「ゼリーフライ 」の正体は？行田で絶品と噂の地元グルメを大調査！

ゼリーフライという食べ物をご存知ですか。埼玉の行田で食べることができる有名グルメです。ゼリーフライとはいったいどういう食べ物なのか、そしてどこで食べることができるのか、ゼリーフライの名前の由来や食べることができる行田の人気店などをまとめてご紹介します。

ゼリーフライは埼玉の行田では有名なグルメなのですが、まだ全国区とまではいかず行田で「ゼリーフライ」と書かれているお店ののぼりや看板などを見て、いったいどのような食べ物なのか想像がつかず、不思議に思う人も多いようです。そもそもゼリーフライとはどのような食べ物なのでしょうか。

ゼリーというので本当にゼリーが中に入って揚げられたフライなのか、プルプルでデザートのようなものかと思いますが、実はコロッケのような食べ物です。中の具はジャガイモやおからなどです。

お店によってはネギなどの野菜が入っているゼリーフライもあります。小判形に形をととのえた後にパン粉などは使わず、素揚げされています。

そのままでもジャガイモの食感でモチモチして美味しいのですが、シンプルな味のためウスターソースなどの甘めのソースをつけるとアクセントになって、より一層美味しいです。どのお店も一つの値段があまり高くないため、行田では大人だけでなく子どものおやつや軽食にも親しまれています。

ゼリーフライの中身がゼリーではないことがわかりました。ではなぜゼリーという名前がついたのでしょうか。

由来は諸説あるようですが一番有名なのは「ゼニフライ」がなまってゼリーフライになったという説です。もともと小判形をしていたことから、最初は「銭フライ」と呼ばれていたものが月日が経つにつれ、「ゼリーフライ」に変化したと言われています。

初めてゼリーフライを作ったのは、残念ながら現在では閉店していますが「一福茶屋」という行田にあったお店のオーナーさんです。オーナーさんが日露戦争に従軍していたときに、中国で食べていた美味しい野菜まんじゅうをもとに作ったのものだそうです。そう考えると、ゼリーフライは明治時代から愛されているグルメなのです。

行田グルメを代表するゼリーフライですが、実は行田にはもう一つ「フライ」という有名な名物グルメが存在しています。

ゼリーフライとフライ、名前だけで見るとかなりややこしいですが、見た目には全く異なるグルメです。フライは小麦粉を溶いた生地にネギや肉などの具材を入れ、鉄板で焼いた料理です。具材はお店によって異なり、様々なフライが存在しています。

フライバンで焼くので「フライ焼き」から派生して「フライ」と名前がついたなど、布の産地であった行田で足袋産業が広まるとともに、広まったという理由から「布来」になったなど由来は様々あるようです。こちらもゼリーフライと同じく、軽食などで行田でよく食べられる美味しい人気グルメです。

行田市駅から車で5分ほどのところにあるのが、ゼリーフライの人気店「かねつき堂」です。敷地にはゼリーフライと書かれた大きな看板やのぼりなどがあり、ゼリーフライが販売されていることがよくわかります。かねつき堂のゼリーフライは2個入りで200円とリーズナブルなお値段です。

ゼリーフライは小判形とお伝えしてきましたが、かねつき堂のゼリーフライは少し大きめに作られています。中はたっぷりのおからが入っておりモチモチでとても美味しいです。

あらかじめソースがたっぷりつけられており、香ばしさも感じることができます。ちなみに「フライ」もメニューにあるので食べ比べもおすすめです。

住所:埼玉県行田市本丸13-13
電話番号:048-556-7811

こちらの駒形屋は40年以上ゼリーフライを販売している有名店です。以前は行田にある水城公園内の店舗だったのですが、2017年9月に移転し、水城公園と忍城の間に新しく店舗を構えています。

こちらのゼリーフライの特徴は串に刺さっていることです。もともと公園内の売店であったためお客さんがゼリーフライの食べ歩きをしやすいように工夫されてのことだったそうです。

ゼリーフライにはジャガイモとおからが使われており、おからのふわふわの柔らかさとジャガイモのもっちりとした食感のどちらも楽しめ美味しいです。駒形屋のゼリーフライのもう一つの特徴はなんといってもお値段がリーズナブルな点です。1つ70円という価格は他のお店にもなかなか無い特徴です。駒形屋に行かれた際はゼリーフライを買って食べ歩き散策がおすすめです。

住所:埼玉県行田市本丸22-47
電話番号:048-554-2561

こちらのときわ肉店は名前の通りお肉屋さんなのですが、ゼリーフライも販売されています。こちらのゼリーフライは3種類あります。1つ目は中身はジャガイモで、ソースとしょうゆ味のスタンダードなもの。2つ目は中身がかぼちゃのもの、3つ目はチョコバナナ味のものです。ジャガイモたっぷりのゼリーフライはもちもちでとても美味しいです。

かぼちゃの方はより甘みが強く、ゴマ風味のソースがかかっています。一番気になってしまうチョコバナナのゼリーフライはチョコレートブラウニーのような見た目ですが、ちゃんとおからが入っています。まさにおやつ感覚で食べられる、とても美味しい変わり種の人気ゼリーフライです。どれも100円台で購入できますので食べ比べもおすすめです。

住所:埼玉県行田市城南4-10
電話番号:048-556-3987

シャロンはケーキとパンのお店なのですが、こちらではなんとゼリーフライバーガーが販売されています。ふわふわのバンズの中には千切りキャベツと甘いソースがしっかりと染み込んだゼリーフライが入っています。

シャロンのゼリーフライにはおからとジャガイモ以外にもたくさんの具材が入っています。ゼリーフライの中には人参や玉ねぎといった野菜もたっぷりと入っています。

歯ごたえの良い野菜が入っているため食感も良く栄養も満点です。パン粉もついておらず余分な油も吸いにくいゼリーフライに野菜も入れば栄養もたっぷりとることができます。バーガーの価格は160円ととてもリーズナブルですが、ゼリーフライが厚めに作られているので軽食でしっかりお腹も満たせる一品です。少量ですがゼリーフライ単品も販売されています。

住所:埼玉県行田市行田15-15
電話番号:048-553-2239

埼玉の行田を盛り上げるグルメでもあるゼリーフライですが、なんとゆるキャラも存在しています。ゼリーフライの小銭形から名前のついた「こぜにちゃん」です。ぱっちりお目めで、ちゃんとソースもたっぷり染み込んだ色をしています。またフライをモチーフにした「フラべぇ」もいます。どちらもイベントなどで会うことができます。

さて、埼玉の行田では有名なグルメだとお伝えしてきたゼリーフライですが、実は年に1度総選挙も開かれています。「ゼリーフライ選抜総選挙」は毎年行田市で行われている「ぎょうだ"夢"まつり」の中の1コーナーとして行われています。この祭りでは総選挙の他に「ゼリーフライ大食い大会」なども行われています。

祭りにおいてはゼリーフライ総選挙投票用のパックが販売されているので、投票したい方はそれを購入するようにしましょう。結果はその日のうちに発表されます。いまでは行田付近でのみ有名なゼリーフライですがこれだけ毎年盛り上がりをみせるとなると、ゼリーフライが全国区のグルメになる日も近いかもしれません。

いかがでしたが、埼玉の行田で長年にわたって愛されているゼリーフライは、不思議な名前とは違いジャガイモやおからを使ってヘルシーに素揚げされている美味しいご当地グルメです。お店によって使われている具材やソースも少しづつ違います。価格もとてもリーズナブルなので食べ比べもおすすめです。行田に行かれた際はぜひゼリーフライを味わってみてください。