陸王のロケ地まとめ！行田・豊橋など名場面がよみがえる場所を巡ろう！

皆さんは陸王の中で誰が一番好きですか?茂木選手?それともこはぜ屋の社長の宮沢紘一?豪華俳優陣に彩られた陸王は埼玉県の随所で撮影されています。行田・豊橋がロケ地となっており、主役の役所広司さんの似顔絵が組み込まれた絵柄の田んぼアートも制作されました。本物さながらのマラソン大会風景が出てくる陸王。一体そのロケ地はどんな所なのでしょうか。

陸王の冒頭話からほとんど全編にわたって登場するのがこはぜ屋の工場。陸王の要ともいえるロケ地になったのは、行田市にあるイサミコーポレーションという工場です。陸王の中では足袋工場として映っていましたが、現在は被服工場として稼働しているそうです。陸王を見た方なら「あぁ、陸王のロケ地になった風情のある建物ね!」と分かると思いますが、昔は足袋を作っていた工場でした。

足袋工場だった当時の古い機械がかなり残されており、陸王のロケ地になった時にも撮影に使われたそう。昭和30年代から40年代のものですが、行田では一番古い足袋工場だったといいます。ただし内部の見学はできず、外観のみ見ることができます。陸王のロケ地になっていた時には、撮影中誕生日を迎えた役者さんの誕生日ケーキが運ばれてきたこともあったようです。

住所:埼玉県行田市旭町4−1 電話番号:048-555-2255

陸王の中で熊谷シティマラソンの会場となったロケ地、熊谷スポーツ文化公園内にある陸上競技場。各種陸上競技の競技会、サッカーのJリーグの試合なども行われる大きな競技場です。観客15400人収容のこの施設は太陽熱の利用、自然採光など環境に優しい要素を取り入れた競技場であり、スケジュールによっては個人で利用できる日もあります。

陸王のシティマラソン大会のロケ地となった時には、箱根駅伝で有名な青山学院大学のマラソン選手がドラマの役者さんのため、競技場に指導に来たりもしました。スタートの姿勢や走りのフォームなど細かく指導されたようですが、規模の大きな現場でも自然体な方だったとか。

毛塚選手は2番手でゴールした陸王の熊谷シティマラソン。茂木選手は握手を求めながらも毛塚選手はそれを無視します。このロケ地に限らず大勢のエキストラさんには報酬は出なかったそうですが、撮影の後、競技場で出演者の方々により、あいさつと抽選会のイベントが行われたようです。賞品は出演者のサイン入りのグッズ!陸王のファンにとってはこの上なくほしいモノではないでしょうか。行田市民の方々がうらやましいものです。

住所:埼玉県熊谷市上川上300 電話:048-526-2004

陸王の中では居酒屋「そらまめ」として登場していたロケ地の居酒屋さん。このお店は現実には「居酒屋活味」(かつみ)という行田市の居酒屋さんです。老舗足袋メーカーこはぜ屋のすぐ近くにあるという設定になっており、仕事のあとの集まりや、重要人物を招いて話をするときに使われる居酒屋として映っています。ベテランのこはぜ屋の社員が人生模様を繰り広げる居酒屋でもありますが、地元の方々にとても愛されているようです。

お料理は、高級志向というよりはリーズナブルで美味しい路線の居酒屋さん。複数で来店のグループだと、ドライバーの方はソフトドリンクが一杯無料という嬉しい心遣いが。なお、月曜日は午前0時から午後12時のみ、火曜日は午前5時からP午後12時、それ以外の曜日は午前0時からお昼の12時と午後5時から翌0時の営業時間になっています。

住所:埼玉県行田市小針322−1 電話番号:048-559-1061

陸王で豊橋国際マラソンのロケ地に使われたのは、愛知県豊橋市の中心部です。豊橋市役所周辺、豊橋駅前、広小路などもロケ地になりましたこの「豊橋国際マラソン」のスタート前の場スタート前の面の撮影は、なんと朝の4時から開始されたそうです。キーマンの茂木選手、先輩の毛塚選手等々が顔をそろえた場面、ここは本物の豊橋市役所の中がロケ地として使われたようです。

レーススタート地点のロケ地は豊橋市役所の前、「市民広場」という場所です。出場する選手役、見送りの職員役の中にも、この豊橋市役所でお仕事をされている職員の方々がたくさんいらっしゃったようです。ランナー役の人々は豊橋市公会堂前、路面電車の走る豊橋駅前大通り、広小路通りなどを通って本物の大会さながらに撮影。豊橋市をあげての協力の中、ロケ地豊橋での撮影は実行されたといいます。

行田市にある復元された三重のお城、忍城(おんじょう)。ドラマ陸王では、第一話で宮沢社長が夜中にランニングする場面に出てきたお城です。成田氏が室町時代中頃に築いたとされ、別名浮き城、亀城とも言われています。堅固な城だったため、戦国時代の七名城の一つに数えられていました。浮き城・亀城の名は豊臣秀吉の水攻めに耐えたことからつけられたそうです。

原作の「陸王」では1kmくらい離れた会社付近まで走ってきて走り続け、そのまま水城公園までの道を駆け抜けていくといった感じで書かれているので、宮沢社長の家はここから近い行田市内にある設定ということになります。ドラマのロケ地で出ていた時は綺麗にライトアップされた忍城が映っていましたね。毎年11月12日から25日までの期間、紫にライトアップされるようです。

住所:埼玉県行田市本丸17-23 電話番号:048-554-5911

水城公園(すいじょうこうえん)は、忍城の一部だった水城公園。行田市内のこの公園は1964年に開園されましたが、当初は陸上競技場なども併設される予定だったようです。こちらの広場には桜の木が200本植えられており、桜の名所でもあります。また外堀の水面にはホテイアオイがたくさんあり、開花時期には美しい風景が出現します。

陸王の中でもたくさんロケ地になった水城公園。お酒を飲んだ後に寺尾聰さん演じる飯山晴之夫妻が歩いていたのもこの水城公園ですし、宮沢紘一が行き詰った時に走っていたり銀行員の坂本と話しながら歩いたロケ地もこの水城公園です。もうすぐ春になって桜がきれいに咲く時期が気になってくる季節、ぜひ水城公園の桜を眺めてみたいものです。

陸王では、彼氏にしたい俳優ナンバーワンの竹内涼真さん演じる茂木選手のダイワ食品チーム。あの練習場のロケ地になっている競技場は、鴻巣市陸上競技場というところです。ダイワ食品の練習場はたくさん劇中に出てきますが、選手の走るところを正面から映すため、ロケ地の競技場を自転車で走りながら撮影されたこともあったようです。

竹内さんはじめランナー役の役者さんは競技場を全力で走る場面もありましたが、さすがそこは運動神経のある役者さんたち。劇中でも登場する足袋シューズを手にすると、今試してもいいですか?と即座に競技場の中を走りだしたりしたとか。ロケ地でも撮影の合間に、競技場でサッカーをしたりして楽しんでいたそうです。

陸王の中でも感動的な場面のあるニューイヤー駅伝のロケ地。やはり駅伝なので、陸王のロケ地もスタートの群馬県庁前から行田市民プール付近と広範囲に及んでいます。また、陸王の設定では桐生市市民中央文化会館となっていたところで、実際のロケ地に使われたのは行田市だったりと多少の食い違いもあるようです。ロケ地となった様々な場所の中にはイベントが開催されたところもあります。

ニューイヤー駅伝の場面のロケ地の一つ、群馬県庁では今年の元日まで、陸王に使われた衣装や台本などを展示した展示ブースがあったようです。実際の今年のニューイヤー駅伝ではやはり群馬県庁からスタートで前橋市や伊勢崎市などを通過してレースが行われました。さすがにドラマ陸王がヒットしたことで、駅伝の人気も高まっていたようです。

この場面のロケ地となったのは、「大衆居酒屋ビッグ」の川越駅前店。116席あり、15時から23時の営業時間で地元の方々に愛されている居酒屋さんです。「これぞ日本の居酒屋!」という人もいる焼き鳥のおいしさとメニューの幅があります。その秘密は焼き鳥の焼き手を育成してから出店していることにあるようです。焼き鳥の豊富さはもちろん、ローストビーフや鶏のたたきなどもあります。

ドリンクも充実しており、ハイボールはメガサイズがあってハイボール好きには嬉しいところ。客層はかなり幅広く、年配の方々から若者、女性客もかなり多いようです。わいわいと賑やかなお店なのでグループで楽しみたいときにはもってこいの居酒屋さんです。陸王のロケ地になったことでお客さんが増えているかもしれませんね。満席で入れなくてもカメラでパチリ!と撮りたいものです。

住所:埼玉県川越市脇田町18-11 電話番号:049-225-5519

ダイワ食品の陸上競技部が練習場所にしている、ダイワ食品スポーツ管理センター。このロケ地になったのは千代田町民プラザという建物です。講義室・事務室や研修室のほかホールでは様々な発表会などの催し物があり、建物の外観もなかなか立派なもの。陸王の主なロケ地となっている行田市にほど近く、川を挟んだすぐ隣の施設です。

住所:群馬県邑楽郡千代田町赤岩1701−1 電話番号:0276-86-6311

実際に発売されている足袋シューズがあります。ランニング用品に詳しくない人には馴染みがないかもしれませんが、原作者の池井戸潤さんが取材に行き、物語の参考にした足袋メーカーがあります。それが、杵屋足袋という足袋メーカーです。こちらではランニングのトレーニング足袋シューズ「杵屋無敵」という製品が発売されており、陸王が始まってから売れ行きがかなり増えたとのことです。

それまでの伝統的な方法で作った足袋に柔らかい素材のゴムのソールを手作業で縫い付けたシューズ。手縫いというところが陸王とも共通ですね。素足の感覚を感じられるように仕上げているため、つま先から着地する走り方やミッドフット走法が身につくそうです。実際にこの足袋シューズをトレーニングに取り入れた陸上部があり、競技場での練習風景がテレビでも放送されました。

東急ハンズの一部の店舗やいくつかのスポーツ用品店で発売されていますが、あまりに人気の足袋シューズなので品薄状態だそうです。ただし陸王に登場する足袋シュ－ズはこちらが作っているのではなく、あのスポーツメーカーのミズノが製作したもの。またドラマに映るシューズ「陸王」は万単位のお値段だったと思いますが、「杵屋無敵」は税別5000円というお値段です。

陸王の魅力の一つに、マラソン大会シーンの迫力があります。CG処理でもできないことはないといいますが、やはりリアルな観衆の出す迫力にはかなわないということで、観衆にも沢山のエキストラの方々が参加していました。ロケ地になった行田市や群馬の住民の方が応募されてやっていらっしゃいますが、第一話に出てくる豊橋国際マラソンのシーンだけでもその数は1万人。

またこうした撮影の日には、撮影の開始がかなり朝早くになることも珍しくありません。しかし出演した俳優さんたちの番組エキストラを募集活動する活動などもあいまってか、皆さん一丸となって撮影が進んだといいます。中には、指示されていなくても「茂木裕人選手」と書いた応援用のプラカードなどを作って、撮影に挑んだエキストラさんもいたくらいです。

大観衆のエキストラさんだからといって、表情は考えないでいいというわけでは全くないようです。演出のスタッフさんからまるで役者さんのように指示を受けての撮影だったとか。役者さんたち含めた各カットが終わるたびにエキストラさんたちから拍手があったり、なかなかアットホームな雰囲気の中、陸王の大会シーンは撮影されたようです。

陸王に関してロケ地の住民の皆さん、本当に様々なことをやっていらっしゃいますが、行田市では田んぼに模様を作って「陸王田んぼアート」が製作されました。この田んぼの田植えにはドラマのクランクイン前、田植えの時期に竹内涼真さんが田植えに訪れたそうです。田んぼアートがつくられたのは、古代蓮の里という非常に古い蓮の品種が栽培されている公園の近く。

田んぼの中に生息しているカブトエビなどの生物と触れ合っている竹内さんの姿がTBSのサイト内で紹介されたりもしました。設計図があったにしてもよくここまで役者さんの顔を描写しているなといったアートだったようです。こちらには8月にも山崎賢人さんが訪れているようですね。TBSサイト内にもその風景が出ていましたが、クランクイン前なので山崎さんの髪型は相当違った感じでした。

皆さんは、陸王のロケ地で外せない所といえばどこに行きたいですか?陸王ファンなら、何のへんてつもない競技場でも写真を撮ってしまうかもしれませんね!行田市なら忍城はじめ日本酒の「浮城」、豊橋なら吉田城や豊橋総合動植物公園なども有名どころです。陸王のロケ地に行くことがあったら、ぜひ足をのばしてみてください!