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アララト山はノアの方舟が漂着した場所?登山など人気の観光情報も!

アララト山はノアの方舟が漂着した場所?登山など人気の観光情報も!
投稿日: 2017年9月27日最終更新日: 2020年10月8日

旧約聖書でノアの箱舟が大洪水の果てについたとされるアララト山。この山は古代からアルメニア人にとってゆかりの地として親しまれてきました。アララト山ではどんなロマンが残っているのでしょうか?今回はアララト山の概要と観光情報をまとめました。

ノアの方舟が漂着した地アララト山見出し

Photo by Arian Zwegers

ノアの方舟伝説で有名なアララト山。この旧約聖書に登場する山を知らない人はいないでしょう。そのためか海外からは密かな人気を誇っています。日本人にとってはマイナーだと思いますが、初心者でも登山が容易なほどおすすめの場所です。今回はそのアララト山の登山方法や観光情報を紹介したいと思います。

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アララト山とはどんな山か?見出し

ノアの方舟伝説が残る山

Photo by liakada-web

アララト山は旧約聖書で知られている通り、ノアの方舟が大洪水で漂着したとされているところです。標高は5137メートルで、モンブラン山やマッターホルン山よりも標高が高いです。富士山とよく形状が似ているため、「トルコの富士山」と呼ばれています。とても大洪水で海に沈む山とは思えませんが、その伝説から旅行者に人気のあるおすすめ観光地です。

現代ではトルコとアルメニアの領土問題が

Photo by Panegyrics of Granovetter

トルコで人気のあるアララト山ですが、実はトルコとアルメニアの領土問題の渦に飲み込まれています。領土問題の発端はオスマン帝国末期のアルメニア人強制移住によるもので、それが領土問題という形で今も糸を引いているのです。一応アララト山はトルコ領ですが、アルメニア人にとっては故郷でもあります。この問題は現在でも解決されていません。

アララト山付近の治安は良いのか?

Photo by Christiaan Colen

アララト山の治安は領土問題の為、一概に良いとは言えません。それでもヨハネスブルクほど犯罪が頻発しているわけではないので、普通に気を付けていれば観光できます。ただ、トルコとアルメニアでいつ戦争が起きてもおかしくはないので、最新ニュースで情勢を把握することをおすすめします。自分の安全のために最低限インターネット環境を整えましょう。

旧約聖書に出てくるノアの方舟見出し

ノアが神からの啓示で造った船

ノアの方舟は神からの啓示を受けた齢500のノアとその家族によって造られた船です。大洪水前の人々の心は堕落しており、神がその堕落した世界を滅ぼそうとしました。大洪水が起きるとノアとその乗組員以外はすべて滅び、洪水は半年の間続きます。洪水が終わった後ノアの方舟は今のアララト山に流れ着き、この新天地で生活を始めたとされています。

あらゆる生物のシェルター

ノアの方舟はノアの一族だけではなく、地球上に生きとし生ける生物たちの避難所でもありました。その種類は鳥やゾウ、馬など普通の船では入れない動物ばかりです。方舟に入った動物たちはすべて無事でアララト山で新たな生活をスタートさせました。「ふしぎの海のナディア」に出てくるブルーノアやレッドノアもそうですが、元々は文明崩壊の際の避難所だったのかもしれません。

ノアの子孫はこの地をハヤスタンと呼んでいる

アララト山に漂着したノアたちは数々の子孫を残してきました。ノアの玄孫であるハイク・ナハペトは今のアルメニアの祖となった人物です。ナハペト以来のアルメニアは地元からハヤスタンと呼ばれるようになります。アルメニア人がアララト山を神聖視しているのは、祖であるノアが生き延びて子孫を残した結果なのです。アルメニア人はアララト山の元で栄えたと言っても過言ではありません。

方舟発見でざわついたアララト山見出し

万年雪の中から方舟の残骸を発見

長い時の中で存在すら疑われたノアの方舟ですが、最近アララト山で方舟と似たような地形が発見されました。実際に木片の年代など旧約聖書の記述に一致していることも明らかになっています。発見された方舟はどんな技術を用いて作られたのでしょうか。ノアの方舟が見つかった場所が明らかにされていませんが、もしその事実が本当なら歴史がまた覆るでしょう。

ノアの方舟らしきものが発見されたとはいえ、その遺物が本物かどうかは未だに明らかになっていません。むしろ、アララト山と方舟はそもそも関係がなかったと言う学者までいます。さらにはノアの方舟の話はある一種の教訓物語として書かれた説もあります。存在が疑わしいノアの方舟ですが、本物が見つかる日はいつになるでしょうか。

アララト山は本当に登山できるの?見出し

登るには政府の許可が必要

Photo by Dan Lundberg

アララト山に登るには政府の許可が必要となっています。なぜかというと領土問題や民族問題など色々な情勢が絡んでいるからです。最近では登山が許されるようになりましたが、それでも個人で許可を取れるレベルではありません。手続きが面倒ならツアーに参加しましょう。ツアーなら登山ガイドもついているので、初心者にもおすすめです。

アララト山のおすすめな登山方法

Photo by hr.icio

登山するには山麓のドゥバヤジッドから1900メートル地点にあるエリコイ村に行きましょう。エリコイ村からは登山道になりますが、斜面が結構きつく相当な体力が要ります。山麓から山頂までの往復時間もけっこうかかるので、ドゥバヤジッドでホテルの予約をしましょう。アララト山は富士山よりも1400メートル高いので、富士山登頂してから挑戦するのがおすすめです。

Photo by tsuda

まず注意してほしいのは高山病です。高山病は富士山でもかかりやすいですが、標高が5000メートル以上高いアララト山では富士山以上に気をつける必要があります。山頂付近は万年雪が残っており、アイゼンの装着も心掛けたいです。個人で登るのはとても無理なので、健康のことも考えてツアーに参加しましょう。

アララト山観光で行きたい人気スポット1「ホルヴィラップ修道院」見出し

Photo by Clay Gilliland

この修道院は4世紀からの長い歴史を持っており、アララト山を眺められるスポットとしても有名です。修道院の名前である「ホルヴィラップ」は4世紀の修道士である聖グレゴールが閉じ込められた地下牢に由来しています。近くの丘に行けば修道院の全景を見渡せますし、梯子を下りて地下牢にも行けます。修道院へ行くにはエレバンのバスに乗るのがおすすめです。

アララト山観光で行きたい人気スポット2「アニ遺跡」見出し

アニ遺跡はかつてアルメニア王国の首都だった「アニ」の夢の跡です。アニは10世紀ごろのアルメニアで「1001の教会を持つ都」と言われており、コンスタンティノープルやバグダッドに次ぐ大都市でした。教会建築もアルメニア独自の技術が利用されており、高度な文化が栄えていたことが分かります。アニはビザンツ帝国はもちろん、アラブや南ロシア国家と交易をしていました。

栄華を迎えたアニもセルジューク朝の侵入など戦乱に巻き込まれ、徐々に衰退していきます。それでもなお都市としては未だに繁栄していましたが、1319年の地震で壊滅的なダメージを受けました。アニの衰退は止められずオスマン帝国に組み込まれてからは廃墟と化しました。中世に大きな街として栄えただけに儚いです。一応世界遺産なのですが移動手段はタクシーのみです。

アララト山観光で行きたい人気スポット3「イサク・パシャ宮殿」見出し

この宮殿は17世紀から18世紀のオスマン帝国の時代に造られた宮殿で、山に建てられているのが特徴です。イサク・パシャ宮殿は建設開始から完成までに約100年かかったと言われています。そのためか、レリーフや建築はかなりしっかりとしています。宮殿内には領主の墓やハレムが残っています。建物自体は保存状態が良いので、歴史観光にはおすすめのスポットです。

アララト山観光で行きたい人気スポット4「ディヤディン温泉」見出し

Photo by yari3180m

この温泉はディヤディンという町から7キロ離れた地点に位置しています。源泉からかなり近いところにあり、自然の恩恵を間近で受け取ることが可能です。料金が個人の露天風呂で1000円、共同でたったの100円という破格の価格。しかも、トルコの荒野の景色も堪能することができます。安い値段で入浴できる世界の珍しい温泉です。

アララト山への行きかた見出し

トルコ側から行くことがおすすめ

Photo by Riik@mctr

アララト山はアルメニアの首都エレバンの近くにありますが、先述の領土問題の為アルメニア側から行くのは不可能です。もしアララト山に登りたいならウードゥル空港に行きましょう。ただ成田や羽田からは直便で行けないので、まずはアンカラにあるエセンボーア国際空港で乗り換えるのをおすすめします。ウードゥルに到着したらドルムシュに乗り換えましょう。

ドゥバヤジッドを観光拠点にする

Photo by Dan Lundberg

ドゥバヤジッドに到着したら事前に予約したホテルに泊まるのをおすすめします。ドゥバヤジッドはアルメニアとイランの国境に近い街で、実質的にアララト山の観光拠点となっています。この町ではイサク・パシャ宮殿含む観光スポット等、アララト山の登山以外にも楽しみがいっぱいです。ホテルに泊まるならテヘランブティックホテルがいいでしょう。

トルコ観光ならアララト山に行こう!見出し

Photo by Arthur Chapman

ここまでアララト山の登山方法や観光情報を紹介してきました。アララト山は領土問題を抱えているものの、神話の時代より地元の人々に愛されている聖地です。高さや神聖さと共に魅力的な山だと思います。登山が好きな人は一度でもいいからアララト山に行ってみてはいかがでしょうか。

投稿日: 2017年9月27日最終更新日: 2020年10月8日

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