久喜の提灯祭り！2017年の日程・時間・見どころは？屋台情報も！

埼玉県久喜市で毎年行われる「久喜の提灯祭り・天王様」は、旧久喜町の鎮守である八雲神社のお祭りで、祭礼は毎年7月12日から7月18日までの日程で行われます。山車が曳きまわされる山場は、12日と18日のみで、山車の曳きまわしは久喜市民俗文化財にも指定されています。この記事では「提灯祭り」の見どころをご紹介します。

埼玉県久喜市の「久喜の提灯祭り」は、230年以上の歴史を持ち、久喜駅西口を中心に7台の山車（だし）が曳き出されます。昼の時間帯は神話などから題材をとった人物を乗せた山車を、夜の時間帯は四方に提燈をつけた山車を曳きまわすお祭りです。久喜で曳き出される山車は、提灯の数の多さからも日本一の提灯山車と言われるほど壮大です。

昼の部の日程では華麗に飾りつけられた人形山車が曳きまわされます。各町によって人形はさまざまです。ちなみに、本一は素戔嗚尊（スサノヲノミコト）、本二は武内宿禰（タケノウチノスクネ）、本三は神功皇后、仲町は織田信長、志ん一は日本武尊、志ん二は神武天皇、東は素戔嗚尊（スサノヲノミコト）、東一は鍾馗（ショウキ）です。

埼玉県久喜の提灯祭りの夜の部の日程では提灯山車が曳きまわされます。山車が揺れるとロウソクの炎がゆらめいて幻想的な空間が作り出されます。また、山車が通り過ぎた後や風が吹き抜けてきた時などに、ロウソク独特の香りを感じることができて祭り気分がいやが上にも盛り上がります。提灯山車の内側は昼間の人形山車だってわかります？

車輪が4輪で角度を変えることができないため、方向転換は「とんぼ」と呼ばれるかじ棒の担当者の「せーの！」の掛け声に合わせて満身の力で豪快に行うので迫力があります。180度回転させる時もあり、駅前広場に集合した山車が手打ちの後に一斉に回転する光景は、見ていて言葉では言い表せないほど感動していい思い出になります。

現在各町内の山車の上で演奏されるお囃子は俗に「古囃子（フルッパヤシ）」と呼ばれるお囃子ですね。別名「馬鹿囃子（バカバヤシ）」とも呼ばれています。以前は久喜近辺の囃子方に各町内とも依頼して演じてもらっていましたが、最近では各町内ごとに囃子保存会を組織して演奏するようになりました。ルーツははっきりしないようです。

昭和40年頃から各町内ごとに囃子保存会を組織して演奏するようになりましたが、囃子方に依頼をしていた当時は「古囃子」の他に「新囃子」と呼ばれる曲目や火男・岡目・天狐などの舞いも行われていました。「新囃子」には聖天・鎌倉・飾調目・神田丸などの曲があったようなのでおそらく江戸囃子系の祭り囃子だったと思われます。

駅前広場に集結した提灯山車が相手提燈山車と対峙して相手に急接近するなどの挑発が行われます。挑発を繰り返して機が熟すと互いに後退した後に勢いをつけてぶつけ合い、喧嘩祭りの名の通り荒々しい喧嘩が行われます。提燈の光源が電球ではなくてロウソクを使っているため、時には火が出て多くの提燈に燃え移ることもあります。

天明3（1783）年の浅間山の大噴火で、桑をはじめ夏の作物が大きな被害を受け全滅したことから生活苦や社会的な不安感に見舞われたため、これらを取り除くために、本町の宮本家の祭礼用の山車を借り受けて町内を曳き回したのがはじまりといわれています。また、豊作の祈願やはやり病の鎮圧を祈願したという話も残っているようです。

2017年の久喜提灯祭りの日程はどうなっているのでしょうか。久喜の提燈祭りは毎年固定で同じ日程で開催されることになっていて7月12日～18日に行われますが、山車が曳き回される日は12日と18日だけです。230年前から始まっている提灯祭りですが、日程に関しては一貫して変わっていないようです。時間帯については次で見てみましょう。

時間軸で見ると、12日の時間帯は、12:00御仮屋前山車集合／19:40駅前通を提灯山車連動／20:00駅前広場提灯山車が集合／21:20四つ角で提灯山車の喧嘩。18日の時間帯は、12:00御仮屋前人形山車集合／13:00駅前通を人形山車連動／20:00駅前広場提灯山車が大集合／21:00四つ角で提灯山車の喧嘩。となっています。

久喜提灯祭りが最大に盛り上がるのは、駅前にすべての山車が集まる20:00頃です。久喜町の提灯祭りの山車は、日本一の提灯山車と言われるほど地上を運行する山車1台当たりに飾られる提灯の数が多いです。本一地区では516個等他の祭りでは真似のできない数を誇っていますし、全部ロウソクを使って照らしているので明かりに味があります。

大抵の祭りでは提灯の明りには電気を使用しているようですが、久喜では本物のロウソクを使用しているため、山車が揺れるとロウソクの炎も揺れて、幻想的な空間を作り出します。特に上清久地区は街灯が少ないため、運行する山車の提灯のきらめきが暗闇に映えてとても美しく、ロウソクの独特な香りを余韻として感じることができます。

埼玉県久喜の提灯祭りには、ずいぶん沢山の屋台が出るようですよ。歴史の古い祭りだけのことはあって、屋台だけを見てもその種類の多さは驚くばかり。金魚すくいを代表とする昔ながらの遊びや、これまた屋台の代表とされる焼きそばなど、新旧取り混ぜた屋台の様子を覗いてみましょう。祭りの最中は居酒屋さんも掻き入れ時らしいですね。

夏祭りといえば焼きそばと金魚すくいが定番、という思い出がある方も多いことでしょう。でも、ツムツムすくい？って何？と思いますよね。お祭りに行った人の話では、金魚すくいの金魚の代わりにプールにツムツムのキャラクターのフィギュアが浮いていてそれをすくう遊びらしいです。次でツムツムの画像を見てみましょうか。

ツムツムすくいです。プールの中にツムツムが浮かんでいるだけなので、小さいお子さんでもOKですね。すくう道具も大きめなのでラクそうです。真剣にすくおうとしている姿が愛らしいです。1回500円くらいという価格については評価はいろいろでしょうが、自分ですくった成果物を手に家路に着く気分はさぞ楽しいことでしょう。

ゲーム系屋台の種類がどのくらいあるのか並べてみると。宝石つかみ取り（子供300円大人600円）／ストップウォッチゲーム（ピッタリのところで止めると豪華賞品をゲット）／射的／お面／くじ引き／スマートボール（台の絵柄は、ドクタースランプ・アラレちゃん、ミッキーマウス、ミニーマウス、ドナルドダック）などがあるようですよ。

屋台特有の食べ物も最近では様変わりしつつあるようです。定番のお好み焼きを筆頭に、イカ焼き、フライドオレオ（オレオをドーナツ生地で包んで揚げてある）、ケバブ、リンゴ飴、クレープ、焼きそば、串刺しのきゅうり、らくがきせんべい、タイラーメン、黒豚フランク、タン・牛カルビ串焼き、チョコバナナ、冷しパインなどなど。

提灯祭りの体験者からの口コミをご紹介します。イカ焼きは丸身で500円。串焼き屋さんのタン＆牛カルビは各500円。冷しパインは200円。金魚すくいは1回300円（0匹の場合は2匹くれる）。串焼き屋さんと同じく超BIGな黒豚フランクが大人気だとか。チョコバナナは300円だけど、ジャンケン1回勝負で勝ったら2本もらえるそうです。

お祭りの日はやっぱり居酒屋さんも大繁盛します。いやがうえにも盛り上がる提灯祭りのイベントを見た後では、ちょっと一杯やりたくなりますね。居酒屋さんのほうも、恒例の提灯祭りの日のために、より力を入れた仕込みをしてお客さんを待っていることでしょうし、祭りの勢いを借りて一杯飲んでさらに盛り上がる、ということでしょう。

昼の部の人形山車と夜の部の提灯山車、というように、埼玉県久喜の提灯祭りは昼夜別の顔を持つことでも知られています。また、時間帯によってもさまざまなイベントが目白押しです。久喜の提灯祭りの見どころの時間帯をしっかり把握しておいて、別名喧嘩祭りとも言われる壮大な祭りを存分に楽しみたいですね。屋台も楽しみましょう。