「いちょうの木」のかき氷は絶品な上にフォトジェニック！人気メニュー紹介

暑くなってくると食べたくなるのがかき氷。夏を目前に、巷のカフェやレストランではかき氷メニューの販売が続々と始まっています。今回はその中から、品川にある人気甘味処「いちょうの木」をピックアップ。インスタグラムやツイッターなどのSNSで話題となっているフォトジェニックなかき氷メニューをたっぷりご紹介します。

「いちょうの木」は1979創業という老舗の甘味処です。店内は昔ながらの喫茶店といった雰囲気。ランチやあんみつなどのメニューも用意されていますが、名物は何と言ってもかき氷です。インスタ映えするユニークなトッピングやシロップの組み合わせが評判となり、連日お店の前には行列ができる人気ぶりです。

いちょうの木のかき氷は季節に合わせた新作メニューが続々と登場し、訪れる度に新しい味に出会える楽しさも人気の理由です。メニューが豊富なので、1回の来店で数種類のかき氷を食べる人やリピーターも多いのだとか。

なお、いちょうの木ではかき氷を夏だけでなく年間を通して扱っています。クリスマスやお正月の限定メニューも発売されています。

いちょうの木は、接客から調理、会計に至るまで全て女性の店主1人で運営しているそうです。インスタグラムなどのSNS効果でかき氷の人気が一気に広がり、たくさんのお客が押し寄せたためにお冷やを出すこともままならなくなってきてしまったのだとか。いちょうの木の店主のブログにも、懇切丁寧な接客対応が難しい旨が書かれています。

そのためお店の入口には、いちょうの木での過ごし方についての注意書きが貼ってあります。いちょうの木で楽しいかき氷タイムを過ごすために、初めて来店する人は一読しておきましょう。

注意書きの主な内容は、テーブル席は4人掛けで1グループのみ着席でき1人であっても相席はできないこと、テーブルが空いても片付けが終わって案内されるまでは外で待つこと、あとどのくらい待つのか明確な待ち時間は答えられないといったことなどです。

小さな子どもと一緒にいちょうの木を訪れる時は、ベビーカーはお店の外に置き、抱っこで店内に入ることも貼り紙に書かれています。また、子どもがはしゃぎすぎないように店内では静かに過ごしましょう。

いちょうの木のかき氷のメニューはバリエーションが豊富です。お祭りの屋台で見かけるようなシンプルなシロップのかき氷から自家製白玉がトッピングされたもの、そしていちょうの木オリジナルメニューやトッピングを自由に選べるかき氷まで様々です。

なお、いちごやメロン、ブルーハワイといったおなじみのシロップのかき氷の値段は500円からとなっています。

いちょうの木のかき氷は3種類のサイズがあります。小サイズは、初めての味を体験する人や色々な種類を食べたい人におすすめ。中サイズは程良いボリュームですが、全部食べ切ると寒さを感じるくらいだそうです。中サイズを2人でシェアすると物足りなさを感じるかもしれません。

そして大サイズは2人でシェアするのがおすすめ。1人で大サイズを食べると途中で寒くなってしまったり飽きてしまったりして、食べきれないことも多いそうです。また、大サイズを2人でシェアして食べると中サイズを2つ注文するよりも値段が安く済みます。

それではいよいよ、いちょうの木で人気のかき氷メニューをご紹介していきましょう。まずは、いちょうの木もおすすめする「パイ氷」。パイの代わりに砕いたラスクがトッピングされており、生クリームやカスタードクリームと一緒に食べるとパイのような食感と味わいになるという不思議なかき氷です。

パイ氷のメニューは、いちごが乗った「ナポレオンパイ」を始め、甘めのメニューではラムレーズンがアクセントの「キャラメルバナナパイ」、ピーカンナッツとキャラメルの相性が良い「ピーカンパイ」、チョコレート系の「ミシシッピーマッドパイ」があります。「チョコミントパイ」も王道の組み合わせです。

さっぱりとした「レモンパイ」やフルーティーな「スイカ桃パイ」も人気です。「アップルパイ」や「パンプキンパイ」はシナモンがきいてまさにパイの味わい。「マンゴーカスタードパイ」や「ブルーベリーカスタードパイ」は濃厚なカスタードクリームが多めで、よりケーキのような味わいが楽しめます。

他には、和風の「宇治金パイ」や「コーヒーパイ」などがあります。ラスクは氷に入っているものの最後までサクサクの食感が損なわれずおいしいと人気です。パイ氷の値段はすべて800円です。

いちょうの木のインスタ映えメニューといえば「八角ファッジ」。カラフルに色付けされたホワイトチョコレートがトップに飾られ、中はレモンシロップとチョコレートソースに八角風味をきかせた不思議なフレーバーです。散りばめられたカカオニブの食感も楽しく、ほろりと崩れる自家製ファッジもたっぷり入っています。

底にはグレープフルーツのメロゴールドが入っていて、後味をすっきりとさせてくれます。八角の配合は、以前はほのかに香る程度だったものから、香りをしっかりと楽しめるように試行錯誤を重ねてたっぷりとかけるようにしたそうです。

異なるテイストの食材を絶妙なバランスで組み合わせた八角ファッジは、食べてみるとすっきりとした甘さ。いちょうの木の味への飽くなき探求心が窺えるメニューです。値段は800円です。

初夏にぜひ食べたいメニューは「紫陽花」です。紫陽花の花びらの形をした寒天をトップに散りばめ、インスタ映えはばっちり。上から抹茶クリームとコーヒーがかかり、中にはコーンフレークと黒蜜も混ざり、底にはミントミルクが待っています。食べるほどに味の変化を感じられるメニューです。値段は800円です。

アレンジメニューの「蔵王紫陽花」は、抹茶クリームの代わりに蔵王チーズクリームをかけたものです。かき氷にチーズというフレーバーは意外にもマッチし、ファンの多い人気のメニューとなっています。蔵王紫陽花の値段は800円です。

いわゆる「ゴーラー」と呼ばれるかき氷ファンの中には、紫陽花がメニューに登場すると週に一度のペースでいちょうの木を訪れる人もいるのだそうです。かき氷が溶けないうちに写真を撮ってインスタにアップしましょう!

みずみずしいクラッシュいちごがインスタ映えする「カヤラム」は、シンガポールで人気のローカルフード「カヤジャム」を使ったかき氷です。カヤジャムとは、ココナッツミルクに卵、砂糖やはちみつを加えて煮詰めたペーストで、シンガポールではトーストに塗って食べるのが定番なのだそう。これをかき氷に使うアイデアはさすがいちょうの木です。

メインとなるソースはカヤジャムとラム酒に塩を加えたもの。コクのあるココナッツミルクやラムレーズンも入り、濃厚でエキゾチックな味わいが楽しめます。そして、締めにはレモン風味のカスタードクリームが後味をさっぱりとさせてくれます。

まるで南国リゾートにいる気分を楽しめるかき氷「カヤラム」。トップのクラッシュいちごは季節によってキウイフルーツに代わります。値段は700円です。

だだちゃ豆をペースト状にしたずんだクリームをトッピングしたずんだシリーズは、まろやかなおいしさで人気です。ずんだクリームを使ったメニューはお酒との相性が良く、酔う場合もあるのでご注意下さい。

ずんだシリーズのメニューは、ずんだソースと蔵王チーズソース、そして梅酒を組み合わせた「ずんだティラミス」が人気。値段は700円です。また塩ずんだクリームとブルーチーズ、生姜、ラムレーズンを組み合わせた「ずんだブルー」も大人の味わいで人気です。ずんだブルーは小サイズで値段は600円です。

ずんだクリームと意外な組み合わせなのが「ずんだコーヒー」。塩ずんだクリームにコーヒーをプラスし、生姜とチャイシロップを組み合わせたエキゾチックな味わいです。値段は800円です。

「ずんだとお酒シリーズ」は、様々なお酒との組み合わせ楽しむ大人のかき氷。ずんだラム、ずんだたんたか、ずんだ泡盛、ずんだカルーア、ずんだフランジェリコなど世界のお酒が楽しめます。値段は700円です。

いちょうの木には、これらのメニューの他に自分でソースやトッピングを組み合わせてメニューを作ることができる「組み合わせ氷」という注文方法があります。いちょうの木のかき氷は、底、中間、トップという3つの部分に異なるフレーバーを入れる構成となっていて、組み合わせ氷ではこの3つの味を自分で決めることとなります。

トッピングメニューは大きく6つの種類に分けられ、どの部分にどれを持って来てもOKです。1つ目は「糖分」。フルーツのシロップやチョコレートソース、チャイティー、あんこなどが含まれます。2つ目は「液体」です。牛乳、アイスティー、アイスコーヒー、カスタードクリーム、ヨーグルトなどです。

3つ目は「粉類」。ココア、パルメザンチーズ、抹茶、シナモン、きなこなどトップに振りかけるのにおすすめなメニューです。4つ目は「白玉」。注文を受けてから粉をこねて茹でるこだわりの白玉で、ごま風味やきなこ風味などもあります。

5つ目は「その他」です。かき氷をデコレーションするホイップクリームやフルーツのピューレ、パイアレンジなどが含まれます。そして6つ目は「酒類」です。アルコール分が含まれているので未成年者は注文できません。なお、組み合わせ氷の値段はトッピングするメニューによって変わります。

組み合わせ氷を注文するのは意外に難しいものです。そこで、いちょうの木の常連ゴーラーさんのレシピを参考にしてみましょう。例えば、トップにパルメザンチーズ、くだきオレオ、ベイリーズをセレクトし、中間にはベイリーズとおろしラスクで食感をプラス。そして底はカスタードという組み合わせ。

食べてみた感想は、おいしそうに見えるものの味にメリハリがなかったとのことです。これをヒントに、さらにおいしい組み合わせを開発してみてはいかがでしょうか。

こちらは、トップにチャイティー、シナモンパウダー、ラムレーズンをセレクト。中間はシナモンパウダーとブランデー、そして底はカスタードというレシピです。全体的に味が調和して、程良いパンチとコクがあってとてもおいしかったそうです。このレシピは、いちょうの木の店主も作っていておいしいだろうと思ったのだとか。

インスタ映えするこちらの組み合わせ氷は、トップに輪切りバナナ、グリーンバナナシロップ、カラースプレー、ココナッツパウダーをチョイス。そして中間はグリーンバナナシロップ、底にもグリーンバナナシロップとマリブを組み合わせたレシピです。彩りに紫色の葛切りを添えました。

グリーンバナナのシロップはすっきりした甘さで、3つの部分全てに使ってもくどくならなかったそうです。トロピカルな味わいで、子どもにもおすすめのレシピです。お好みで、カルダモンやナツメグなどのスパイスをかけても。

いちょうの木の組み合わせ氷のメニュー表にはトッピングメニューがずらりと書かれていますが、中には組み合わせるとまずくなってしまうものもあるそうです。メニュー表の横に、混ぜるとまずくなる組み合わせが書かれているので参考にしながら注文しましょう。

相性が良くない組み合わせは、宇治とフルーツ系シロップ、宇治とあんず&フルーツピューレ、きなことフルーツシロップまたは酸味のある食材、きなことブルーハワイです。ブルーハワイとペパーミントは、どの食材とも組み合わせが難しいそうです。

いちょうの木の営業時間は季節によって異なります。7月から9月の間は11時30分開店で、来店順に受付表に記入し表がいっぱいになったら営業終了となります。定休日は日曜と木曜です。

10月から6月の営業時間は11時30分から17時までで、定休日は毎週木曜です。臨時休業や営業時間変更の情報は、いちょうの木公式インスタグラムまたは公式ブログにアップされます。

住所:東京都品川区北品川1-28-14
電話番号:090-8818-2835

甘味処いちょうの木の最寄り駅は、京急北品川駅または新馬場駅です。北品川駅からは、第一京浜沿いに新馬場駅方面に進み、「北品川クリニック」の看板の所で左折して細い道路に入ります。細い道路を直進し、北品川クリニックの隣にある緑と白のストライプ柄のファサードのお店がいちょうの木です。なお、JR品川駅からは徒歩15分ほどです。

品川にあるかき氷の名店「いちょうの木」をご紹介しました。見た目も味もユニークで、思わずSNSで拡散したくなるいちょうの木のかき氷。夏だけでなく1年中楽しめるので、何度も通ってお気に入りの一杯を見つけてみてはいかがでしょうか。