東京のおすすめ建築21選！有名建築家が設計した芸術的な建物を紹介！

日本の中心都市･東京には多くの建築家が手掛けた個性的で創造性溢れる美しい建築物を種々の場所で探すことができます。美術館や商業施設、図書館など、多くのユニークで人気のある建築物が、有名な建築家たちの手によって設計され造られています。

ここではそんな東京の建築物について、おすすめしたい美しい建物やアート性溢れる人気の建築物など、観光時に見ておきたい施設をピックアップしてご紹介します。

東京･渋谷周辺には、表参道や赤坂、六本木など、様々な場所にユニークで美しい建築物が点在しています。

有名ブランドのブティックや文化複合施設など、著名な建築家によって手掛けられた人気の建築物が目白押しです。

｢プラダブティック青山店｣は、国内最大のプラダの旗艦店で、ガラスのブロックを積み上げたようなお洒落で個性的な建築物は、観光客の目をくぎ付けにします。

この人気の建築を手がけたデザイナーは、東京オリンピックのメイン会場｢鳥の巣｣をデザインしたスイスの建築家･ヘルツォーク&ド･ムローン氏です。

｢サニーヒルズ南青山｣は、表参道にある独創的で美しい木組みのファサードです。隈研吾氏によって設計されたこの写真映えのする建築物には、台湾の有名なパイナップルケーキチェーン･サニーヒルズの支店が入居しています。

この一目を惹く人気店のパイナップルケーキは大変美味しいですが、値段も高いことで知られています。

建築家の青木淳氏によって設計された｢ルイ･ヴィトン表参道店｣は、立方体が不規則に積み重なったユニークで美しい建築物で、カゴ状の構造になっています。

外装は2種類のメタルメッシュとステンレスパネルのガラス2層で造られ、7階のLVホールは3層分の高さがあり、メタルメッシュ、ガラス、白色リボンの刺繍が施された白色レースの3色のスクリーンで覆われています。

｢東京･表参道にある｢ジャイル(GYRE)｣は、オランダの建築家集団｢MVRDV｣によって設計された人気の商業ビルで、5つの箱型のフロアを回転させた正面部分のデザインが特徴的な建築物です。

それぞれのフロアを回転させることでできた空間には、テラスなどが設けられ、お洒落な外観となっています。
 

｢21_21 DESIGN SIGHT(トゥーワン･トゥーワン･デザインサイト)｣は港区赤坂の東京ミッドタウン内に造られたデザイン専門の施設です。この設計には安藤忠雄氏が携わっており、｢日本の顔としての建築｣がテーマとなっています。

11.4メートルという日本一長い複層ガラスや、450平米にも及ぶ巨大な1枚の鉄板屋根が用いられるなど、日本が世界に誇る建築技術の粋を集めて設計されています。

｢スパイラル｣は東京都港区南青山5丁目にある、地上9階、地下2階の複合文化施設です。このビルは建築家の槇文彦氏によって手掛けられており、1階奥の吹き抜けに螺旋スロープがあることから、スパイラルと名付けられています。

この人気の｢スパイラル｣は、日本のポストモダン建築を代表する建築物として、国際的にも高い評価を得ています。また、地下1階の｢青山CAY｣では、ライブやシンポジウムなどが行われています。

｢東京ジャーミイ｣は代々木上原にあるモスクで、敷地内にはイスラム教やトルコ文化を紹介する｢トルコ文化センター｣もあります。モスクはイスラム教徒でなくても見学することが可能となっています。

ただし、女性は肌を露出している服装は避け、スカーフを持っていく必要があります。また、礼拝堂で祈りを捧げている人の前を横切る行為は禁止されています。

神谷町の裏通りに現れる宇宙船のようなユニークな寺院が｢霊友会釈迦殿｣です。他を圧するような外観を持ちながら、釈迦殿自体はオープンでフレンドリーなスポットです。

この場所では、東京都在住の外国人向けに種々の日本語クラスを無料で設けているので、外国人の友達を誘ってレッスンを受けてみるのもおすすめです。

｢東急プラザ表参道原宿｣は、建物と樹木が一体となって上空に浮かぶような形で設計された建築物で、屋上には庭園があります。

また、地下から2階までを一体化した独立型路面店としており、建物と切り離された路面店が町並みを形成しています。そして、3階以上の部分は、万華鏡のような多面的ミラーによって、魅力溢れるビルに仕立てています。

東京･銀座周辺には、著名な建築家である丹下健三氏や黒川紀章氏によって考案された｢中銀カプセルタワービル｣があります。

また、スウオッチグループの拠点｢ニコラスGハイエックセンター｣や、エキゾチックな外観を持つ｢築地本願寺｣なども目を惹く建築物です。

中央区銀座8丁目にある｢中銀カプセルタワービル｣は、丹下健三氏や黒川紀章氏らによって提案された、有機的に成長する都市を意味するメタボリズム建築の一例となっているビルです。

各室わずか10平米程度のカプセル型個室が140室備わっていますが、現在半分程度が使われており、後はオフィスか収納スペースです。日本を代表する建築遺産とも言えるこの建築物は、解体の危機から何度も免れており、今でも人気があります。

東京･銀座の｢ニコラスGハイエックセンター｣は、スウォッチグループが持つ7ブランドの店舗を別々のブティックに配置するよう工夫された設計となっています。

敷地の前面と裏面の3層分をガラスのシャッターで覆い、それを開放すると通り抜けができます。そして、その｢通り｣に7店舗のショールームが点在しています。

築地に建つエキゾチックな外観を持つ建物｢築地本願寺｣は、京都西本願寺の東京別院です。この寺院は、東京(帝国)大学工学部の教授であった建築家の伊東忠太氏が手掛けた古代インド洋式の石造りの建築で、1934年に完成しています。

夕方にはライトアップが行われ、日中とは違う神秘的な美しさを現します。本堂内は、ステンドグラスや家具、シャンデリアに至るまで、観光で訪れる人々の目を奪うほどゴージャスです。

東京･上野周辺では、上野公園内の｢国立西洋美術館｣や｢東京文化会館｣などの美しい建物が目を惹きます。

また、奈良･法隆寺の宝物を展示する｢東京国立博物館･法隆寺宝物館｣も見逃せない建築物の1つです。

東京･上野公園内にある｢国立西洋美術館｣は、西洋の美術作品を専門に扱っている美術館で、本館は世界文化遺産に登録されており、国の重要文化財にも指定されています。

本館は建築家のル･コルビュジエ氏によって設計されており、ピロティーやスロープ、自然光などが巧みに取り入れられた美しい建築物です。

｢東京国立博物館･法隆寺宝物館｣は、1878年に法隆寺から皇室に献納された法隆寺の宝物300点余りを保存する目的で、1964年にオープンしています。

現在の建物は2代目の建築で、1999年にオープンしています。設計は谷口吉郎氏の子息･谷口吉生氏によるもので、ガラス張りやステンレスのフレームが特徴的な美しい建築物です。

上野公園の一角にある｢東京文化会館｣は、東京都立のホールで、大ホール、小ホール、リハーサル室、会議室の他、レストランや音楽資料室などがあります。

この前川國男氏設計によるホールは、1961年に第3回BCS賞を受賞しており、2003年には｢DOCOMOMO JAPAN」選定の｢モダン･ムーブメント｣の建築にも選ばれています。

浅草周辺エリアには、際立って目を惹くオブジェ｢フラムドール｣が屋上に備わる｢アサヒ･アートスクエア｣があります。

また、雷門の向かい側では、狭い敷地を有効に活用した建築物｢浅草文化観光センター｣を探すことができます。

｢アサヒ･アートスクエア｣は、墨田川･吾妻橋のほとりにある金色のオブジェ｢フラムドール｣が屋上に設置されているスーパードライホールの4階と5階にあります。

この｢アサヒ･アートスクエア｣は、アサヒビール株式会社がメセナ活動を行うための拠点となっているアートスペースで、種々のアートイベントが行われるスポットです。

｢浅草文化観光センター｣は、雷門の向かい側のわずか326平米の角地に造られた観光センターで、観光案内所、会議室、多目的ホール、展望室などが入っており、伝統的な木像住宅を7つ積み重ねたような複合的なデザインとなっています。

それぞれのフロアには、勾配のある屋根や天井、木製のルーバーが取り付けられ、木造の家にいるような安らいだ雰囲気を感じることができます。

東京のユニークな建物は、今まで紹介してきた地域以外にもたくさんあります。例えば、目白台の椿山荘付近にある｢東京カテドラル聖マリア大聖堂｣は、上空から見るとクロスのような形をしています。

また、三鷹市の｢三鷹天命反転住宅｣は、カラーバリエーション豊かで、三鷹のランドマーク的な存在になっています。

東京の目白台にある｢東京カテドラル聖マリア大聖堂｣は、椿山荘停留所バス停のすぐそばにあるカトリック教会で、東京教区の大司教が公に儀式を執り行うスポットです。

上空から見るとクロスの形をしたユニークな形状となっており、掘られた山のような教会内部は、荘厳な空間が広がっています。東京都庁などを設計した丹下健三氏が設計を担当しています。

東京･西池袋の｢自由学園明日館｣は学校法人自由学園が所有する建築物で、建築家フランク･ロイド･ライト氏と、その弟子の遠藤新氏の設計による建物群で構成されています。

1997年には国の重要文化財に指定されており、建物内部を自由に見学できるとともに、結婚式場やコンサート会場としても利用されています。

東京都三鷹市の｢三鷹天命反転住宅｣は、荒川修作氏とマドリン･ギンズ氏の合作による建築物で、世界初の｢死なないための住宅｣というコンセプトで造られています。

この全部で9戸のカラフルな住宅は、内外装に14色もの鮮やかなカラーを使用しており、1部屋1部屋が違った色使いを施した極彩色の住宅で、三鷹市のランドマーク的な存在となっています。

｢与えられた環境や条件を当たり前と思わないで過ごしてみれば、不可能だと思われていたことが可能になるかもしれない｣という天命反転の考え方に基づいて造られた建築物です。

東京都八王子市にある｢多摩美術大学八王子図書館｣は、図書館を開放的なコミュニティースペースにすることを目的に、建築家･伊東豊雄氏によって設計された図書館です。

2007年にオープンしたこの図書館は、広くゆったりと造られており、仲間同士で楽しい会話をしながら寛ぐことのできるスペースとなっています。

日本の中心都市･東京には様々な建物が点在します。その中には有名な建築家によって設計された斬新なデザインの建物やユニークな形状の建築物が多数存在します。

ここではそんな東京の建築物について、アートを感じる美しい建物や人気の建築物など、選りすぐりの情報を取り入れながら説明してみました。