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九品仏浄真寺は紅葉の名所!御朱印や最寄駅など必要情報をまとめてご紹介!

九品仏浄真寺は紅葉の名所!御朱印や最寄駅など必要情報をまとめてご紹介!
投稿日: 2017年10月7日最終更新日: 2020年10月8日

東京世田谷にある九品仏浄真寺は広い境内がたくさんの大きな木で覆われ、春は桜、秋には紅葉の名所になっています。都内とは思えない静かな寺内には、立派な本尊の他に大きな9体の阿弥陀如来が安置されているなど見どころもいっぱい。九品仏浄真寺についてお伝えします。

九品仏浄真寺は都会の中の別世界見出し

東京世田谷区にある九品仏浄真寺は浄土宗の寺院で、単に「九品仏(くほんぶつ)」とも呼ばれ親しまれています。「九品仏」とは寺に安置されている9体の阿弥陀如来像を差しますが、この寺院の山号でもあります。浄真寺の境内は春は桜、秋は紅葉の名所として四季おりおりの美しさを見せ、都内とは思えない静けさに満ちています。今回は九品仏浄真寺についてご紹介します。

九品仏浄真寺へのアクセス見出し

九品仏浄真寺の最寄り駅は東急大井町の九品仏駅です。自由ヶ丘の隣の駅ですが、とてもローカル色が溢れるこじんまりとした駅です。ホームが短いため、二子玉川寄りの1両はドアが開きませんので乗る車両に注意しなくてはなりません。大井町側の踏切は二重になっており、電車が通る側だけ閉まるというユニークなものです。

九品仏駅の改札を出ると北側がすぐ浄真寺の参道になります。多くの人が訪れる観光名所のためか、入り口には交番があり、そこから両側に松が植えられた趣ある参道が伸びています。桜の木もあり、春はここからもうお花見気分が盛り上がります。この参道には石塔や石碑などが点在しているので注目しながら歩いてください。

九品仏駅は各駅停車しか止まりませんので、急行が止まり、東横線も通っている隣の自由が丘からのアクセスが便利な場合もあります。自由ヶ丘駅から浄真寺まで徒歩で15分くらいですが、お洒落タウンとして人気の自由ヶ丘の観光も兼ねて歩いてみるのも選択肢の一つです。

九品仏浄真寺の見どころ1:縁起と境内見出し

浄真寺は正式には「九品仏唯在念仏院浄真寺」といい、1678年に創建されました。開山は高僧の珂碩上人で、徳川第4代将軍家綱公から奥沢城址であったこの土地を賜ったそうです。寺内の開山堂に安置されている珂碩上人の像は文化財に指定されており、月命日の毎月7日に開扉されています。

浄真寺の堂や塔は浄土宗の経典に従って配置されており、幾度かの修復を経た現在でもその配置は変わっていないそうです。浄真寺には弥勒(みろく)菩薩を表す三六(みろく)にこだわった興味深い数値が多く見られ、境内は3万6千坪、ケヤキは36柱、3つの仏堂それぞれと本堂の間は36間などとなっています。

九品仏浄真寺の見どころ2:祭礼と御朱印見出し

浄真寺には3年に一度行われる「お面かぶり」という祭礼があります。25人の信者が仏のお面を付けて本堂と上品堂の間に架けられた橋を往復するのですが、見た目にもとてもインパクトがあり、当日は多くの人で賑わいます。正式には「二十五菩薩来迎会」という行事で、人が亡くなった時に25人の菩薩が迎えに来るという教えに基づいたものだそうです。

浄真寺の御朱印は本堂で頂くことができます。写真右側は9体の仏像が押された御朱印で、九品仏らしく人気です。左側の御朱印は本堂に安置されている「五却思惟像」を押したもので、仏の両脇のさぎ草は浄真寺のシンボルの一つです。その他、お面かぶりの時にはまた違った御朱印が頂けます。

御朱印を頂く時のマナーには十分注意が必要です。御朱印代の300円はお釣りのないように用意しておきます。御朱印を書いてもらっている間に携帯をいじったり、声高に話したリするのはマナー違反です。御朱印帳は神社用と寺院用に分けておきます。御朱印は「買う」のではなく「頂く」ものと心得、厳粛な気持ちで集めてください。

九品仏浄真寺の見どころ3:総門と仁王門見出し

駅から伸びる参道の突き当りは浄真寺の総門です。立派な扁額の掛かった門の横には説明板があり、寺の縁起と、この門の屋根を昭和40年に茅葺から銅板葺に替えた旨が記されています。浄真寺の境内にはこのような説明板が要所要所にあり、寺内の名所の謂れや見どころを自分でたどりながら拝観することができます。

総門をくぐると次は仁王門にたどり着きます。向かって右側に阿形像、左側に吽形像が立っています。顔と体の真っ赤な彩色も鮮やかで、なかなかの迫力です。見ることはできませんが、仁王像の上の楼閣には阿弥陀如来像、25菩薩像、風神雷神像も安置されており、四季を通じて寺全体の安全を守っています。

九品仏浄真寺の見どころ4:鐘楼見出し

仁王門をくぐった左奥、うっそうとした木立の中に鐘楼が建っています。1708年に建立されたものですが、その流麗な姿は関東の名楼として通っています。特に四方に彫られた十二支は作者不詳ながらも緻密な名作です。また、梵鐘も文化財として登録されているものです。大みそかには除夜の鐘として九品仏一帯に鳴り響いています。

九品仏浄真寺の見どころ5:閻魔堂見出し

仁王門からすぐのところにあるのが閻魔(えんま)堂で、正面に大きな閻魔像が安置されています。一対の仁王像と同じく、閻魔像も真っ赤な彩色が鮮やか、かつ小さなお堂の中で間近に拝観できるのでとても迫力があります。小さい子などは近づき難いほどリアルに迫って来る像です。

閻魔堂で怖いのは閻魔像だけではありません。向かって右手に安置されている老婆の像が小さいながらもなかなかの迫力です。これは「奪衣婆」といい、地獄へお金を持たずにやって来た死者から衣服をはぎ取るという恐ろしい老婆です。浄真寺の奪衣婆像は彩色がところどころ剥げていて、それが一層怖さを助長しています。

九品仏浄真寺の見どころ6:九品仏見出し

閻魔堂を抜け左に回り込むと、3つのお堂が並んでいます。これが9体の阿弥陀如来が3体ずつ安置されている仏堂で、九品仏の名前の由来になったものです。一つ一つがかなりの大きさの仏像で、3体並んでいる様子は圧巻です。頭髪の部分が青いのも印象的です。どれも似て見えますが、結んでいる印がすべて違うので見比べてください。

この阿弥陀如来をかたどった小さな如来像に自分の願いと名前を書いて寄進することができます。この小さな仏像は9体ある像の光背の裏に300年間保管し、願いが叶うよう念じてもらえるそうです。なお、2034年まで9体の阿弥陀如来像は1体ずつ修理に出されており、8体になっています。

九品仏浄真寺の見どころ7:本堂見出し

本堂は九品仏がある3つの仏殿の正面に位置しています。靴を脱いで中に入ると、正面に金色に輝く本尊が鎮座しています。こちらは釈迦牟尼仏で有形文化財になっています。9体の阿弥陀如来像も立派ですが、こちらは広い本堂に堂々と座っており、さすがに本尊の風格を漂わせています。天井の装飾も荘厳華麗で注目です。

本堂の中には病気を癒してくれる賓頭盧(びんずる)像、本尊と同じく重要文化財に指定されている五劫思惟(ごこうしゆい)像もあります。五劫思惟像は一心不乱に仏教を学ぶあまり、伸びる髪を切る暇もなかったという姿を表しており、大きな頭部がとてもユニークです。本堂脇の廊下からは桜や紅葉、四季ごとに美しい境内の景色を見ることができます。

九品仏浄真寺の見どころ8:境内の木々見出し

浄真寺の境内には武蔵野の面影を残す大きな木がたくさんあり、四季それぞれの美しさを演出しています。中でも本堂脇にあるイチョウと、本堂と仏堂の間にあるカヤの木は東京都の天然記念物になっています。イチョウは銀杏をたわわに実らせ、その後黄色く染まって紅葉の時期を迎えます。カヤは推定樹齢750年、高さは26メートルを超えます。

浄真寺の境内を歩くと、イチョウ、モミジ、桜の木が多いのが分かります。これらは11月下旬ごろ境内を赤や黄色に染め上げ、浄真寺を紅葉の名所に仕立てます。その様子はまるで京都の寺院のようで、散策にはもってこいです。浄真寺は四季を通じて拝観も無料なので、都内の穴場紅葉スポットとして声を大にしておすすめします。

浄真寺は紅葉だけではなく桜の名所でもあります。寺内なのでシートを敷いてお弁当を食べながらお花見、というわけにはいきませんが、その分静かにゆったりと桜を鑑賞できます。この時期には隣の自由が丘エリアから九品仏にかけて桜スイーツフェアなども開催されて楽しみが何倍増にもなります。

浄真寺には、上記でご紹介した以外にも仁王門近くに立っている六地蔵、仏の足跡をかたどった仏足石、天保年間に建てられた阿育(あしょか)王塔、天皇陛下御手植えの松、夏に優雅な花を咲かせるさぎ草などたくさんの見どころ、名所があり四季を通じて楽しめます。苔むす石や木陰に静かに座る石仏など、自分だけのお気に入りを見つけてください。

住所:東京都世田谷区奥沢7-41-3 電話番号:03-3701-2029

九品仏浄真寺でゆったりとしたひと時を過ごそう見出し

このように、九品仏浄真寺は四季を通じて見どころの多い都会のオアシスです。おしゃれなショップや食事処の多い自由ヶ丘とセットで観光するのもおすすめです。また、近くには等々力渓谷という都内で唯一の渓谷もあり、そちらも紅葉のみならず、四季おりおりの自然を楽しめますので是非足を運んでみてください。

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