鷲宮神社はらきすたの聖地！御朱印・アクセス方法・場所もチェック！

鷲宮神社（ワシノミヤ）とは関東最古の大社で、場所は埼玉県久喜市（クキシ）にあります。神代の昔に、天穂日（アメノホヒ）宮とその御子武夷鳥（タケヒナリトリ）宮とが、昌彦・昌武父子外二十七人の出雲部族等を率いて神崎神社を建て奉祀（ホウシ）したのに始まります。

後に天穂日(アメノホヒ）宮の御霊徳を崇め奉祀した別宮が現在の本殿です。中世以降には関東の総社また関東鎮護の神として、武将の尊崇（ソンスウ）が厚く歴史上有名な武将達からの奉納や神領の寄進、社殿の造営等がなされました。江戸時代には、四百石の神領を与えられ代々の将軍の名で朱印状が残されています。

大鳥神社（鷲神社）の祭神である日本武尊（ヤマトタケルノミコト）が、東征の戦勝祈願を鷲宮神社で行い、祝勝を花畑の大鷲神社の地で行いました。これにちなみ、日本武尊が亡くなった日とされる11月の酉の日（鷲宮神社では12月の初酉の日）には大酉祭（オオトリマツリ）が行われ、日本武尊が社前の松に武具の熊手を立て掛けたことから熊手を縁起物としています。

鷲宮神社には、国指定重要文化財の太刀や国指定重要無形民族文化財の鷲宮催馬楽神楽（サイバラカグラ）、埼玉県指定有形文化財の銅製双鶴蓬莢（ホウライ）文鏡・銅製蓬莢文鏡・銅製桐文方鏡付沈金彫桐文筥（ドウセイキリモンホウキョウツケタリチンキンボリキリフバコ）・銅製御正体・鷲宮神社文書付棟札一枚文書三点、埼玉県指定史跡の寛保治水碑（カンポウチスイヒ）があります。

国の重要無形民族文化財に指定されている鷲宮催馬楽神楽（サイバラカグラ）は正しくは土師（ハジ）一流催馬楽神楽です。神楽（カグラ）とは日本を代表する神事芸能であり神をまつる音楽や舞いのことです。舞いは連れ舞いが多く、宗教味の濃い動作が含まれており格式ある典雅（テンガ）な舞いです。奉納している場所は神社本殿の正面の神楽殿です。

灯籠型の記念碑は石灯籠に「刀禰上流以南修治告成り碑」と長文の文字が刻まれています。寛保2年（1742）8月、利根川が氾濫し江戸市内にも達した為、幕府は諸大名に堤防等の修築を命じましたが、毛利家の工事は特に困難を極め人足100万人以上を要した工事でした。その完工記念にたてられた碑で、当時の難工事の様子が詳しく記されています。記念碑の場所は拝殿前です。

御朱印の始まりは寺院からです。御朱印は納経印とも言われているように寺院で写経をして、それを奉納した証としていただけるものでした。その後神社に広がり現在では一般参拝が出来るほとんどの神社・寺社でいただけるようになったものですから、お札やお守りと同じように神仏に敬意を払っていただく、とても貴重なものです。

鷲宮神社の御朱印を拝受できる場所は拝殿前の授与所で、初穂料は300円です。鷲宮神社オリジナルの御朱印帳があり、紫に金色の神紋と社号が押されたもので初穂料1,000円です。御朱印を拝受した際に、由緒書きが書かれたリーフレットと共に「笑門来福ステッカー」を御朱印帳に挟んで下さいます。

鷲宮神社のご利益は天穂日命（アメノホヒノミコト）の商売繁盛・出世金運・厄難消除と武夷鳥命（タケヒナドリノミコト）の交通安全と大己貴命は（オオナムチノミコト）の家内安全・縁結び・開運招福・病気平癒（ヘイユ）です。

1月1日の歳旦祭は国家の隆昌（リュウショウ）と平和を祈り新年の門出を祝い誓いを新たにする祭典です。2月14日の年越祭は鷲のとしこしとも呼ばれ「福は内、福は内、鬼は外」の声とともに厄除の豆がまかれ、福豆が授与されます。3月28日の例祭は、ご祭神に最も由緒のある日で厳かに祭典が執り行われます。

7月31日の夏越祭は「鷲のなこし」または「輪くぐり」とも呼ばれ形代を加須市川口の古利根川に流し無病息災を祈ります。10月10日の秋季祭は五穀豊穰（ゴコクホウジョウ）を感謝し崇敬者（スウケイシャ）の家内安全、身上安全を祈る祭典です。12月初酉の日の大酉祭は福をかき取る縁起物が社頭に並び、商売繁晶を願います。

鷲宮神社の場所は、埼玉県久喜市鷲宮1丁目6番1号です。久喜市は、埼玉県の東北部に位置し都心まで50km圏内にあるアクセスのよい街です。鷲宮神社がある久喜市の人口は狭山市（サヤマシ）に次ぐ埼玉県内12位、2017年2月1日現在の久喜市の人口は154,209人です。

鷲宮神社 住所：埼玉県久喜市鷲宮1-6-1 電話：0480-58-0434 FAX：0480-59-2021

鷲宮神社へ公共交通機関を利用してのアクセスは東武鉄道鷲宮駅から徒歩7分またはJR東鷲宮駅からバスで鷲宮神社入口下車すぐです。車を利用してのアクセスは東北自動車道加須ICまたは久喜ICから約15分の場所です。駐車場は無料で約60台分駐車可能です。

らきすたとは、美水かがみ先生原作の萌える癒し系4コマ漫画です。KADOKAWAの月刊ゲーム雑誌「コンプティーク」や「コンプエース」などに掲載されています。2007年4月から9月までは、チバテレビなどの独立局を中心とした16局で、らきすたが放送されました。以来、らきすたの舞台となった鷲宮神社は10年経った今でも、らきすたの聖地として訪れるアニメファンが絶えません。

らきすたは、オタクな少女泉こなたと、そのクラスメイトの柊つかさ、双子の姉の柊かがみ、高良みゆきの4人を中心とした、女子高生の日常生活を描くほのぼの癒し系コメディです。その作風は一見ゆるいようで、オタクに馴染みの深い事柄をチクリと刺すシニカルなネタが人気です。

らきすたに登場する双子の姉の柊かがみと妹のつかさの家は鷹宮神社という名前の神社で二人は劇中で巫女の姿で登場することがあることから鷲宮神社は、らきすたの聖地と言われています。

絵馬（えま）とは、神社や寺院に祈願するときに願いごとや祈願した願いが叶ったお礼を書いた板を神社や寺院に奉納するものです。ここ鷲宮神社では「らきすた」の登場人物が描かれた絵馬が多数奉納されていますが、クオリティはかなりのものです。今年は、らきすた10周年ということもあり、らきすた2期の放送を願う絵馬も見受けられます。

アニメやゲーム関係の内容や文章、登場人物が描かれた絵馬を「痛絵馬（イタエマ）」と言い「聖地巡礼」の記念として奉納することに対し宗教における神聖な場での行動としては軽率で場違いであるという意見もあります。そういった中で鷲宮神社は痛絵馬を受け入れています。

らきすたの聖地と言われるようになって以来、初詣の人出が三が日の合計で約47万人で埼玉県内で第7位です。人出は放送前の13万人に比べ倍以上となり、10年経った今も47万人を維持しています。大晦日から正月の間は通常の駐車場は閉鎖され臨時駐車場が用意されます。駐車場の場所とアクセスを事前に確認しておくことをお勧めします。

大晦日から正月三が日まで久喜市商工会鷲宮支所主催の「鷲宮神社年越しオールナイトコスプレイベント」が開催されました。コスプレをしたままで参拝、境内での撮影も可能だったためコスプレイヤーの方が多数参拝されており、一般の方がコスプレイヤーと一緒に写真撮影を楽しまれていました。

久喜市商工会鷲宮支所主催の初売りが毎年大晦日から正月三が日までの間に鷲宮神社駐車場スペースで開催されます。開催期間中は、らきすたなどのアニメのご当地限定グッズの販売や久喜市内の飲食店が出店して毎年かなりの賑わいです。

土師祭（ハジサイ）とは、古くから鷲宮神社境内に奉納されている千貫神輿（センガンミコシ）を担ぎ町内を練り歩く伝統的なお祭りです。大正２年以降は人手不足から神輿を台車に乗せ町内を回っていましたが、昭和58年に若者の間から千貫神輿を担ぎたいという要望があり数ヶ月の練習の末、70年ぶりに復活し今にいたっています。

近年では千貫神輿の他に、らきすた神輿が担がれたり、久喜市商工会鷲宮支所主催のコスプレ祭りなどの新しいイベント企画も取り入れており埼玉近県から150余団体約1500人のハッピ姿の若衆で賑わう祭りです。伝統的な祭りでコスプレが許可されるのは稀で1000名以上ものコスプレイヤーが参加しました。

埼玉県久喜市にある鷲宮神社は由緒ある神社ですが、アニメやコスプレイヤーに優しい神社でもあります。都心からのアクセスも悪くないので、酉年の今年は鷲宮神社を参拝してアニメの世界と神社の歴史と厳粛な空気に触れてみてはいかがでしょうか。