等々力緑地公園は子供と楽しめる人気スポット！釣りやフリマなど魅力がいっぱい！

等々力緑地(とどろきりょくち）は、神奈川県川崎市中原区の等々力にある公園で、広大な敷地内に陸上競技場や野球場、プールなどのスポーツ施設が多数立地しています。また、催し物広場で開催されるイベントやフリマも地元の人には人気です。

等々力緑地の陸上競技場はサッカーJリーグ川崎フロンターレのホームスタジアムになっています。そのため、陸上競技場そばにある遊具にはチームカラーやロゴが使われていたりして、サッカー好きの子供のみならず、チームの応援を盛り上げています。

等々力緑地には子供が遊べる大きな遊具が主に３か所にあります。「子供の遊び場」、「ふるさとの森」、「催し物広場」に渡っていて、全部を制覇しようと子供を連れて歩くと結構時間がかかりますが、公園内をお散歩を兼ねて歩くと、健康的で一石二鳥になりそうです。

この「子どもの遊び場」からは、フロンターレロードと呼ばれるを道を挟んで等々力競技場がすぐそばにあるので、試合開催日にはサポーターの歓声が聞こえてきたりします。遊具も、フロンターレのチームカラーであるブルーに塗られた大きな複合遊具があり、チームのロゴも付いています。

色がフロンターレカラーなだけでなく、サッカーボールの形をした遊具があったり、サッカーボールを乗せたイルカの像があったりと、サッカー好きな子供さんたちは大喜びしそうです。もちろんフロンターレ仕様の遊具以外にもブランコ等の普通の遊具もありますし、大きな滑り台も人気があります。

ふるさとの森のフィットネスコーナーにも子供が楽しめる大型の遊具があります。等々力緑地の遊具はどれも滑り台の形変わっていて、一目見ただけで子供が大喜びしそうです。遊具の色も、森をイメージしているのか、緑と茶色をメインカラーにしていて、森の中でどこか落ち着いた雰囲気があります。

ふるさとの森のフィットネスコーナーということで、大人向けのアスレチック遊具も置いてあります。小学生高学年の子供なら十分楽しめるかと思いますし、子供と一緒に大人の運動不足解消目的で遊んでも親子で思い出ができて良さそうです。

催し物広場の横にもアスレチックのように様々な種類の遊具が並んでいます。うんていのようなものや、はしご、ロッククライミングのようによじ登る系のものがあったり、滑り台の形が面白かったり、二人で同時に滑れる滑り台など、子供と一緒に大人も遊びたくなります。

等々力緑地内の催し物広場では、たびたび様々なイベントやフリマなどの催し物が開催されており、特に地元の人には人気です。また、催し物広場の周りには桜が並んで植えられているので、毎年春の開花シーズンには大勢のお花見客が訪れます。

等々力緑地の公園内にはかなり広い範囲に渡って桜の木が見られます。緑地全体ではソメイヨシノ、里桜、八重桜など約300本の桜があり、川崎市のお花見スポットとしても人気が高い場所なのです。公園内の遊具で遊ぶ子供を見守りながらお花見が楽しめたりして、親子で癒されるかと思います。

公園の敷地内ではありませんが、等々力緑地近くの多摩川河川敷には河津桜が並んでいて、見頃には多くの見学者を見かけます。河津桜は、ソメイヨシノよりも濃いピンク色の花が特徴で、晴れた日には空の青と多摩川の水面を背景に美しいピンク色の河津桜を楽しむことができます。

等々力緑地公園内のフィッシングセンター(釣り池)では、ヘラブナ釣りが楽しめます。周囲をぐるっと緑に囲まれた大きな釣り池を前に、春には桜を眺めながら、夏には蓮の花に癒されながらのんびりとした時間を過ごしてはいかがでしょうか。

釣り池にはレンタルの竿などは無いので持参が必要ですが、利用料は大人(15歳以上)750円、子供(6歳以上 14歳以下)200円とリーズナブルで、人気があります。大会や、釣り教室なども行われており、初心者も気軽に参加できるようになっています。釣れるのはヘラブナが中心で、1人2匹までは持ち帰りが可能です。

等々力緑地内には川崎市市民ミュージアムという1988年に開館した博物館と美術館の複合文化施設が建っています。「都市と人間」という基本テーマを掲げていますが、写真や漫画、アニメーションなどの複製芸術の展示にも力を入れていて、企画展では映画など様々な催しが行われています。

企画展、アートギャラリー展は展覧会によって観覧料がかかりますが、博物館展示室の常設展を観覧するのは基本的には無料です。等々力緑地で遊んだ後、寄り道して子供の知的好奇心をくすぐるのもいかがでしょう？(模写、撮影などは別途特別利用料がかかります)

ミュージアムの前庭には大きなトーマス転炉が展示されていますが、その圧倒的な大きさに大人も子供もまずはびっくりするかと思います。しかも、トーマス転炉が展示されているのは世界でもここ川崎市市民ミュージアムだけということで、なかなか貴重なものなのです。

等々力陸上競技場は、2015年のメインスタンドリニューアルオープンに伴い、藤子不二雄アニメのキャラクターブロンズ像が設置されました。これは、等々力緑地と同じく川崎市にある「藤子・F・不二雄ミュージアム」とのコラボレーションによるものだそうです。

ブロンズ像はドラえもんの他に、チンプイ、モンガー、ゴンスケ、ポコニャンなど藤子不二雄作品の人気キャラクターたち全8体で、メインスタンドのコンコースや入場ゲート、デッキ付近で見られます。ぜひ全種類探してみてください。晴れた日に撮影すると、空に映えてとても可愛らしいです。

等々力陸上競技場そばの信号付近にある車止めの柵の上のステンレス製のスズメ、その名も「ピコリーノ」の人気がすごいんです。ピコリーノとは、車止めなどを製造している株式会社サンポールの製品名なのですが、この可愛らしい名前で愛称のように親しまれています。以前はピーチクーとも呼ばれていました。

このピコリーノのスズメさんたち、川崎フロンターレの等々力競技場での試合当日(ホーム試合)には、チームカラーの衣装を可愛らしく身にまとっているのです。そして、一羽だけは対戦相手チームカラーの衣装を着ているというニクイ演出に、ピコリーノに会いに等々力緑地を訪れる人も少なくありません。

等々力緑地の催し物広場では、週末を中心にフリマが開催されていることがあります。地元の人に人気のゆったりとした雰囲気のフリマで、お散歩ついでに見て回るだけでも楽しいイベントです。次回のフリマは2017年12月3日日曜日、催し物広場にて開催予定だそうです。

神奈川県川崎市に位置する等々力緑地へのアクセスは、JR南武線、東急東横線、東急目黒線の武蔵小杉駅から市営バス「溝03、04、05、杉40」系統（1番のりば）または東急バス「溝02」系統（2番のりば）で「市営等々力グランド入口」下車または「市営等々力グランド前」下車です。

駐車場もありますが、できるだけ公共交通機関を利用することをおすすめします。徒歩でも武蔵小杉駅から約25分、南武線 武蔵中原駅から約15分ほどで到着することができますので、時間や体力に余裕があれば天気が良ければ歩いて行くのも良いでしょう。

二ヶ領用水（川崎堀）沿いを通って行くルートは自動車も通らないため、子供を連れていても安心して歩くことができます。また、この二ヶ領用水沿いは徳川家康の命により開削された非常に歴史的価値が高い由緒ある用水なので、散策にもおすすめです。

残念ながら等々力緑地内にはカフェや食事ができるお店がありません。土日祝日限定で川崎市市民ミュージアム館内にあるラウンジでパンの出張販売を行っていますが、ラウンジ内では飲食物の持ち込みが可能なので、武蔵小杉駅周辺で購入したり、必要であれば家から持参することをおすすめします。

川崎市の等々力緑地は、子供から大人まで家族みんなでのびのびと楽しめる自然あふれるスポットです。スポーツや遊びを通して、自然の中でリフレッシュをしたり、フリマやイベントなどに参加して欲求を満たしたり、楽しみ方はいろいろです。今度のお休みにぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。