「おわら風の盆」は幻想的な踊りが魅力!前夜祭などおすすめの楽しみ方は?

2018年5月20日 (2018年12月10日最終更新)

越中おわら節の調べに乗せて踊り手が優雅な踊りを見せる「おわら風の盆」は、富山県富山市八尾地区で毎年9月1日から3日まで開催されるお祭りです。今日は、どことなくもの悲しい調べが大勢の人々を惹きつける「おわら風の盆」の魅力をたっぷりとご紹介します。

目次

  1. 富山のおわら風の盆をご紹介
  2. おわら風の盆はどこで見られるの?
  3. おわら風の盆の歴史
  4. おわら風の盆の衣装
  5. おわら風の盆の踊り
  6. おわら風の盆に欠かせない胡弓とは?
  7. おわら風の盆会場へのアクセス
  8. おわら風の盆会場の駐車場
  9. おわら風の盆の楽しみ方
  10. おわら風の盆前夜祭
  11. おわら風の盆本祭り:初日と2日目
  12. おわら風の盆本祭り:最終日
  13. 富山市八尾地区の食事とお土産
  14. 富山八尾地区周辺の宿泊
  15. おわら風の盆を満喫しよう

富山のおわら風の盆をご紹介

おわら風の盆は、富山市の八尾地区で二百十日にあたる毎年9月1日から3日まで開催されます。高橋治の小説「風の盆恋歌」の出版以来その人気が高まり、毎年25万人を超えると言われるほどの来場者で賑わいます。今日は胡弓が奏でる哀切の響きと艶やかな踊りが人々の心を捉えて離さない、おわら風の盆の魅力を前夜祭や駐車場などの情報も併せて存分にご紹介します。

おわら風の盆はどこで見られるの?

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おわら風の盆は、元々は2万人ほどの人口を持つ富山県八尾町、現在の富山市八尾地区で行われます。この辺りは、千本格子の古い町並みや、日本の道百選にも選ばれた諏訪本町通りなど、お祭りだけではなく見どころがたっぷりの情緒あるところです。この八尾地区がおわら風の盆の3日間、この世のものとは思えないほどの幻想的な光景を繰り広げます。

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おわら風の盆は、富山市の東町、西町、今町、上新町、下新町、鏡町、東新町、西新町、諏訪町、天満町の旧町内とそこから移り住んだ人達による福島支部の11団体によって開催されます。またこの11団体の代表者が「富山県民謡越中八尾おわら保存会」を組織して、おわら風の盆を継承しています。祭りの期間中は各地区ごとの踊りが披露されます。

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おわら風の盆の歴史

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おわら風の盆の起源は江戸時代にまで遡ります。1702(元禄15)年、加賀藩からの賜りものである「町建御墨付」を町の開祖の米屋少兵衛から取り戻したことを祝って、八尾の人々が三日三晩踊り歩いたことが始まりだと「越中婦負郡志」は伝えています。また風の盆の名前の由来は、台風シーズンの二百十日に風神鎮魂を祈願するお祭りとして行われたことによります。

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おわら風の盆を語る時に忘れることのできない人物がいます。「富山県民謡越中八尾おわら保存会」の初代会長であった川崎順二という人です。この人は東町の医師で、大正時代の終わり頃には廃れかけていたおわら風の盆の再興と保存、後進の育成に力を注ぎ、おわら中興の祖と呼ばれるようになりました。現在、川崎順二氏の生家と病院跡地は「八尾おわら資料館」になっています。

おわら風の盆の衣装

法被

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男性の衣装は法被と猿股、それに黒足袋を合わせます。法被は農作業の際の衣をかたどってはいますが、素材は木綿ではなく絹の羽二重で作られたとても上等で高価な法被です。木綿の衣装ではきれいに踊ることが難しかったため、羽二重で作られるようになりました。おわら風の盆ではぜひ衣装にも目をとめてみてください。

黒帯

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女性の踊り手の衣装は揃いの浴衣に白足袋です。浴衣にはおわら節の歌詞が染め抜いてあったりと、各町ごとにデザインが違いますが、帯は殆どの町でお太鼓に結んだ黒帯を使います。昔は高価な衣装を整えるのは大変で、どの家にもある冠婚葬祭用の黒帯を使った名残であると言われています。

おわら風の盆の踊り

豊年踊り

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豊年踊りは旧踊りと呼ばれます。農作業の際の所作を取り入れた、子供から大人まで誰でも楽しめるのが特徴で、富山県内の学校で運動会などの行事の際にも踊られる踊りです。見物客も参加できる輪踊りで踊られるのもこの豊年踊りです。せっかくの機会ですので、豊年踊りを体験してみるのもおわら風の盆のおすすめの楽しみ方です。

男踊り

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おわら風の盆の踊りには、旧踊りと呼ばれる豊年踊りに対して新踊りと呼ばれるものがあります。新踊りはさらに男踊りと女踊りに分けられます。男踊りはやはり農作業を表していますが、振りを大きくした勇敢で男らしさを存分に表現した、迫力十分で見応えのある踊りです。前述した法被にもぜひ注目してみてください。

女踊り

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女踊りの振り付けは蛍狩りを表現しているそうです。男踊りと対照的に女踊りはあくまでも上品な艶やかさを表しています。どちらも編み笠を深くかぶりますが、これはその昔手ぬぐいで顔を隠して踊ったことの名残だと言われています。編み笠から見える自分の指先に細心の注意を払いながら踊る、それがおわら踊り独特のきめ細かい艶やかさにつながっていきました。

男女混合の踊り

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こちらは鏡町でのパフォーマンスです。男性の踊り手と女性の踊り手の息がぴったりと合った、男女混合の踊りもおわら風の盆の一押しの楽しみ方のひとつで、とても見応えのある踊りです。この踊りは各町ごとに振付を考え、その町それぞれの個性が存分に表現されています。踊りの始まりを楽しみに静かに待ちましょう。

おわら風の盆に欠かせない胡弓とは?

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胡弓は明治40年代から使われ始めたおわら風の盆に欠かせない、3本の弦を持ち三味線によく似た和楽器で、バイオリンのように細長い弓で弾きます。胡弓はとても水に弱いため、雨が降ると風の盆は無情にも中止になります。また胡弓が奏でる「越中おわら節」の音色は哀切を帯びていてもの悲しく、おわら風の盆が訳もなく泣けてしまうお祭りだと形容される所以ではないでしょうか。

おわら風の盆会場へのアクセス

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おわら風の盆会場へのアクセスをご案内しておきましょう。まず最寄り駅はJR高山線の越中八尾駅になります。富山駅からは約25分ほどのアクセスです。また路線バスでアクセスすることもできますが、こちらは約45分程度のアクセスになります。おわら風の盆の時期は道路もとても混み合いますので、時間に余裕を持ってアクセスすることをおすすめします。

おわら風の盆会場の駐車場

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車でのアクセスでは駐車場の問題がありますが、駐車場は2箇所用意されています。「富山市八尾スポーツアリーナ」の駐車場と、「八尾ゆめの森テニスコート」の駐車場を利用することになります。駐車場の利用料金は1台1000円で、駐車場からは500円のシャトルバスで会場付近まで送迎してくれます。駐車場はすぐに満車になりますので、できるだけ公共交通機関の利用をおすすめします。

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祭りの期間中は交通規制も厳しくなります。9月1日と2日は、15時から翌午前1時まで、3日は、18時から翌午前1時までの間、八尾町全域の交通が規制されます。もし町内に車で入ってしまったら午前1時まで出られません。必ず駐車場に停めて、シャトルバスでアクセスしてください。駐車場からシャトルバスの運行は、1日と2日は15時から23時まで、3日は17時から23時までとなります。

おわら風の盆の楽しみ方

町流し

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おわら風の盆で胡弓などの楽器を演奏する人たちを地方(じかた)と呼びますが、その地方の演奏に合わせて各町の踊り手たちが、おわらを踊りながら町内を練り歩く町流しという踊りは、古くから続くおわらの原点の踊りだと伝えられています。踊り手はあくまでも無言で踊り続け、静寂の中に胡弓の音色だけが切なく響く町流しは、おわら風の盆の外せない楽しみ方です。

輪踊り

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地方を中心に踊り手が輪になって踊る輪踊りでは、豊年踊り(旧踊り)が披露され、町流しとはまた違った雰囲気です。子供たちも参加して楽しそうなこの輪踊りは、一般の人も参加することができますので、見ているだけではつまらないと思う方はぜひ一緒に踊ってみてください。おわら風の盆ではいろいろな楽しみ方があります。

舞台踊り

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演舞場やお寺、各町に設営された特設舞台で披露される舞台踊りも、ぜひ見学したい素晴らしいパフォーマンスです。各町ごとの個性が存分に発揮される、おわら風の盆でも一押しの見どころでしょう。なお、おわら演舞場での見物にはチケットが必要です。8月1日に一般販売されますが、先行予約もありますのでホームページなどでご確認ください。

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風の盆開催中は、いろいろな場所でおわらに触れることができます。万が一雨で祭り自体が中止になっても、「八尾観光会館」(曳山展示館)では、おわら踊りの舞台踊り鑑賞もできますので、ぜひ出かけてみてください。富山市では春の曳山祭りもおすすめの楽しみ方です。豪華絢爛な曳山を見学するのも良い楽しみ方でしょう。

おわら風の盆前夜祭

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おわら風の盆の本祭りは9月1日から3日までですが、8月20日から30日までの11日間は前夜祭が開催されます。前夜祭は参加11町が20時から22時まで、1日ごとに交代で町流しや輪踊り、舞台踊りなどを見せてくれます。また前夜祭の期間中は有料ですが「八尾観光会館」において、おわら風の盆のフィルムの上映や踊り方教室、また踊りの鑑賞会などのイベントも開催されます。

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前夜祭とはいえ、素晴らしいおわら踊りが見られることに変わりはありません。また本祭りほどの混雑はないので、おわら風の盆の雰囲気を感じてみたい方は、前夜祭に出かけてみるのはおすすめの楽しみ方と言えるでしょう。8月20日から30日まで11日間の前夜祭が終わると、翌31日は本祭り前のお休みになります。風の盆の前夜祭も楽しみ方の候補にしてはいかがでしょうか。

おわら風の盆本祭り:初日と2日目

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前夜祭が終わるといよいよ本祭り。初日と翌2日は、15時頃から各町で町流しや輪踊りが始まり、17時から19時までの休憩をはさみ、夜の帳がすっかりと町を包み込む23時まで続きます。見物客はこの時刻には殆どいなくなりますが、実は地方の演奏とおわら踊り自体は明け方まで終わることなく続いています。3日間で全てを見るのは難しいので、いくつか候補を絞っておくと良いでしょう。

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おわら風の盆の期間中、各町で町流しや輪踊りなどの楽しみ方がありますが、鏡町には「おたや階段」という階段を観客席に見立てたまるで雛壇のような場所があり、そこでのおわら見物もなかなかおつなものです。今ではすっかりおわら風の盆の名所として知られるようになりました。ぜひお試しいただきたいおわら風の盆の楽しみ方です。

おわら風の盆本祭り:最終日

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11日間の前夜祭から続いたおわら風の盆の最終日、各町の踊りは19時から始まります。各地に設営された特設会場や八尾小学校グラウンド、八尾観光会館(曳山展示館)や各町の公民館前での踊りは初日、2日目と同様に開催されますが、特にこの日は上新町で大輪踊りが行われます。このおわら風の盆最大の輪踊りに参加するのは、一番の楽しみ方と言っても過言ではないでしょう。

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越中八尾駅に一番近い福島支部は9月4日の早朝、越中八尾駅のホームで富山行きと猪谷行きの始発列車の乗客をおわらで見送ります。これが「見送りおわら」です。見物客は3日間のおわら風の盆を心ゆくまで堪能し、八尾を後にするその朝までおわらの余韻を感じることができるのでしょう。そして来年もまたおわら風の盆を見に来よう、と思うのではないでしょうか。

富山市八尾地区の食事とお土産

八尾そば

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八尾地区では八尾そばも栽培されています。古くから伝わる手打ちそばの技術は、粘りと甘みのある八尾そばを生み出しました。富山市内には美味しい八尾そばを食べられるお店が数多くありますので、南砺市の利賀そばとともに富山県の名産として人気の八尾そばをぜひ召し上がってみてください。

日本酒

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福鶴酒造は富山市八尾町にある、1847(嘉永元)年創業の歴史ある老舗の酒造です。その福鶴酒造の純米酒「風の盆」は、有機栽培のコシヒカリ100パーセントで作られる、芳醇なコクと香りで人気の高い清酒です。地元以外ではあまり目にすることのない希少な日本酒ですので、辛党の方はぜひお土産にいかがでしょうか。

富山八尾地区周辺の宿泊

宮田旅館

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おわら風の盆の時期、静かな富山市八尾地区は一大観光地に変わります。正直、この時期に八尾地区で宿を探すのはかなり難しいので、出来るだけ早く宿泊先を確保するのが良いでしょう。宮田(みやだ)旅館は、5部屋だけの小さな旅館ですが、その昔徳川慶喜も宿泊した歴史ある旅館です。2階の窓からはおわら踊りが眺められる、おわら風の盆へのアクセスは最高の旅館です。

宮田旅館

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住所:
富山県富山市八尾町西町2267
アクセス:
車/北陸自動車道~富山IC~南へ20分 車以外/JR越中八尾駅よりタクシーまたはバスで6分 徒歩15分
料金の目安:
サイトでご確認ください
宿泊時間:
宿泊時間: 15:00 (IN) 〜 10:00 (OUT)
提供: Jws 88 50 blue

八尾ゆめの森ゆうゆう館

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八尾夢の森ゆうゆう館は、広々とした内風呂はもちろん、露天風呂や泡風呂、サウナもあって温泉三昧を楽しめる宿です。地元の食材をふんだんに取り入れた会席料理のお食事も美味しくて、リーズナブルなお値段も魅力です。富山駅からは車で30分、富山空港からは約20分ほどと、アクセスも良い立地にあります。

八尾ゆめの森 ゆうゆう館

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住所:
富山県富山市八尾町下笹原678-1
アクセス:
車以外/JR富山駅乗換~JR高山本線越中八尾駅下車~市営八尾バス17分
料金の目安:
サイトでご確認ください
宿泊時間:
宿泊時間: 15:00 (IN) 〜 10:00 (OUT)
提供: Jws 88 50 blue

山田温泉玄猿楼

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山田温泉玄猿楼は、夜には空いっぱいに降り注ぐ星空を眺めながら入る、長い歴史を持つ総ひのきの露天風呂が気持の良いおすすめの旅館です。囲炉裏で肉や野菜、魚介類などを炭火で焼いて召し上がっていただく囲炉裏会席の夕食も人気です。富山駅からは車で約10分ほどとアクセスも良い旅館です。

山田温泉 玄猿楼

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住所:
富山県富山市山田湯1017
アクセス:
越中八尾駅よりお車にて約15分
料金の目安:
5,400円〜
提供: Rurubu banner
51311531富山市のホテルおすすめランキング!人気の温泉ありも!インターネット完備は? | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
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おわら風の盆を満喫しよう

もの悲しく響く胡弓の音色に合わせて無言で踊る、富山市八尾地区の人々が大切に守ってきた伝統のお祭り、おわら風の盆をご紹介してきました。いかがでしたか?小さな町にこの時だけは大勢の人々が訪れますので、アクセスや駐車場などに関しては事前に計画を立てて、静寂の中で営まれるこの幻想的なお祭りをそれぞれの楽しみ方で静かに楽しんでください。

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janedoe

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