアスワンの地に残り、今でも昔からのヌビア族の伝統や文化を大切に守り続けています。

「ヌビア博物館」では、古代から現代までのヌビア族の伝統や文化、文明に関する遺物や資料が展示されています。アスワンダムの建設についての資料や、水没の危機に陥った遺跡を移動させた際の模型なども見ることができます。一体どのようにして巨大な遺跡を移動させたのか、またどれだけの費用がかかったのかなど、詳しい内容を知ることができます。

アスワンハイダムと周辺の遺跡を観光しよう!

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いかがでしたでしょうか。エジプトの人々の生活を支えるために造られ、世界遺産発祥の地としても知られる「アスワンハイダム」についてご紹介しました。アスワンハイダムがあるからこそ、現在のエジプトの姿があることが分かりました。アスワンハイダムの周辺には、水没から免れた数々の貴重な遺跡も見られます。ぜひ一度足を運んでみてくださいね。

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rikorea

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