ドバイ・メトロの魅力に迫る！地下鉄路線図を片手に観光を楽しもう！

ドバイメトロは2009年に開業した地下鉄です。レッドラインとグリーンラインの総延長74.6キロが営業中です。4分から7分間隔で運転、運賃はAED2.5からAED6.5（日本円で70円から180円）と手軽な移動手段としてビジネスや観光の足として活躍中です。ドバイメトロの利用方法や沿線のおすすめスポットをご紹介します。

ドバイメトロは中東では初の地下鉄として三菱電機、三菱商事、大林組、鹿島建設とトルコのYapi Merkezi社とのジョイントベンチャーで建設されました。ドバイ国際空港と市内中心部を結ぶレッドラインが2009年から2010年にかけて開業、市内中心部を走るグリーンラインが2011年に開業しました。

車両は日本の近畿車輛製で、完全自動運転です。運転士のいない自動運転の鉄道としては世界最長距離を走っています。パンタグラフはなく、第三軌条方式で電化方式は直流750ボルト。車体は都市鉄道としては珍しい流線型の車体です。グリーン車にあたるゴールドクラスのほか、イスラム教らしく女性子供専用車があります。

ドバイメトロの駅にはそれぞれデザインテーマがあります。地球・空気・水・火の4つに別れており、水の場合は白と青を基調としたデザインになっています。無機質になりがちな地下鉄ならではの工夫ですね。路線図にテーマは記載されていないので、降りてからのお楽しみですね。時間があれば4テーマ全てコンプリートというのもおすすめです。

ドバイメトロの運賃はゾーン制になっています。路線図で色分けされているのが1ゾーンで、ゾーンの境界をまたぐと運賃が上がります。3ゾーン以上は同一運賃です。この方式はメトロだけでなく、バスでも同じです。乗車するためにはNOLチケット、またはNOLカードといわれるプリペイドカードを購入する必要があります。

プリペイドカードには赤い色のNOLチケットとシルバー・ゴールドなどのNOLカードの2種類があります。NOLカードの場合、運賃の割引やメトロからバスへの乗り継ぎができるのですが、最低でもADE20（約5,000円）をチャージする必要があります。旅行者にとっては赤いNOLチケットの購入がおすすめです。

プリペイドカードは券売機では購入できないので窓口で購入します。大きな駅では売店でも買うことができます。あとは券売機で言語の選択、乗車券の樹類、乗車区間（券売機横に路線図があるのでゾーンを確認できます）を選んで切符を購入します。チャージする場合はクレジットカードも利用できます。

ドバイメトロにはいくつかの禁止事項があります。飲酒禁止はもちろんですが飲食（水やガムもNG）や車内を汚す行為は罰金の対象です。また、居眠り禁止というのもありますので気をつけましょう。空港からホテルまでメトロで移動する場合、大きな荷物を持ったツーリストはグリーン車にあたるゴールドクラスを利用しなければなりません。

時間帯によっては意外に混み合いますので軽装をおすすめします。ドバイは屋外を歩くことは想定していない都市なので、メトロの駅はショッピングセンターや空港と直結していることが多いです。ただし直通通路があっても案外距離があったりしますので注意しましょう。金曜日はイスラム教の休日なのでメトロの始発は10時ですのでご注意を。

ドバイ観光にはレッドラインを利用するのが便利です。始発駅のランディヤはショッピングセンターなどがある観光スポットです。シェイク・ザイール・ロードに沿って進むのでドバイ中心部の観光スポットを移動するのに便利です。途中のドバイ・インターネット・シティからは人工島のパーム・ジュメイラに向かうことができます。

ユニオン・スクエア駅はドバイクリークに近く、タクシー利用でゴールドスーク、スパイススークにに行くのにも便利です。アル・ジャフィリーヤ駅は市内中心地でワールドトレードセンター近くです。ブルジュハリファ／ドバイモール駅はその名の通り。モール・オブ・エミレーツ液はエミレーツモールのほか、マディラ・ジュメイラへの拠点（タクシー利用）として便利です。

ドバイ・インターネット・シティ駅からはタクシーまたは、タクシーとモノレール乗り継ぎでパーム・ジュメイラに渡ることができます。パーム・ジュメイラはリゾート開発を目的に作られた人工島で30以上のホテルやリゾート施設があります。パーム・ジュメイラからのモノレールが近くこの駅に乗り入れる予定です。

ドバイの地下鉄についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。ドバイメトロはタクシーに比べても安くて早い移動手段です。市内中心地を通るので観光にもとても便利です。車内も清潔で快適な時を過ごすことができます。ドバイメトロは今後も路線を延長する計画があり、さらに便利になりそうです。