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岩国錦帯橋は桜の名所としても人気の観光地!アクセス、料金は?

岩国錦帯橋は桜の名所としても人気の観光地!アクセス、料金は?
投稿日: 2017年4月18日最終更新日: 2020年10月7日

岩国市を流れる錦川に架かった木造りのアーチ橋「錦帯橋」は、日本三名橋に数えられるほか、桜の名所としても名高く「日本桜名所100選」に選定されています。岩国錦帯橋とはどんな橋なのでしょう。その歴史や魅力、アクセス方法、人気の周辺観光スポットなどをご案内します。

謎だらけの名橋!岩国錦帯橋見出し

錦帯橋ってどこにあるの?と、ピンと来ない人もいるのではないでしょうか。日本三名橋、日本三大奇橋に数えられ、名勝にも指定されているものの、その実体は意外にも知られていません。桜の名所というだけではなく、他にも人気の秘密がありそう。知られざる錦帯橋の魅力に迫ります。

岩国錦帯橋はどんな橋?見出し

錦帯橋は、山口県を代表する人気の観光地です。そのユニークな5連の反り橋の原型は300年前に建造され、1922年に国の名勝に指定されました。背後の山上には岩国城がそびえ、美しいアーチ橋と城、そして桜の組合せが絶景をなし、山口県のみならず、中国地方屈指の桜名所の一つとなっています。

見事な5連のアーチからなるこの橋の堂々とした美しさは、訪れる観光客の目を奪います。実際に橋の上を歩いてみると、思ったよりアーチが高いことがわかります。なぜ5連のアーチで作られたのでしょうか。名称については、昔の資料には大橋と表記されており、錦帯橋という名称は後年定着したようです。

岩国錦帯橋はどこにあるの?見出し

錦帯橋があるのは山口県岩国市。本州と九州をつなぐ要の場所、本州最西端の山口県には城下町として栄えた地域が多く、数多くの歴史や偉人が誕生しました。岩国市は県の最東部に位置し、柳井市、広島県と接しています。世界遺産「厳島神社」のある宮島へは電車で約20分というアクセスの良さです。

岩国市は、地理的に中国山地と瀬戸内海に接しています。豊かな自然に恵まれ、市域中央から山にかけては温泉や自然景勝地を生かした観光、交流施設があります。市中を山口県最大の河川である錦川が滔々と流れ、海へと注いでいます。その錦川に架かるのが錦帯橋です。

岩国錦帯橋 住所:山口県岩国市岩国1 営業時間:8:00~17:00(観光シーズン中は18:00まで/夏期は19:00まで) 入橋券(往復のみ):大人料金300円、小学生料金150円 ※錦帯橋・岩国城ロープウェイ・岩国城のセット券もあり

岩国錦帯橋に行くには?見出し

錦帯橋へのアクセスは2つあります。1つは陸路。最寄り駅はJR山陽新幹線新岩国駅か、JR山陽本線岩国駅です。新岩国駅からは1時間に1~2本、岩国駅からは10~15分ごとに錦帯橋行きのバスが運行しています。なお、広島バスセンターからのアクセスは、錦帯橋行きの高速バスが約1時間ごとに出ています。

車の場合は、広島ICから岩国ICまで約47km、国道2号線で4.5kmの距離です。もう1つのアクセスは空路。羽田空港と岩国錦帯橋空港を結ぶ航空便は1日5往復、所要時間は約1時間40分です。那覇空港便は1日1往復、所要時間は約2時間です。空港から錦帯橋までのアクセスは、岩国駅でバス乗り換えとなります。

岩国錦帯橋は誰が何のために作ったの?見出し

錦帯橋は、延宝元(1673)年、第三代岩国藩主吉川広嘉(きっかわひろよし)によって創建されました。町づくりのため、城下町を流れる錦川には何度となく架橋がなされましたが、増水時の激流によって橋はことごとく流失。「流されない橋」を目指し、広嘉は頑丈なアーチ型の橋を架けようとします。

しかし、川幅200メートルの錦川にアーチ型の橋を架けるのは容易なことではなく、試行錯誤と失敗の末に、ようやく名橋が完成しました。その後も幾度となく錦川は氾濫し、橋は洪水で流失していますが、先人の知恵と情熱が生んだ木造アーチ橋の技術と伝統は、今に伝えられています。

岩国錦帯橋のどんなところが魅力?見出し

錦帯橋は釘を1本も使っていません。巻きガネやカスガイを使った「木組みの技法」で造られ、世界でも稀にみる木造アーチ橋として知られています。橋の長さは、橋面にそって210m、直線で193.3m。また幅5m、橋台の高さ6.64m。石積の橋脚に5連の太鼓橋がアーチ状に組まれています。

また、構造物としての設計が優れているだけでなく、芸術性の高さにも注目が集まっています。周囲の環境との調和も申し分がなく、建築学の世界的権威から高い評価を得ています。ちなみに、「平成の架け替え」時(2002~2004)には、300年前の設計が現代の建築学においても全く問題がないことが証明されました。

岩国錦帯橋に行くならいつがいい?見出し

錦帯橋の見どころは、桜の季節だけではありません。夏は鵜飼と花火、秋は紅葉、冬は雪景色と、「錦」の名の通り、四季折々の彩り豊かな景観が広がり、毎年約70万人の観光客が訪れています。一年のうちいつ訪れても楽しめる人気の観光地ですが、桜、祭り、鵜飼、紅葉の4つのテーマに絞ってご案内しましょう。

錦帯橋の桜は絶景ビューポイント

桜は岩国市の市木です。市内全域に広く見られ、岩国を代表する花にふさわしいことから選定されました。特に吉川氏居館跡を公園にした吉香(きっこう)公園と錦帯橋の一円は桜の名所。3月下旬から4月上旬には錦帯橋畔に美しく咲き乱れ、5連の名橋錦帯橋を一段と美しく彩ります。

錦帯橋では、桜の開花に合わせて日没から夜10時までぼんぼりが点灯され、花見に絶好の芝生の広場で夜桜見物も楽しめます。また、桜色に染まった錦帯橋を、「さくら舟」と呼ばれる遊覧船から眺めるのもまた格別。「さくら舟」の運行時間は11:00~17:00(乗船時間約20分)で、大人料金は500円、子供料金は300円です。

ゴールデンウィークは「錦帯橋まつり」へ

毎年4月29日 (昭和の日) 、「錦帯橋まつり」が開催されます。吉川藩の参勤交代を模した大名行列や奴道中が橋を渡り、まるで時代絵巻を見るかのよう。錦帯橋周辺では、岩国太鼓の演奏や岩国藩鉄砲隊の演武など様々なイベントが行われます。祭りは午前9時から始まり、大名行列は午後2時前後に錦帯橋を通過します。

このお祭りの目玉は何と言っても大名行列ですが、錦帯橋河畔では数十店舗に及ぶ掘り出し物市が出店し、こちらも人気があります。骨董品、玩具、着物にフード類。目移りしているうちに、甲冑に火縄銃を携えた岩国鉄砲隊が登場します。あたりに射撃音が響きわたると、そこは戦国時代。タイムスリップした感覚を味わえます。

錦帯橋の夏の風物詩「鵜飼」

「鵜飼(うかい)」は鵜を使って鮎を獲る伝統漁法で、鮎漁が解禁となる夏の夜、錦帯橋のたもとで行われます。烏帽子や腰蓑など古式豊かな衣装に身をつつんだ鵜匠(うしょう)が、巧みな手縄さばきで鵜を操ります。鵜船の篝火が錦川の川面に映り、それは幽玄な光景が繰り広げられます。

起源は約370年前にさかのぼります。一時期中断していましたが、1952年に再開され、現在に至っています。「鵜飼」は夏の限定期間、屋形舟から観賞できます。水面近くの目線から、ほんの数メートルの近さで見物できます。鵜飼遊覧船の期間は6月1日~9月10日、料金は2時間で大人2,000円、小人1,000円です(要予約)。

「錦川水の祭典」の盛大な打ち上げ花火

毎年8月の第1土曜日、錦川の豊かな恵みに感謝する祭り「錦川水の祭典」が開催されます。約150の露店が出される他、宝さがし大会、水恩感謝祭、吹奏楽演奏会、岩国太鼓など、朝から盛りだくさんのイベントが催され、観光客や地元の人々で賑わいます。

夜8時から錦帯橋花火大会が開催され、ライトアップされた錦帯橋を背景に、約6,000発の花火が夜空を美しく彩ります。至近距離で打ち上げられる花火は迫力満点。川面に映る花火が幻想的です。錦帯橋の花火は人気のビューポイント。撮影のために三脚を構えた多くのカメラマンたちの姿が見られます。

紅葉色に染まる秋の錦帯橋

春の「さくら舟」と同様、秋にも遊覧船「もみじ舟」が川面を滑っています。屋形船に揺られながら、紅葉で彩り豊かな河川敷と錦帯橋を眺めるのも趣があります。期間は9月中旬~11月下旬、ミニ遊覧約20分で大人料金500円、小学生料金300円。貸切の場合は8名様以上から要予約となります。

もっともみじを楽しみたい。そんなあなたは錦帯橋から徒歩6分の名所、紅葉谷公園にも足を伸ばしてみましょう。およそ千本もの紅葉が迎えてくれます。岩国藩主吉川氏の居館跡の吉香公園側の公園で、紅葉の美しいところからこの名がつきました。その佇まいは西の鎌倉とも呼ばれ、人気を集めています。

岩国錦帯橋の近くには何がある?見出し

錦帯橋周辺には、旧岩国藩主吉川家の居館跡である「吉香公園」 (きっこうこうえん) をはじめ、藩政時代を偲ばせる歴史ある建物が今も多く残っています。錦帯橋に来たなら、ぜひ行っておきたい。シロヘビも見たい。岩国城も行ってみたい。錦帯橋から歩いて行ける必見の観光スポットをご紹介します。

憩いの場でひと休み「吉香公園」

「吉香公園」 (きっこうこうえん) は、旧山口県立岩国高等学校の跡地に造られました。旧岩国藩主吉川家の居館跡でもあり、日本歴史公園百選に選ばれています。公園内には「吉香花菖蒲園」と「城山花菖蒲園」の2箇所の花菖蒲園があり、6月上旬から中旬まで140品種、約11万本の花が楽しむことができます。

金運アップをお願い「岩国シロヘビの館」

岩国のシロヘビは、岩国市のごく限られた地域にだけ生息する世界的にも珍しい個体種です。古くから弁天様のお使い、商売繁盛、開運の守り神として崇められ、大切に保護されてきました。「岩国シロヘビの館」は、その生態や歴史を解き明かすミュージアム。入館料金は大人(高校生以上)200円(団体160円)、小中学生100円(団体80円)です。

ロープウェイで山頂まで「岩国城」

吉香公園前の山麓駅から、標高約200メートルの城山の尾根の山頂駅まで約3分。岩国城は、初代岩国領主吉川広家(きっかわひろいえ)によって慶長13(1608)年に作られた山城です。築城後8年で一国一城制により取り壊されました。現在の天守は、昭和37(1962)年に外観復元されたものです。

岩国が生んだ女流作家「宇野千代生家」

城下町として栄えた岩国の町並みを散策しながら、「宇野千代生家」へ行ってみましょう。岩国を舞台にした代表作「おはん」で知られる宇野千代の生家は、錦帯橋から徒歩20分の旧山陽道沿いにあります。手入れが行き届いた日本庭園では、宇野千代を偲んで茶会が開かれます。開館時間は10時~16時、入館料は大人300円です。

岩国錦帯橋土産は何がいい?見出し

お土産は何にしましょう。駅や空港にも土産物店はありますが、錦帯橋バスセンターのお土産処「展望市場」なら、特産品が全部揃っているので迷わずにすみます。以下にご紹介するのは岩国寿司、地酒、鮎、れんこん。他に、甘味とこくのある銘柄牛の高森牛、1粒30gもある最大級の和栗岸根ぐりもおすすめです。

特産品がぎっしり詰まった岩国寿司

岩国藩主吉川氏に献上されていたことから別名「殿様寿司」とも呼ばれます。大きな木枠に岩国特産のれんこん、瀬戸内海の魚のすり身など、季節の具材と寿司飯を交互に重ねて押し、四角く切り分けます。ハレの日に食べる庶民料理で、錦帯橋周辺の料理店や旅館でいただくことができます。

日本酒ファン垂涎の岩国の地酒

知る人ぞ知る、日本酒ブームの火付け役となった「獺祭」は岩国の地酒。名醸造地には必ず名水が湧いています。錦川の恩恵を受け、岩国には酒造が5つあります。全国的に有名になった「獺祭」をはじめ「雁木」「五橋」「金冠黒松」「金雀」と、独特のまろやかさが高い評価を受けています。

錦川が育む全国一の天然鮎

錦川は中国地方随一の鮎の産地です。美しい清流に育まれた錦川の鮎は日本一。平成17(2005)年と平成24(2012)年、高知県で行われた「清流めぐり利き鮎会」において、鮎の姿形、香りや身の味などを審査した結果、全国の名だたる河川の鮎を抑えて堂々のグランプリに輝きました。

穴が9つある岩国れんこん

れんこんは、先の見通しが良い縁起物として古くから親しまれてきました。岩国れんこんは、肉厚で柔らかくモチモチした食感が特徴で、様々な料理で味わえます。れんこんの穴は通常8つですが、岩国のれんこんの穴はなぜか9つ。吉川藩の家紋とよく似ていたことから、藩主が大層喜んでいたそうです。

四季を通じて自然美を楽しめる岩国錦帯橋見出し

四季折々の風景を背景に、様々な表情を見せる錦帯橋の景観美。岩国城からは眼下に錦川、錦帯橋、瀬戸内海の島々まで眺望でき、さらに違う景色を楽しめます。2012年12月に岩国錦帯橋空港が開港し、羽田から岩国まで約95分と関東近郊からもアクセス抜群です。世界遺産を目指す錦帯橋。行くなら今がチャンスです!

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投稿日: 2017年4月18日最終更新日: 2020年10月7日

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