海東龍宮寺は願い事が叶う釜山の人気パワースポット！御朱印や行き方もご紹介！

海東龍宮寺は、釜山のリゾート地、海雲台から車で約30分のところにある仏教寺院です。海東龍宮寺は、釜山でも珍しい海岸の崖に立つ寺院で、心を込めて願えば必ずひとつは願い事が叶うといわれており、多くの参拝客や観光客が訪れます。ここでは、そのパワースポット海東龍宮寺おすすめの見どころや行き方などをたっぷりと紹介していきます。

釜山北東部には、機張というのんびりとした素朴な港町があります。海と山に囲まれた自然豊かな港町には、週末になると釜山市内から多くの人々がレジャーなどで訪れます。

釜山市民のお目当ては、港町機張ならではの豊富で安い名物のカニやイワシの刺身、焼きうなぎなどの海産グルメです。釜山市内の市価よりも半額程度の値段で食べられるとあって、機張の港町にある機張市場はいつも多くの人で溢れています。

その機張の侍郎里というところの海岸線に沿った岩場に建っている寺院が、観音信仰の聖地とされ篤い信仰の対象となっている海東龍宮寺というお寺です。

この海東龍宮寺の最大の特徴は、山奥に建つ多くのお寺と違って、海岸線の岩場の波打ち際に建つ特異な伽藍配置をしている点です。荒々しく広がる海と観音大仏が見事な調和を成し、その神秘的で美しい景観が多くの参拝客や観光客を魅了しています。

海東龍宮寺が建てられたのは、14世紀頃の朝鮮半島が高麗の時代に遡ります。高麗の第31代の王、恭愍王の王師であった懶翁大師によって1376年に創建されました。

その後、1592年文禄元年4月の日本軍と朝鮮軍による釜山鎮の戦いで、日本軍による機張占領とともに寺は壊滅的な被害を受け一旦は消滅してしまいますが、1930年代初めに入り、通度寺の雲崗和尚の手によって復元再建され今日に至っています。

はじめに海東龍宮寺本堂へ向かう入口手前に目につくのが、ずらりと並んだ十二支神像です。十二支神像は12種類の動物からなり、顔は獣で体は人間の形をしています。

元々この十二支は、古代中国の戦国時代よりもはるかに古い起源を持ち、朝鮮半島を経て日本に伝わったとされています。この十二支神像の自分の干支の前で撮影をする人も多く、海東龍宮寺の中でも人気の高いおすすめの撮影スポットとなっています。

十二支神像と共に並んでいるのが2体の象の彫像です。象は仏の慈悲を表すとされ、知恵の象徴とされる獅子と並んで、寺院の彫像として人気が高く最も多く展示されています。

海東龍宮寺にある2体の象は、力は強くても気が優しく温和で悠々と密林をふみしめて歩いていくように、慈悲の心を持ちやさしく温かい人間像を象徴しています。こうしたところからも仏教の教えを理解できて心洗われる気持ちになります。

海東龍宮寺への行き方は、入口に本堂へ向かう大門から入り、そこを通り抜け全部で108段ある百八長寿階段を下ります。108ある煩悩を払い悟りを開くという意味があります。

仏教の教えでは、悟りを妨げる煩悩が全部で108あるとされ、その由来についてはいくつかの説があります。人間を苦しめている108の煩悩を階段を一段ずつ下りることによって、ひとつずつ振り払い悟りに近づくことができるというわけです。

訪れる人が多い時に転んだりすると他人にも迷惑がかかります。全部で108段あるので手摺につかまりながら慌てずゆっくりと下りていきましょう。

逆に帰りの際は108段を上っていくことになります。脚力に自信のない人は途中で休みながら上がっていくようにしましょう。上りの際も降りていく人の妨げにならないよう端の方を手摺につかまりながら上がっていくよう行き方に注意が必要です。

階段を下りて行くと途中に日の出と書かれた石碑があり、矢印の分岐へ進んで行くと絶景の日の出スポットが現れます。視界が広がる海東龍宮寺おすすめの人気スポットです。

荒天の日は波打ち際に高波が打ち寄せるので行き方には注意が必要です。さらに足元は海水で浸食された起伏の激しい岩場になっています。足元をとられないよう細心の行き方に注意しましょう。晴れた日には地平線上からの美しい日の出を眺めることができます。

さらに進んで行くと岩場の中程に金色の仏像があります。日の出の際は、太陽の日の光がこの金色の仏像を照らし神々しいまでの輝きを放ちます。

仏教では、お釈迦様は超人的な存在であり、その証として私達衆生よりも輝いた存在であることを表現したものと考えられています。そして金色の仏像は、幸せな出来事が起こることを予感しているとされています。日の出の光と共に拝んでみてはいかがでしょう。

日の出スポットを見学したら一旦分岐点を元へ戻り再び階段を下りて行くと本殿へ向かう石橋が現れます。この石橋からの眺めも海東龍宮寺おすすめの人気スポットです。

石橋の中央付近に立って本殿方向に目をやると、海東龍宮寺の全体を見渡すことができます。そしてこの石橋の上は、時に多くの人が立ち止まり渋滞を起こし、入場門近くまでずらりと並ぶことがあります。その理由は石橋から下の方を見ると分かります。

石橋の上から下を見ると幸運の銅銭占があり、仏像が持っている器にコインを入れることが出来れば願いが叶うといわれています。これが人気を呼ぶ渋滞の原因です。

器を目掛けてコインを投げ入れるという実に単純なお賽銭の仕組みですが、願いが叶うとあって訪れる人は一生懸命のようです。本殿のお賽銭箱に入れてお祈りをする日本の寺院と違って、韓国ならではの文化に触れることができます。

台湾や中国、そして韓国では、お寺の本堂のことを大雄宝殿もしくは大雄殿といいますが、大雄は仏陀という意味で、大雄宝殿は仏陀が鎮座する本堂という意味です。

お堂の外観と屋根部分は緑色を基調にした煌びやかな極彩色が施してあり、よく見ると龍宮寺というだけあって、大雄宝殿の文字の横には龍の文様、龍の頭をした彫像、さらには柱1本ごとに龍の図柄が刻まれていて豪華絢爛な佇まいです。

ここ海東龍宮寺の大雄宝殿にも弥勒菩薩の仏陀が鎮座しています。本堂の真ん中に3体祀ってあり、中央に本尊が1体と左右にひと回り小さな仏陀がそれぞれ鎮座しています。

日本のお寺にある仏陀と比べると、顔の輪郭が角張っていて表情が幾分厳しいようにも見受けられます。仏陀の表現もお国柄によってそれぞれ違いがあるのがよく分かります。こうした異国文化の違いに触れてみるのも海外旅行の楽しみのひとつです。

海東龍宮寺の大雄宝殿の真横には、七福神のひとつ布袋尊の彫像があり、とても大きな黄金色をしています。日本とは違った独特の世界観を醸し出しています。

福の神として祀られる布袋尊は、七福神の中でも唯一実在の人物を神格化した存在で、中国の唐から後梁の時代に現在の浙江省、明州に実在した契此という名の僧侶がそのモデルとされています。日本では前期平安時代の頃にあたります。

本堂裏手の階段を上った高台にそびえ立つのが高さ10mの海水観音菩薩です。この仏像はひとつの石で出来ており、訪れる参拝客とともに海の航行の安全を見守っています。

観音菩薩は、悟りを求めるものという意味で、悟りの世界に近いところで修業しているとされ、仏陀が亡くなってから56億7千万後の私達の住む世界にやって来て人々を救済するといわれています。布袋尊はその観音菩薩の生まれ変わりともいわれています。

旧暦4月8日の釈迦の誕生日には、海東龍宮寺の境内全体に色鮮やかな提灯が飾り付けられ一面を覆い尽くします。高台からの眺めは極彩色の絨毯のようです。

旧暦の4月8日は5月の上旬10日前後にあたり、この日は韓国では祝日にあたります。4月末頃から飾り付けられ、赤、黄色、ピンク、青、緑など色鮮やかな提灯の様子は、日本の神社仏閣ではなかなかお目にかかることのできない貴重なおすすめの景観です。

海東龍宮寺で御朱印をもらえるかどうかというと、社務所のようなところはありますが、そこで御朱印がもらえるようにはなっていません。御朱印帳の販売もありません。

日本から御朱印帳を持って行き、それに僧侶の方が御朱印を書いてくれるかどうかは、御朱印をくださいとお願いしてみるのもひとつの方法です。御朱印ではないですが、瓦に文字を書いて売っている日本でいう絵馬のようなものはあります。

韓国の他の寺院で御朱印もらえるところもあるようですが、観光用にそこ専用の御朱印帳を購入しないともらえません。今のところ海東龍宮寺専用の御朱印帳はありません。

この御朱印という制度は日本独特のもので基本海外では御朱印という制度はありません。韓国では一部観光企画として御朱印帳を販売していますが、一部2000円とかなり高めです。通訳の人と一緒に行って直接御朱印をもらうよう相談するしか方法はないようです。

海東龍宮寺へのおすすめの行き方は、時間が確実で料金が安い地下鉄でセンタムシティか海雲台まで行き、そこからバスやタクシーを使い龍宮寺前まで行きます。

センタムシティや海雲台までは、タクシーなどの車やバスを利用できますが釜山市内は渋滞が激しいです。移動時間の予測が立てにくく行き方を考える必要があり、確実な時間が見込める地下鉄利用をおすすめします。地下鉄が時間的に間違いのない行き方です。

海東龍宮寺への行き方は、まず釜山市内から高層ビル群がそびえるセンタムシティまで移動します。釜山市内からセンタムシティまでは、時間的に地下鉄がおすすめです。

釜山市内中心部の西面駅は地下1階に降りると改札階になっており、目的のセンタムシティ方面行きは、地下3階の2号線ホームの上り線から出ます。センタムシティ駅は西面から13番目の駅になります。料金は1区間料金で1400ウォン、交通カードで1300ウォンです。

センタムシティ駅からの行き方は、駅6番出口のバス停から181番のバスに乗車し、26番目の龍宮寺国立水産科学院で降ります。所要時間は約30分で料金は1200ウォンです。

バス停を26個も数えるのは大変で途中で分からなくなりそうですが、所要時間が約30分かかるのと1個手前のバス停のところにロッテモール東釜山があり目印になります。1個手前のバス停名は東釜山観光団地といいトンブサングァングァンダンジと発音します。

バス停を降りてからの行き方は、緩やかな坂道を歩き約20分の時間で海東龍宮寺に到着します。バス停から海東龍宮寺までの行き方は、案内表示がありすぐに分かります。

海東龍宮寺の開場時間は、基本は朝5時から夕方18時までで入場は無料となっています。係りの方との会話は、日本語、英語その他の外国語は通じません。韓国語のみです。

日の出スポットとしても人気の高い海東龍宮寺は、基本朝5時からの開場時間となっていますが、日の出の早い時期は、日の出前の開場時間となります。6月下旬頃が最も早く、日の出時間は5時ちょっと過ぎの時間です。この時期は開場時間が早めになります。

釜山で最も人気の高い観光スポットといえば、真っ先に上げられるのが韓国のワイキキビーチと称される海雲台ビーチです。ここもワイキキ同様人工の砂浜です。

海雲台は砂浜の海雲台海水浴場と海雲台温泉のある一帯が1.5kmに渡って続きます。さらにはカフェやレストラン、ショップが併設された大型海洋施設「ザ・ベイ・101」では、ジェットボートやバナナボートなどの体験スポーツやクルーズが楽しめおすすめです。

龍頭山公園は、釜山の繁華街、南浦洞のすぐそばにあり商店街から無料のエスカレーターでアクセスすることができ、多くの観光客が必ず訪れるおすすめの人気スポットです。

公園内には、ランドマークとなる釜山タワーをはじめ、公園碑、花時計、韓国の歴史的英雄とされる李舜臣将軍の銅像、市民の鐘など、おすすめの見どころがたくさんあります。

龍頭山公園でおすすめの釜山タワーは、高さ120mありエレベーターで展望室に昇ります。展望室からは視界360度の絶景のパノラマを見ることができます。

展望台の開場時間は、毎日10時から23時まで、最終受付22時30分。料金は大人1名8000ウォンです。特に釜山タワーの展望室から見る夕日や夜景は素晴らしく、デートスポットやインスタ映えする撮影スポットとしても人気でおすすめです。

釜山観光で海東龍宮寺や海雲台とともに外せないおすすめの人気スポット、それが断崖絶壁から玄界灘を見渡せる太宗台です。ここから対馬まではわずか56kmの距離です。

太宗台は南浦洞に隣接する影島の先端に位置する公園で、断崖絶壁にある展望台や灯台からは絶景が広がり釜山の海を一望することができます。開場時間は早朝4時から23時まで。入場は無料です。太宗台への行き方は、地下鉄南浦駅から車で20分です。

ウェスティンチョスンホテルは、海雲台にある釜山を代表するおすすめの最高級5つ星ホテルです。地味な外観とは裏腹に内部は豪華な造りと最高級のサービスが特徴で人気です。

またこのホテルの最大の売りは釜山で最大のカジノ施設があり、釜山観光客の多くの人がここを訪れます。釜山周辺の観光をし、夕方には海雲台のビーチを散策し、豪華な食事の後にはカジノでナイトライフを満喫することができる人気のホテルです。

コモドホテル釜山は、中心街に程近い高台の場所にある人気のホテルです。韓国風の外観が人目につく造りをしており、韓国の歴史を感じることができおすすめです。

伝統ある老舗のホテルで、古くから日本人観光客に親しまれています。ロビー内は、シックな趣で高級感が漂う黒と赤を基調にした韓国のお城を連想させる造りで、客室も全てが広々とした設計です。アクセスも良く手頃な値段のおすすめのホテルです。

釜山北東部の海岸に建つ海東龍宮寺には、たくさんのご利益がある仏像や彫像があります。願い事もあれこれと迷ってしまいそうですが、心を込めて願えば必ずひとつは願い事が叶うといわれています。釜山旅行の際には、海雲台や南浦洞の観光だけでなく、ちょっと足を伸ばして海東龍宮寺を訪れ、叶えたい願い事をしてみてはいかがでしょう。